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2006年10月の32件の記事

2006年10月31日 (火)

『Z』という雑誌(ジィさん_笑)、こういう爺さん雑誌はなかった。

【勝手にアドバイスVol.61 『Z』という雑誌(ジィさん_笑)、こういう爺さん雑誌はなかった。】
55歳overの年代向けには雑誌は売れないというジンクスがあるが、この雑誌、完売するでしょう。なにしろ立ち読みでブログをやっつけようとしたわたしに、3分以内に「よし買おう!」と880円出させたのだから(笑)。

わたしは、(もちろん)この雑誌のターゲット年齢(55歳)よりひとまわり若い。だが内容や惹かれてしまった。精神年齢、すでに55なのだろうか?

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【巻頭言より】
粋な爺(じぃ)を目指すためのファッション雑誌です。この雑誌では、ファッションもライフスタイルもカッコイイ、55歳以上の粋な爺たちを尊敬の念をこめて『ジー』と呼び、『Z』になるための洗練されたファッション情報、知的なライフスタイルを提案します

このコンセプト、イメージは雑誌Esquireの対象者を55overにして、さらにファッションにフォーカスしたというもの。撮影、印刷にもお金がかかっている。綺麗。

【55歳じゃないわたしは知らなかったが、20代のCherryさんは知っていた】
中吊り広告を見て、ブログ・ネタをくれたCherryさん、ありがとう。お礼に、映画DVD『雨に唄えば』を貸すぜ(笑)。ジーン・ケリーなんて知らんじゃろ(雑誌の付録は映画DVD)。

Nippan2  著作権が50年で失効したのが付録にできた理由。

マーケティングの見地から、20代のCherryさんが中吊りで気づき、惹かれた?ことは重要。この雑誌、表紙も中身もかっこいいのである。20代の女性を惹きつけるメッセージがあるのだろう。一読するとわかりますが、あると思う。

【鮎川誠(58歳) さらに走り続けるZ世代】
インタビュー記事があるシーナ&ロケッツの鮎川誠氏がもう58歳なのか、と驚いたが、彼の若々しさにはもっと驚いた。さらにインタビューのうまさと鮎川さんの『う~ん、そうやね・・・』の筑紫弁にも惹かれた。

ストーンズ・ファンなら皆知っているが、彼はロック・グループRolling Stonesフェチ。現在もまだワールドツアー中のStonesのメンメンは62~65歳である。だがミック・ジャガーのいたずらっぽい笑顔はまだ健在。そして『Z』誌の鮎川さんの着るシャツ、タイ、ジャケット、彼のかっこよさも健在。これで55歳overですかって(笑)。かっこよすぎる。わたしは鮎川さんの写真でこの雑誌の購入を決めた

そのすぐ次のページからカッシーナのデザイナーとして有名な喜多俊之氏。わたしがもっとも好きな彼のデザインは『猿山』の椅子です。講演も聴いてファンになりました。彼も今63歳なんですね。しかしロボットデザインでまだ第一線にいる氏の姿をとらえている。すごい爺です。

Saruyama_top_img  作品 saruyama。

この二人のかっこよさと業績。わたしは団塊世代をこれまでにない若いマインドの年寄り世代になると踏んでいるが、それをまさに具現化した雑誌。その他の内容をピック。

[瑞々しい金沢で蘇る]
[地球と共に生きるZ世代]
[本当においしい伊勢と出会う!]
[メガネ&サングラスは見るものでなく、魅せるものです!]
[天国の別荘へ] ・・・

【『日経マスターズ』 の廃刊】
7月に廃刊した日経マスターズも55~65歳ぐらいをターゲットにした雑誌だった。だがキャッチは爺臭い。

「日経マスターズ」は仕事も遊びも人生を極めたいアクティブなシニアのための情報誌。「自由に働く」「自在に遊ぶ」「豊かにコミュニケーションする」の三つをキーワードに、人生の達人(マスターズ)をめざすシニアに、仕事も遊びも生涯現役で楽しむための情報や、年金・保険といった豊かな人生を送るために必要な実用情報をお届けします。

いかにも日経ぽい。目次から主な内容をピックアップしてみよう。
『日経マスターズ』 2006年7月号 no.049 6月24日発行 (この号を最後に廃刊)

[特集 富士山 ニッポンの誇り、日本人の心]
[特集 逆算族の買物 退職金で後半生の夢を買った人々]
[特集 満鉄が遺したもの]
[旦那文化が築いた町おこしの理想形]
[定年悠々/未来は祈るばかり]
[懐かしの戦後歌謡]
「老人性難聴」補聴器を “適時適所” で使いこなす
「脱毛・薄毛」原因をきめ細かく診断

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日経マスターズのこの最終号の目次から単語をピックすると、富士山、退職金、登山、日本産、京都、実用、老い、悠々、夫学、昭和史、陰陽道、江戸絵画、トクホ・・・耳が老化するような単語ばかり。

対して、『Z』創刊号は。瑞々しい、金沢、地球、スーツ、粋、ひとり旅、伊勢神宮、天国、妻、美肌、極上、さらに走り続ける、仕事場、オシャレ、環境保全・・・

どう思いますか?片方が休刊に追い込まれた理由、目次だけでわかりますでしょ?

【勝手にアドバイス】
青二才禁止!と書かれていたが、青一才のわたしは買った。その理由は「年寄り臭さのないこと」に尽きる。

扱われている時計、靴、服、服飾、羨望もあるということもある。だが、それ以上に「臭くなることにメ一杯抵抗する」という青臭さがいい。ここからずれないで、55~65歳のカッコよいオヤジをじっくりたくさん発掘してほしい。ファッションだけに埋没しないでほしいが、モノへのこだわりは捨てたくない。間違っても健康や社会面話題とか、下衆な甲子園球児話題は取り上げてもらいたくない。それに若返らせるのは妻だけでなくてもいい(笑)。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

このブログは個人及び所属会社の活動の普及のために実施しています。記述内容は所属会社の公式見解ではありません。またその顧客やその商品などのPRや販売促進を目的としておりません。アフィリエイトと縁はありません。マーケティング・ビューからの個人的な見解であり、読者がこれに基いて何らかの活動をした結果に責を負うものではありません。報酬などを要求するものでも、やせ我慢でもありません。

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2006年10月30日 (月)

『タダコピというマーケティング・モデル』

メルマガ ぷろこんエッセイからの転載 
タダコピというマーケティング・モデル

わたしが最近「もっともしてやられた」と、痛いほどヒザを叩いたアイデアが「タダコピ」である。

首都圏の5人の大学生が、コピー用紙の裏面に企業広告を載せることで、コピー代をタダにするという、まことに単純なアイデアでベンチャーを起業した。え、それだけなの?という感じなのだが、コロンブスのタマゴ発想というべきだろう。

大学生が、最初はたったひとつのアイデア、「コピー紙に地元商店街の広告を載せて5円コピーを可能にする」を基に2005年11月に起業家コンテストで優勝、すぐさま運営企業のオーシャナイズを設立し、2006年4月から慶応大学から「タダコピ」を設置開始した。コピー機に広告付きの用紙を入れ、コピーすると広告面が上になって出てくる。

Tky200610230262  裏面のコピー例

「タダコピ」を設置している大学は現在、慶応大学の三田、日吉、湘南藤沢の各キャンパス、早稲田大学の西早稲田、富山キャンパス、法政大、東大、学芸大、成城大、一ツ橋大、千葉大、横浜国立大であり、社長さんのブログなどを見ると、東洋大学で講演など載っているので、まだまだ進撃が続きそうである。今年度中にも関西系大学への進出も行う計画という。

ビジネスモデルは単純だが、ずらりと並ぶ広告企業の名前を見るとタダ者ではない。大学生協、富士ゼロックス、NTTデータ、NTTドコモ、グッドウィル、学習研究社、三陽商会、TIS、東芝、テンプスタッフ、東京電力、日本経済新聞社、ベネッセ、USEN、ライオン、ワイキューブ、ワークスなどそうそうたる取引先リストである。利益が出ているのかどうかわからないが、これらの企業もきっとヒザを打ったに違いない。

         ◆◆◆◆◇◆◆◆◆◇◆◆◆◆◆◆◆◇◇◆◆◆◆◇

ヒザ打ちの理由は、起業に必要な2つの普遍的なニーズがしっかりマッチしているからだ。

まず利用者である学生のニーズとは、試験に備えて本や授業のノートをコピーしたい、あるいは卒論やゼミの研究活動でも大量にコピーがしたい。大量にコピーすると、お金に不自由する大学生なら「タダだったらいいのに」と思う。

そして広告主のニーズとは明確なターゲットに広告・販促活動を高い確率で打つということである。タダコピの場合、「その大学に在学する学生」という極めて明確なターゲットが存在している。しかも学生業とコピーとは切っても切り離せない関係がある(ちょっとおかしいか?笑)。

この二つのニーズ周辺からこのビジネスの特徴を考えてみた。

①訴求ターゲットが大学生であること
②広告出稿量が際限ないこと(ちと大げさだが)
③リーチが自動化されていること
④広告スペースがA4サイズであること
⑤広告だけで独立していること
⑥環境にやさしいこと
⑦マーケティング企画を販売することが可能なこと
⑧コピーマシン、コピー用紙企業との提携

①の訴求ターゲットが大学生に絞られていることで、まず大学周辺の商店やサービスの広告出稿が見込める。それだけでなく流行発信世代としてトレンド商品のPR、就職活動をにらんだ企業広告も打つことができる。東大や慶応大など一流大学生相手には一流企業、三流大学にはそれなりの企業広告となるかどうか差別的なことはいえないが、女子大には女子大生、短大には短大生、専門学校に専門学校生というきめ細かな広告企画が検討できる。

②の出稿量であるが、コピー機1台あたり月間数千枚は堅い。際限ないとはいえないが、ボリュームとしては相当稼げる。他の広告媒体と比較して相当数のリーチ(広告訴求対象への到達)があると広告主に訴えることができる。またコピー機のカウンターでリーチ数が確認できることは広告主に対して誠実である。ただ、コピー機の稼動率が低いと、広告の鮮度が低下することもありうるのがデメリット。

③のリーチの自動化もメリットである。フリーペーパーの「Hotpepper」はリーチ数を広告主に約束しているため、駅頭で人手で配布をしている。「R25」や「ぱど」は駅構内設置の無人配布型メディアであるが、R25ほどの圧倒的知名度が無いかぎり、配布数が限られる。ところがタダコピはコピー用紙の補充という、従来のプロセスが広告プロセスに変わる。広告コピー用紙の配達は従来のコピー用紙販売チャネルを活用することができるのである。

④現在タダコピのサービスはA4サイズに限定している。広告スペースとしてA4というたっぷりサイズは魅力的である。多くのフリーペーパーではなかなか望みにくいサイズ。A4=定型サイズという点も、既存の広告の刷版を流用できるので広告主には助かる。

広告が一枚ずつ独立しているという点がユニーク。いろんな広告がランダムに出てくるのは楽しいし、一枚ずつ広告を持ち歩いてくれるというメディアがこれまで存在しただろうか。

両面を用いる点で地球環境にもやさしい。デメリットは裏面をメモにも使えないし、切り取り型のクーポン広告はむつかしいでしょうね。

⑦大学祭など学内イベント、スポーツ大会、地域イベントなどとタイアップをしてマーケティング企画を自主的に立案・作成し、関連する商品やサービスの広告主を募ることもできるだろう。

⑧最後にコピーマシン、コピー用紙企業との提携は、既存コピー・チャネルの活用という点で必要だろう。裏面に広告を印刷するビジネス受注も得られるので、コピー企業にもメリットがある。

このように近頃のネット起業にはない、痛快かつ合理的なビジネスモデルがある。競合は出るだろうが(ビジネスモデル特許は申請中)がんばってもらいたい。

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このビジネスに関連して3つのことを考えた。

ひとつはインターネットで展開されている多くのビジネスが、「表面で利益を取らず、裏面やロングテールで利益を取る」というビジネスモデルになってきている。

「表面で利益を取らず裏面で」というのは、検索やSNS、さらに動画配信やブログ、ネットビジネスの現在の主流は「利用はタダ」、その代わり広告がつきます、広告が収入源という意味である。

ロングテールで利益を取るというのは、たくさんの小さな収入源から少しずつ稼ぐという意味である。従来型の会社では、たいていは大口顧客に頼っている。上位2割の顧客から8割の売上ないし利益を得ている会社が多いのが実態である。ところがロングテールビジネスは「少しずつたくさんいただく」ので、実は従来型企業より経営基盤は安定的なのだ。

つまりタダコピはネットビジネスではないが、その発想にはネットビジネスのコアモデルがある。コピーでは料金を頂かない。散在する需要(コピーマシン一台一台)ごとに収益を上げる。

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2つ目は、コピー+タダというアイデアの発想について。わたしの想像なのだが、もしも出発点が「コピーを安くするには」という命題だったら、コピー裏面に広告というアイデアには到達しなかったのではないだろうか。コピー用紙の価格の引下げ、コピーマシンの導入方法の変更、デポジット制度・・・などアイデアはきっと従来の延長線上、つまり「改善」にとどまっていた。

そこで彼らはこう考えたのかもしれない。そのユーザーの究極のありがたさは何なのか。「コピーがタダだったらいいのに、だよね」と。その生のニーズを中心に置いて、自由な発想をしなおしたのではないだろうか。

生のニーズは従来からのビジネスモデルあるいは「常識」というコロモをまとっているため、見えるようで見えない。タダコピの大学生の最初の発想も「コピー代を半額にできないか」であった。最初から素晴らしいアイデアはでない。「半額にするには」からとりあえずスタートして、アイデアをたくさん出す。アイデアが出尽くしたら、最初の命題に帰り、常識というコロモを思い切りひきはがす勇気を持つ

多くの場合、アイデアはだいたい第一段階で出尽くしている。それをより優れたアイデアに成長させるために、それがほんとうに「生のニーズなのだろうか?」と自問する。そして最初の命題をリセットし、そしてより深いニーズから最初のアイデアを眺めてみる。そこで「裏面が白い!」ということに気づけるかどうかが、ヒザ打ちと相づちの差になるのだろう。

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3つ目は、うらやましいなと思うのだが、若き取締役たちのブログを読むと、毎日ゲーム感覚で「勝った、負けた!」という楽しくビジネス創りをしている雰囲気がある。そのブログもLivedoorだったりアメブロだったり統率がない(笑)。変な会社に入って、時代遅れの人間関係に巻き込まれずに仕事にまい進できるという、得がたい経験を彼らはしている。すばらしい。感心しました。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月29日 (日)

男を磨くマーケット

【勝手にアドバイスVol.60 男を磨くマーケット 】
今日は休日なので柔らかモードのテーマ「男を磨くマーケット」。体形、化粧、内面・・・最近は男も磨きがいがあるらしい。わたしのささやかな磨きやこだわりも少し披露しつつ、男の磨きのポイントを書いてみたい。

【体形コンシャス】
内閣府が10月28日に発表した全国3000人対象の意識調査、「体力・スポーツに関する世論調査」では、「自分は肥満」と感じている成人が4割を超え過去最高値となった。

Zu08  (拡大してください)

全体では4割の人が自分は「肥満」だと感じている。顕著なのは40代で、5割の人が「自分は肥満」と感じている。調査のたびにその比率が増えているとこもポイント。

肥満解消グッズは数あれど、最近注目されているのがJOBA。「ゆられるだけで燃焼ボディ」というキャッチコピー、ほんとうだろうかと思ってしまう。広告では「下半身を鍛えてゴルフがうまくなる」を全面に打ち出すが、もちろん実際の目的はダイエットであることは間違いない。いまどき30代男性は体形補正ガードルさえ買うそうだが、すでにその補正領域を超えた40~50代がターゲット。おじさまのゴルフ強化=細い腰回り、何か矛盾しているような。。。。

それにしても、座っているだけで前後左右に揺らしてくれてダイエットというモノグサさは、スポーツ器具史上、例を見ないだろう。

Eu6441a_28619  ナショナルから4機種が発売中

人類皆、ルームランナー」という傑作コピーで爆発的に売れたルームランナーという商品が昔あった。ひとまわり大きなヘルスメーターのようなボードの上を、ひたすらオイッチニ、サンシというコミカルさがうけた。走っていたのは野坂昭如氏だった。

【加齢臭と口臭】
見た目がデブおじさんであるより、もっと嫌がられるの匂いである。ある調査では女性の8割が男性の体臭を気にしたことがあると回答している。自分ではわからないが、他人にかなり迷惑。「フレグランスに目覚める熟年男性」という記事。

西武百貨店池袋店の1Fフレグランス売場では、男性向けやユニセックス(男女兼用)の商品が並ぶ。「購入客の10人に3人は男性。中でも40、50代以上の方が増えています」と「フレグランス・セールス・スペシャリスト」の福永智子さんは話す。「購入目的は、自分を演出するオシャレ派と、加齢臭を気にする実用派に分かれている」そうである。

ちなみにわたしは夏でも冬でもデオドラントスプレーを使用する。あとはちゃんとゴシゴシ身体を洗っている。ず~と昔、ある人から「あなたには、あなたの匂いがある」と言われたことがあった。嫌いじゃないけど、と付け加えられた。よかった。

それはともかく、口臭防止にはキシリトールなどガムを噛むこともある。それでダメなら、「口内環境清浄化」というキャッチコピーで販売されている花王ピュオーラがある。口内のネバネバをサラサラにするという。花王の調査では人類の7割がお口の不快感を気にしているそうだ。歯磨きジャンルの平均を超えた相当強気のプライシング(450円)。

Index_main_01 ピュオーラ 歯磨きと洗口液がある。

余談だが、リステリンなどのミントシートの匂い、口からばんばん発して話す男性は嫌味だと思う。

【ひも靴と靴磨き】
わたしは割と月並みな靴(REGAL)を履いているが、磨きにはウンチクがある。磨き布に少量の水と少量の靴墨を付けて、丁寧に磨く。少量がミソであり、たくさん付けては絶対ダメ。磨いた後、できれば10分ぐらい経ってからブラシでコシコシ磨く。そうするとロウの成分が革に溶け込んで味のある光沢がでる。

何かの雑誌で、あるエグゼクティブは忙しい中でも、靴磨きには時間をかけて丁寧に磨く。それが美学である、などと書いてあった。同感。靴磨きのプロは「ピカピカにする」「光沢を出す」「テリを抑える」などの要望にこたえてコントロールができるのである。

それにしても女性の視線がかならず行きつくのが足元である。ある調査からの引用だが、いくらスーツがよくても「靴の汚れ・かかとの減り」「靴がひも付きでなかったり、傷んでいたりしたらアウト」だそうだ。ひも付きでない靴もアウトとは知らなかったが、わたしはヒダヒダのある靴を餃子靴と呼んでいる。

英国には「靴べら」がないと聞いたことがある。ひもをほどかないで靴をぐいっと履くなんて、紳士のやることではないというのがその理由。ランチや飲み会のとき、気をつけなくてはならない。

【手と爪磨き】
男性としては女性の手、ネイルが綺麗な人は好きである。だがどうやら男性の手も見られているらしいのだ。キーボードやマウスを打つ手を見つめる女性もいる(ほんとうですか?)。

たしかに貧相な手からは、貧相な仕事を想像させる。手には人柄や性格も表れる(手相ですね)。わたしはいわゆるヘラ爪で、伸ばすと欠けるという最悪の爪である。なので今年の冬のテーマは手元のオシャレの追求である。だがキューティクル・オイルとやすりを男一匹、化粧品売場に買いに行けるだろうか?ドラッグストアがさりげなく、男性コーナーに爪を研ぐ品の売場をつくってくれればいいのに

【顔磨き】
顔の造作はともかくとして、フェイス・ローションを使う男性も増えた。たぶん20~30代では7割以上だろう。多くのメーカーから商品が出ており、女性用ぐらい高額な品もあるが、中年にはニベアのコエンザイムQ10入りローション(1500円前後)ぐらいならお許しいただけるだろうか。

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この商品の「オレ、すべすべ」というキャッチコピーは嫌らしいが、使用感はよい。わたしはこの商品のユーザーである。だから評価を書くのはむつかしい。いいぜ!と書いても、あまりよくないと書いても、天にツバするごとくわが身(顔)に視線が降りかかってくるからだ。見つめないでほしい。

【モノや外面ばかりではなく】
女性のオシャレの根底に「毛むくじゃらになることからの脱出」があると言われるが、男性のオシャレの根底には「加齢からのあがき」が主である。その仮説の上で、年寄り化を防いだり遅らせたりする未開拓マーケットもある。

 話し方の年寄り化
 声の年寄り化
 表情の年寄り化
 動作・しぐさの年寄り化 など。

それにしてもオシャレでない男性の筆頭は「朝から漫画を読む男性」である。男を磨く上でサイテーの行為。同僚のR奈さんもCherryさんもそう言っている。朝から漫画顔の男は、どう化粧してもダメである。

オートクチュールのデザイナー高田賢三氏は、KENZOブランドを売却したのち、ぶらぶらしていたが、「仕事をしていないと太ってしまって服が似合わなくなってしまう」から再び働きだしたという。今年67歳。粋である。

今日は以上です。明日はぷろこんエッセイ。Click on tomorrow!

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2006年10月28日 (土)

コーズ・リレイテッド・マーケティング vol.6 コーズ・リレイテッド・マーケティングの成功って何?

5回にわたり書いてきたコーズ・リレイテッド・マーケティングの最終回は、5回の連載を概観しつつ、「その成功って何?」という素朴な疑問に対する解を考えてみたい。

誰が勝利する(利益を出す)のがいいのか?負けても(コスト負担になっても)いいのか?そして、マーケティングの勝利はいつも正しいのか?

コーズ・リレイテッド・マーケティングの3つの効果】
わたしなりに効果を以下の3つに分類した。

1.慈善効果
2.販売効果 
3.従業員効果

慈善効果はいうまでもなく「本来の目的」である。ところが「本来の目的」の実現には、自分のことはさておき弱きを助けるという崇高な気持ちが必要である。だが結局人間は、自分(たち)がかわいいので、他者まで面倒をみたくない、みきれないということもあるだろう。弱きを助けたい崇高な気持ちはあっても、さまざまな理由で(お金がない、時間がない、ヤル気がない)行動ができないということもあるだろう。

その言い訳を認めながらも「でもさ、援助が欲しい国々から遠く離れた先進国の日常生活の中でも、きっとできることがあるよね」というアプローチが2の販売効果であった。商品の一部にチャリティを埋め込んでしまって、販売者と消費者が手を取り合って、消費行動でチャリティを行うもの。

そこにコーズ・リレイテッド・マーケティングのあざとさがある。

【(PRODUCT)REDの潔さ】
Apple nanoも参戦した(PRODUCT)REDキャンペーン。その活動を象徴するフレーズはこれであった。

『REDは慈善ではない。ビジネスモデルである』

ここのくだりの原文を引用してみよう。

(RED) IS NOT A CHARITY. IT IS SIMPLY A BUSINESS MODEL. YOU BUY (RED) STUFF, WE GET THE MONEY, BUY THE PILLS AND DISTRIBUTE THEM. THEY TAKE THE PILLS, STAY ALIVE, AND CONTINUE TO TAKE CARE OF THEIR FAMILIES AND CONTRIBUTE SOCIALLY AND  CONOMICALLY IN THEIR COMMUNITIES.

【拙訳】
REDは慈善ではない。ひとつのビジネスモデルである。賛同者は(RED)対象物を買う。われわれ(The Persuaders, LLCとThe Global Fund)はそのお金を得て、薬を買い、彼ら(アフリカ諸国など)に届け、彼ら(患者)は生存することができる。彼らは家族の面倒を見ることできるようになり、地域の社会経済に貢献もできるようになる。

先進国の消費者がRED製品を購入することで、砂漠化が進むアフリカ諸国や中央アジア、南米などの人々が助かる。慈善を人々から獲得するために「アタマを下げる」ことも「声高にべきだ論を主張する」こともない。しかも販売している商品は、ホワイトやイエローリボンのように陳腐化していないし、わざとらしさがない、カッコ良い製品ばかりである。http://www.theglobalfund.org/en/funds_raised/distribution/

REDには、慈善を恩着せがましくしない新しさがある。

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ちなみにThe Persuaders, LLCとはREDキャンペーンを実行している企業であり、(RED)商標権をもち、ライセンス販売を実施している。The Global Fundはチャリティを実施する基金である

【インターネット効果】
グーグル副社長のヴィントン・サーフ氏は日経ビジネス誌でのインタビューでこう語っていた。「インターネットユーザーは世界でまだ10億人に過ぎない、50億人もの人々がまだ使っていないメディアである」と。わたしにはこれが象徴的な言葉として残っている。ネットはまだこちら側(先進国)とあちら側(発展途上国)を分かつメディアなのである。

REDキャンペーンの成功はネットの力によるところが大きいと書いたが、それは10億人、つまり「施し側」の連帯の成果なのである。街中で「阪神・淡路大震災義援金」募金を集めていたのが詐欺だったというようなこともあったが、インターネットというメディアが10億人にも行き渡り、多くの人の目のチェックが入るようになったことで、信頼に足る情報が集積しつつある。

どこで誰が何をやっているか、ネット上での表明やバイラル(口コミ)を通じて筒抜けになる。それをうまく活用することがチャリティ活動でも重要になってきた。

【参加型/関与型マーケティング】
伝統的なマーケティングの5Pの内、Place(チャネル)は「Perticipation=参加経路の見える化」に変化してきたと書いた。コーズ・リレイテッド・マーケティングでは「いかに消費者を巻き込むか」が焦点である。

もちろんPVだとかクリックレートだとか、数値から見えるものにはまだ限界があるし、突き詰めれば「多けりゃいいものではない」という声もある。だが、コメント書き込み、リンク、トラックバック、タグなどウェブ技術を駆使して、参加者を増加させることは重要度を増してきており、体系化をする研究がもっと必要であろう。

【そもそもコーズ・リレイテッドな商品・サービス】
ハイブリッド車を例に挙げて、「地球環境に優しい機能」が商品やサービス活動に組み込まれていることが、本来のあり方ではないかと書いた。

ただしハイブリッド車は同機能ガソリンエンジン車と較べて30~40万円は高いのが現状である。自動車のような高額な商品でなくとも、「いくらまでがコーズ・リレイテッド・プレミアムとして妥当か?」 これを測るにはまだ事例が少ない。欧米の成功したキャンペーンでは、価格の5~10%という数値が見えてくるが、ここにも研究が必要である。

【コーズ・リレイテッド・ワーカーが増えてゆく】
欧米の意識調査から「チャリティ活動を実施する企業には高い評価」が与えられると書いた。チャリティをキャンペーンとして短期間実施するのではなく、何年にも渡り継続的に実施する企業はさらに賞賛される。

企業価値を向上させるためにその企業がどのような理念を持っているか、何のために働こうとしているか、事業活動にコーズ・リレイテッドな仕組みがあるか、こうしたことをチェックした上で企業を選択する「コーズ・リレイテッド・ワーカー」も増えてゆくのではないだろうか。

今週もお付き合い頂きましてありがとうございました。明日は少し柔らかい話題、明後日はぷろこんエッセイという予定でおります。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月27日 (金)

コーズ・リレイテッド・マーケティング vol.5 環境リレイテッド ハイブリッドというコーズ・リレイテッド

コーズ・リレイテッド・マーケティングvol.5は「環境リレイテッド ハイブリッドというコーズリレイテッド」。ハイブリッドとえいばトヨタプリウスやホンダシビックに代表される、環境にやさしい商品である。

何もわざわざ仕事から離れたり、商品やサービスの一部を社会貢献をしなくても、そもそも提供している商品自体で社会貢献や環境保全することもできるじゃないか。もっともだと思う。

そこでわたしの疑問。コーズ・リレイテッドな商品に対するチャリティ・プレミアムはだいたいいくらまでなのか?

まず、ハイブリッド車とは
ガソリン・エンジンやディーゼル・エンジンなどの内燃機関と,電気モータを搭載する自動車。内燃機関を搭載するため排気ガスは出るが,通常のガソリン車などに比べればCO2などの温室効果ガスの排出量が少ないため,環境負荷が少ない「地球にやさしいクルマ」として脚光を浴びている。最近では環境意識の高まりだけでなく原油高騰などの影響を受け,売り上げが伸びている状況である。(引用元 日経Techon)

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つまり排気ガスがきれい、ガソリンも少なくてすむ。その機能のために購入者はハイブリッドにプレミアムを支払い、間接的に地球温暖化防止に貢献するというスキームである。

「24,000円のiPod nanoのうち1,200円を寄付します」というより地味だが、ハイブリッドに乗ることで自動的に環境保護チャリティをすることになる。またレオナルド・ディカプリオやキャメロン・ディアスらハリウッド・セレブのように、乗ることで環境保護派をアピールをすることもできる。これこそコーズ・リレイテッドである。

【ハイブリッド乗用車とガソリン乗用車の価格差】
構造はなんとなくわかった。トヨタ、ホンダの主なハイブリッド車のガソリン車との価格差であるが、あるサイトに比較表が掲載されていた。

車名         排気量     ガソリン車との価格差
トヨタ クルーガー  3000CC級   50万円
エスティマ       3000       50万円
ハリアー        3000       50万円
プリウス        1800      44万円

ホンダアコード    3000      44万円
インサイト        1500      49万円
シビック        1800      30万円
フィット(07年度中~) 1300       20万円(目標)

トヨタで40~50万円、ホンダ・シビックでは30万円を切るレベルにまで、その差が縮小してきた。
引用元 http://eri.netty.ne.jp/honmanote/comp_eco/2006/0309.htm

ホンダの福井社長は常々「価格差は20万円が目標」としており、今年度投入されるフィットでは1300ccで、ハイブリッド・プレミアムは20万円としたいとしていた。20万円なら一気に普及する(加えて製造の元が取れる)という読みである。

200~250万円の車を買って、そのうち20~30万円がハイブリッド効果=コーズ・リレイテッド・プレミアムという図式である。20万円ぐらいなら(丸ごとではないが)環境に貢献してもいいか、というところまで社会が成熟してきた。

余談だが、最近は乗用車だけでなくトラックや建設機械などにもハイブリッド技術が適用されてきた。三菱ふそうから2006年7月発売された「世界一クリーンなハイブリッド小型トラック」とうたう「キャンター エコ ハイブリッド」。従来エンジン搭載トラックより、NOx(窒素酸化物)41%、PM(粒子状物質)46%を削減するという。

060705a  ハイブリッド・トラック

【プレミアムの元を取る?】
プレミアムを払ってもそれが回収できれば尚良い。20万円分はガソリンを多く喰う車との差で元を取れないか。今の原油価格の状況からの試算では5年程度といわれる。

これを賢い消費者というか、コーズ・リレイテッドではないというべきか、微妙である。だが良いことをするといつか自分にも良いことがおきる、そういう因果応報があってもいい。

【アメリカン・アパレルという選択】
カジュアル衣料メーカー、アメリカン・アパレル社は「安全で公平で、労働者からの搾取がない”スウェット・ショップ・フリー(搾取工場廃止)”」の環境を作ることによって、従業員の高水準な賃金、健康維持と職場環境の改善に努力しています。 引用元『ロハス・マーケティングのスゝメ』 相原正道 ソトコト新書

海外資本の多くのTシャツ製造工場の縫庫の最低時給は9セント。それがアメリカン・アパレルでは平均12.5ドルを支払っている。支払い以外にも社員と家族たちへの健康保険、歯科保険、ESL教育(英会話)、マッサージ、無料バス、適切な労働環境などを提供している。
http://www.americanapparel.net/mission/workers.html

 Guy_girl_holding_hands  アメリカン・アパレルカタログより

この企業の商品を購入することもまたコーズ・リレイテッドである。わたしはまだ買ったことがないので品質と価格のバランスについて意見がいえないが、プライスラインはユニクロより高めだろう。

また余談ですが、アメリカン・アパレルのサイトはかなりセクシーな写真が多いので愉しめます(笑)。日本のオンラインサイトもある。

【コーズ・リレイテッドにはさまざまな方法がある】
製品がもたらす環境保全を通じて、その企業の製造工場の方針を通じて行えるコーズ・リレイテッドだけではなく、広い意味ではスーパーマーケットの「Myバッグ運動」もそうであるし、リサイクル活動も含めてもいいかもしれない。

社会に良いことが機能として組み込まれている商品を買うこと、ビジネスモデルに良いことが組み込まれている企業の商品をより多く購入すること、それこそが本来のコーズ・リレイテッド・マーケティングではないだろうか。

今週は今日まで、5回にわたり「コーズ・リレイテッド」をめぐる話題をとりあげてきた。明日は「コーズ・リレイテッド・マーケティングの成功って何?」という切り口でまとめてこのテーマを終わります。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月26日 (木)

コーズ・リレイテッド・マーケティング vol.4 お金だけではない 従業員への効果、企業価値の向上

コーズ・リレイテッド・マーケティング vol.4は「従業員への効果、企業価値の向上」をテーマにしたい。当初のテーマ(時間を寄付する)をちょっと変更しました。

【コーズ・リレイテッド・マーケティングの従業員効果】
コーズ・リレイテッドの先進国である欧米における従業員へのサーベイから、その効果をみてみよう。

1.2003年のトップMBAスクール11校の卒業生への調査
 ・回答者の97%が「コーズ・リレイテッドを社会的使命として実施する企業で一定割合まで寄付したい」
 ・寄付の可能割合は所得の14%(平均値)
 スタンフォード大学のサイトより。

2.デロイトの2004年の調査
 ・ロケーション、給与、福利厚生、責任の大きさが同レベルならば、72%の米国人がチャリティを実施する企業を選ぶ
 ・チャリティ・寄付行為は企業にとって大切なことと考える米国人は92%
 ・社員にボランティアの機会を与えることを大切であると考える人は87%
 ・チャリティ・寄付行為が企業価値のアップにつながると考える人は61%
 ・企業の従業員のモチベーションアップにつながると考える人は58%
 CSRWIREのサイトより 

3.米国のエグゼクティブ調査
2000年の米国のエグゼクティブ対象の調査では、従業員の忠誠心にコーズ・リレイテッド・マーケティングが役立つと考える人は85%もいる。
多民族国家である米国や欧州だから・・・ということもあるだろう。だが・・・

【経団連のCSR調査における位置づけ】
経団連が2005年に実施した会員向けアンケート調査「CSR(企業の社会的責任)に関するアンケート調査結果」によると、対象企業572社中、75%の企業が「CSRを意識した経営を実施している」と返答している。その内容は「経営ビジョン」「理念」「社員の行動規範」など、制度が中心である。

取り組み分野としても「コーポレイト・ガバナンス」「コンプライアンス・遵法」「環境」「安全・品質」「個人情報」という順序であり、「社会貢献・地域貢献・メセナ活動」は6~7番目と軽視されているといえよう。形つくって魂入らず、でないことを祈りたい。

【ボランティア休暇なんてあったんだ!】
国内では、95年の阪神・淡路大震災の被災地支援に全国から人々が集まったことを契機に「ボランティア休暇制度」が取り入れられてきた。

しかし厚生労働省の平成16年の「就労条件総合調査」によると、従業員数1000人以上の企業では約2割の企業が導入しているが、それ以下の規模となると1割にも到底満たない。1000名以上の導入している企業でも、ボランティア休暇を有給扱いの企業は7割、その内訳で全日有給の企業は多くない。

【日本の現状はお寒い】
コンプライアンスにせよ内部統制にせよ、企業側に「やっておきなはれ」意識がある。経団連にせよ、企業幹部にせよ、社会貢献には「お付き合いムード」がまだまだ主流だ。ざっと調べた限りでは、国内調査は参考になるものが少なかった。わたし個人としてはそう感じる。もっと上手にPRをすれば元が取れるのに・・・と思ってしまう。

わたしなりにマズローの欲求五段階説ぽく、コーズ・リレイテッドによる企業価値向上を考えてみた。

顧客の評価がよくなる(クレームも風当たりが柔らかくなる?)
②社員間で事業活動の価値観を共有できる(嫌な奴が減る)
商品力やサービス力がアップする(気持ちが良ければサービスも良くなる)
人材獲得に好影響がある(良い人材をひきつける)
⑤自分の会社を誇れる(業績アップ!)

【従業員の意識調査で計測もできる】
さまざまな機関が従業員の意識調査を行っているが、日経リサーチの手法「組織活性化診断調査」を紹介する。

「日経リサーチの提供するフレームに沿って、組織活性化の際、どこに問題があるか明らかにし、対応策を立案するためのプライオリティを、ご提示いたします。・・・(中略)・・・中分類10項目と働きがい総合indexとの相関分析により、働きがい向上においてどの要素が重要となるか明らかにします。

G_1  G_2

継続すれば自社の社員のモチベーションの変化も客観測定ができる。

【社会貢献ポータル】
最後に、日本企業でもやってるよ!という証として、「社会貢献ポータル」を紹介。ここでは、さまざまな企業の「マッチングギフト」が紹介されている(Matching Giftとは、社員とその勤務する企業とが共同して行う社会貢献であり、社員が自発的に行った寄付に対して、勤務する企業も上乗せして寄付をし、社員の社会への貢献を会社側が増額する仕組みである)。

大塚商会では、社員有志が給与から天引きで1人月100円ずつ出資して、その合計額と同額をマッチングギフトで会社も出資した「ハートフル基金」を災害時支援や障害者支援、環境保全を中心に活用している。

沖電気では社員の気持ち「OKI 愛の100円募金」に会社がマッチングギフトする形で、長年にわたり日赤へ「愛の献血運搬車」等を寄贈している。

株式会社デンソーは、1998年にマッチングギフト制度を導入した。この制度を活用したマッチング件数は年々増加し、初年度の47件から、2005年度の申請件数は469件となった。

さらに阪神大震災の影響も受けた関西電力の事例が載っており、全従業員を対象に「地域共生・社会貢献」に関する意識調査では、73%の従業員がボランティア活動への参加意欲を持ち、36%が実際にボランティア活動に参加しているそうである。

良いことやっている企業もある。今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月25日 (水)

コーズ・リレイテッド・マーケティング vol.3 ネット時代だからこそ ネットの口コミ力のメリットとデメリット

コーズ・リレイテッド・マーケティング vol.3は「口コミ力」をテーマにしたい。口コミのことを最近はバイラル(Viral=ウィルス感染が原意)など言うが、インターネット時代の口コミは、ウィルス増殖が光のスピードで増殖するような観がある。

【昨日の復習から】
コーズ・リレイテッド・マーケティングの効果を以下の3つに分類した。

1.慈善効果
2.販売効果 
3.従業員効果

この2の「販売効果」の内、従来は数量的に捉えにくいとされてきたのが「コミュニケーション効果」、企業の知名度、好感度、ブランド浸透である。以前だと「口コミ」はとらえどころのないものだったので、アンケートなどで広告など媒体の評価を測定してきた。たとえば次のような項目である。

①媒体の接触・想起
 媒体を見聞きしたか、ブランド名称や商品を覚えているか
②媒体の評価
 媒体の内容理解とイメージ(売り手の思いとのギャップ測定)
③商品やサービスの評価
 商品の内容理解とイメージ(売り手の思いとのギャップ測定)
④認知経路
 どこから情報を入手したか
⑤心理形成
 興味・好意・悪意・無関心などの度合い
⑥行動
 実際に何かアクションをとったか、人に奨めたか

ネット時代には効果測定も変化しつつある。

【口コミ経路の変化】
ネット時代の特徴は、ネット上ではlogという足跡がその発信元までたどれることである。最近よく言われるようになってきたAIDMA」から「AISAS」へ、つまり興味・関心・欲求・記憶・行動から、興味・関心・検索(Search)・行動(Action)・共有(Share)へ、消費者の消費行動体系が変わってきた。Search以前の興味や関心の時点から、つまりホームページ、メルマガ、ブログやSNSの時点から「バーチャルな口コミ」が始まっているのである。

Attention段階: ニュースサイト、サーチしたブログやメルマガなど
Interest段階: SNS、動画サイト、ホームページ、お気に入りのブログ
Search段階: ポータルサイト、検索サイト、その道の達人のブログなど
Action段階: 購入(ネットとリアルの両方があるだろう)
Share段階: 購入サイトやSNSコミュニティなどへの書き込み

ネットは本質的に「始まりも終わりも無いメディア」であるので、AISASというかたちは断片的になったり、行ったり来たりしながら増殖するが、コーズ・リレイテッドな口コミの場合、鍵を握るのは共感の発信=Shareであろう。

Shareはネット上の口コミ数になって表れる。

【コーズ・リレイテッドの5P】
AIDMAがAISASに変わったように、マーケティングでチェックするべき事項である4Pないし5P(Product, Price,Place, Promotion そして Person)も変わりつつある。コーズ・リレイテッドな5Pを考えてみた。

Person 寄付をしてもらうターゲット
Price 参加費用または寄付額
Product 参加対象商品やサービス
Promotion 実施主体の本気度
Perticipation 参加経路、参加手法

PersonとPrice、そしてProductの三つは「三位一体」である。参加商品とそれを購入してもらうターゲット、妥当な寄付額にはバランスがあるはずだ。この三つの要素の成果が、キャンペーン期間の売上高やシェアアップである。

Promotion=実施主体の本気度と、それをいかに伝えられるかについては問題があるだろう。ネットはひょんなことから「炎上」するメディアである。だからPromotionとは「本気度」が大切である。たとえばカンボジアへの多額の寄付でも有名なアンジョリーナ・ジョリー、マウライで養子を認めるかどうかが報道がされたマドンナ、REDキャンペーンのBonoといった著名人を前面に出すことが常套手段である。マドンナの場合、『貧しいアフリカを救うという大義名分の下で先進国の著名人が我が物顔で振る舞うことへの反発』と報道もされた。

20061016k0000e030020000p_size6 養子縁組  Anjorina  寄付とダム反対

つまり重要なことは、継続してチャリティを実施してきた事実、実施する心がまえを伝えること、チャリティのイメージ・キャラクターを起用する上でも、それが本気度の証である。

【Perticipation=参加経路の見える化】
5Pで鍵を握るのはPerticipation(=従来のマーケティングのPlaceを入れ替えた)である。どのように参加してもらうか。実際には商品の購入や寄付になるが、インターネットというメディア経由だからこそ、参加は瞬時にかつ24時間可能である。参加が気軽にできる。ここがネットというメディアがコーズ・リレイテッドと親和しているポイントである。

ネット時代のコーズ・リレイテッドの成否測定はPerticipationで測定できる。つまりサイト・アクセス数、サイトからのリンク数やトラックバック数、サイトから協賛ブランドへ誘導されたクリック数などである。その裏づけとなるデータもある。share=共感、つまりブログなどに書き込まれた口コミのコメントで参加が見えるのである。

今やマーケティングは、感性アートから数値の裏づけが可能なサイエンスに変わりつつある。

【コーズ・リレイテッドには世論の追い風がある】
昨日も引用したフィランソロピー財団のサイトから米国の世論をまとめた(一部欧州)。原典の調査日付などが調べきれなかった点はご容赦ください。

92%の消費者がNPOへの貢献を重要だと考えている」
「もしも価格と品質が同じなら、十代のティーンの9割がコーズ・リレイテッドのブランドにスイッチする」
「これまでに76%のアメリカ人が何らかのコーズ・リレイテッドのキャンペーンに参加した」
「2004年の年末商戦で、アメリカ人の6割の消費者が、寄付付きの商品の購入を計画していた」
「欧州の消費者12000人の調査。20%がコーズ・リレイテッド商品を買う・・・普通より高くても

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月24日 (火)

コーズ・リレイテッド・マーケティング vol.2 コーズ&エフェクト/因果関係 キャンペーンの効果とは。

【コーズ・リレイテッド・マーケティング vol.2】は「因果関係」。コーズ&エフェクトで軽い駄洒落(苦笑)。
キャンペーンの効果測定とは、大きく分けてコミュニケーション効果とセールス効果(ようするに販売)、そしてもうひとつ(これが重要!)従業員効果がある。まず(PRODUCT)REDキャンペーンの効果を見てみよう。

【(PRODUCT)REDキャンペーン効果】
昨日紹介した(PRODUCT)REDの関連で、米国のSNSMyspaceにはJoin(RED)'s Friend Sapceがある。このコミュニティは48万7,000人以上の参加者がある(10月24日時点)。ウェブコミュニティ上、恐らく最大規模だろう。さらに(BLOG)REDへの訪問者数は5月17日以来5ヶ月で104,000人を超えている。割算すれば350人/日だから、ブログとしてはそれほど、という感じもするが、チャリティのブログとしてみれば驚異的な数値であろう。下記はそのバナー広告。



さらに今日のCNETにはこんな記事があった。

 また、マーケティング関連の方々にはここが気になるところだろうが、(PRODUCT) Redサイトから各協賛ブランドサイトへの誘導効果もはっきりと現れているようだ。10月19日付けの「(Product) RED Successful in Driving visits to Partner Sites」によると、Bonoが10月13日に人気テレビ番組「Oprah Winfrey Show」に出演し、(PRODUCT) Redキャンペーンを紹介したのをきっかけに、同サイトへのトラフィックが前日比で2600倍に激増。さらに、そのうちの66.3%が協賛ブランドのサイトに流れたという(内訳は、Gapが1位で26.89%、Converse Onlineが2位で7.15%、Appleは第6位で4.99%となっている。詳しい内訳が上記ブログページで見られる)。

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ネットの力恐るべし。いや、ネットのバイラル(口コミ)を用いないキャンペーンを打つ方が今や希少であり、バイラルをどのように盛り上げてゆくか、キャンペーン・プロセス構築はネットのバイラルを上手に使うことは必須である。ちなみにOprah Winfrey ShowとはOprah Winfreyさんがさまざまなゲストを呼ぶトークショーである。

【販売面への効果 事例】
いくつかキャンペーン効果事例を挙げてみよう。

1983年のコーズ・リレイテッド発祥のキャンペーンとも言える、アメリカンエキスプレスの「自由の女神修復」では、カード利用額が28%アップし、新規ユーザーも通常の期間より17%増加した。

コカコーラの97年の「母親の酒酔い運転防止キャンペーン」では、400箇所のウォルマートで6週間、1ケース6セントの募金を行ったが、この間通常の販売期間の4.9倍のセールスを記録した。

1993年ダラーレンタカーは、障害者のオリンピック期間中の6週間、すべての予約から1ドルを寄付するとしたキャンペーンで、予約率が通常の比25%アップとなった。

1994年のマクドナルドは「ロナルド・マクドナルド・ハウス」チャリティで、エルトン・ジョンらのCDを店頭で販売、9百万ドルのセールスを記録し、同期間の販売高も同時期比5%アップした。

1997年のVisaが文盲撲滅キャンペーンに収益の一定額を寄付するとしたキャンペーンでは、同期間のカード利用額が17%アップした。

バイエルン・アスピリン製薬は2000年に米国心筋梗塞協会の教育キャンペーンで募金を募り、同期間の販売高は同時期比で9%増となった。

英国の洗剤メーカーペルシルが2001年にコメディアンを起用して貧困や不正撲滅キャンペーンを展開した際には、同商品の販売は対前四半期比で13%増対前年同期比では19%増となり、プロモーション期間中、マーケットシェアも3%もアップした。

カルファロンというキッチン器具メーカーでは、販売が低迷していたフライパンにShare Our Strengthというロゴを付けて、商品販売ごとに5ドルをNPOに寄付するとしたが、その間販売は250%増となった。

仕掛けが著名企業で、そもそも知名度が高いから販売に寄与するということもある。「失敗」事例もあるだろう。だが成功は「おまけ」として考えるなら、あまりにも大きいおまけ。やりようによっては赤字にならない、そのことを覚えておきたい。

【効果とは何か】
「コーズ・リレイテッドの効果」とは何か、いろいろな考え方ができるが、大きく3つに集約できるだろう。

1.慈善効果
2.販売効果 
3.従業員効果

1が集積した数字だけでなく施しを受けた人の声まで伝えられることが大切。REDのブログではU2のBonoの活動も載っている。購入を通じた間接的な募金・チャリティ活動ゆえに、その効果までフォローする人は少ないが、ちゃんと伝えていくべきことである。伝達する作業に関わるコストもちゃんとみておかなければならない。

2はさらにふたつに分かれる。ひとつは、先に述べた「販売量、売上高、シェアの増加」である。もうひとつは「コミュニケーション効果」、つまり対外的な企業の知名度アップ、好感度アップ、ブランド浸透などである。後者は明日の話題にしよう。

3、すなわち従業員のモチベーションアップ、わたし個人としては、最大の意義があると思う。これは明後日の話題にしたいが、「ウチの会社は社会や地球環境に良いことをしている」と思えることは、素晴らしいことではないだろうか。お客様ために仕事をして、利益を出すのは当たり前である。利益の出ない仕事は付加価値がないのである。だがそれでさえ本来、簡単なことではない。

自分の会社のことをちゃんとした上で、社会や地球のためにもなることができるのは、企業としての「プライド」である。上場を目標にするとか、たとえば売上高OOO億円達成とか、そういうメッセージも大事だが、コーズ・リレイテッドはもっとプライド持てる目標になりうる。従業員のモチベーションも「CSR=社会的貢献」でアップするのではないだろうか。

【勝手にアドバイス】
3つのコーズ・リレイテッドの効果はそれぞれ独立しているわけでなく、相互に関係しあっている。だがどこに軸足を置こうとするか、経営者が本音で議論した上で、企画・計画・実施すべきだろう。「売上が伸びる」という企画持込ちでやることはもちろんご法度である。それをどれだけ自制する社風があるか、社会貢献が心に響く(響きそうな)社員がウチは何割なのか、彼らはホントウに世の中の傷みや不平等を分かち合えるか、ぜひ自問自答してほしい。Noなら止めるべきである。かえって返り討ちにあう。

CSR=企業の社会貢献というセミナーもたくさんあるが、わたしにすれば「空恐ろしいセミナー」。良いことをするのにセミナーを受講することは不要。良いことがわからないほど我々は麻痺しているのだろうか?セミナーに行く時間に何らかの貢献にあてましょう!

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月23日 (月)

コーズ・リレイテッド・マーケティング Vol.1 PINK、WHITE、YELLOW、そしてRED

【今週の勝手にアドバイス 旬ネタ】は「Cause Related Marketing」。
先週、Appleから真っ赤なiPodが発売された。このiPod nano RED Special Edition(4GBモデル)の定価23,800円の内、1200円が「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に寄付される。Appleからのコメントは『よい音楽で、よいことを実現する』。

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コーズ・リレイテッド・マーケティングとは、企業のビジネスを経由して、商品やサービスの一部(全部のときもある)の売上を慈善団体に寄付するというマーケティング手法。アメリカンエクスプレスが1983年の「自由の女神修復キャンペーン」で発明したとされる。同社では93年から96年にCharge Against Hunger campaignも実施し、エイボンのBreast Cancer Awareness Crusade(92年から2005年までに世界50カ国に4億ドル以上の寄付をした)、リーボックではHuman Rights Now!という人権キャンペーンを1989年から継続するなど広がってきた。

そこで企業、消費者、寄付団体のWin-Winの関係を構築するといわれる「コーズ・リレイテッド・マーケティング」、ホントにそうなの?をテーマにブログを書きたい。

コーズ・リレイテッド・マーケティング 
vol.1 PINK、WHITE、YELLOW、そしてRED 色とシンボルの密な関係。
vol.2 コーズ&エフェクト/因果関係 キャンペーンの効果とは。
vol.3 ネット時代だからこそ ネットの口コミ力のメリットとデメリット
vol.4 お金だけではない 経営者、従業員、顧客の時間を寄付する。
vol.5 環境リレイテッド ハイブリッドというコーズリレイテッド 
vol.6 大義と期待 コーズ・リレイテッド・マーケティングの成功って何? 

今日はVol.1の「PINK、WHITE、YELLOWそしてRED キャンペーンと色、シンボルの密な関係」 

【もうちょっとウンチクを】
そもそもCauseとは「元」「原因」という意味あるが、むしろ動詞で「~させる」という意味だと考えた方がわかりやすい。商品を買ったりサービスを利用してもらって「良いことをした」と思ってもらう。それをマーケティング戦術として適用する。発祥の地、米国の現状を「企業のスポンサー活動統計」からその規模を見てみよう。

1.スポーツ大会の主催・協賛 89億ドル (66%)
2.旅行、アトラクションの主催・協賛 14億ドル (11%)
3.コーズ・リレイテッド 13億ドル (10%)
4.芸術の主催・協賛 7億ドル(5%)
5.祭、地域イベントの主催・協賛 6億ドル(5%)
6.各種団体などへの加入費 4億ドル(3%)

以上のように米国では、企業のスポンサー活動費のおよそ1割が「コーズ・リレイテッド・マーケティング」である。

Cmflogowtag  この分野最大のフォーラム

8.1億ドル(2002年)、9.2億ドル(03年)、9.8億ドル(04年)、11.7億ドル(05年)という伸びを見ても、単なる協賛よりも善意をテコに企業イメージをよくするコーズ・リレイテッドに重心が移ってきていることがわかる。
(IEG Sponsorship Reportの2006年の予想値 http://www.causemarketingforum.com/page.asp?ID=188

【3つのアプローチ】
コーズ・リレイテッド・マーケティングには3つのアプローチがある。

1.商品・サービス販売
 商品購入の○%を寄付する、クーポンを寄付するなど。
2.参加型プロモーション
 ゴミを拾う、ボランティアをするなどの活動
3.ライセンシング
 団体名称や活動名称を商品に付与してPRをする。

消費者を巻き込み話題をつくるという点では、1及び2がいわゆるコーズ・リレイテッドであると言える。巻き込む上で必要になってくるのが「わかりやすいイメージ」である。

【ピンク、ホワイト、イエロー、そしてレッド】
わかりやすいイメージとは、色でありデザイン、身に付けて「良いことをしている」という証である。赤い羽根共同募金のように陳腐化するとマーケティングにはならない。だから「活動のスマートな証明」「活動への偽善の薄い共感」を示す証がポイントである。

1992年から現在まで継続されている化粧品訪販エイボンのピンクリボンが有名。このピンクリボンを付けた製品を製作し、販売収益が乳癌の治療法開発や治療に寄付される。3ドルから7ドルと寄付しやすい価格である。日本のサイトでもリボン付きの商品は販売されている(が米国に比べるとしょぼい)。

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次はホワイト。家族計画国際協力財団が「ホワイトリボン」を販売し、その収益で開発途上国の妊産婦の支援をするというもの。お茶の伊藤園もこのプログラムに参加し、リボン柄が表示される自販機設置を進めている。
しかしホワイトリボンキャンペーンは、同性愛者の支援や家庭内暴力を受ける女性への支援、戦争反対など、複数の活動が「ホワイトリボン」と称されている。こうなるとイメージは相当ブレているといえる。ホワイトリボンを付けていて「あなた、何を支持しているの?」と聞く人はいないかも知れないが、主張はしにくい。

Live Strong イエローバンドというのもある。米国ではかなり流行ったという。癌を克服したツール・ド・フランス(自転車競技)選手のランス・アームストロングが、「ランス・アームストロング財団」をつくり、イエローバンドを販売してそのその収益を癌の研究、教育などの活動にあてている。今ではリストバンドだけでなくTシャツなども販売中。さすがにスポーツ選手ゆかりなだけに商品のイメージは活動的でグッド。

Shband2d  

【そしてiPodの(PRODUCT)RED】
AppleのHPにはこうある。

iPod nano (PRODUCT) RED Special Editionをお買い上げいただくと、アップルは購入金額の一部を「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に寄付します。  

その他のRED Productには、モトローラの携帯電話(とてもかっこいい)、アメリカンエキスプレスのカード(このカードの消費額の1%を寄付するそうだ。すごいと思う)、The GAPのTシャツ(いかす)、Giorgio Armaniの腕時計(惹かれている)、コンバースのシューズ(いいねえ!)、そして赤いiPod nano(ぜひ買いたい、がすでに2GBを持っている)。

わたしはこのREDキャンペーンはかなりスマートだと思う。その理由は宣言文の中の一文。

「REDは慈善ではない。ビジネスモデルである」

さらに、このキャンペーンがCoolであると思う理由は次の通り。

理由1.アメリカン・アイコンを集めたこと
Apple、Motorola、GAP、Armani、Converseである。言ってみればアメリカン・アイコンの勢ぞろい。製品のクォリティとイメージが保たれているのが凄い。

理由2.赤は目立つこと、アグレッシブなイメージがあること
どの企業も赤い製品を持たないことはない。参加を募る前提になる。

理由3.エッジな人々の活動
ノーベル平和賞にノミネートまでされたロックンローラー、U2のBONO。新譜もヒットした。

わざわざ寄付商品を買うのはかっこ悪い。だが商品代金の一部が寄付されるなら大義名分も立つし、てらいがない。しかもグッズがかっこいいものばかり。その意味ではこのキャンペーン、従来のコーズ・リレイテッドを超えている

【勝手にアドバイス】
アドバイスは今後のREDな商品の展開。外出したときに見えるグッズが良いわけであるのでその線から。

通勤カバン サムソナイト、TUMI、ハリバートンなどの真っ赤なバッグ。
万年筆ないしボールペン モンブランでもパーカーでもいいが、ぜひ。
赤いスーツ ルパン三世になってしまうので没。
バイク やっぱり真っ赤なハーレーダビッドソンでしょう。
自動車 真っ赤な・・・といえば、何でしょう?
任天堂DS_RED ありますよね。ならWii_REDを。
MacBook RED これは速やかに実現してほしい!

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月22日 (日)

本日私は、フラレ~ました♪_話題の資生堂のCMとその舞台裏。

告白もどきの出だしだが、中年男の告白がおもしろいわけない。このブログのテーマは告白ではなくAha!と言わせるマーケティングである。このCMとその舞台裏には、深い感動がある。

【勝手にアドバイスVol.59 本日私は、フラレ~ました♪_話題の資生堂のCMとその舞台裏。】
資生堂が8月28日、CMの日に放映したドラマ『メッセージ~伝説のCMディレクター杉山登志』にあわせて、企業広告CMとして制作した「新しい私になって」が今日の勝手にアドバイスのテーマ。

このCMはすばらしい。モデルのMAIKOの初々しさ、清楚な美しさ。そして、写真家上田義彦氏のCM制作舞台裏を記録した番組(NHKプロフェッショナル仕事の流儀 10月5日放送)にも感動してしまった。なかなか泣けなかったモデル、自分のやれることをやって仕事を完遂したカメラマン。ふたりともすばらしい仕事をした。

    Ph_maiko05 Maikoさん 所属事務所サイトから

【CMの流れ】

MAIKOが洗面台で顔を水でそそぐ横顔のシーンから。タオルで顔を二度、三度とぬぐう。白いタイルに反射した自然な光、やわらかい陽ざしに照らされたMAIKOの顔が鏡に写り、カメラはそれをじっと追う。涙は見えない。いやきっと水の中に流れたのだろう。

ちょうど、バックに流れる歌詞が「(お別れを言われた)だけどもあのとき、少しだけ、微笑んでくれたとような・・・」にさしかかる。それにあわせて、MAIKOもすこし微笑む。

画面は一瞬、みずみずしい青々とした、だけれどもたくさん水滴をつけた葉に。水滴が涙を暗示している。そしてMAIKOの顔にに画面がもどると、彼女の大きな眼から涙がこぼれそうになる。ふたたび洗面に顔をひたす。

場面は化粧台に変わり、スキンケアクリームを手にとり、だんだん表情に元気をとりもどす姿が描かれ、エンディングへ。

流れている歌詞(まだ題名がついていないというが心に残る旋律)とナレーションは次のとおり。 

  本日私は、フラレ~ました・・・わかっていました、無理なのだと。
 だけどもあのとき、少しだけ、微笑んでくれたとような気がしたから・・・
 こんなとき、いつも、涙を拭いてくれた母さんは今はいないから
 忘れます、忘れます、新しい私になって・・・忘れられると思います。
 新しい私になって


 (ナレーション)
 新しい自分に生まれかわったら、きっと、もっと美しい明日がやってくる。
 ・・・一瞬も、一生も、美しく、資生堂。

反響が大きく、資生堂にはたくさんの問い合わせがきたという。同社HPに説明がある。

企業CM「新しい私になって」で流れている曲名、歌っているアーティスト名、出演しているモデルの名前は以下のとおりです。
●楽曲名:CMオリジナル曲(CD化未定)
●アーティスト名:熊木杏里 (作詞 中島信也、作曲熊木杏里 歌熊木杏里)
●出演しているモデル名:マイコ

【CMの舞台裏】
写真家上田さんがプロとしてひとり立ちするまでを描いた「プロフェッショナル 仕事の流儀」の中で、このCMの仕事の舞台裏が取り上げられていた。

CMの日にあわせて資生堂が企業広告の長編CM(90秒)を撮ることが決まり、撮影が上田さんに依頼された。監督はこのCMソングの作詞も手がけた中島信也氏。坊主頭のこわそーな人。新人だが初々しさから抜擢されたMAIKO。絵コンテをみた上田さんは、この撮影のもっともむつかしいのが「涙のシーン」だと考えた。

撮影のロケ地、民家を借り切ってのCM。事前の打ち合わせで中島監督と上田さんが衝突。CMは大きく2シーンにわかれ、洗面台での涙のシーン(2階)と化粧台で気を取り直すシーン(1階)。どちらがむつかしいかといえば涙のシーン。監督はMAIKOに本物の涙を要求した。役者じゃないので果たして泣けるかどうか。

そのシーンのむつかしさから、監督は最初に化粧台のシーンを撮り、それから2Fにあがろうと主張した。たいてい1日で撮るCMでは、むつかしい場面を後にするのが定石だから。だが上田さんは、CMのシナリオどおり泣くシーン、そして化粧をして気持ちを切り替えるシーンという順序が自然であると主張した。恋にやぶれて涙を流す。それをお化粧することで徐々に立ち直る。それが自然だとして、まっこうから対立。中島監督のきついひとこと「だけど、俺はなかなかOKださないぜ」。

撮影の日まで、1階からか2階からかの順序は決まらなかった。撮影の日、中島監督が折れるかたちで2Fから撮ることになった。

しかし本番になって、いくら待ってもMAIKOから涙がでない。ついに10分のフィルム1本が無駄になった。休憩となった。気持ちを入れ替えることにするが、いったん撮影を中断すると感情を入れるシーンに戻るのはむつかしいのが演技の世界の法則である。

窮地に立たされた上田さんは、カメラマンの自分にできることを一心に考えた。それはたった今、無駄になった10分のフィルムを見て、何ができるか考えることだった。フィルムを観た。そこからわかったことは、「MAIKOは鏡に映る自分の顔の演技を見たとき、気持ちがさめている、だから涙がでない」のではないかという洞察だった。それをMAIKOにぶつけると、そうです、という返事。

それでアドバイスをした。気持ちが高まるまで鏡を見ないでずっとうつむいていなさい、と。2回目のテイクが始まった。そして6分後、ついに涙がこぼれた。自分のこぼれた涙を隠すように、MAIKOは自然に顔をかたむけ洗面台で顔をそそいだ。CMでは涙をこぼしたシーンではなく、涙を隠す、ここからのシーンが採用された。その中島監督の手腕も見事、である。

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【いい仕事をするとは】
上田さんは独立直後、広告代理店のディレクターから面と向かって「君の写真は広告に全然向いていない」といわれたという。それで広告写真から一時離れ、女優さんのポートレイト写真を主に撮っていた。ポートレイトの仕事のコアとあるのは、その人のもっとも特徴のある「表情をつかみ、撮る」。はずされていたときの仕事が、このCMで生きた。

上田さんの信条とは、困難なときこそ自分の判断を信じて「カメラマンとして自分のやるべきことをやる」。

Photo_ps  写真家の上田さん NHKのサイトから。

だれでも仕事がうまくゆかないときがある。そんなとき、自分がやってきたことをどれだけ信じることができるか、自分の仕事の真ん中にあることにどれだけ執着してきたか、執着する気持ちがなえていないか。それが仕事の流儀をつくるということなのだろう。

わたしのささやかな流儀。コンサルティングの仕事とは「課題を洞察し、変化を創造し、人を動かすこと」、これに尽きる。その真ん中、変化の核になるものが「顧客にAha!といわせるクリエイティビティ」だと思う。もっといい仕事をしたい。メルマガやブログを書くのもそのため。

みなさんの流儀はどんなものだろうか。流儀には頑固さも必要だが、上田さんのように「仕事の原点への謙虚さ」こそ大切なようが気がした。柔軟にこだわるからこそ、現場を動かせたのであろう。そんな勇気をつけさせてくれたのが資生堂のCMであった。

今日の話題は次のメルマガのテーマでしたが、この話を書きたくて前倒しにしました。掘り下げられたら続編を書きます。今日は以上です。

今週は「コーズ・リレイテッド・マーケティング」を旬ネタで取り上げる予定。
ではまた明日、Click on tomorrow!

参考URLリスト
youtube 検索キーワードは「新しい私」 CMとNHKの放送あり(検閲削除が及ばぬうちなら_笑)
http://www.shiseido.co.jp/corporate-ad/060828ad.htm 
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/061005/index.html

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2006年10月21日 (土)

肩こりテーマパーク

【勝手にアドバイス Vol.58 肩こりテーマパーク】
今日は土曜日、週日の蓄積した疲れを癒している人も多いことだろう。成人のほとんどが悩まされることといえば、肩こり。先週来、どうしたものか肩こりに悩む同僚が続出。それで今日のテーマは「肩こり」。

【肩こりとは】
どうも目の疲れが取れない、目の奥が痛いというか目の奥が凝る感じ、肩をあげたり首を振るだけでコクンと音がする、そういう症状に悩む人は数知れない。cherryさんは肩こりのせいなのか、頭痛が取れずコンタクトレンズが入れられなくなった。Makiさんも肩こりのせいか頭痛が続き、発熱もあって、どっちからどっちへ伝播したのか判らないが二重苦のようである。

M_healthtate040326006  特に誰ということではない写真デス。

肩こりどっとこむという、肩こりのプロ(?)のサイトによると、「肩こりサイクル」というものがあるらしい。

筋肉のこわばり→血行不良→酸素不足→老廃物の蓄積→末梢神経障害→痛み→筋肉のこわばり・・・・

つまり筋肉の活動のために酸素と栄養が必要で、その二つを運ぶのが血液。ところが筋肉のこわばりで血流が不足し、筋肉が酸欠になる。酸欠になると乳酸などの老廃物がたまり、それがトリガーになって筋肉細胞から発痛物質(ラディキニン、セロトニンなど)が出て、筋肉の痛みを脳に伝達する。それが痛みとして知覚される・・・ということだそうだ。

【肩こりの原因】
簡単にいえば血液循環障害による筋肉のこわばり。では肩こりの原因とは。

①姿勢  無理な姿勢、長時間同じ姿勢による筋肉の緊張、血液循環の障害など。
②骨  首や頚椎などのずれがよくない。
③内臓疾患  血液循環を阻害する糖尿病や高血圧などの慢性病。
④眼  眼の疲れによる交感神経が優位に(興奮状態になる)。室内の乾燥もよくないらしい。
⑤歯/噛み合わせ  歯周病、噛み合わせ不全も原因だと。
⑥ストレスや心配ごと  精神的な緊張や悩みで、交感神経が優位になる。うつも原因という。
⑦冷え症  冷え性から体が冷えてこわばる冬が。
⑧筋肉の炎症  打撲やひねりで筋肉の一部の炎症から肩こりもある。

症状は、わたしも肩こり症、皆さんも肩こり症で、肩を並べるくらいだろうから省く。厚生労働省による国民生活基礎調査(H16年)によれば、人口1000人中、健康を損なっているという自覚症状のある人は女性では肩こりが123人とトップ(次いで腰痛107人、間接痛73人、だるさ57人)。男性も2位なので、とても多いということは事実。

余談だが肩こりになりやすい体形もある。肥満、なで肩、猫背、弱い筋肉、そして女性だとおっぱいが大きい人は(やっぱり!)こるそうです。

Katakori1  http://shikoku-net.co.jp/katakori.htm より

【肩こりグッズ&サービス】
分類では、肩こりグッズは次のように分類される。(カッコ)は推定市場規模。

<グッズ>
・マッサージ機 マッサージチェア、低周波治療器 600億円
・寝具 熟睡マットレス、枕、アイマスク (不明)
・外用消炎鎮痛剤 消炎剤/ツボグッズ灸、エレキバン 300億円
・サプリメント コエンザイム、葉酸、ブルーベリー (肩こり向けだけは算出不能)
・矯正 矯正ベルト、ストレッチマシン (不明)
・アロマテラピー マッサージオイル、アロマ 200億円
・入浴剤 300億円
・ヒーリング音楽 (不明)

<サービス>
・ハンドトリートメント/クリックマッサージ 2000~3000億円
・フットバス/リフレクソロジー 250億円
・カイロプラクティック・整体院・接骨院・鍼灸院 4000億円 

数値はかなり大雑把な調査なので信用をおかないでほしいが、わたしの母も隔週で1万円はマッサージにいれあげているはずだから、足しあげれば数千億も間違いないだろう。エンドユーザーベースでは1兆円を越える巨大な肩こりマーケットがある。

【この商売では、共感系アプローチこそ】
商売開発のポイントは二つある。ひとつは「肩こりは必ず‘また’やってくる」、もうひとつは「共感することで財布が開かれる」。

母にも言ったことがある。「マッサージって対症療法だから、どうしたら肩が凝らないようにするかが大切なんじゃない?」と。肩こりはよくなり、また悪くなるものだから、これは正論なのである。ただし若い人にとっては。高齢な年齢を考えれば「原因」を絶つのは苦痛だから、やがて死ぬし、対症療法でいいのである。若い人でも「元から絶つのは無理」だと思われるので、対症療法になりがち。だから揉まれることが習慣になる。

そして、あれが効くといわれればあのグッズを買い、これが効くと言われればこれ買い。こういう市場特性。

スポーツジムは「ダイエット」の婉曲表現なのだが、マッサージは「愚痴吐き出し」の婉曲表現なのである。毒素/発痛物質の半分はストレスである。顧客の痛みに共感できるか。痛みを総合的な見地からコンサルティングできるか。顧客コミュニケーション力、相談力の有無で商いに差が生じるのである。

【勝手にアドバイス】
少子高齢化社会を向かえて、無敵を誇ったコンビニエンスストアやディズニーランドが苦戦している。高齢化のゆっくり社会ではコンビニのスピードも、ディズニーのファンタジーもマイナス要素。高齢化=肩こりではないのだが、集えば間接痛や頭痛や血圧の話題になるのが高齢者。

ならばいっそのこと「肩こりテーマパーク」を作ってしまおう!というのがわたしのアイデア。昨年担当させて頂いていた某地方デパートなぞ、顧客の高齢化が激しいので、デパートの屋上を「肩こりテーマパーク」にしてしまう。期間限定イベントでもいい。占いの館のようなイメージで、肩こりのプロと企業を集める。

1日遊べて、じゃなくて1日で肩こり解消と、肩こりうんちくを学ぶ。「肩こり1日中パス5000円(ワンデイ・パスとは名づけない)」だって「そりゃ安い!」と言われるでしょう。1万円でも大丈夫。テーマパークの構成案は次のとおり。

商品系テーマ 消炎剤、チタン、サプリメント
サービス系テーマ てもみんなど、ちょい揉み
医療系テーマ 整体、鍼灸
運動系テーマ ヨガ、体操、ボクササイズ、ミニ温泉
情報系テーマ 肩こり講演、本やCDの販売

ついでに肩こりブログ、肩こりSNSで情報提供・・・おっとぉ!お年寄りはさすがにまだSNSやらないわね。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

このブログは個人及び所属会社の活動の普及のために実施しています。記述内容は所属会社の公式見解ではありません。またその顧客やその商品などのPRや販売促進を目的としておりません。アフィリエイトと縁はありません。マーケティング・ビューからの個人的な見解であり、読者がこれに基いて何らかの活動をした結果に責を負うものではありません。報酬などを要求するものでも、やせ我慢でもありません。

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2006年10月20日 (金)

外食SNSの登場!ぐるなびPRO

日経にどどーんと全面広告もあったから(10月20日付け朝刊)、何これ?と見た人も多かっただろう。知名度&アクセスNo.1のグルメサイト「ぐるなび」が外食産業向けの専門サイト「ぐるなびPRO」を始めるという。

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【勝手にアドバイス Vol.57 外食SNSの登場!ぐるなびPRO】
ぐるなびPROでは、次の3つを三大特徴としている。

1)飲食店データベース
2)ビジネスSNS
3)リアルコミュニケーション支援

これら3つが特徴としている。今日の時点では一般への情報開示が少ないので、想像も含めたコメントである。
1)はぐるなびのサイトに掲載されている情報(メニュー、メニュー料金、客単価、収容客数、クーポンや割引サービスなど)をデータベース化して、検索ができるというものらしい。

2)ぐるなびの加盟店とこれから募集するビジネスパートナーだけに開放されるコミュニティで、飲食店からの要望などをやりとりして、商売につなげるというもの。

3)はSNSのリアル版で、食材サンプルの店舗配布代行、営業代行。また「ぐるなび大学」など飲食店関係者を集めたセミナーでのPROによる食材やサービスのPRの場を提供することなどが内容になりそうである。

公表資料ではPROサイトのオープンは11月からとなっており、今月からビジネスパートナーを募集して、オープンにこぎつけるというものであろう。
http://www.gnavi.co.jp/company/release/2006/061011.pdf

【これを読み解くと】
外食産業に関連する「食材供給会社」「人材派遣会社」「不動産会社」「厨房機器供給会社」「店舗管理・人材管理システム開発会社」「店舗デザイナー」「フード・コーディネイター」「フード・フォトグラファー」「料理学校や教室」など、PRO(ぐるなびにとってはビジネスパートナー)が、インターネット上のソーシャルネットワークサイトを通じて、商売交差点になろうという野心である。

商売交差点とは「人材供給」「売りたし・買いたし」「企画・提案」「助言・指導」「教育・研修」「取引システム化」「メニュー開発」・・・何でもござれであろう。食業界というのは、大きな会社に属している人はほんの一握りなので、ここに登録しておけば、何かの仕事が得られるという、ウェブの特性である「散在需要と散在供給の結合」を食分野で実現するというものであろう。

そもそもぐるなびの中長期計画には「PRO」に似た取り込みが明示されていた。その計画に沿って店舗の設備修繕サービス受託など、従来の「紹介」というサイト運営を拡張しつつある。同社の中期計画(2006年6月時点)の資料からも垣間見える。

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【数値面では】
ぐるなび掲載加盟店舗数 59,000店
ぐるなび会員数 454万人
月間PV 4億6000万
月間利用者数 1,000万人

以前、食に関するセミナーを実施した際、ぐるなびの資料も拝見た。それによると現在の加盟店数5.9万を10万店にするという(全国82万店の飲食店舗の内、対象店舗数は40万店)。今の倍だとすると、会員数は900万人、月間PVは10億、利用者数は2,000万人となる。もの凄い数である。

それをベースにしたPROという計画。この計画が成就すれば、外食をめぐり、未だない規模の「情報&物流帳合企業」になる。

【いくつか、疑問はある】
同社の売上高の構成は次の通りである。

①加盟店舗からの販促パックサービス(基本料金を含む紹介料である) 58億円(67%)
②加盟店舗からの継続型サービス(ファミレスなどチェーン店の表示等) 19億円(22%)
③スポット型サービス(季節イベント広告など) 5億円(6%)
④プロモーション(食品、飲料メーカーからのイベント斡旋) 2億円(2.5%)
⑤関連事業(ネット上の食販売、内装業者や修繕業者斡旋) 1.9億円(2.5%)
2006年3月期の総売上高 86億円(100%)

以上から見てわかるとおり、この施策は④及び⑤(合計5%)の強化であり、収益源はPRO企業からの斡旋手数料である。④のプロモーションは水モノであるので、⑤を太くするのがメインであろう。

疑問その問屋に関すること。食材問屋は統合が進んだ分野であり、統合を進めたということは営業効率を極限まで上げたということである。そもそも問屋不要論で鍛えられてきた、極めて薄利多売の商売である。その彼らがネット仲介企業に手数料を支払うという疑問

疑問そのは、実はPROとは食材問屋ではなく、食材の生産業者がメインだとしても、ぐるなびを通すまでのメリットがあるだろうか。すでに食材仕入の競合サイトは多々あるし、苦戦しているところが多い。またセントラルキチンを持つような大手企業であればあるほど、ダイレクト取引が基本だから、農家や食肉生産業者から直接仕入を強化する方針に変わりはない。ぐるなびを通す意味がない。

疑問そのは、中小飲食業の仕入。彼らへの供給を束ねるのがねらいなのだろうか。だがわたしが中小レストラン店主なら、逆にこのSNSを通じて、仲間のレストランを増やしてボリューム・ディスカウントを供給者に提示するだろう。つまり「逆仕入」の機会をもらえてありがとうとなる。それでも、ぐるなびには(手数料が入ればいいので)関係ないということだろうか。

疑問その外食店舗から見た仕入。以上の通りセントラルキチンを持つ会社がほぼ範疇外だとすると、中小の飲食業からの仕入となるが、ネットでの取引でいいや!という店舗がどれだけあるだろうか?仕入する品ににそれほどこだわりが無いのだろうか?そんなお店には行きたくない。

疑問そのはビジネスSNS(ソーシャルネットワークサービス)を外食業者がやるという点。もちろんパソコンではなく、携帯電話のサイトからでもSNSで交渉はできるだろうが、お店の人がやるのだろうか?今日ランチに行ったお店のフロア主任が、中休みにせっせとSNSをやる図を想像できるだろうか。中小の店のネットワークの実態は未だにFAXなのだから。

【勝手にアドバイス】
美食のエバンジェリスト_Cherryさんが、この広告に何と言うか聞かないままに書いてしまったが、「ぐるなびは最近ハズれが多いし」と言っていたから、アドバイスもないかもしれない。だから替わりにわたしがアドバイス。

結論としては、食材供給も一定規模まで成長はするだろうが、食材よりもっと暗黒大陸なサービスである「人材」「店舗改装」「店舗デザイン」などの斡旋革命には期待したい。こっちはニーズが大きい。

ぐるなびに限らずだが、紹介サイトの内容と現物に差があると二度と行かない。検索よりも販促が主体になったせいか、わたしだけでなくそんな経験をもつ人が増えている。メニュー、味、内装、サービスなど、もっとこまめに利用者の声を拾える仕組みを見直すことこそ、大切なのではないだろうか。

景気もバブルになってきて、ぐるなびなどネットに掲載されない隠れ家店舗の情報も求められている。ほんとに美味しいお店の生の情報こそ欲しい。POS情報で空席情報を配信するサービスや、二次会情報を配信するサービスもあるが、お店の便利情報ばかりが必要なのだろうか?情報ばかり先行のお店が果たして「ぐるめ」と呼べるのだろうか。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月19日 (木)

近ツリと「Knt!」の略式関係

今日の勝手にアドバイスの題材は、近畿日本ツーリストの新ブランド名として採用された「knt!」である。ネーミングこだわり派には「はぁ?」という感じのニュースであったと思う。

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【勝手にアドバイス Vol.56 近ツリと「Knt!」の略式関係】
近畿日本ツーリストは、来年1月1日から新たなブランディング活動に取り組む。新企業ブランド名「KNT」、企業ロゴ「knt!」を導入する。発音は「ケイ エヌ ティ」。従来、顧客や取引先からは社名を「近ツー」や「近ツリ」と略されることは多かったが、会社として一度もコンセンサスを取ったことはなかった。正式な社名は変わらないものの、呼称は新たなブランド名で統一していく。
引用元記事 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061018/251041/

【正式な社名ではなく略称を変えるという選択】
この記事を読んで驚いたのは、略称とは「コンセンサスを取るものである」という点である。行間を読めば「略称とは企業が決めるものである」ということなりそうである。それってどうなの?といいたい。

著名な会社の名称はブランドの一部であり、資産である。登記地が異なる場所であっても、著名な会社なら類似社名を付けられたら財産権侵害などで警告や訴訟はできるし、特定のサービスならサービスマーク登録で保護もできる。

しかし、いくら有名だからと言って、巷の会話で使われる「略称」までコントロールできるのであろうか

近畿日本ツーリストという長~い名称では舌をかみそうになるので、お年寄りだって「近ツリ」と言っている。その短縮には特に悪意も別称もないと思う。むしろ、親しみをこめた「近ツリ」という語感。それがどうして悪いのだろうか。浸透しているだけでなく、愛称と言ってもいいような名称なのに。

【略称とは、水が低きに流れるがごとし】
日本人(日本のメディア)は略称好きである。それは止められないのである。

たとえば・・・
 キムタク
  ロケフリ
 エロカワ
 アキバ
 デジカメ
 マクド
 東スポ
 ヤフオク

会社名で思いつくままにあげると・・・
 ソニプラ(ソニープラザ)
 ニッスイ(日本水産)
 日テレ(日本テレビ)
 スタバ(スターバックス)
 東電(東京電力)
 日通(日本通運)
 近鉄(近畿日本鉄道、おまけです)

業界最大手2社でひとつの略称もある。
 デンパク(電博=電通、博報堂)

「企業名と商品の統合略称」とは、モノ凄い知名度の価値。
 よしぎゅう(吉野家の牛丼)

ちなみにコンサル会社の名前も長ったらしいのは略されることが多い。
 ベリポン(べリングポイント)
 ボスコン(ボストン・コンサルティング・グループ)
 ノムソウ(野村総合研究所)
 当社も長たらしいので自主的に略しているが、著名でないゆえ恐れ多くて併記できません。

そう、略されるほどの知名度は、資産価値としてズバ抜けているのである。会社名がニッポン何々で略せるものであっても、知名度が低ければ略して呼んでくれない。社内や取引業者、せいぜい業界では略称が通じるが、一般には「はあ?」である。

近ツリ。その語感はリッチな旅行そうに、あるいは上品な旅立ちには聞こえないかも知れない。でも旅行会社なんだから身近な存在感で、「近ツリ行ってぇ・・・」みたいな会話で語られてもいいでしょ。無形資産価値としてモノ凄い。もっとも略称という無形資産価値の算出はむつかしいし、この手のあいまいな価値の算出を「請け負います!」というのは業界でもわたしぐらいである(冗談デスがそれに近いことはやってます)。

ネットで「近ツリ」とググってみてほしい。3万6000件がヒットした。ブログに書き込みが中心だろうが、それを捨ててしまうのである。さらに「knt 近ツリ」だと1万4000件である。それを捨てて「ケイエヌティ」なのか。

【ケイエヌ・・・ティ?】
加えて「knt」は同社のドメインネームにも使われていて、新しいものではない。強いていえば「!」を付けたことが変化ではある。

だが語感が悪い。「ケイエヌ」まではひと口で言いやすいが(「KMタクシー」と韻が似ているけど)、ティが付いたとき、舌の位置が変わること、それにシラブルがひとつ余計に増えるのがよくない。DHCならディエッチシーと、ストレスなまっすぐ発音できるが、ケイエヌ・・ティになってしまう。もちろん略しようもない。

わたしはネーミングや題名にはこだわりはあるが、ネーミングのプロではないのでこれ以上批判はしない。だが現場を離れた経営陣や経営企画が決めたような匂いがすることだけは指摘しておきたい。社員からネーミングを募集して決めたと記事にはあるが、プロは起用しなかったのだろうか(「knt!」のロゴデザインはプロの仕業だが)。B2Cの会社なのだから情報デザインはアマではダメだ

なのに、「ウェブのドメインネームでいいでしょ」という保守的な大衆意見で決めてしまったのだろうか。しかもロゴだけの表現なら、「Kin2」(2を二乗にして、サービスの相乗効果を表すとか)ぐらいで充分だと思う。「knt」だと「キント」と呼ばれないだろうか。

【勝手にアドバイス】
auの音楽サービス「LISMO」は、略される前提でのネーミング。略されることも計算するのが今の世の中。LISTENのLISは動物のリス柄で広告することができる点も含めてネーミングしたはずだ。

Lismo

②口につきやすいことに加えて、携帯で打ちやすいことも必要。docomoはomoがアルファベットで同じキーであり面倒。今どきサービス名やブランド名は、携帯キーで入力されることも計算に入れるべきだろう

短縮社名といえば、ダイエーが昔、社内用語でジャスコのことを「ジャコ」と蔑称していたと日経ビジネスに載っていた。なるほど、水は低きに流れるものである。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月18日 (水)

ホーム・スワッピング

今日の勝手にアドバイスの題材は、日本もいずれ休暇大国になって、こうなる日が来るのだろうか?という「ホーム・スワッピング」である。テーマはCherryさんからの情報提供です。

【勝手にアドバイス Vol.55 ホーム・スワッピング】
先日、ビジネス上の戦友(?)であり、ブロガーのkasaiさん(http://ameblo.jp/consumer-psychology/)が留学先の英国から一時帰国した。ご飯を食べたり、知人を紹介していただいたり、またお世話になってしまった。

彼の消費者心理学専門家への道のりは英国で続くのだが、帰国中の3週間ぐらいの間、向こうの借家はどぉしているの?と聞いた。韓国人の知り合いに家具付きで貸しているという。お酒の上での話しだったので、あやふやな記憶部分があるが。実はもう引き払っていたのかも知れない。

それもひとつの「ホーム・スワッピング」。ホーム・スワッピングとは、文字通り「家の交換」。欧米諸国におけるロング・バケーションの合理的なすごし方である。夏の長期休暇の間、家を交換するのである。みんなが同じような時期に長期休暇に出るのだから、n対nなので滞在先を交換できる。子供の頃よく遊んだ玩具、ダイヤモンド・ゲームのような感じだろうか。

F201d2e7  自分の色の陣地を取り合う

【家族と家族の出会い】 
サービスシステムは、ネット上にあるいくつかのエクスチェンジ・サイトの会員になる(有料で年間50ドルぐらから)。サイトには国別や地域別にホーム・スワッピング希望者が写真や条件をアップロードしているので、地域を選んで、さらに休暇希望期間や滞在可能なトラベラー数、禁煙・喫煙などの条件をチェックして、マッチする家庭をサイト管理者に連絡、紹介を斡旋してもらうというものである。

たとえばHomeforExchange.comをチェックすると、オーストラリアはゴールドコーストのビーチ際の5ベッドルーム、200㎡の2階建てのお宅やオランダの90㎡のアパートメント、ギリシャのプール付きのセカンドハウスなど5600件以上のリストがある。多くが2007年(来年)のバケーションの準備である。

あるベルギーの500㎡超のお宅の写真である。

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その説明文の一部。
Accommodation and facilities
Inside:   Telephone, Stereo / hifi, Security system, Central heating, TV / cable, Fax, Sunbed, Sofa 
Kitchen and washing:   Grill, Freezer, Fridge, Microwave, Dish washer, Oven, Washing machine, Dryer 
Outside:   Bicycles, Garage, Child's swing, Terrace, Parking, Sand pit, Garden, Barbecue 
Local activities:   Golfing, Mountain biking, Horse riding, Tennis, Roller blading, Hiking, Swimming 
Local places to go:   Galleries/Museums, Health Club, Fine restaurants, Good Shopping, Nightlife 
Languages spoken:   English, Deutsch 
Other information:  Children OK, NO smoking, Including internet, number of travellers: 4, Car recommended

さらに家族たちの紹介文がある。「わたしたちはアニエルとハバートという夫婦です、二人の小さい子供がいます、旅行には豊富な経験があります、交換するあなたにも子供がいらっしゃるなら、たくさんおもちゃもありますのでエンジョイできます・・・」などと書いてある。このご家族の場合、アメリカに来年7月~8月まで丸2ヶ月(!)滞在したいそうです。

日本人はどうか。このサイトでJapanを探したら11件がヒットした。渋谷区の80㎡のマンション、神奈川県の250㎡のお宅、品川の30㎡のアパートだってあった。広くなくても大丈夫なのである。

【知り合いに貸すのと一緒】 ★★★★ 
こればかりはなんともいえないが、別のサイトHomeexchange.comでは1万2000人以上の会員(家族)がリストされているので、すでに定着しているサービス。会員制であることに加えて、メールや電話で情報交換もするので、事件は起きていないという。Homeexchange.comではTestimonialsというユーザーの声を集めたサイトもあり、「グレートな経験だった」「ホーム交換って素晴らしいサービスだ」「リストに載せて5日で4件もの申し込みがあった」などの声が書かれている。

相手も自分の家に滞在しているのだから、お互い悪さはできない。ここがポイントである。もしも悪さをされたら相手もわかっている。だからまあ間違いはないのだろう。

だが、お化け屋敷を交換してしまったら、あるいは潔癖症が家を交換したら(きっとしないな)、隣が騒音おばさんの家だったら(夏休みが台無し)・・・など心配しだしたらきりがない。

貸し手もお隣さんらに「この夏、家を交換します、ベルギーからアルベールさんが来ます、よろしくお願いします」などと挨拶しておかなくてはならない。ある夏「お隣さんはベルギー人だった」というのも、ひと夏の思い出になりそう。ホーム交換はお隣さんもまたエキサイティングである。

【ボーダーレス&ロングテール】 ★★★★
インターネット・サービスとしても、散在需要をロングテールで結びつけるサービスであり、なおかつ国境を越えた家族同士の付き合いをサポートするという点も素晴らしいと思う。長期滞在なのだから、バカみたいにホテルに高いお金を払えないし、かといってセカンドハウスを所有してもアイドリングする。そのギャップをみんなで埋めるというところがいい。

巷の旅行会社にはこのようなサービスはできないだろう(利益が出ないしリスクが高い)。まさにインターネットによるビジネスの消滅と勃興を象徴している。

【勝手にアドバイス to Japaneseexchange】
狭い日本でこんなサービスができるだろうか。わたしは案外イケると思う。

①ご主人がリタイヤした家庭で、ちょっとリフォームして外人をお迎えできる体勢を整える。代わりに英国スコットランド、グラスゴーの家に滞在し、プレミア・リーグで活躍中の中村俊輔選手の試合を追っかけるのもいいだろう。

②狭い日本&狭い住居でも、別荘/セカンドハウスなら問題なし。別荘はたいていアイドリングしてる。夏休み、別荘にアメリカ人を迎えて、子供も一緒に滞在させる。すると英会話もばっちり。ならば一石二鳥である。

同じ穴の職業人や趣味人のネットワークで実施する。焼物作家同士、書家や絵描き同士、料理人同士、音楽家同士・・・など、国籍が異なる類似の仕事や趣味の人の家をスワップする。わたしなぞは、絵描きのアトリエのある家にひと夏住んでみたいという欲望を禁じえない。

④「世界ウルルン滞在期」型もいい。異文化の若者を受け入れて、一ヶ月間一部屋を開放。仕事や家業を手伝わせる。心が通いあう。言葉の問題さえクリアできれば、それもいい。商売にはならないだろうが島国根性から脱却できる。

だが「スワッピング」のネーミングはいただけない。ネットで調べるとアレばかり(笑)。今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

今回は次の記事も参照しました。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/world/061011_houseswapping/index.html

このブログは個人及び所属会社の活動の普及のために実施しています。記述内容は所属会社の公式見解ではありません。またその顧客やその商品などのPRや販売促進を目的としておりません。アフィリエイトと縁はありません。マーケティング・ビューからの個人的な見解であり、読者がこれに基いて何らかの活動をした結果に責を負うものではありません。報酬などを要求するものでも、やせ我慢でもありません。

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HondaのスタイリングDNA。

今日の勝手にアドバイスは先ごろHondaから発売された新SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)、CR-Vのスタイリング・コンセプトについて。

【勝手にアドバイスVol.55】
Hondaから先週、新CR-Vが発売された。そのスタイリングは初代と、そのデザインを踏襲した2代目から、ガラリと変わった。
左から初代、2代目、そして3代目。

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【商品の概要】
初代のCR-VはSUVに強みを持ついすず自動車との技術提携の成果として1995年に発売された。Hondaらしく、従来にない『アーバン・カウボーイ』というカテゴリーをつくり、荒地ではなく都会派の乗用車フィーリング4輪駆動車というコンセプトがウケた。

従来の4WD車をイメージを引き摺る批評家からは、2000ccというパワー不足や、4輪駆動がリニア方式でない点で「ホンモノのSUVではない」と評価されたが、消費者は悪路を走るわけでなく都会を走る。カウボーイスタイルではなく、パーティにも行く。Hondaのコンセプト読み勝ちで、北米や欧州でもヒットした商品になった。

2001年に発売された2代目はフルモデル・チェンジであったが、スタイリングは初代を踏襲してあまり変わらなかった。上の写真もあわせて見比べてほしい。

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初代                 2代目              3代目

ところが2006年10月に発表された3代目はガラリと変わって、全体に丸みを帯びたグラマーでマッシブなフォルム。側面のウィンドウのラウンド形状は同じHondaのストリームに似ている、乗用車ライクなイメージをだした。

【キャッチコピーはスタイリングをメインに】
キャッチコピーは『ただずまいだけで見えてくる力』。

二段構えになったフロントビューと全体のフォルムを意識させるコピー。そのスタイリングへの意気込み、開発責任者の堀越満氏の語りを抜粋しよう。

ロサンゼルスのロデオドライブを訪れたとき、高級ブティックの前に、あるSUVが停まっていたのですが、それを見た店員が『Oh, Nice Car』と。それを目の当たりにし、New CR-Vも颯爽と走っているだけで目立ち、主張のあるデザインにしたい、そして、絶対『Nice Car』と言わせてやるんだ、と一緒にいたデザイナーと意気込みました。

スポーティで躍動感のあるイメージを表現したいと考え、スタイリングをつくり込んでいきました。その象徴的な部分がラウンドしたウインドウ・シェイプが斬新なサイドビューであり、精悍な顔つきをしたフロントまわりの2段グリルです。

このNew CR-Vは、フォーマルでもカジュアルでもまったく問題のないスタイリングとなっています。たとえば、上質なホテルに乗っていく場面でも格好良く映えますし、キャンプ場でもOKです。公私両面にわたって使いこなせるクルマだと思います。

Oh, Nice Car!と言わせてやる。遊び心を沸き立たせる車の開発者には、こういう情念がなくてはならない。

【開発者DNAの受け継ぎ】
以前、あるHondaの社員の方にこう質問したことがある。
「Hondaでは、意識的に2代目はキープ・コンセプトなんですか?」

オデッセイも、ステップワゴンも、初代と2代目はスタイリングもコンセプトも大きく変わらないだが3代目ではガラリと変えている。わたしはこれをずっと疑問に思っていた。

彼の答えはこうだった。
「ええ、そうです。なぜならヒット車ならば、2代目でガラリと変えたら初代を買ったお客さんに失礼だし、2代目では開発者を育成したいんです」 
「育成というと?」
「2代目では開発陣を若手主体に切り替えるのですが、初代の開発者たちのノウハウを受け継ぐにはキープコンセプトがやりやすい。しかし開発2車目となる3代目ではゼロから作らせる。お客さんも3代も同じデザインでは飽きますから」

自動車の開発責任者は重量級開発と言われ、1台やると廃人同然とも言われることさえある。廃人になる前にノウハウを渡してもらえば、会社の開発DNAも継続できるのである。

【勝手にアドバイス】
わたしの母は「婿養子が三代続くと家が潰れる」と言っていた。わたしの母方の親戚家はまさにそれだった。戦前から戦後にかけての老舗企業が3代続いたところで倒産した。しかし一方、「三代続くと財産ができる」ということも言うらしい。それは婿だから勝手なことができず、放蕩せずに「締まる」という意味である。

Hondaの開発フィロソフィーは、いずれにせよ「婿養子は二代まで」を具現化したものとも言える。初代でひとつ、大きな汗を流させる。次はキープコンセプトの開発でノウハウを後継者に引き継ぐ。その次は後継者がゼロから創る。その繰り返しが開発魂のトーチを受け継ぐ。自らが切り拓いた新マーケットであればあるほど、その成功体験に染まることもあるので、それをきっぱりとリセットしてしまうというねらいもある。

こういうことは「社内制度にすれば」などと簡単に考えがちだ。だが情念やプライドを持つ(開発者という)人間がからむことである。制度なんていう単純な問題ではなく、それをDNAにしなくては定着・持続させることはできない。そこにHondaという会社の強さ、若さを見える気がする。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月16日 (月)

『オー・レフ!』

ぷろこんエッセイ 『オー・レフ!』

お風呂の水を抜いたときに起こる水の渦巻きは、日本では左巻きだけど、南半球
のオーストラリアのシドニーあたりでは右巻きである。魚やカニや、カタツムリにも
左ききや左巻きがいる。英語のオーライ(All right)ということばは、右きき優先の
思想から生まれたものである、というユニークなエピソードの中から、私たちが
いかに理由のない偏見を持って生きているかということを思い知らされるすてきな
本なのです。

                                                  「国語辞典」 『眠る杯』 向田邦子著 

       @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

わたしは若い頃、オーストラリアを放浪の旅をした経験がある。

そのときオンボロのMINIで無謀なオーストラリア一周旅行を試みた。ちなみに
旅の方向は右巻きだった。ブリスベンを振り出しに、シドニー、メルボルン、パースと
いう順序であった。右巻きの法則に沿ったのが良かったのか、ブレーキとバッテリー
とセル・スターターの故障と、3回ぐらいのタイヤのパンクのみで、無事振り出し地点
ブリズベンにたどりついた。

トイレの水の渦については思い出がないが、ネットで調べると物理法則で「コリオリ
の力」という、地球の自転の力で、投じられたボールなどが曲がる力が働く作用と
いうものがある。それがために、南半球では北半球では、渦の向きが逆になると
いうものである。トイレの水やシンクに貯めたぐらいの水では、右も左もないという
話もあるが、プールの水を干すぐらいなら、きっと北半球では左巻き、南半球では
右巻きなのであろう。

右・左はともかく、わたしがオーストラリアを放浪しようと思った影響のひとつに、
小学生の頃に祖父から受けた英語のレッスンがある。世界中を旅したことのあった
祖父いわく、オーストラリアは別世界だ、というのである。英語が堪能であった彼の
発音はキングス・イングリッシュであった。ブリズベンは「ブリズベーン」、シドニーは
「シ、ッドニー」、メルボルンは「メーボルン」であった。

その発音を真似すると日本人離れしてしまう。小学生だから恥ずかしいのだが、
この発音が脳裏にしみついた。大げさに言えば、このときわたしは日本の英語教育
を疑いはじめ、また世間の一般常識に対しても、ちょっとまてよと距離を置くように
なった。画一主義的な思想とも距離を置くようになり、アウトローに敬意を表する
るようになった。それも放浪をしたことに影響していたのだろう。

1年近く続いたわたしの放浪の旅も、結局は世間一般に引き戻されて、反抗的な
地点まで到達はしきれなかった。だが「右向け、右!」と言われて左を向こうという
性格は、少なくとも帰国後しばらくの間、磨きがかかっていたことを覚えている。

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「コピーレフト」という言葉を造語した人がいる。英語のコピーライト(著作権)を
もじったものである。

それはオープンソース運動の生みの親とも言われるリチャード・ストールマン氏
である。氏はGeneral Public Licenseというフリーソフトウエアのライセンス体系を
作ったことで知られ、当然ながらコピーライトの帝王ビル・ゲイツの仇でもある。

「コピーレフト」は彼の活動を象徴するキーワードであり、コピーライトの濫用こそ
独占事業を強化し、人類のためにならないと彼は主張している。世間の常識では、
海賊版の流通のせいで正規版の売上が減少して、著作者に損害を与えるという
ものであるが、コピーレフト派はそれに異議を唱える。海賊版の流通は正規版の
販売にも寄与するし(たとえば音楽ファンなら、正規版も海賊版も買うだろう)、
海賊版が粗悪な品質であれば、ほどなく淘汰される。実際、彼の活動の成果も
あって、Linuxをはじめとしたオープン系ソフトウェアは、大手企業でも導入される
ようになっており、無視できない一大市場を形成しつつある。

むしろ著作権という権利をタテに独占することが、その作品や技術に関する進化
を損ない、人類のためになっていないと主張する。彼は「右向け、右!」に対する
へそ曲がりなだけではなく、人類のためを考えて活動している。

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保護や有料であることが時代の趨勢に合わないことは、ソフトウエアの世界に
限らず、すでにいろいろなところで表れている。

たとえばリクルートのR25に代表されるフリーペーパー。1200誌以上、年間
2億部も発行されており、消費者に無料で提供されている。もちろん、一般雑誌
から広告出稿を得ているし、消費者だって記事や広告に関連して消費をする
のであるから、厳密な意味では無料ではない。

またPodcastingyoutubeからは無料の音楽や画像があふれている。中には
コピーライトを明白に侵害しているものもあるが、画像の投稿の奔流を抑える
ことが間に合わない。世界各地からの投稿が抑えきれないので、大手メディア
も白旗を掲げ、youtubeと提携を図るというのが時代の趨勢である。もちろん、
この無料のダウンロードがきっかけになって、有料の曲を買おう、DVDを買い
たいという効果もあるとされる。

まだまだある。無料の携帯電話機、無料の通話、雑誌の立ち読み無料など、
インターネット上では有料のものを探す方がむつかしいくらいである。このメル
マガも無料なら(有料なほどの価値もないし笑)、ブログやSNSに寄稿・参加
することもたった今から無料でできる。

Googleのアカウントを持てば、ネット上に無料ハードディスクを持てる時代に、
同じものがリアルのお店では数千円で販売されている。情報の保存元への
信用性や漏洩の問題があるにせよ、数千円対無料では勝負は見えている。

保護したり独占したりという商売のやり方は、法律上も実態上もほころびを
みせている。漏れるものは漏れるし、最初の段階からお金を取らないビジネス
モデルが増えている。むしろネタや技術を漏らして、巻き込んでから、商売に
どうつなぐかが主題になっている感がある。

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「保護と有料」対「フリーで無料」の意味するものは何か。従来型の市場経済
が、保護や規制によって成立していたことに対するカウンター、いやむしろ
まったく別のビジネス・コンセプト、ビジネス倫理が発生しつつあると考えた
方が正しいのであろう。

従来の「保護と有料の経済」の下では、ビジネスプロセスは企画・仕入・製造・
販売・代金回収というテンプレートで成立していた。あるいはマイケル・ポーター
が示した5大要因モデル、「供給企業の交渉力」「買い手の交渉力」「競争企業
間の敵対関係」という3つの内的要因と、「新規参入業者の脅威」「代替品の
脅威」の2つの外的要因という、戦略構築を整理する切り口で市場を分析する
ことができた。

だが「フリーで無料の経済」の下では、ビジネスプロセスには「オープン企画」
「オープン仕入」「無料頒布」などのプロセスが必要であり、5大要因モデルも
「競争企業間のオープンな連携」「新規参入者のネットワークビジネスへの
誘引」「無数のセグメントが絶えず生まれる買い手」など、キーワードをがらり
と変える必要が出てきている。

従来のマーケティング理論も有料モデルがベースであり、無料マーケティング
というコンセプトに基づいていない。先週のブログのテーマ「関連購買」にしても、
「関連づける」というプロセス技術は、当然ながら旧来型のマーケティング教科
書には載っていない。

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向田邦子さんの書くように、われわれは基本的に「偏見の中に生きている」
のである。いやしくもビジネスを替えようとするのなら、従来のビジネスモデルを
「偏見」と言い切るぐらいでなければ新しいことは始められない。

All right、右きき優先、回れ右!の従来型経済の思想から脱却するためには
どうすればいいか。常識に対するへそ曲がりの発想を豊かに持つことに尽きる。

南半球に立ったつもりで、ビジネスを左に回すことが大切だろう。どんなビジ
ネスでも商品でも、「フリーで無料」の方向に回転させてみること。それが
All Left!(オー・レフ)というスローガンである。

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隔週で書いてきた「ぷろこんエッセイ」(http://www2.gol.com/users/gowild/
からの転載です。毎日のブログは面倒、でもエッセイぐらいは読んでもいいや、
という方は、まぐまぐへ( http://www.mag2.com/m/0000096057.htm

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月15日 (日)

ミッドアフターヌーン・タンブラー

日曜の今日のテーマは柔らかく「タンブラー」。スターバックスタリーズでファン獲得・維持のために販売されているグッズ。実はちょうどスターバックスが日本上陸10周年ということで、記念グッズやイベントを開催している。

【勝手にアドバイスVol.53 ミッドアフターヌーン・タンブラー】
限定品に弱いわたしは、まだスタバのタンブラーを買ったことがなかったので、cherryさんに奨められなくてもこの機会に自発的に購入してしまった。

【だるまデザインのタンブラー】 ★★★
10周年の記念柄はなぜかだるま(達磨)。聴けば10年前、開店のお祝いにタンブラーを配布(無料だった)したときの柄が「だるま」だったということだ。もちろんだるまの由来は「何度も起き上がる」という七転八起のいわれ、そして必勝祈願であるが、スタバだるまには手があってカップを持っているのもいておもしろい。

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デザイン、最初はスタバらしくないと思ったが、日がたつにつれてなじんできた。

【使用感】★★★★
Cherryさんがいうのには、スタバのタンブラーの飲み口がイマイチで、飲もうとすると鼻がついてしまう。女性だとファンデーションが落ちてしまうのが気になる、鼻梁の高いアメリカ人だと鼻が邪魔で顔を傾けるかもしれない(真偽のほどは不明)。

日本人並みのわたしも試したがたしかに鼻が当たる。男だと気にしないが、Cherryさんによると、鼻の当たる部位が凹んだデザインのものも世の中には売っているそうですから、スタバさん、要改善ポイント。凹みをつくろう。飲み口のフタはしっかりしていてパチンとしまる。丈夫そうです。

何よりわたしが評価したのは「持ちやすさ」。微妙なカーブが手にジャスト・フィットして、持ちあるいても気持ちがいいのである。

【タンブラーとスタバのミッションの融合】 ★★★★
このタンブラーの商品コンセプトは、もちろんスターバックスのサービス・ミッションがこめられている。同社のミッションは3つに集約されている。http://www.starbucks.co.jp/ja/company_spirits.htm

①サードプレイス
おいしいコーヒーだけではなく、バリスタのもてなし、そして居心地のいい空間など、すべてが揃っている・・・それが「サードプレイス」です。家庭でも職場でも学校でもない3番目の場所として、ゆっくりと自分らしく過ごすことができる、まさにオアシスのような空間。(同社HPより引用)

ホッと一息、珈琲を飲む体験には心地よさが必要である。心地よさとは来店、選択、注文、支払い、受け渡し、着席、仕事や歓談、そして容器の片付けに至るプロセスもあるし、もちろん音楽やインテリア、照明など店舗環境もある。その中でもっとも重要なのが珈琲を淹れる容器である。飲み物を手で口へ結ぶ道具にすぎないが、容器が心地よくなければ、他のすべてが良くても店舗体験はがたっと落ちるだろう。

スタバのタンブラーは手になじむし、それ以上に持っていて気持ちがいいのは、このカーブの曲率に秘密があるのだろう。それに使っていれば愛着も湧く。愛着が湧けば珈琲を買いに行きたくなる。そこまで考え抜くこと、こだわることは凄いことである。

②珈琲豆へのこだわり。
スターバックス コーヒー本社で毎日行われるカッピングにより、香り、酸味、コク、風味などの個性を総合的に判断します。このカッピングで最低3回以上合格した豆でなければ買い付けない、というルールがスターバックス コーヒーでは厳格に守られています。

これにプラス、禁煙であることが評価できます。

③パートナー
スターバックス コーヒーは、ビジネスの根幹を"People Business"と考えています。その考えは、お客様とバリスタだけではなく、働く人同士のコミュニケーションにも広がっています。そういったポリシーは「働く人すべてをパートナーと呼ぶ」という独特の習慣にも表れています。

どのスタバに行っても、接客会話はもちろんだが、従業員の物腰やふるまい、いや顔や髪型、体形に至るまで、統一感があると思うのはわたしだけだろうか?採用には一定の人物基準があり、しっかり守られているのではないか。飲食店に行って気分を害されることといえば、従業員の対応と相場が決まっている。比較すれば、わたしはドトールで働く女性に好感があまりもてない。働きぶりは悪くないが、マニュアルも守っている。だが従業員にお店のミッションを意識させることはまったくなされていないと思う。こなしているだけ。なお、スタバにはパートナーに(パート社員も含め)ストックオプション制度もあるが、そうしたことも影響はあるだろう。

【食と容器の両方へのこだわりといえば】
北大路魯山人である。料理人として大正時代に「美食倶楽部」「星岡茶寮」し、食通をうならせただけでなく、陶器も自分で創作した焼物の芸術家としても著名である。彼はこう書いている。

単に食うということだけであったら、太古のように木の葉の上に載せてもよいのでありますが、それをより以上のに持っていくためには、容器を選ぶ必要が起こります。食器と料理は、どこまで行っても、離れることのできない密接な関係があります。

(製陶に携わったのは)・・・結局は料理道に目覚め、ものを美味く食うためにほかなりません。

魯山人味道
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【勝手にアドバイス】
飲食店は、煎じ詰めれば「顧客の体験にどれだけ思いを馳せられるか」。お客様に感じてほしい体験を商売として開発することが、差別化の原点である。開発した体験を店頭で提供することは、マニュアルだけではできない。コスト重視でサービスを標準化するというマニュアル思考とは明らかに異なるもの。

さらに、開発した珈琲体験のコンセプトをサービスとして具体化するのは、体験開発に賛同するパートナーとお客様自身である。その体験品質を維持すること、つまり来店されるお客様を選ぶのもまた、飲食業の重要なテーマである。体験の開発、体験の提供、そして体験品質の維持。これが三点セットである。

500店を超えた同社の拡大戦略にも陰りと言う前に、スターバックスから学べることはまだある。

※テーマに「ミッドアフターヌーン・タンブラー」と名づけたのは、深い意味はなく、Stonesの名曲Midnight Ramblerに引っ掛けただけです。シエスタ盛りの午後2時ごろ(ミッドアフターヌーン)アタマをしっかりさせるというくらいのフザケ。あしからず。
※★の数ガイドは次の通り。5個=激賞;4個=卓越;3個=優れもの;2個=ライバルに鼻差;1個=マニアック

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月14日 (土)

クロスクリック・マーケティング:クロスクリック・チェックリスト

【勝手にアドバイス:旬ネタ クロスクリック・マーケティング】
勝手にアドバイス:旬ネタ、当初の予定からさらに脱線気味で6日目、最後のテーマは、「クロスクリック・チェックリスト」。もともと関連販売例のレコメンデーションをしたいと思っていた。

しかし、昨日のブログでは『販売促進担当者は、持ち前のアイデアとその効果検証、そして顧客の気持ちを感じ取る感性で進むしかない。さまざまなクロスクリック手段の最適な組み合わせを考えながら』と書いて突き放してしまった観があるので、いくつかのレコメンドよりも、ネット上の関連販売(クロスクリック)に法則があるのなら、それを考えるチェックリストを考えてみたいと思いました。

【関連はいろいろな顔をしている】
幸福な家庭の顔はお互い似かよっているが、不幸な家庭の顔はどれもこれも違っている』というのはトルストイの有名な言葉だが、関連販売ではどうなのだろうか。幸福な関連販売と不幸な関連販売というものがあるのだろうか。

ちょうど今日のニュースで、家電量販店大手のベスト電器がコンビニエンスストアに参入するという記事があった。

(記事引用)
ベスト電器は13日、コンビニエンスストア事業を手がける100%子会社「ベストファミリー」(福岡市)を設立した。大手コンビニチェーン(ファミリーマート)とフランチャイズ契約を結び、主に自社店舗の空きスペースに店を構える。12月には北九州市に1号店を出店、今後3年間で、全国に50店を出す計画だ。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/keizai/ke_06101401.htm

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これはリアル店舗での話であるが、いくつか示唆に富む。

まず「自社店舗内の空きスペースに出店する」という点。区画はするわけであるから別店舗となるが(家賃も払うのだろう)、電器量販店とコンビニエンスストアという関連。家電量販の主力商品とコンビニ商品では、購買頻度も商品特性もまるで違う。電器やパソコンの消耗品の購入、デジタルカメラ撮影画像の出力など、「家電コンビニ」的なサービスはあるが、購買行動は異なると観るのが一般的である。

次に「集客力を向上させる」という目的。地方家電量販では電球や蛍光灯、電池やリモコン、スイッチやコード、フューズ類などの品揃えを強化して、文字通り「家電コンビニ」を営むチェーンもある。これは消耗品の販売を通じて、顧客とのコミュニケーションを厚くして逆に主力の家電商品に関連させていく戦略なのである。

だがベストの戦略では、コンビニの客をぶらりと家電売場にやってこさせて、衝動買いは無理でも「価格や品揃えの下見」をさせようというのだろうか?たしかに、用もないのに有楽町ビックカメラを週に2回もぶらつくサラリーマンは多い。だが幹線道路沿い主力のベストへ、ビックカメラほどのマニアックな商品集積もないのに、わざわざ車を降りてぶらりと立ち寄るだろうか?疑問である。

コンビニを出店させる立地や利便性」という点では、一定の評価はできる。ベスト電器は国道や幹線道路沿いに多く出店していること、そして駐車場も設置されているので、利便性や店舗環境面でも障害は少ない。それは関連というより相乗効果であるが。

結論としては、これを幸福か不幸かといえば、不幸な関連販売と言うしかないだろう。コンビニだって曲がり角の商売。家電量販も成熟した商売。儲かっていない。マイナス+マイナスはプラスにはならない。

(記事引用)
ベスト電器は13日、2006年8月中間連結決算を発表した。パソコンの販売不振や、ソフトレンタル会社「ベストゲオ」が連結対象から外れたことが響き、売上高は前中間期比2.8%減の1753億9100万円、経常利益は12.9%減の19億7800万円だった。税引き後利益は22.9%減の9億5700万円。

【クロスクリック・チェックリスト(Ver.1)】
リアルからバーチャルへもどろう。自社の商品やサービスのクロスクリックをどのようにして創りあげるか。ネットの世界なので、ファイル間を何らかの関連づけをすればいいと単純に考えがちであるが、ネットであろうとリアルであろうと、関連づけでヒザを打つのは人間の心理である。人間心理に棹差さない関連販売しか成功しない

先日も引用した、懐かしのオズボーンチェックリストに倣って、わたし流のクロスクリック・チェックリスト8か条(Ver.1)を考えてみた。自社の商品・サービスを別の商品・サービスに関連づけるか、関連づけをしやすいものにするか、ヒントになれば幸いである。

成長 顧客の、サプライヤーの、ファンの、自分の、
 →Amazonのレコメンデーションが代表例。

切断 慣習を、商慣習を、商取引を、しがらみを、
 →これまでの商取引を白紙にもどして関連付けを検討する。

細断 本業を、商品の機能を、商品の価値を、
 →本業をきざむ、取扱い商品を分解してみる、その価値を突き詰める。

延長 寿命を、サイズを、機能を、時間を、
 →商品やサービスの何らかの機能やかたちを伸ばしてみる。

比較 較べる、重ねる、突き合わせる、
 →何と較べるべきか、コーディネイトすべきか、突き合わせるか。

競争 競わせる、較べさせる、行司をとる
 →商品・サービスの競合相手、比較される相手は? ウチは行司になれるか?

因縁 これも何かの、切っても切れない、因果応報の、
 →どうしても斬れない縁があるか、因果がめぐりめぐってきていることは何か。

共感 味覚、音感、触感、視感を深める、違和感を感じさせる、
 →味の関連、音の関連、素材の関連、デザインの関連。あえて違和感を訴求する。

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以上、6回に分けて書いてきた「クロスクリック・マーケティング」、とりあえずお仕舞いです。書ききれなかったこと、思いが深まらなかったこともありますので、いずれ場を替え、形を替え、アンケートやテストもして、もうちょっと体系的なものにしてみたいと思います。

1週間、お付き合いいただき、ありがとうございました。6回の連載をまとめました。

1.関連幻想を捨てよう: クロスクリック・マーケティングとは。
2.クロスクリック・ショッピングモール: クロスセルにもアップセルにも耐えうるショッピングへ。
3.ネット時代の顧客クラスタリング:画像・デザイン・カラーでサーチできる時代へ。
4.ネット時代の顧客クラスタリング:関連のねじれ(洋服はユニクロ、腕にはロレックス)は分析可能か?
5.クロスクリック・マーケティング:クロスクリック・メディア
6.クロスクリック・マーケティング:クロスクリック・チェックリスト

明日は他愛無い話題、明後日はぷろこんエッセイ掲載の予定です。今日は以上です。

このブログは個人及び所属会社の活動の普及のために実施しています。記述内容は所属会社の公式見解ではありません。またその顧客やその商品などのPRや販売促進を目的としておりません。アフィリエイトと縁はありません。マーケティング・ビューからの個人的な見解であり、読者がこれに基いて何らかの活動をした結果に責を負うものではありません。報酬などを要求するものでも、やせ我慢でもありません。

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2006年10月13日 (金)

クロスクリック・マーケティング:クロスクリック・メディア

【勝手にアドバイス:旬ネタ クロスクリック・マーケティング vol.5】
勝手にアドバイス:旬ネタ、当初の予定から脱線気味で5日目のテーマは、「
クロスクリック・メディ」。ネット上で情報提供、売り込みを図るためにさまざまなメソッドが開発されてきた。その関連販売(=クロスクリック)について雑記をしたい。

【昨日挙げたものを再分類と解説】
ネット上の関連販売を誘発するメディアとして、昨日、いくつかリストあげた。

それらの分類方法には「情報の発信者の明示度」「直接販売/紹介販売の明示度」そして「媒介技術の普及度や使い方の違い」などがあるが、からまりあっていて綺麗に分類ができない。だからひとつひとつコメントを付した。

以下は、IT技術から観た分類ないしコメントではない。わたしはあくまでマーケティング系の人間なので、「クロスクリック・メディア=関連販売の媒介」としてとらえている。技術的に間違いがあればご指摘をいただけるとありがたい。

①検索
テキスト検索だけでなく、画像、地図、音声、音楽、さらには動画と検索技術は展開している。関連販売を誘うよりも、主に商品検索に用いられている。SEOもここに入れておく
②ハイパーリンク
文書内に埋め込まれた、他の文書や画像などの位置情報であり、広告、アフィリエイトなどの基本技術。
③タグ
文字飾りやリンクをつくる<タグ>であるが、画像に自由なタグを埋め込むことで、画像に関連した商品やサービスの紹介販売なども可能である。
④トラックバック
ブログの機能の一つ。別のブログへリンクを張った際に、リンク先の相手に対してリンクを張ったことを通知するシステム。これだけ自体では関連販売にはつながりにくい。

Trackback  トラックの後部デス。

⑤メールマガジン
やや古典的になってきた販売促進手段。関連販売としては、記事内での「おすすめ」であるが、最近はターゲット(クラスタ)別のメルマガ配信が主体。のおすすめなどでは関連販売が多いと考えられるが、問題になるのは株や儲け話などの投資がらみであろう。
⑥ブログ
初期にはウェブログと呼ばれていたが、割と狭い分野ないし専門分野での話題で議論を深めるというのがそもそもの形式。同じ嗜好や考え方に共鳴すると、関連販売につながりやすい
⑦SNS
MixiやGreeに代表される、参加者が互いに友人を紹介しあって、新たな友人関係を広げるコミュニティ型のWebサイト。コミュニティサイトでのやりとりで、かなりの商売が発生していると推定される。
⑧Q&Aコミュニティ
教えて答えるで有名になったOKウェブなどの質問・回答の掲示板。回答者への信頼が関連販売を生む。@コスメで有名になったが、口コミ掲示板もここに含めていいだろう。

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⑨CGM

上記のブログ、SNS、Q&Aコミュニティを総称した概念。Consumer Generated Media。
⑩PGM
これはわたしの造語で、Professional Generated Mediaを略した。つまりCGMが一般の人のコメントであるのに対して、PGMはプロの立場からブログなどの形式で商品やサービスをおすすめする。この威力は大きいが、あまりに「やらせ」になると逆効果である。
⑪アフィリエイト
サイトやメールマガジンにお店や商品、企業サイトへのリンクを張り、閲覧者がそこを経由しての紹介販売。おすすめ文などとセットである。
ソーシャルブックマーク
よく使うサイトやブログなどの「ブックマーク」「お気に入り」アドレスをネットワーク上に登録・保存し、ウェブ閲覧者と共有するシステム。直接的な紹介というより、信頼を媒介にして関連販売を誘うことができる。
⑬広告
バナー広告、テキスト広告、ポップアップ広告、コンテンツ連動広告などがある。最近は動画が増えてきた。
⑭クーポン
出力するものや電子的に配布されるクーポンがある。
⑮ポイント付与
Cherryさんは「ポイントカードがすべて電子化されたが、お財布が小さく軽くなっていい」と言っていたが、そういう時代もすぐだろう。関連販売というより、顧客の維持や得意客化に効果がある。
⑯懸賞
これは古典的だが、メールアドレス取得で行われており、販売面ではともかく関連販売との関連は薄い。
⑰アンケート
アンケートの依頼から、その企業や商品の購買意欲を高めるということもゼロではないだろうが、関連販売上は効果は薄いだろう。
⑱教育サービス
ウェブ上の教育サービスの中で教材や本、道具などを販売するもの。強制的に買ってくださいというもの以外に、先生が買っているなら、ということで関連購買につながることもあるだろう。
⑲予約
お店やサービスの予約。メールや電話で行うものだが、これ単独で関連販売を促進するというものではなく、供給者とどういうかたちでつながるべきかを考える場合、重要なポイントがある。
⑳決済手段
従来のクレジット決済から、Edyなど電子マネーが一般化しつつある中、関連販売にどうつながるか今後の動向を見ないとわからないが、支払い手段はすべての活動と密接な関係があるので、何とどう組み合わせるか、大切である。

他にもあるだろうし、別の切り口もあるだろう。だがかなり網羅したつもりだ。こうしてみると、インターネットというものの本質=あらゆる「境界」をデジタルで消滅させるということがよく理解できる。

【クロスクリック度合いの強いもの】
上記のクロスクリック・メディアのいずれが「クロスクリック度合い」が強いか弱いか。対象とする商品によって異なるので一概には言えないが、メルマガからブログ、そしてSNSという流れの中で言えば、今はCGM系がやはり強い。特にPGMは、語り手・奨め手が権威であればあるほど、わたしなぞはホロリとほだされてしまう。無名の人でも、しっかりとしたブログであれば、わたしは信じてノリます。

しかし、より重要なことは、商品やサービスによって、ネットに向く商品・不向きな商品があるのと同じく、関連購買にも向き・不向きがある。スポーツ商品ではXXXがいい、コスメではXXXX,、学習ではXXXXがいいというパターンが効果的であるということが言えればいいのである。

ところが現時点では、ようやくネットで売れる「商品」「購買パターン」「売り方」が、ほんのりと見えつつあるが、関連販売までは手が回らない状況。

『とりあえずメルマガ、やりましょう!』というコンサルティングもあるにはあるし、それが手っ取り早いから何もやらないよりはいい。だが、雑誌や新聞の広告、テレビのCMだって、本当の購買にどれだけリードしているか、学説は多々あれど因果が実証されたためしはない。いわば「因果があるようです」レベルである。でないと多くの人々が困るし。

【クロスクリックをクロスさせる】
だから、お客様に対して誠実なアプローチとは、こうしたクロスクリックのいずれが心地よいのか、気持ちよく買っていただけるのか、確認しながら初期販売や関連販売をするこであろう。

店頭購買行動」のような(豊富な経験則と実証実験から)確立された学説がネット購買行動の世界であるわけないので、販売促進担当者は、持ち前のアイデアとその効果検証、そして顧客の気持ちを感じ取る感性で進むしかない。さまざまなクロスクリック手段の最適な組み合わせを考えながら

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月12日 (木)

ネット時代の顧客クラスタリング:関連のねじれ(洋服はユニクロ、腕にはロレックス)は分析可能か?

【勝手にアドバイス:旬ネタ クロスクリック・マーケティング vol.4】
勝手にアドバイス:旬ネタ、そろそろ疲れが見えてくる4日目のテーマは、顧客クラスタリングと関連購買における「ねじれ」についてである。

今週の掲載予定テーマは次の通り
1.関連幻想を捨てよう: クロスクリック・マーケティングとは。
2.クロスクリック・ショッピングモール: クロスセルにもアップセルにも耐えうるショッピングへ。
3.ネット時代の顧客クラスタリング:画像・デザイン・カラーでサーチできる時代へ。
4.ネット時代の顧客クラスタリング:クォリティ~関連のねじれ(洋服はユニクロ、腕にはロレックス)は分析可能か?
5.ネット時代の顧客クラスタリング:マインド~癒しサイト、癒しグッズ、癒しサービスはクロスクリックされるのか?
6.いくつかのクロスクリック・レコメンデーション:たとえばwine&songs、tickets&flower・・・

Ny_banner_still  Mainwatchrolex

ねじれとは、ここではストレートではない購買スタイルという意味ぐらいと思ってほしい。田舎の金持ちは百貨店に長靴でやってくるとか、洋服がユニクロでも時計は高級腕時計をしていると言われる。日本橋三越に手ぶらでやってきて、各階をめぐり「これとこれ、ください」と外商担当に申し付けて(そこでは支払いもせずに)立ち去るのが本当の金持ちと聞いたことがある。真偽はさだかではない。

つまり貧乏人だと「一品豪華主義」、金持ちだと「かけるところにはかける」言われる消費スタイルである。「一分の隙もない」の逆で「隙だらけ」、レベルがばらばらの消費性向はまさに「ねじれ」である。

【リッチなカメレオンとプアなカメレオン】
78万世帯の富裕層(金融資産5億円以上は6万世帯で、1億円~4億円が72万世帯という)が注目される一方で、格差社会、下流層などプアに関する本も売れている。消費者はカメレオンのように変幻自在だから、クラスタリングなどしても追いきれない、という見解が多いといわれる。だが「消費者=カメレオン」であることと、「リッチなカメレオン」であるか「プアなカメレオン」であるか、その二つは別の生き物として扱うべきだろう。

消費性向について、カメレオンがリッチかプアか区分するのはクラスタ」、その体色を変幻に変えることを関連」と整理してみるとわかりやすいのではないだろうか。仮にクラスタはリッチからプアまで何階層かに分かれているとしよう。関連は次の3つに集約できる。

A.大衆的な関連
B.クラスタ内の関連
C.個人的な関連

A「大衆的な関連」とは、季節やイベント、習慣や生活スタイルで、ほとんどの人が同じ関連想起をもつもの。珈琲にクリープ、ビールにスルメのようなセットである。もっとも一般的な関連づけで、日本人なら同じような行動・経験をしているという具合で関連をセットしやすいが、販売現場では陳腐なありふれた提案になりがちである。

B「クラスタ内の関連」は、特定の購買性向を持つ集団(クラスタ)に対して関連が効くもの。そのクラスタしか反応しない関連想起である。テキーラにチョリソー、ローリング・ストーンズボ・ディドリーというように(やや)マニアックな関連である。同じ日本人、同じ世代でもかなりの差異がある。

C「個人的な関連」とは、文字通りある特定個人の中だけに通用するプライベートな関連想起である。わたしの場合なら、神様とキス、安物のスコッチと涙の砂浜・・・わかられては困るのだ。誰にもわからない、思い出や体験の中での関連だから・・・(失礼をば)

商売での分析対象、関連づけ対象のメインは、もちろんBである。だがちょっと待てよ。Amazonのおすすめは「Bレベル」なのだろうか?それとも「Cレベル」でやっているのだろうか?Aぽい気持ちでベストセラーを検索するときもあるぞ。

つまりA・B・Cは突き詰めれば「混合」しないのだが、同じような購買でも「混在」しうるのである。もちろん同じお店/サイトで混在している。だが「今Aでクリックしています」とは誰も言わない。曲づくりのためにHなサイトを「取材」していたというのと、個人的関心からHなサイトを「品定め」していたのでは、CとBの違いがあるというわけ。

ただしAレベルの関連と、Bレベルでの関連づけは単価的にも商品的にも違いがあるので、販促実務では「どちらをねらっているのか」明確にすべきである。

【業界/商品の壁がねじれを生じさせている】
食業界の人は食の嗜好や買物行動から、オーディオ業界の人はミュージックの嗜好や音楽デバイスから、消費者を分析する。もちろん収入階層や年齢層、職業などからもクロス分析はするが、主体はその業界、その商品からの嗜好分析である。業界の枠を超えない分析をすると、むしろ消費者が見えないということもある。

有名な例はコーラのブラインドテストであろう。銘柄目隠しテストでニューコークの味を決めて、大失敗という話。コーラを飲むのは、とてものどが渇いたとき、スポーツの後などシチュエーションがあるのに、コーラだけの飲食というありえない設定で、それもメーカー商品開発者が注目する場の(非現実的な)テスト会場で味を決めてしまった。消費者はアンケートのために生きているわけではない

180pxlg_new_coke_logo   Pepsi   わたしにぁ、どっちもどっち。

最近の自動車開発では、想定されるオーナー像を決めると、そのオーナーのモデルタイプの人を決めて、彼/彼女のライフスタイルを24時間追いかけということもしているそうだ。それは自動車という商品がライフスタイルの真ん中にあるものなので、自動車というの枠を取っ払って、オーナーや家族を丸ごと分析しようという、そこから自動車の内外装をチューニングしようという商品開発アプローチである。

【ねじれの結論をコンピュータで出すよりも・・・】
洋服はユニクロ、腕にはロレックスは分析可能か、という命題に立ち返ると、結論としては可能であると思うし、近い将来Googleが世界市民のクラスタと関連性をググってくれるのは確実である(としておこう)。

わたしが興味のあるのは「分析」ではなく「Aha!」であり、「クロスクリック」で生まれる売上増の「ホホぅ」である。明日から2回はもうクラスタ分析はやめて、クロスクリックを誘発させる「クロスクリック・メディア」を考察したい。即ち・・・・。

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リンク(今や古典的な響きですね)
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youtubing(わたしの造語)
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画像データ
音楽データ
決済手段
懸賞

Hな誘い(marketing-brain宛にたくさん来る。撲滅してほしい)

ネットと消費者の媒介メソッドはこ~なにあるのだ。並びがこれで正しいかわからないし、落ちがあればcherryさん、ご教授よろしく。だけどアレは何気なく隠してます(笑)。

だからネットビジネスはおもしろい。今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月11日 (水)

ネット時代の顧客クラスタリング:画像・デザイン・カラーでサーチできる時代へ。

勝手にアドバイス:旬ネタ、3日目のテーマは、ネット時代の顧客クラスタリング:画像・デザイン・カラーでサーチというテーマ。抽象的な内容ぽくてすみません。言いたいことはかなり単純ですので、最後までお付き合いください。

【勝手にアドバイス:旬ネタ クロスクリック・マーケティング vol.3】
最初から脱線ですが・・・
動画サイト大手youtubeがGoogleに買収されるという大型ニュースがあった。

20061010t041004z_01_nootr_rtridsp_2_tech
Video website YouTube co-founders Steven Chen (L) and Chad Hurley in a 2006 publicity photo released to Reuters October 9, 2006.

号外にも書いたが、何よりIPO(株式公開)するよりも身売りで2000億円の濡れ手に粟。いまどき会社を公開するということは、「内部統制」というハードルがあるから(内部統制コストを費やし、株主に気をつかい、統制が乱れれば役員は辞職etc.)公開しないのも有力な選択肢になった。その意味で身売りは正解だろう。

忘れてならないのは、youtubeが大手メディアとの提携したことと、身売りの決断は「セットである」ということだろう。爆発的なサイトアクセスを背景に、著作権問題が先鋭化しないうちに大手メディアと提携、そしてそれを担保に身売り。この間、一年に満たないのである。ネット時代寵児、史上最速の売り逃げという、心に残る事例になった。

教訓はいくつかある。コバンザメ・ビジネスでもネット界のそれは小判ザメ(笑)。ショッピングの主力がネットになる3年後(ぐらい)、今までのマーケティング常識は崩れ去る。だから、まだたくさんの小判チャンスがある思っていい。cherryさんとわたしも、新事業の密談をして盛り上がったところ。サメだけでなく、目からウロコのマーケティング・ブログも志したい。

【関連とクラスタの関係】
昨日、関連とは「あ☆面白いものあるじゃない!これもあれもカートに入れちゃおう」を引き出すテクニックであると書いた。ところがそれとそれが関連しているかどうか、その関連に気づくバックグラウンドを持っていなければ、せっかくネットやリアルのお店側が苦労して関連づけの商品展示をしても意味がない。

だから「クラスタ」という考え方に行き着く。クラスタ分析とは「対象をいくつかの排他的グループに分け、グループ内を比較的同種のものにする手法」(P・コトラー)である。そのある排他的グループでは、同種のニーズがあると仮定され、同じような性向をもつので、同じような消費行動をとるとされる。帰属意識が強ければ強いほど購買が深まる。だから基本的な順序はこうだ。

クラスタ → 購買 

商品やサービスにより異なるものの、あるクラスタに属していることで、ある特徴のある購買行動をとる。趣味品や嗜好品ほどに表れないにせよ日用品においても表れる。無農薬・有機野菜を買う、米国産牛肉を買わないのも、国民全体をいくつかに分割する大きな区分(クラスタ)である。

ところが関連とクラスタの関係はややこしくなる。「クラスタ→購買」は一般にこういう関係であると認識されている。

クラスタ → 購買 → 関連 → もっと購買

Amazonのおすすめも基本的にこの流れである。もう一歩踏み込むとこういうことなのかもしれない。

クラスタ → 購買 → あなたはこのクラスタに属しているのです! → もっと関連・もっと購買

「あなたはこのクラスタに属しているのです!」という、「クラスタへの帰属想起」を引き出しているとも言える。「あ、わたしはこれが好きだったんだ」と気づかせるのが、Amazonの関連本のおすすめである。 

とここまで書いたら、サメさん(人間です 笑)という、いつもとても派手なシャツを着ているコンサルタントが近づいてきて、ちょっとおしゃべりをした。彼の今日のシャツは鮮やかなグレー地のクレリック・シャツ。袖は白地のダブルカフス。バーバリー柄のカフス(上下共にボタンのかたちをしている)がオシャレでした。彼はシャツを作るとき店頭でこう言われただろう。「この柄のダブルカフスのシャツを誂えるのであれば、このカフスボタンがぴったりですよ」と。まさに関連販売である。彼のシャツはアメリカ人みたいな派手さでいつも楽しいし、彼もそれを意識しているだろう。

シャツそしてカフスボタン、派手なシャツのアメリカ人と同じ「鮮やかシャツクラブ」というクラスタに属する商品。そういうクラスタ商品の購買行動は「鮮やかシャツクラブ」に属していると見られたいという、隠された購買動機もあるだろう。

【クラスタ分析は無力か?】
しかし今時のマーケティング・プロジェクトでは、「御社の顧客データベースを元に5つのクラスタをつくりましょう」と口にした時点で、その提案はオシャカなのである。「何、バカなこと言ってんの?」という虫けらを見るような目で、お客さんににらまれてしまうのがオチ。失注、さよならである。

とくに消費財では、顧客を何らかの軸でクラスタでくくろうという考えがナンセンスと考える企業が増えている。お客様はカメレオン。クラスタ?どんな切り口で?どんな切り口でも無意味だよ。ピリオド。だから、販促ジャブを打ち込んで当たれば八卦、当たらなくても八卦。これが販促現場の現実である。

だがネットでの関連購買を考える場合、やりようによってはクラスタ化がロジカルにできるのではないかと思う。ひとつの切り口が「画像/デザイン」である。

【画像を切り口にするクラスタ化】
わたしの通勤バッグはデザイナーPhilip Starckの品。発売当初ではなく、流通在庫をフランスから買ったという凝りようだった。携帯電話はデザイナー深澤直人氏のinfobar。デザイナー系譜を知る人であれば、この二人のデザインには接点があることがわかる。デザイン論を論じる場ではないので省くが、形やテイストにはその系譜が表れている。

Ms_01  01  スタルクと深澤、似てるだろうか?

デザインも今や3Dで解析されすべて数値化ができる時代。抽象的なデザイン論をぶちかますより、商売を考えるとき、デザイン(形状、カラー、素材)情報に多くのタグを付けることで、かなりの関連づけができるのではないだろうか。タグとは色番号、艶、柄、サイズ、パターン、暗さ・明るさ、好まれ度合い、嫌われ度合い・・・など。将来、デザインが入力時点から3D化され数値情報に置き換えられれば、画像(情報)からの商品選択行動の意味づけが可能になるのではないだろうか。

デジタル化で、画像情報の関連性が紐とければ、ある種のシステム手帳と万年筆の関連購買があることも、確率的にはレコメンドができるのではないか。色はもちろん柄でもデジタル・サーチができるなら、インテリアやファッションのレコメンデーションも「お、こんなぴったりの選択をしてくれるの!」ということになる。

好きなアイドルを5人分の画像を集める。それらを3Dで徹底解剖すればどんなアイドルのどこが好きだということが数値化できる。結婚情報サイトでの「マッチングの相手探索」によさそうな機能である。だがそれはあくまで外面である。内面・・・性格、遍歴、やさしさ度合いはわからない。内面のマッチはどうしたらわかるだろうか。それも「関連」かもしれない。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月10日 (火)

クロスクリック・ショッピングモール: クロスセルにもアップセルにも耐えうるショッピングへ

【勝手にアドバイス:旬ネタ クロスクリック・マーケティング vol.2】
勝手にアドバイス:旬ネタ、2日目のテーマは「クロスクリック・ショッピングモール」。今のウェブサイトは、クロスセルにもアップセルにも対応していない。

昨日書いたように、お店の中をてくてく歩いて、「あ☆面白いものあるじゃない!これもあれもカートに入れちゃおう」がリアルなモールの購買スタイルである。今のネットモールの購買行動は、あるモールに入る、検索する(その逆もある)、見つける、モール内で価格と納期と配送料金を較べるならいい方だが、たいがいは価格comで価格を調べ、Googleに返って、また別のサイトをブラウズして、結局お客を逃すということが多い

【そもそも関連購買とは何だろうか?】
スーパーや量販店の棚割りにおいてときどき見られる「カテゴリーマネジメント」。懐中電灯に電池、パスタにソース、カレーに福神漬け、蕎麦に刻み海苔、鍋セットにポン酢を一緒に陳列しておく「ついで買いの誘導」である。

カテゴリーマネジメントを実施する際には、過去の販売データを分析して、カテゴリー間の併買の強さをはじきだし、A商品とα商品に関連があると仮説して陳列を変える。いやもっと簡便には、秋の運動会や遠足シーズン連想、秋の味覚連想、秋の旅行先連想など、生活習慣からの提案・発想である。目端の利く売場主任なら、特定のニーズやアイデアでエンド陳列を作る。たとえば「午後2時の睡魔に勝つ!ガム・キャンディ・チョコレート商品」もまた関連販売である。

何とか「もう一品」売ろうという心意気が、小売業からは伝わってくる。

【ネット・ショッピング・モールはフリマと変わらない】
ところがネットショッピング・モールは違う。たとえば楽天ここでは関連購買はまったく考慮されていないといっていい。A店で靴下を見つけた、それと同じ靴下で価格が安いところを見つける機能はある。だが、A店にあってB店にない色違いの品が見つかって、良さそうだからまとめ買いしよう!と思っても、別別に支払いをするしかない。送料も二倍になるし、受領も二回になる

W130

このショッピング・モールは、舗の出店料収入に関心があって、個々の業績向上には無頓着であることを示している。楽天大学というような機能もあるし、SEO向きの検索しやすいページ、キーワードをつくってください、メルマガで販促しましょう・・・それも大切だが、今の仕組みは単に価格競争だけをさせているだけといえなくもない

ここが楽天はITビジネスではなく、場所貸しのフリーマーケット・モールに過ぎないと揶揄される所以であろう。

【集めて較べるから、較べて併せるへ】
共同購買で業績好調のネットプライスは、この商品を買いたい人・この指とまれで、「人」を束ねたことが革新的であった。時間も場所も散在している人をぎゅっと一緒にするインターネットならではの機能を活用した。

Logo_v7

楽天に限らず、おおよそ今のショッピング・サイトは、たくさんの商品を「集める」、そして「較べさせる」ことばかりに目が向いている。それではいつまでもロングテール需要をコツコツと拾うだけである。ショッピング・モールが滞在時間と購買単価を本気で上げようと考えたときには、商品を較べさせ併せて販売できることが重要である。

本当にサイトを出展者全員で盛り上げたいなら、サイト内で併せて買ったら送料をまとめるサービスぐらいはほしい(最悪、別便発送になってもいいだろう)。併買の場合、配送料の半分を手数料としてモールに支払っても、出展者としては売れた方がいいのではないだろうか。

【どのようにクロスクリックを誘導するか】
ジャスト・アイデアだが、あらかじめクロスクリックが予想されるパターンがデータ集積できれば、その商品をクリックしたら、関連購買割引をその場で提供する仕組みを入れておくことも可能だろう。たとえばこうである。

A商品を買う→その商品に関連して「こんなB商品も買われています!」「提供するお店は違いますが、AとBを併せてご購入いただけるなら○%引きとなります」がポップアップで出たら、思わず買うだろう。もっといいのは、「目方でドーン(相当古い番組デス)」ではなく「買物カートでドーン」である。ざくざく商品をカートに入れて、レジに進んだとき、関連割引率でお会計がドドーンと出るのもいいかも知れない。

レコメンデーション(おすすめ)に工夫も入れたい。A商品とB商品を両方買ったお客さんには、個別商品ではなく、併せ買い体験のコメントを寄せてもらうように誘導する。そこでわかることがひとつ。現在のレコメンデーションはあくまで「個々の商品」に対してであり、そのサイトでの「ショッピング体験」ではない。お店としては顧客軽視ではないだろうか。

さらに言えば、モール内だけではなく、モールとモール、お店とお店の垣根を超えて、関連購買がワンクリック・レジができれば、もうリアルな商店街は要らない。だが、それこそ、インターネットが実現する本来のロングテールではないだろうか?

【ネット購買プロセスに‘関連(クロス)’を入れよう】
比較の上「ええ~い、これも買っちゃおう!」と言わせられるかどうかが勝負の分かれ目。わたしの同僚のM子さんなら、当座借り越しでも(笑)バンバン買うが、彼女は太っ腹だから。ネット時代の購買プロセスはこうだ。

「サーチ(検索)」「コンペア(比較)」「アクション(購買)」のプロセスの間に「関連(クロス)」を入れて、
「サーチ→コンペア→クロス→アクション」とする。

余談だが、次期ウィンドウズVistaにはタスクバーのシースルー機能が付くという。この機能がもっと進化すれば、画像をシースルーさせて、ブラウスとセーターとブローチを、画面上で重ね合わせシミュレーションすることはできないのだろうか?これこそ究極の関連販売!

Images821133  真ん中のファイル画面の裏が透けている。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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Qooqle videoとGoogle youtube~北朝鮮のニュースにならって号外(笑)

北朝鮮の独裁的ニュースは興味不快だが、こっちのニュースは興味深い(最近ダジャレづいている)。

Google、YouTubeを16億5000万ドルで買収 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0610/10/news006.html

GoogleがYouTubeを買収すると発表した。Google VideoとYouTubeはどちらも運営が続けられる。米Googleは10月9日、米YouTubeを16億5000万ドルで買収すると発表した。買収は株式交換によって行われる。

*********************************************************
CNetにブロガーふじたやすしさんが書いている記事がなるほどと思った。
http://rblog-media.japan.cnet.com/0002/2006/10/google_youtube__68e6.html

ところで皆さんは「Qooqle video」というサイトをご存じだろうか。このサイトを用いて、YouTube 内にある動画を検索することが可能だ。しかも、検索結果の表示は YouTube のそれよりも優れていて、一つの動画についてサムネイル画像が3枚表示されるというモノである。

Video

たしかにGoogleぽくてyoutubeの検索よりも格段に優れている。最近検索されたキーワードがトップに出てくるのだが、「混浴」「おっぱい」「エロ」などという日本語が多いのが笑わせる。

それはそれとして、ふじたさんいわく、Googleは世界中の画像を入手して、随時発信できる、しかも聴取者が勝手にレーティングしてくれて、検索もできる機能を買収した。それも、当初は個人のビデオを配信するというコンセプトだったのが、それがいつの間にかNBCという大手メディアが付いていた。NBCの番組供給が付いてくるから2000億円でも安いのだ。

*****************************************************
とどめのニュース。http://journal.mycom.co.jp/news/2006/10/10/100.html

米YouTube、ビデオ配信でCBS、Sony BMG、UMGと提携
ビデオ共有サービスの米YouTubeは10月9日(米国時間)、CBS、Sony BMG Music Entertainment、Universal Music Group(UMG)との提携を発表した。

「メディア企業の新たな流通チャンネルとして、YouTubeは著作権保有者とユーザーコミュニティの要望のバランスを保った形で、インターネット上で最高のビデオエンターテインメントサービスを提供し続けられるように努める」とCEOのChad Hurley氏。

おいおい、2000億円でどこまで買うんだい?画像をめぐる戦いもマグニチュード5級である。

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2006年10月 9日 (月)

クロスクリック・マーケティング/ネットのクロスセルの強化

独裁国家で核実験があろうとも、今週は「勝手にアドバイス☆旬ネタ編」を書きます。テーマは「クロスクリック・マーケティングでクロスセルを強化」するには。

【勝手にアドバイス:旬ネタ クロスクリック・マーケティング vol.1】
今日の時点では、次の項目を書いてみたいと考えている。書いているうちにアイデアの詰まった場合は変更する。お許しください。

1.関連幻想を捨てよう: クロスクリック・マーケティングとは。(本日)
2.クロスクリック・ショッピングモール: クロスセルにもアップセルにも耐えうるショッピングへ。
3.ネット時代の顧客クラスタリング:デザイン~画像・デザイン・カラーでサーチできる時代へ。
4.ネット時代の顧客クラスタリング:クォリティ~関連のねじれ(洋服はユニクロ、腕にはロレックス)は分析可能か?
5.ネット時代の顧客クラスタリング:マインド~癒しサイト、癒しグッズ、癒しサービスはクロスクリックされるのか?
6.いくつかのクロスクリック・レコメンデーション:たとえばwine&songs、tickets&flower・・・


今日は第一回の「関連幻想を捨てよう: クロスクリック・マーケティングとは」。まず用語を整理しよう。

【クロスセル&アップセル】
マーケティング用語の「クロスセル(cross-sell)」とは、『ある商品の購入者または購入希望者に対して、その商品に関連する別の商品あるいは組み合わせ商品などを推奨することで、顧客あたり購買品目数の向上を目指す販売アプローチ』 

昔から関連購買分析はPOSデータでバスケット分析(つまり買物カゴ一回分の購買行動分析)を行ってきた。近年はカード支払いの顧客が増え、さらにお財布ケータイの登場で、買物カゴ分析から冷蔵庫分析ぐらいまで分析対象が広がってきた。

では、アップセルとは。ある商品の購入者または購入希望者に対して、購入あるいは買い替え・契約更新時に、その商品と同種でより上級(販売単価や利益率の高い)のものを提案することで、顧客単価の向上を目指す販売アプローチ。

【セリ~カを買いに行き、MR-2を買った女】
米国で車を買ったことがある人ならわかるだろうが、ディーラーに行ってそこにある車を買う」のが普通である。日本のように納車待ちということはあまりない。だから在庫車(ディーラーが仕入れた在庫)を買うのだ。傷が付いていたり、グレードや色が欲しいタイプでなければ交渉である。

わたしが居候していた米国のオフィスで働いていた妙齢のロビンは、親戚からのボタモチのような遺産が転がりこんで急にリッチになった。それまでTargetで買ったようなぺらぺらなシャツもテイラード・スーツになり、車も買い替えなきゃとなった。やはりToyotaがいいとなって、セリ~カ(と発音していた)を買いにある日曜日にディーラーに行ったが、帰ってきたとき乗っていたのはMR-2という、同じToyotaのスポーツカーだった。

V11374a セリ~カ  62 MR-2(いずれも95年モデル) 

セリカだってスポーツカーではあるが・・・。セリカは4人乗り、MR-2は2人乗り。セリカのエンジンは、MR-2のエンジンはにある。スタイルも性能も(たぶん価格も)ぜんぜん違うのである。急にリッチになったからか、おおざっぱなアメリカ人だからか、車に無頓着だからか、いずれにせよ、わたしにとっては、妙齢の女性の購買行動には法則らしきものはないと確信した瞬間であった。

だからというわけではないが、気の弱いわたしはup-sellにはよく引っかかるし、cherryさんのそそのかしにつられて衝動買いをするが、関連購買のワナにはあまりはまらない。それはなぜだろうか?

【Amazonの成功を支える循環型成長戦略の構図とは】
まずは「コストのかからない構造」を用意する、これにより「低価格販売」が可能になり、「顧客体験」が向上する。そうすると顧客からの「トラフィック」が増え、「商品を卸す会社も増える」。これは「(商品)セレクション」の充実につながり、それがさらに「顧客体験」を向上させる。また、Amazonならではの「使いやすさ」を向上させることも顧客体験を良くする。こうした良い顧客体験が再びトラフィックにつながる--この好循環がAmazonに成長をもたらすというのだ。
昨年の今頃、WPC Expoにおける同社シニア・バイス・プレジデントの発言。
(引用元 http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20089876,00.htm

Amazonにおける関連販売とは「最近チェックした商品」から入り、「おすすめ商品」、そして「郷さん(わたし)へのおすすめ」をクリックすると、チェックした商品の関連商品がずらりと並ぶのである。10月5日付けのブログにマリメッコ・マウスを買ったと書いた。それはAmazonで買った。今日、Amazonのおすすめをクリックすると、ちゃんとマリメッコ柄のマウスパットが勢揃いしている。だがわたしが買ったマリメッコ色はおすすめのトップになかった。そこまではAmazonはお見通しではなかった。まあしかしお見事である。システムだから当たり前だが、アホな店員にこんな芸当ができますか?

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しかも個々の商品ごとに「持っています」「興味がありません」のラジオボタンのチョイスがあり、評価も☆の数でできるのだ。Amazonのサイトは進化を遂げている。

しかしだ。それでもわたしはAmazonのおすすめで何か買ったことはほとんどない。このおすすめシステムにはAha!な感動があるし見事。だが買ったことはほとんどない。わたしがケチであることはさておき、奨められる相手が無機質なネットであって、ニッコリ笑う女性でないからということも(とても)大きいが、ここまで奨められても買わないというこの心理に、インターネットのクロスクリック・マーケティングのむつかしさがあると思う

【クロスクリック・マーケティングとは】
これは私の造語である。クロス(関連)とクリックをくっつけて、ネット用語仕立てとしたわけである。つまりネット上の関連購買を誘発するマーケティングという意味。クロスクリックにはまだ課題が多い。

ひとつはシステム上の課題。現在のインターネット・エクスプローラはFirefoxのようなタブブラウザでないので、ネット上の商品比較がやりにくい。

また女性のあっちこっち購買行動がネット上ではいまだ実現できない。K美さんは日比谷シャンテに立ち寄った。1Fでシャツを見つけた。あたし好み。だがちょっと待て。2Fに上がった。あらこのブラウスも素敵ね。でもまだ安くないわ。このプライスで買う気にまでならない。で1Fに降りた。例のシャツを手に取った。まてよ、あたしのワードローブの中のどれと合わせようかしら。ちょっとタバコを一服して考えようかしら。で紅茶。決め手は似合うジャケットね・・・

インターネットならクロスセルが簡単にできそうだが、たとえばショッピングモール楽天に行く。モールの中の複数のお店で併せ買いをしようとした。ところが個々の店舗で決済が求められる一緒に包装もしてくれない送料も別々である。商店街だから当たり前だろう、でいいのだろうか。ちなみにAmazonでも、同じ古本屋で二冊買っても包装料は二回分である。

まだ課題(というかチャンス)はたくさんあるのだ。

【勝手にアドバイス】
One-to-Oneマーケティング理論が発表されてから13年が経過したが、ネットがすみずみまで行き渡り、携帯電話で小学生まで捕捉できる時代になった。詳細なことがわかれば、それまでの理論が覆されるのは科学の領域では普通である。マーケティングでも同じ。購買行動はカードやお財布ケータイで逐一捕捉、RFIDのおかげで購買後の行動まで捕捉できる時代。昔の基準(年齢や世帯構成、収入など)のライフスタイルだけで顧客をくくる幻想は捨てるべき。

②それでは顧客をどうくくるか?くくらなくてもいいのか。くくっても客はカメレオンだから、ジャブレコメンデーション)で対応しようというのがひとつのやり方であり、もうひとつはクロスクリックで関連購買を誘発しようというカウンター対応。ネットがパブリックなものになって10年。お店の装飾(サイトデザイン)から、お店の枠を超えて「個々の商品やサービス」と「顧客行動」をダイレクトにクロスマッチできる時代。今週はこんなことを考えていきたい。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

このブログは個人及び所属会社の活動の普及のために実施しています。記述内容は所属会社の公式見解ではありません。またその顧客やその商品などのPRや販売促進を目的としておりません。アフィリエイトと縁はありません。マーケティング・ビューからの個人的な見解であり、読者がこれに基いて何らかの活動をした結果に責を負うものではありません。報酬などを要求するものでも、やせ我慢でもありません。

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2006年10月 8日 (日)

タワーレコード倒産と、スターバックス+iTuensストア

今日の勝手にアドバイスのテーマは、倒産してからアドバイスしても遅いのだが、米Tower records。9月に倒産後、清算会社の売却されることが発表された。最後はAmazonの真似をして、本やエレクトロニクスまで販売して、音楽へのこだわりを捨てて倒産した。

【勝手にアドバイスVol.52】
タワーレコードは2001年に一度倒産しており、日本ではMBO(経営陣による企業買収)で別会社となった。つまり2度目の倒産である。

Px250_ph1  第一号店

【わたしのタワーレコード体験】
10年ほど前、米国にしばらく滞在していた頃、Virgin recordsやTower Recordsによく行ったが、Virginではお店の先端的な雰囲気もあって、今の「ミュージックに浸っている」という感覚があった。ではTower Recordsはどうかというと、どこかほのぼのとして、70年代、いや音楽が文化的な武器だった60年代的な雰囲気を感じさせた。

御茶ノ水発祥のゲリラ的な音楽ショップDisk Unionがごひいきなわたしとしては、同じような雰囲気をかもすTower Recordも良かった。だがすぐそばの別のショッピング・モールにあるTargetでは、同じ品が4ドル何セントも安いのだ。あっちでチェックして、こっち買うということをしてしまった。わたしも倒産の引き金のひとつである。すみません。

【ライバルが多様化した音楽ビジネス】
創業者がタワーレコードを開業したのは1960年。レコードからCDへの媒体の転換は、レコード店をCDショップと看板を付け換えさせるだけですんだ。ビデオの出現はビジネスを潤し、それがDVDというメディアへ転換したことも大きな転換ではなかった。

媒体のサイズが小さくなったり、アナログがデジタルに変換しただけで、人々が本を買うように、音楽の複製作品をショップで買い求めるというスタイルに変化はなかったからだ

だが、今や音楽をめぐるライバルは多様だ。同業のHMV、同業ではないがCDをディスカウントして売るWalmartBest Buy、Targetなど量販店、ダウンロードの最大手iTunesストア、そしてAmazon、さらにはナップスターだの無料ダウンロードサイトまでがライバル。形態も、タワーレコードが販売する同じCDから、1曲ごとに課金するDL(ダウンロード)、広告付き無料DL、さらにMTVの提供するモデルは、日本でもドコモが始めるような「聴き放題」。実にさまざまである。

【CDはすでに過去の業態】
数字を見てみよう。

1989年 71.7%
2004年 32.5%  
これは、米国における音楽ソフトレコード・CD専門店チャネルの、音楽ソフト販売全体に対する15年間のシェア下降。

1989年 15.6%
2004年 53.8%
これは、同じく「その他店舗」の音楽ソフト販売全体に対する15年間の販売シェア上昇。その他とは先に示した量販店。

1989年  0%
2005年 5.4%

これは、インターネット・ダウンロードの、音楽ソフト販売全体に対する比率である。2006年の上半期で、すでに10%に到達している(金額ベース)。(全米レコード協会 http://www.riaj.or.jp/e/data/download/index.html

要するに、CDショップは、工夫無しではもはや立ち行かないのは明白である。CDが無くなるのは時間の問題である。

【Apple+Starbacks】
話は突然変わって、アップルとスタバの提携の話。ニュースはこうだった

米アップル、スタバとネット音楽配信で提携 : 米アップルコンピュータとコーヒー店チェーン世界最大手のスターバックスは、インターネット音楽配信で提携した。アップルの配信サイト「iチューンズ・ストア」を通じ、スタバが独自に企画・制作するCDなどの楽曲を1曲99セントで販売する。ブランド力のある2社が成長市場の開拓で手を組む。

Appleと提携したStarbucksのロゴがiTunesストアにはすでに出ている。

Starbucks_itunes   

レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、エラ・フィッツジェラルド、ジョン・メイヤーなど、ぜんぶ大人の音楽である。ドコモの聴き放題DLで喜ぶコドモには向いていない。

もちろんスタバの店内では渋い音楽がかかり、前からCDも売っている。わたしが面白いと思ったのは、「音と珈琲の関連」である。スタバでは以前から音楽にはこだわりをみせていて、それは同社の言う「サード・プレイス」を演出する重要な要素なのである。

おいしいコーヒーだけではなく、バリスタのもてなし、そして居心地のいい空間など、すべてが揃っているのです。それが「サードプレイス」です。家庭でも職場でも学校でもない3番目の場所として、ゆっくりと自分らしく過ごすことができる、まさにオアシスのような空間。あなたにとってのサードプレイス、スターバックス コーヒーでの体験は、かけがえのない1日をより豊かなものにしてくれるはずです。
(引用元 同社HP http://www.starbucks.co.jp/ja/company_spirits.htm

【勝手にアドバイス】
60歳に突入し、まだまだツアー中のローリング・ストーンズミック・ジャガーが最近のインタビューで「新作のCD、あんまり売れませんでしたね」とインタビューアに鋭く突っ込まれた。だが、レコードからCD、ビデオ、DVD、iTuesのすべての時代を生き抜いてきたミック・ジャガーはこう切り替えした。

あのね、今やCDの枚数だけで、セールスを測ろうってのは無理な時代なんだよ

CDというメディアだけを販売して利益がでる時代ではない。スターバックスとアップルの提携は、1曲ごとに音楽が細切れになった時代での音楽の活かし方を示唆している。「音と珈琲」を結びつけた。昔からそのふたつはセットだったが、商売になったためしがなかった。

だが、1曲ごとにDLできる時代なら、それをを強みにできないだろうか。わたしなら、好きな人への花束にカードを添え、カードにはSheryl CrowDiamond RoadのDLサービスのURLを付ける。

もはや音楽は「ディスク」ではない。頭を切り替えて、自分の商売に音楽を1曲つけて何ができるか考えたらどうだろうか。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

このブログは個人及び所属会社の活動の普及のために実施しています。記述内容は所属会社の公式見解ではありません。またその顧客やその商品などのPRや販売促進を目的としておりません。アフィリエイトと縁はありません。マーケティング・ビューからの個人的な見解であり、読者がこれに基いて何らかの活動をした結果に責を負うものではありません。報酬などを要求するものでも、やせ我慢でもありません。

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2006年10月 7日 (土)

ペットホテルではなく「ペット様ホテル」~ペットもウェルカムな高級ホテル。

【勝手にアドバイスVol.51】
今日の勝手にアドバイスは「ペット様ホテル」。ペットホテルではないので、気をつけてほしい。アメリカでは一流ホテルでもペットがウェルカムなのだ。

【W Hotelではお犬様もご一緒に】
ニューヨークからシカゴ、ダラス、アトランタ、サンフランシスコ、ロスアンジェルス、そしてホノルルまで全米カバーするW Hotelグループではペットもウェルカムという。

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愛するペットもご一緒に、Wホテルで贅沢な旅を。Wはペット歓迎です。 お仕事でもレジャーでも、ご滞在中にかわいいペットと過ごせる旅行は最高です。Wでは単にペットが泊まれるだけでなく、大切なペットにもお客様と同様の素晴らしい特別プログラムをご用意しています。 Wホテルではお客様のお越しをお待ちしています(W HotelのHPより)

これだけでも「ふふーん」だが、まだまだ驚いてはいけない

ご予約の際には、お客様のペットのお名前、種類、サイズ、年齢、体重を「特別なご要望」の欄に忘れずにご記入ください(W HotelのHPより)・・・・なぜならば、ペット・セラピストやペット理学療法士、ペット精神分析医まで揃えて、手厚いお迎えをしていただけるからだ。

【W Hotel ウェルカム・セット】
ペット様のご到着時には次のものが用意されている。「ペットペット用のおもちゃ」「ペット用のスナック」「W特製ペット用ネームタグ」「クリーンアップ用バッグ」・・・

部屋の中には「W特製ペット用ベッド」「フロアマットと食事用&水用の器」「『Pet-in-room』(ペットがいます)のドア表示」・・・

ホテルのコンシェルジェには次の用事を申し付けることができる。「ドッグ シッター」「犬の散歩」「最寄りのドッグパーク&ドッグランのご案内」「獣医」「グルーミング・サービス(毛並みの身づくろい)」「ペット ショップ・ペット用品専門店の案内」、そして(!)「バースデーケーキ」。

写真はペットの「本日のお食事メニュー」である。

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なお、ネコ様もご歓迎である。料金はお犬様宿泊代25ドル、お部屋のクリーンナップ代100ドル、〆て125ドル(!)を加算させていただきます。

【宿泊 with ペット】
The Loews Miami Beachホテルでは、今年は9月までにすでに1200もの四足のゲストを迎えている。あのThe Ritz CarltonだってペットOKなのだ(米国内のみ。大阪のリッツがOKかどうかは未確認です)。

写真はリッツ・カールトンのやわらか~いベッドにお座りするお犬様である。わたしもお犬様になりたい。

Logo_ritz_corp_new_wm   Ritz 犬のせいで見えないがシーツにはRitzと書いてある。

「ペットホテルではペットがかわいそう」という認識が広がり、米国ではここ2、3年でペットと泊まれるホテルが増えた。日本でも「預けるとペットが元気がなくなった」「具合が悪くなった」「寝不足になったようだ」などという声がある。だからホテルでも一緒、というわけである。

ある米国の調査ではペット同伴旅行の78%が犬、15%が猫、2%が鳥、うさぎ・フェレット・魚(!)で3%、などとなっている。魚というのはすごい・・・。

【日本はまだまだペット後進国】
ペット宿.comというペットの飼い主には素晴らしいサイトがあるが、そこに載っているペットと宿泊可の「宿」は、「宿」という感じのところばかり。自然の中にあるロッジで、「犬もご一緒にどうぞ」「ドッグリゾート(水浴びができる)という、どちらかというとキャンプの延長線上のよう。

さらに自動車以外の旅の交通手段が少ない。JRではペットは「手回り品」という扱い(つまり物品)、100km以内270円だとか。国内線航空会社は機内持ち込み不可。つまり貨物室に預かってもらうことになる。これはかわいそうである。フランス旅行をしたが凱旋門はくぐれなかったディープインパクトは、ファースト・クラスだったかも知れないが(笑)。

米ユナイテッド航空では「Pet Class」がある。シートの下にラゲージとして一緒にいられる。さすがです。米国内は80ドル、国際線は行き先に応じてとなるが、ペットでマイレッジも貯まる。

【勝手にアドバイス】
犬好きがこうじて、トリマーの資格まで取った我が母のせいで、犬のお産とかトリミングには少し詳しい。犬の気持ちになって考えれば、獣医に預けられた犬は不憫に鳴く、いや「泣く」のである。ペットホテルだって(よく面倒を見てくれるところもあるでしょうが)やはりかわいそう。

犬を飼っている人が資産リッチとは限らないが、犬の維持は安くはないので、家計にゆとりがあることは間違いない。屋上にドッグパークを置いて話題になった日本橋高島屋ではペットのお預かり、ペット写真館まである。リッチな人が多いと仮説すれば、日本のホテルもぜひ対応されたらどうだろうか。

交通機関で言えば、長距離バスなどを「ペット・ウェルカム」にしてもいいだろう。主に高速道路を走るのだから、適切な時にストップもできる。最近はゆったりとしたシートレイアウトだし、ペット旅行者専用という便を仕立ててみるといいだろう。ペット所有の高齢者とターゲットにすると、ウケると思う。

今日は以上です。ペットを持つ方はご賛同のコメントを。ではまた明日。Click on tomorrow!

このブログは次の記事も参考にしました。http://abcnews.go.com/Nightline/story?id=2494595&page=1
http://abcnews.go.com/GMA/Travel/story?id=2114245&page=1

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2006年10月 6日 (金)

AIGLEのラバーブーツ 大雨の日には長靴がほしい!

【勝手にアドバイスVol.50】
大雨の今日にふさわしい勝手にアドバイスは、ラバーブーツ(雨靴)。このひどい風、大雨なのに営業活動でした。外をてくてく歩いてずぶ濡れになりました。足もともグチュグチュと音のなる不快さ。

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帰社してスターバックスでホッとひといき。スタバの窓越しに見える日比谷シティの広場は、横殴りのシャワーでほんろうされていました。そこでテーマは「長靴」。秋の長雨のお供、長靴にもマーケティングがある!

【長靴なのにおしゃれなネーミング】
Cherryさんのお奨めは『AIGLE/エーグル』。1853年創業のフランスのブーツメーカー。乗馬、農作業など防水性と耐久性に優れた天然ゴム素材を使ったブーツを製造するメーカーとして出発し、今ではウエア、バッグ、アクセサリーなど一連のアウトドアーグッズを販売している。

まず『ARIANA/アリアナ』
(商品説明) レディース用ラバーブーツ☆2006年新作☆ ストライプ柄でシックなラバーブーツが仲間入りです。様々なシーンで活躍を☆

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7,900円と、決して安くないが、雨の日も楽しくなるデザイン。

こちらは『BENYL MARIN/ベニルマリン
(商品説明) 耐久性があり柔らかくしなやかなナチュラルラバーを使用したカントリーラバーブーツ。足にフィットするする美しいスタイルで、1点ずつ水漏れの検査を行っている機能的なブーツです。
※男女兼用サイズです。ふくらはぎがゆったりめなので、パンツを中に入れても履く事ができます。

   Benyl_marin

これもかっこいい。価格は12,600円。

わたしの一押しはこれ、『JUMPING /ジャンピング』 
(商品説明) ムレやすい内側にはキャンブレルを使用、湿気を吸収してすばやく蒸発させ、抗菌耐久性にも優れ、綿のような肌触りを実現しています。日本人の足に合わせたジャパンサイズの丈。ふくらはぎサイズMとXLがあります。

Jumping

なんといってもスタイル。これが似合う足長おじさんでありたい。21,000円!というプライシングなので、長靴として買うなら一生モノでしょうか。

【女性ならともかく、ちょい悪Bizオヤジに似合うものが無い】
AIGLEの長靴をはく洋服だが、ワーキング・ガールならショートパンツ、ジーンズ、ハーフパンツでもいいだろう。帰りがけにも日比谷シティで、そんな女性をみかけた。

ところが男性のスーツにはそぐわないオトコ用のヤツとなると一般にはコレ(下)である。悪くはないが、ちょいワルBizを気取りたいオヤジにはBUYされない

Ms92bk01

ちょいワル向けに、イタリーソール(つま先がとんがっていて、そっている)の長靴なんて開発してみたらどうだろうか?R25 世代から流行らせよう。そして心だけR25のオヤジに売りまくる。商品イメージは、下の2つの写真を足して二で割った雨仕様ブーツ

5010828 ブーツ形と   Italysole イタリーソール を足して二で割る。

【暗い雨の日には機能と楽しさの両立】
今日のような大雨の日はほんとうに嫌になる。だからせめて、機能と楽しさが両立しているレイン・グッズを持ち歩きたい。

たとえば傘。開閉やサイズ小型化の機能進化はあるが、持ち手(柄)、布の柄/デザイン、開いたときのシルエット、素材など、機能と楽しさが両立する商品は少ない。雨の日が楽しくなる付加価値、差別化の盛り込まれた傘、お持ちですか?

AIGLEは、機能と製造法とデザインにこだわってきたからこそ、150年もの間、会社を存続させているのだろう。

【勝手にアドバイス】
昨日のマリメッコ・マウスで書いた『商品開発のよりどころ』『顧客価値の本質』『価値ことば』。AIGLEの場合ならこうだ。

AIGLE社は常に、当初からの変わらぬ目的:人々を戸外で保護すること、という目標を満たすために「最適」な製品を提案することに尽力し続けています。機能性はもちろん、スタイルの美しさも大切にしています。(同社HPより)

これを縮めれば、「人々を戸外で保護する機能とスタイルの最適商品」となる。保護をスタイリッシュにする、というところが「価値ことば」といえるだろう。あなたの仕事の基本価値に「スタイリッシュ」ということばをつけてみたらどうだろうか。セキュリティをスタイリッシュにする、長持ちかつスタイリッシュ、見える化がスタイリッシュにできる、高精度でスタイリッシュ、うまい・はやい・スタイリッシュ(笑)。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月 5日 (木)

マリメッコ柄のマウス~消耗品に付加価値をつける

【勝手にアドバイスVol.49】
今日の勝手にアドバイスは自腹を切っての話題です。今使っているマウスが壊れて「買わなきゃ」とつぶやいたら、「GOさんが、まさか普通のマウスを買いませんよね」とM馬さんに脅され、cherryさんには派手なマリメッコ柄のマウスを奨められ、ついに買わされました(笑)。文具のコクヨの商品。

で、今日の話題は「マリメッコ・マウス」と「消耗品に付加価値を付ける」という切り口。

【マリメッコ・マウス by コクヨ】
マリメッコとはフィンランドのファブリック・ブランドとして著名な企業。ベッドリネン、カーテン、枕カバー、クッション、ダイニンググッズなど、とても目立つデザインで有名。この暖色系の絵柄が代表的とされる。

Marimekko

マウスの機能自体は、ごく普通の光学式マウス。マリメッコ柄がなかったら1,500円ぐらいだろうか。それが3000円しちゃうのだから、デザインとは大きな要素。

B000bvccxg01pt01_ss400_sclzzzzzzz_v38818  ネズ外観     B000bvccxg01pt05_ss400_sclzzzzzzz_v38818 ネズ側面

おまけでマリメッコのバッグのサイト。個性的な色使い、柄が楽しい。

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【コクヨのメッセージ】
コクヨのロゴの下には「ひらめき・はかどり・ここちよさ」という商品開発上のポリシーが書かれている。

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私たちコクヨグループは顧客企業の成長の源泉となる生産性、特にオフィス(働く場)において、働く人一人ひとりが創造する知的生産性に着目し、“ Always Innovating For Your Knowledge” という企業ビジョンを掲げております。”Your Knowledge”、すなわち「お客様の知的活動」に対し、「ひらめき・はかどり・ここちよさ」をご提供する企業グループとして、これからもさまざまな挑戦を続けてまいります。
コクヨの黒田社長のメッセージ 

お客様の知的活動に対して「ひらめき・はかどり・ここちよさ」を提供するというのは、文具というモノからの切り口ではなく、文具の使い手がどのような価値や体験を期待しているのかという切り口で商品開発をしなさい、というメッセージである。

以前にもブログで紹介したB5スリムノートや、他にもコード巻取り式マウスカッター定規まなびすとなど、数々のグッドデザイン賞を受賞している。コクヨの商品開発をひとことで言えば「消耗品に付加価値をつける」となるだろう。たとえば、カッター定規の「ポツポツ」機能を見てほしい。

【商品開発のアイデアの源泉】
定規にポツポツをつけるという発想は、定規を開発していると考えていると出ないだろう。定規の使い手(この場合は児童)が、どうしたらここちよいか(たとえば、あまり力を入れずに定規を押さえられて、曲がらないで直線が引ける)、既成概念を捨てて自由に発想することだろう。使い手がどうやって線を引くか、じっくり観察するのも良い。

マリメッコのマウスも「デザイナーの絵柄=ライセンス導入」であると言い切ると、見えてこないことがある

「マウス」とは消耗品だが、手とPCというデバイスを仲介する重要な道具である。コクヨの商品開発の切り口から、ここちよいマウス→ひらめき→はかどり、という流れで考えたとき、ここちよさのひとつの要素に表面のデザインがあった。ここちよいデザインが、気持ちよく仕事できる。それが発想を生むなら、プレミアムの1,500円は安いものである(とわたしは思った)。

コクヨがヴィトンやエルメスのマウスというノリではないので、ターゲットをPCを使う企画職などのF1層(20~34歳)の女性に狙いをさだめ、マリメッコにしたのだろう。

【オズボーンのチェックリスト】
その昔よくやりました、オズボーンのチェックリスト

(1)転用  そのままで新用途は、他への使い道は、他分野へ適用は
(2)応用  似たものはないか、何かの真似は、他からヒントを
(3)変更  意味、色、働き、音、匂い、様式、型を変える
(4)拡大  追加、時間を、頻度、強度、高さ、長さ、価値、材料、誇張
(5)縮小  減らす、小さく、濃縮、低く、短く、軽く、省略、分割
(6)代用  人を、物を、材料を、素材を、製法を、動力を、場所を
(7)再利用  要素を、型を、配置を、順序を、因果を、ペースを
(8)逆転 反転、前後転、左右転、上下転、順番転、役割転換
(9)結合  ブレンド、合金、ユニットを、目的を、アイデアを
引用元 http://css.jaist.ac.jp/jcs/gihou13.html

このチェックリストは「転用」「応用」「変更」などを漠然とアイデアだしするのではなく、使い手の動作や思考経路を細かくブツ切りにして、ブツ切りの中での「明確な不満」や「不満未満の不満」をひとつひとつとらえて、チェックをする。その中から商品コンセプトを固めてゆくというやり方で活きる。

【勝手にアドバイス】
マリメッコ柄のマウス到着まで数日あるので、今日は商品へのアドバイスではなく商品開発の心得(の一助)。

商品開発のよりどころを決める。当社が提供する値の本質は何か。本質をあらわす「価値ことば」にまで抽象化する。コクヨの例では「ひらめき・はかどり・ここちよさ」、資生堂なら「一瞬も、一生も、美しく」、ワタミなら「笑顔」である。開発に困ったらその価値ことばまで立ち返り、発想・アイデアのあり方自体をチェックする。

②消耗品に付加価値をつけるために、使い手の動作や経験をコマ送りレベルに分解し、動作や経験の中の「不満と認識できないくらいの不満」を見出す。不満をたたくアイデアを出す。

アイデアと商品開発のよりどころのマッチングを観る。合っていれば、そのアイデアがコアコンセプトか、サブコンセプトなのか整理しながら、アイデアを絞ってゆき、コア価値を決める。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月 4日 (水)

エキナカでDVDレンタル~アスタラビスタの挑戦

今日の勝手にアドバイスは、エキナカのDVDレンタル「アスタラビスタ」。同僚のcherryさんからのリクエストに応えました。

【勝手にアドバイスVol.48】
アスタラビスタは旗揚げしたばかりのDVDレンタル・ベンチャーといえるでしょう。

【アスタラビスタというコンセプト】 ★★★★
エキナカでDVDの自動レンタル機から、新作DVDのレンタルができるシステム24時間レンタルで350円とレンタルDVD店の相場よりは高いが、東京メトロの駅構内という利便性の高い立地で、無人で貸借ができるビジネスモデル。

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DVDレンタル機は、「銀座線 日本橋駅」「丸ノ内線 新宿駅東口」「日比谷線 上野駅」など東京メトロの10駅に設置済みで、今後「いたるところ」、つまりエキナカ、カフェ、コンビニ、スーパー、ファミレスまで、設備投資をしていく計画とされる。

エキナカのコンビニでDVDレンタル・・・というアイデアを実現しようとした企業はこれまで幾つもあっただろうが、有人でレンタルをするという手間ヒマを考えたとき、コンビニではとても採算にはのらない。無人&省スペースがこのビジネスがスタートできた要因と見ました。

【利用方法】 ★★★★
DVDを選ぶ、クレジットカードで支払い手続きをする、DVDスロットからレンタル物が出てくる。返すときは返却ボタンを押してスロットにDVDを入れるだけという、簡単さ。

Cherryさんが案内スタッフに聞いたところ、このメトロの10駅なら、どこで借りたものでも、どこにでも返却していいそうである。日比谷で借りて渋谷で返す、言わば「江戸の仇を長崎で討つ」ことができる。これもとても便利である。

しかし、ほんとうに「メトロ赤坂見附駅で借りたものを、すかいらーく新橋店で返す」ことが果たしてできるのだろうか?ここには疑問が残る。勝手にアドバイスしたい点である。

【在庫管理がビジネスモデルのポイント】 ★★★★★
10駅の今ならやりくりできるだろうが・・・そのDVDの在庫管理はどうしているのか?という疑問が湧いた。

支払いはクレジットカード決済(のみ)のため、インターネットのオンライン回線があるはず。ゆえに商品についても、リアルタイムで在庫管理が行うことができる。これができれば、すごいことになるのだ。

駐車場サービス会社のTimes24には「空いている駐車場をネットで探せる」というサービスがある。アスタラビスタでも、DVD自動レンタル機が増えれば、きっと同じことができるはずだ。日比谷駅のマシンには、今、『24』のシーズンⅣの第五巻が出払っているが、大手町にはある、ということが携帯電話でわかれば、そら急げ!となる。

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都心で彼も働いているcherryさんなら、自分か彼か、近いほうの在庫のある駅で「第五巻」をゲットすればいいのだ。美しきレンタル連帯愛(笑)。

【一般の自販機ビジネスモデル】
一般の自販機ビジネスは「設置は無料でさせていただきます、販売マージンを差し上げます、その代わり電気代を負担してください」というものである。田舎道で売上が上がらない場合、電気代を持ち出して払うということはよくある。清涼飲料自販機で4000~5000円/月の電気代がかかる。マージンは一般に利益の10%ぐらいだから、自販機ベンダーと飲料メーカーが儲かるようになっている

アスタラビスタがどういう自販機契約方式か知らないのだが、350円で売れ筋をレンタルできるなら、利益率も高そうなので、コンビニでも利益率は高いのであろう。

【勝手にアドバイス】
①「江戸の仇を長崎で討つ」モデルが実現するかという点。
映画を注文をしてから、マシン内で映画をDVDに焼き付けることはできるないのだろうか?書き込み時間、書き込んだDVDの複製禁止のプログラム、または24時間しか観ることができないというプログラムを入れるなどの問題はあるだろうが、「返さなくてもいい」というビジネスモデルもあるだろう。DVD-RWにして、書き換えができるとなれば、環境にも優しい

②イベント用DVD配布に使える。
たとえば秋葉原にショコタン(中川翔子さん)現る!というイベントがあるとしよう。その日、秋葉原駅周辺のアスタラビスタでは、ショコタンの特別限定DVDだけを売る。わたしは(ぜったいに)買わないが、オタクにはたっぷり売れるらしい。ぜひ儲けてほしい。

③カタログ販売会社のDVDカタログ配布にも良い。
cherryさんによるとOggiVeryといった女性誌には、化粧品やファッションの販促DVDが付いているそうだ。セシールニッセンといった通販会社も興味を持つだろう。カタログDVDをアスタラビスタでタダで頒布することは可能。これもGoodなアイデア。

の数は5個が最高としています。今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月 3日 (火)

映画はいくらが妥当なのか?

「ただ(ゼロ)から2400円まで」とは現在の映画1本の相場である。今日の勝手にアドバイスは「映画のお値段」がテーマ。

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【勝手にアドバイスVol.47】
今、映画料金には大きな格差社会がある。不思議なほど、観る場所や観かたで料金/価格が大きくブレるのである

【Apple iTunes】
iTunes Store(9月から‘music’という言葉が取り払われた)ではWalt Disney Pictures、Pixar、Touchstone Pictures、Miramax Filmsといった大手配給会社の作品を中心に映画の販売を開始した。新作の価格は12.99ドル~14.99ドル。現在の円ドルレート換算では、1530円から1760円といったところだ。旧作品は9.99ドル(1180円)。一本につきこの値段で映画をダウンロードすることができる。

Screenshot

当社の営業本部の元気娘に言わせると「高いですね♪」のひとことだった。確かにダウンロードすれば何度も観ることはできるが、15ドルとは日本のロードショーの価格とほぼ一緒。米国のロードショーの料金と比べれば倍以上になるだろう。

【Amazon Unbox】
アマゾンでもこの秋から映画のダウンロードが始まっている。ざっとチェックすると6ドル99セント(825円)から14ドル99セント(1760円)の価格帯で販売されており、アマゾンらしく視聴者の★も付いているので参考になる。ほぼすべてのタイトルでレンタルもあり、30日有効、クリック後24時間だけ観れるという仕組み。タイトル数はiTunesよりアマゾンの方が多い気がするが、数えていないのでわからない。料金は1.99ドル(235円)。

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疑問がわくのは、iPodでダウンロードして果たしてiPodで映画を観るだろうか? それともPCで観るのだろうか? SonyのロケフリでPSでテレビを観る人もいるのだから、iPodで観ても不思議はない。AmazonならPCないしTVで観ることになるだろう。iTunesにせよAmazonにせよ、TVでは観るためには別の機器が必要になる。

だが古手の映画ファンのわたしには疑問である。PSやiPodなど携帯デバイスやコンピュータの小さな画面で、2時間にもわたる長編映画を見るというライフスタイルが根付くかどうか。なんともいえない。

どちらもまだ米国内ユーザーのみ。日本は著作権孤児であるので後回し。クレジットカード決済(プリペイドもあるが)なので、米国内の友人にでも代払いしてもらわないと視聴できない。

【先行企業=シネマナウジャパン】
先行しているシネマナウ(米国)は固定料金プランとペイパービューの二本立て。

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固定料金は525円(ペイパービュー400タイトルを除いて、2本/月まで)、プレミアム(同1470円=何本でも)、プレミアムプラス(同1890円、プラス分はアダルト)。こちらはダウンロード後、7日間視聴可能。ペイパービュープランは210円/本~420円/本。こちらは、ダウンロード後、あの『24』なら2本しか観れない?48時間だけ視聴可能。

たくさんの新旧の映画、テレビドラマもあるし、大きなレンタルビデオ屋さんという感じである。ただし、こちらもPCで観るというスタイルが基本である。経営成績は外資系なので発表されていないが、知名度からすると苦しいと(勝手に)想像してしまう。

【そしてシネコン】
豪華シネコンとして報道もされた「TOHOシネマズなんば」では一人2400円である。相場よりも600円高い。ちなみにカップルシートは5,000円です。そのかわりたった!60席しかない。もう試写会気分です。

ここにはカップルで行きたい。いや、カップルでしか行きたくない。あの映画(名作Godfatherです)をあの人(誰とは言えない)と観たときの甘い情景、熱い想いがまざまざと思い浮かぶ。(それは普通の映画館でしたが)よかったなあ。だからこういうシネコン、わたしは大歓迎。ちょっと高いけど2人で1200円。佳き思い出に比べればゼロみたいな料金差だと思う。

【タダの例】
ニューヨーク・ブライアントパークでは陽がくれて夜9時ぐらいから、タダで名作映画が上映される。まるっきりタダ。元は麻薬売買公園だったとか。それがジュリアーノ市長の政策もあったとかで、今や映画上映&PCのホットスポットだそうです。

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【勝手にアドバイス】
以上の映画視聴をポジショニングしてみた。

Photo

ヨコ軸は「マニア」か「名作」か。タテ軸は「一期一会視聴(要はデートです)」か、「ハードディスク保存(結婚後の倦怠期・空気期)」、ネット・ダウンロードのiTunes、Amazon、CinemaNowの3つは似ているポジションに位置するだろう。iTunesがマニア寄りメニュー、Amazonが一般向けメニューという感じ。

一期一会視聴は「高料金シネコン」が真ん中、タダのプライアント・パークは名作オンリー、わたしが通った池袋文芸座(20数年前は名画座のメッカでした)では、ずいぶんと難解な映画も観たのでマニア寄りにしてみた。

映画というメディアないし商品をどうとらえるかで、商売ポジションと事業戦略に違いがある。わたしにはPC視聴は耐えられない。ダウンロードして家で観るとしても、できれば大きなスクリーンで「熱く・甘く」観たい

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月 2日 (月)

ジェラス・ガイ/jealous guy ~メルマガ:ぷろこんエッセイの転載~

今日はメルマガ:ぷろこんエッセイからの転載で『ジェラス・ガイ/jealous guy』

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「そこまで会社を建て直して、なぜYさんは社長を退任されたん
ですか?」

当然の疑問だった。ある年には売上高30億円で15億円もの額の
赤字を出していた子会社を再建し、5年度目には売上高150億円、
50億円もの経常利益をたたき出したのだ。本来なら本社の重役に転出、
運が良ければ社長だってありうる。ところが「定年」という理由で退任
された。なぜだったのだろう?

「嫉妬なんだよ。男の嫉妬ほど怖いものはないですよ」と、Y社長の
片腕だったコンサルタントが言った。

      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

われわれがスピーカー側をつとめたコンサルティング・セミナーで、ある
ゲスト・スピーカーの話が非常に迫真的であった。本社で本業系の
管理者を務め、生産物流部門の建て直しもして、年も年だから(50代後半)
会社人生の余生はゆっくりと思っていたところ、子会社の社長をやれと
命じられた。毎年も莫大な赤字を出しているその子会社に行ってみると、
「親会社のブランド力で空威張り」「売れる製品より研究開発に命を
ささげる」「販売製品の戦線が拡大して、ほとんど利益が出ない製品
ばかり」という惨憺たる有様だった。あきらめムードが蔓延していた。

潰しちゃおう、それの方が本社のためだし、本社も腹芸でそう思っている
はず、とYさんは外部のコンサルタントと話した。しかしその会社の資産を
調べてみるにつれて、事業軸を明確にして、基礎研究開発部門を本体に
もどし、製品を絞り込んで挑戦すれば、何とかなるのではないか。そう思い
出した。そこからそのコンサルタントと二人三脚で再建の挑戦が始まった。

事業の建て直しにはいくつかポイントがあったのだが、わたしが感銘を
受けたのはふたつある。ひとつは80~90あった製品ラインをその1/3、
30ぐらいにまで絞り込んだ思い切りのよさ。返品制度がある業界なので、
そこがヌルマ湯になっていた。赤字を出しても製品を流通させれば
いいという雰囲気を、1/3に絞り込むことで活を入れた。

もうひとつはチャネル政策である。本社は業界屈指のブランド力がある
ので、既存のチャネルであれば取引口座を開いてもらえる。だがその
ブランド力は子会社の製品分野にはあまり影響力がない。他社ブランド
におされて、店舗では棚の片隅に埋もれてしまうし、店員の推奨も
とりにくい。そこで、ほんとうに売ってくれるお店だけに絞りこんで、
その製品の伝道師を育成する戦術に転換した。熱心に売ってくれない
既存の販売チャネルには卸さなかった。

すると既存のチャネルの大会社から、本社に非難の電話がかかるよう
になった。そういう業界の掟をこわすやり方をされちゃ困りますね、と。
それに恐れをなした営業担当が、Y社長のもとに駆け込んできた。
Y社長は言った。

「ならばこうしよう。取引先から非難がきたら、それを営業担当の評価に
する。今期は、それ以外の活動や業績は評価しない。非難がたくさん
くればくるほど、評価を上げよう」

いったん決めた事業方針を貫徹する、そういう心粋もあって、急激なV字
回復企業となり、グループの問題児が一躍、優良児になった。当人たちは
くわしく語らないが、その優良さゆえにねたまれた。優良児になって、その
子会社は本社に吸収された。悪いと潰せ、良くなると手柄は誰がどうした
からという、節操のない本社政策にまぎれる中、Y氏は社長を退任した。

Y氏が「ご苦労さん」の「もう上がり」の人材であるなら、毎夏の高校野球
でも観て好々爺になるのだが、見ている人は見ているもので、他社から
お呼びがかかって、三顧の礼でもうひと働きをお願いされた。今では
産業界に復帰している。

あまりに劇的な成功のせいで、男から男が嫉妬されたのだ。嫉妬が激しく、
陰惨になるのは、男と女の間柄よりも、男と男の間なのである。

      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

男の嫉妬、読者には思い当たるフシがあるだろうか?

たとえばわたしの父が慨嘆していたことがある。会社勤め人としてそこそこ
実績を上げて、本社から関係会社の理事職に転籍した。社内の技術コンサル
タント的な閑職だったと思うが、そこでもいくばくかの人望を集めたらしい。
そんなある日、父は、ある常務に呼ばれた。常務からこう言われた。「君ィ、
ちょっと交際費、使いすぎではありませんか」。

「はあ?交際費って、わたしが使ったものですか?」ときょとんとした父。

交際費など一銭も使ったことがないのに、それこそン十万も、身に覚えの
ない交際費支出を指摘された。驚いた父が調べてみると、父の上司に
あたる部門長が、断りなくツケをまわしていたらしい。ほどなく父は会社
づとめに終止符を打った。

嫉妬はいじめにつながる。

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サッカーの試合を観ていてもジェラシーの存在を感じるときがある。
選手交替の場面だ。何度も決定的な機会を外したフォワードを、堪忍袋の
緒が切れた監督が交替させる。すると交替方針にも、交替する選手に
対しても、フォワードがとても不満な表情をする。ラインをまたいでアウト
する際、交替選手の顔さえ見ないとか。

先日のJリーグのジェフ千葉のニュースでは、練習試合でさえ選手交替に
不満で、ベンチに下がった選手がバケツを蹴るわ、わめくわ、たいへん
だったらしい。将来をとても有望視されているユースの代表選手である。

嫉妬は自暴自棄、暴挙にもつながる。

そこへゆくと「なでしこリーグ(女子サッカー)」での選手交替は、「あなたに
まかせるから、がんばってね」「あなたの分もがんばるわ」という雰囲気に
満ちていると、スポーツライターの増島みどりさんが書いていた。わたしは
女ではないので、ほんとうにそうかどうか、わからない。

      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「お前もコンサルだったら、この人間心理だけは覚えておけよ」とコンサルタント
の先輩がわたしに言った。
「はい、なんでしょう」とわたし。
「人間っていうのは、認められたい動物なんだ」

誰かに認められるから人間は働く。認められないからモチベーションが
下がる。単純なことだが、万有引力の源のような強力な力が働いている。
「認められたい動物法則」をいつも念頭においてコンサルしろよ、そうで
なければ会社は動かないし、組織風土も変わらないという先輩の助言だった。

ジェラシーは自分を高める動機にもなれば、自分を貶める恥ずべき感情
にもなる。組織があるところに嫉妬あり。他者をうけいれようとする心理的な
葛藤がある。上手に認める度量のある長がいれば組織力はアップするし、
なければ下がる。

古い歌だが、ジョン・レノンはこう歌っていた。

Lenon

I'm sorry that I made you cry. (泣かせてごめん)
I didn't want to hurt you. (傷つけたくなかっただけなんだ)
I'm just a jealous guy. (俺って、バカな嫉妬深い男なんだ)

そう、認めてしまえばいいのだ。自分の嫉妬深さを。そうすれば楽になる。

      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

隔週で書いてきた「ぷろこんエッセイ」(http://www2.gol.com/users/gowild/)からの転載です。毎日のブログは面倒、でもエッセイぐらいは読んでもいいや、という方は、まぐまぐへ( http://www.mag2.com/m/0000096057.htm)

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月 1日 (日)

浅尾美和さん(プロビーチバレーボール選手)を売りこむ

【勝手にアドバイスVol.46 浅尾美和さん(プロビーチバレーボール選手)を売りこむ】
今日の勝手にアドバイスは、最近人気沸騰といわれるプロビーチバレーボール選手、浅尾美和さんを取り上げる。

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~blogの構成は3つ、ほぼ毎日書きます~
【勝手にアドバイス】 気になる商品・サービス・店舗の「もっと売れる勝手なアドバイス」。
 読者からのコメント、取り上げてほしい商品・サービス・店舗も募集中!
【勝手にアドバイス:旬ネタ】 勝手にアドバイスを、旬のネタを連続テーマで書きます。
【メルマガ:ぷろこんエッセイの転載】 1本/隔週でお届けする「コンサルタントの本音エッセイ」
【@Work】 日本系コンサルティング会社の生の日常風景
※特定商品の宣伝・広告・論評・推奨が目的ではありません。
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とくにわたしは彼女のファンということはないのだが、とにかくカワイイのである。インドアの汗にまみれるバレーボール選手にしておくのはもったいないと、誰が考えたのか、水着露出度の高いビーチバレーに転向して2年。実力もついてきたと言われるが、わたしの興味はスポーツマネジメントサイド、彼女のアスリートしての成長と、それに見合った売り込みである

Pro

最近ずっと硬いテーマが続いたので、一気に柔らかく(笑)。

【プロフィール】
浅尾美和 プロビーチバレーボール選手
1986年2月2日生まれ 三重県出身 身長172cm 体重53kg。
県立津商業高等学校時代、2度の春高出場。
全国高校総体ではベスト16。高校卒業後ビーチバレーに転向。 同時にタレント業も開始。
主なTV出演:フジTV「ジャンクSPORTS」、日本テレビ「ひらめ筋ゴールド」など。
趣味は映画鑑賞、音楽鑑賞。料理好き。
輝く瞳が印象的で、美しさや愛くるしい笑顔からビーチバレー界の妖精と呼ばれる
以上、浅尾美和オフィシャルサイトより。

172cmという微妙な高さの身長がビーチバレーとモデルへの転向も後押ししたに違いない。日本女性にしては大きいが、インドアバレー選手には小さすぎるのである。

【所属マネジメント会社】
元富士写真フィルムのバレーボールチームのエース川合俊一氏(2度のオリンピックに出場、その後ビーチバレーに転向した)が率いるK.Brosというマネジメント会社に所属。川合氏はバレーの解説などでTV出演が多いので、ああ、あの人!という感じだろう。

このマネジメント会社はインドアバレー、ビーチバレーを中心に活動をしており、2年前、春高のアイドル浅尾を獲得した。ちなみにビーチ上の相棒の西堀健実さんも同じマネジメント会社所属。

S Asaomiwa 

このマネジメント下で、トークショー、サイン会、テレビ出演以外にも、ニキータのモデル、男性週刊誌では水着グラビアと露出度を高めている。他のスポーツアスリートを圧倒する可愛さだから、ほっておけない。そもそも女子ビーチバレー自体がアイドルを待望する競技でもあるので仕方ないのだろうが。

だが、実際には反吐を吐くほど競技の練習はきついといわれる。華やかなだけではない。可愛さだけでなく、グラビアだけでなく、そういうところをもっと伝えてほしいと思う

【戦績は人気にまだ追いついていない】
2004年から2005年にかけて、ビーチバレージャパンレディース3位、PHITEN JAPAN TOUR お台場大会で3位などのあと、国際大会にも積極的に出ているが、ほとんどが予選落ちであった

今年は、国内ツアーでは第2戦、第3戦で3位入賞、8月のジャパンツアー最終戦も3位と好成績だが、国際戦公式試合ではモントリオール、ロシア、パリ、オーストリア、ワルシャワ、ポーランドと残念ながらずっと予選落ち。2006年6月現在、国内ランキング7位である。まずは国際試合の本戦にコンスタントに出場できることだろう。

ライバルといわれる浦田聖子さん(もまた綺麗な人)は本戦出場機会も多い。彼女とはまだ実力には差がある。ちなみにアトランタオリンピックのバレー選手、佐伯美香さんも参戦している。

参考:ココセレブのビーチウィメンズサイト http://sports.nifty.com/beachwinds/index.jsp
参考:J-Beachサイト http://www.j-beach.net/info/FIVB/

【勝手にアドバイス】
ちょっとインターネットをググッてみてもわかるとおり、まだ浅尾さんは「被写体」としてしか見られていない。ビーチ小僧たちの長い望遠レンズの対象にすぎない。

テニス選手のMs.シャラポアも最初はそうであったように、美のアスリートは勝てないうちは望遠レンズの被写体にすぎない。だがシャラポアはランキングを上げる過程で、背筋や肩の筋肉の変化に見てとれるように、勝つ練習を重ねてきたのであろう。ランキング3位、先日USオープン優勝のシャラポアは、カレンダーもビデオも壁紙も靴もファンクラブでも、何でも売りまくっている。「美しいわたしのグッズを買わないつもり?」というまなざしである

彼女に比べると、浅尾さんはまだ可愛いだけ、アスリートとしての凄みが感じられない。そういうレベルのうちにグラビアの売り込みを優先させるというのは、商品価値も上がらないし、ビーチバレーというマイナー競技の発展にもプラスならない。彼女の戦績にもプラスになっていない。

来年はオリンピックを目指す年になるわけだから、スポンサー(herbalife)にも協力いただき、マネジメント会社はグラビア、タレント活動など一切を中断させ、ビーチバレーの勝利一本に絞るべきである。TVやネットも練習や試合後の取材のみ取り上げてもらう。ロングインタビューもなし。練習風景と試合以外、「情報の出し惜しみ」をして、グラビアを捨て「世界を目指す浅尾」を応援する雰囲気をつくるべきだ。

浅尾美和という「商品」は「アジアのシャラポア」レベルの潜在力があるのだから、これから一年、実力づくりに絞り込むべきである。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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