« オンライン・アイデンティティ/Online ID 【5.オンライン・アイデンティティはペルソナか?リアルか?】 | トップページ | スノーボーダー竹内智香さんの挑戦 »

2006年12月 9日 (土)

オンライン・アイデンティティ/Online ID 【6.オンライン・アイデンティティの行方を考えると・・・】

【勝手にアドバイス旬ネタ: 6.オンライン・アイデンティティの行方を考えると・・・】

今週は『オンライン・アイデンティティ』というテーマで5回書いてきた。**********************************************************
1.Lonelygirl15というオンライン・アイデンティティ → 2006年12月4日
2.セカンドライフで生まれ変わる → 12月5日
3.アイデンティティ・ビルダー → 12月6日
4.オンライン・アイデンティティ・ビジネス 12月7日
5.オンラインIDはペルソナか?リアルか? → 12月8日
6.オンライン・アイデンティティの行方を考えると・・・ →12月9日
**********************************************************


【Lonelygirl15というリアルなフェイク・アイデンティティ】
Lonelygirl15という創作で、女優を含むグループは、まだ制作費の出費ばかりで何も儲けてはいないが、youtubeという新メディアを使って何十万もの視聴者を見事にだました。低予算の費用でそんじょそこらのマーケティング・イベントには比較ならないインパクトを世間に与えた。

注目すべき点は、視聴者をだましたことがそのリアクションが必ずしも「Rage=怒り」ではなく、「Compassion=同情」さえ引き出したことだった。

Lonelygirl15という孤独な存在、家族や生活について本音を言うアイデンティティが、孤独なネットユーザーを癒したからである。職場でも地域でも家庭でもアイデンティティがばらばらになりつつある孤独な現代人の心の琴線に触れたのが、Lonelygirl15という存在だった。

Lonelygirl15という存在自体はフェイクだが、そのアイデンティティには、創作者たちの思いが凝縮されていたのでフェイクではなかったのである。だからCompassionが集まった。

【Second Lifeという生まれ変わる場】
2回目のSecond Lifeでは3つの事例を取り上げた。

1.ニュース・リポーター: ロイターSecond Life支局 Adam Pasick氏
2.芸術家:スザンヌ・ヴェガ(ミュージシャン)
3.経営者:サミュエル・J・パルミサーノ氏(IBM 現CEO)

20061016t064215z_01_nootr_rtridsp_2_tech ロイターSecond Life支局の様子。

注目すべき点は、「First Life(リアル生活)」と「Second Life(バーチャル生活)」を往復する活動が盛んになることである。

ロイターのAdam氏が、あっち(ネット)こっち(リアル)のニュースを伝え、こっちであっちのニュースを伝えるというのは、象徴的である。インターネットが情報獲得の道具から表現の道具になるという現象は、HPから始まりメルマガ、ブログ、SNSと広がってきた。個人の表現力をパワーアップする段階に入ってきた。

あっちだけで生きる、こっちだけで生きるということはもはや考えられない。あっちとこっちを行き来することが、新しいビジネスや生活を創る。ブログでXXXを読み、それをリアルなイベントに参加して確かめ、リアルなイベントからネットへ還る。それが本や雑誌で活字になる。これが当たり前になるだろう。

【ネットユーザーの共感を得るアイデンティティとは何か?】
3回目ではオンライン・アイデンティティの系譜をたどった。初期のHPはプロにより成立していたが、もはやネットは素人(アルビン・トフラーの言うプロシューマー)主役のメディアに変わりつつある。

ひとりのブロガーとしての自省をこめて、ひとつの問題提起をした。

「読者の共感を得るブログやエッセイの書き手のアイデンティティとは、何か秘訣、あるいは普遍的なものがありるのか?それは、リアルの世界のそれ(スキル、素材、技術等々)と同じなのか、それとも何か違いがあるのか?違いがあるとすればどう違いがあるのか?」

その答えは今後の研究テーマである。あなたはどんなブログをブックマークするか。それはなぜなのか。ブログに共感するポイントとは何か。心理コンサルタントのMKさんとも相談して、調査設計をしてみたいテーマ。

【有望なオンライン・アイデンティティ・ビジネス】
4回目ではオンライン・アイデンティティ・ビジネスを考えた。

★場
①場/スペース・ビジネス
②スペース構築ソフトウェア
③スペース内派生ビジネス

★アイデンティティ
①アバター・デザイナー
②キャラクターの改善ビジネス
③ゴーストライター
④アイデンティティ売買

★エンターテイメント
①サイバー・ムービーシアター
②サイバー・コンサート

★ビジネス・コンサルタント
①Second Life内の事業化コンサルタント
②オンライン・アイデンティティ・バリュー算出と売買

個人でもできることとして「アイデンティティ・デザイナー&カウンセラー」が有望だと思う。ブログやアバターを含めたネット上のアイデンティティ表現のアドバイスをする。さらに仕事上や生活上の悩みをうかがい助言をする。

ネットは匿名性が保たれること、人はプライベート・メールでは案外本音を書くこと(掲示板やSNSでお分かりでしょう)、カウンセラーと1対1の世界が創れること。カウンセリングの状況を開示すれば、同じ思い・悩みを持つ人と知り合える可能性もある。不幸にしてひきこもりになってしまった人とのコミュニケーションも取れる可能性がある。

【ペルソナでもあり、リアルでもあるアイデンティティ】
5回目は、心理学者の研究を紹介した。

ブログは主観的なものと客観性を持つものに分かれるが、山下教授はウェブ日記を類型化した。指向性から「自己中心型」と「関係構築中心型」、コンテンツ面から「事実」か「意見/心情」。ブログはこのマトリクスの中の4タイプに分かれるという卓見である。

このマトリクスから見ても「共感を呼ぶサイト」とは、書き手の意見や心情がこめられていて、関係を(あからさまにではなく)求めるものだと思う。

これもMKさんとの共同研究のテーマ(ランダムサンプリングで推測統計調査)になりそうだ。従来の「ネットユーザー調査」のオンライン・ショッピングやってますか?いくら遣いますか?という定量分析はもういいだろう。これからは「ネット上の消費者として、あなたはどういうペルソナでどういう買物をしますか?」という一歩踏み込んだ分析が主流になる。ペルソナの分析軸も年齢や収入や職業ではなく、「オンライン・アイデンティティ・レベル」のような新しい評価軸が必要になる。

【最後に】
ネットの普及で、ロングテールの商売が成り立つ時代がやってきた。それは自由意志&自由デザインで自己表現ができるという環境が整備されたことがベースにある。

Mixiの上場MySpaceの日本上陸youtubeの2000億円の身売り、そしてSecond Lifeのブレイク。2006年のェブ関連ビジネスは大きく提供型から参加型へシフトした、重要な年になった。場を提供してデファクトになれば一攫千金だが、そこまでではなくても、ありとあらゆるコバンザメが発生する可能性が出てきた。

あっち(ネット)とこっち(リアル)をアイデアで往復することにもビジネスチャンスがある。オンライン・アイデンティティの行方を考えると、ぼやぼやしてられない時代である。若い感性を持てば、これからもビジネスチャンスはたくさんある。

今週は以上です。明日のテーマは未定(あぶない)。明後日はぷろこんエッセイです。お読みいただきありがとうございました。

|

« オンライン・アイデンティティ/Online ID 【5.オンライン・アイデンティティはペルソナか?リアルか?】 | トップページ | スノーボーダー竹内智香さんの挑戦 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/158074/4483923

この記事へのトラックバック一覧です: オンライン・アイデンティティ/Online ID 【6.オンライン・アイデンティティの行方を考えると・・・】:

» 初心者でも安心!パソコンを使った最新型ビジネスです!! ∞∞∞ [在宅ビジネス 副業ランキング堂々の第1位]
♪♪♪♪(0^-’)b 主婦・OLにピッタリの在宅ワーク♪♪♪♪    …………☆…………☆…………☆…………☆…………☆…………           〜 女性に優しい在宅ビジネス 〜     …………☆…………☆…………☆…………☆…………☆…………      ∞∞∞ パソコンを使った最新型ビジネスです!! ∞∞∞           ☆お仕事の内容は☆     宣伝業務とダウンさんへ�... [続きを読む]

受信: 2006年12月 9日 (土) 22時12分

» YouTubeで動画を見ながらのチャットサービス! [今日の気になるニュース@総合]
YouTubeの新サービス「Streams」のStreamルーム 米YouTubeは新サービスの実験用サイトとして「TestTube」を立ち上げました。 この「試験管」と名付けられたこのサイトでは、YouTubeのエンジニアやデベロッパーが未成熟な技術の実験を行う場所と定義されています。 そして、その第1弾として、YouTubeは「Streams」サービスの実験を開始しました。 この「Streams」は動画体験をリアルタ... [続きを読む]

受信: 2006年12月10日 (日) 04時39分

» 高三で友達100人 [友達と恋人の違い(ヤルかどうか)]
友達と恋人の違い(ヤルかどうか)について最近悩んでいます。もしよければ私のブログも見て頂けると嬉しいです。 [続きを読む]

受信: 2006年12月10日 (日) 05時49分

» ブランド服販売 [ブティック アールズ]
ピンキーアンドダイアン、ノーベスパジオ、ロートレアモンなどの ブランド服販売。 [続きを読む]

受信: 2006年12月10日 (日) 07時28分

» いいものセレクトショップ [いいものセレクトショップ ]
いいものセレクトショップ 安く、楽しく、賢く、ショッピングをしよう [続きを読む]

受信: 2006年12月10日 (日) 09時45分

» 仮想世界で百万長者? [★身を守る雑学★]
<仮想世界で百万長者?> ---------------------------------------------------------------- 仮想世界の不動産を売買して、1億円をゲットした? ---------------------------------------------------------------- ◆バーチャル世界の不動産王 Second Life(セカンドライフ)という仮想世界で、 仮想の不動産を購入し、それを、高値で販売することで、 現実世界の通貨に換算して1... [続きを読む]

受信: 2006年12月11日 (月) 23時07分

» 仮想世界で百万長者? [★身を守る雑学★]
<仮想世界で百万長者?> ---------------------------------------------------------------- 仮想世界の不動産を売買して、1億円をゲットした? ---------------------------------------------------------------- ◆バーチャル世界の不動産王 Second Life(セカンドライフ)という仮想世界で、 仮想の不動産を購入し、それを、高値... [続きを読む]

受信: 2006年12月11日 (月) 23時11分

» マウス一つで時給850円が時給37500円になった [ギャンブル]
パソコンが素人でもコツと方法さえわかれば、誰でも簡単にインターネットで収入を得ることが出来るのです。 彼女はインターネットビジネスの恩恵を受けた一人です。 [続きを読む]

受信: 2006年12月12日 (火) 23時31分

» SNSあしあとツール!SNS Rounder [SNSあしあとツール!SNS Rounder]
「SNSあしあとツール!SNS Rounder(ソーシャルネットワークサービスラウンダー)」!【ネットビジネスを加速させる豪華7大特典】 [続きを読む]

受信: 2006年12月14日 (木) 00時29分

» 【値上げ決定!12月31日までです。この価格は!!】取引レートの時間差を利用して毎月100pipsをノーリスクで「物理的に」稼げる 検証作業さえ不要の【超短期!】アービトラージFX [私はこれで、月150万稼いでいます。]
ふ~もう土曜日も終わりですね。 明日くらいから寒くなるそうですよ。 気をつけて、儲けてください(笑) 昨日のアフィリ収入は6万円。 FX収入は4万円でした。 さて、FXのいろんな商材を紹介してきましたが、 それぞれの投資手法にピッタリ合うものが分かればいいですよね。 最近チャーリーは超短期で取引しています。 長くて3分...... [続きを読む]

受信: 2006年12月17日 (日) 00時11分

» ZOZOTOWN [ZOZO]
有名セレクトショップが集まったオンライン仮想モールについてまとめてみました。お役に立てればうれしいです。 [続きを読む]

受信: 2007年1月 1日 (月) 21時09分

» 癒しのある子育てママ生活/バーチャル世界でキレイな景色を☆ []
バーチャル生活「セカンドライフ」情報のご紹介です☆ [続きを読む]

受信: 2007年10月17日 (水) 07時29分

« オンライン・アイデンティティ/Online ID 【5.オンライン・アイデンティティはペルソナか?リアルか?】 | トップページ | スノーボーダー竹内智香さんの挑戦 »