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2006年12月25日 (月)

今年の言葉/ぷろこんエッセイ

今日は隔週でお送りしている「ぷろこんエッセイ」からの転載です。

ぷろこんエッセイ No.118 今年の言葉

今年もあと数日になった。この一年、いろいろあったなぁと思うとき、
読者の皆さんはどうされるのであろうか?

雑誌や新聞の十大ニュースを読む、テレビの「激動の一年」といった
特集番組を観るというところだろうか。あるいは購入した品モノを思い
浮かべる、クレジットカードの請求書を見るというのもありそうだ。
写したデジタル写真アルバムを眺める、自分が書いたブログを斜め
読みする(恥ずかしい)、納品した報告書を読み返す(滅多にやらない)、
いろいろあるだろう。

わたしの場合は「言葉を思い浮かべる」ことをする。

口頭で言われたこと、メールでのやりとり。今年はこんな言葉を頂いた、
やりとりをしたなぁと思い起こす。彼/彼女が口にした言葉を反芻(はん
すう)して、ほんとうはこんなことが言いたかったのだろうか、と考える
ことがしばしばある。

年末には言葉の棚卸をしてみる。頭の中で、今年やりとりした言葉を、
プライベートの言葉、仕事上の言葉、その間のニュートラルな言葉に
分けてみる。そうすると、自分の今年がどこに比重があったかもよく
わかる。

仕事上で今年、もっともわたしに響いた言葉はふたつある。どちらも
社外パートナー・コンサルタントのEさんの言葉である。

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そのひとつは「商品・売り方・プロセス」という言葉。どちらかというと話
言葉ではなく、コンサルティングを進める上でのコンセプト・ワード。

Eさんとは弊社で実施したコンサルティング・セミナーをきっかけに知り
会えたのだが、Eさんはこう言っていた。

「どの成長企業も、実は当たり前のことをしているだけなんですよ

その当たり前のことを圧縮した言葉が「商品・売り方・プロセス」である。

ややコンサル稼業的な言い回しで説明させていただくと、まずは顧客の
話を聞き、顧客の行動を調査する。そして従業員に思いを語らせ、
売れる「商品」を見出す。コアアイテム、コアサービスという言い方でも
いいだろう。その商品を販売する上で最もふさわしい「売り方」をチョイス
する。売り方とは販売チャネルであったり立地戦略であったり、あるいは
販売組織をありたい設計にすることである。

そこまで一貫させることで事業全体の「プロセス」がすんなりとまとまる。
プロセスで大切なのは、従業員が情熱を持って働ける環境(組織、制度、
権限と責任、報酬)づくりである。

実に当たり前ですよね。だが当たり前なことなのに、なぜかそれができ
ないことが多いのが実情でもある。コンサルティング・プロジェクトとして、
「商品・売り方・プロセス」まで一貫してお受けできるケースばかりがある
わけでもない。

その理由もまた当たり前なことだが、滅多に口にはされない。口にされ
ないかわりに、多くの部門長の顔にはこう書いてある。

オレのやり方に口を出さないでくれ

「足の引っ張り合い」「ねたみ」「やっかみ」と言い換えることもできる。
お客さんの方で日本的な慮りをして、「ではこの部門の改善から始め
て全社に展開しましょう」と進めてしまうこともある。そうしてわれわれも
「機能コンサルティング」として仕事を請け負ってしまうこともある。部分
から全体への波及はむつかしいのである。だから路線変更には苦労を
する。

だから「オレのやり方に口を出さないでくれ」というそのコチコチな表情
を変えていく(あるいは人そのものをチェンジする)のが経営者の仕事で
あり、コンサルタントが支援するべきことでもある。

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青山フラワーマーケット lala
最近わたしが書いたブログから「一貫している」と思うビジネス二つ。 

     ***************************************

このコンセプト・ワードは個人にもあてはめられる自分という商品特性
(才能、好きなこと、特技)を見極めて、その売り方(勤め先、働き方など
仕事環境)を決める。プロセス(仕事の実行)がスムーズに運ぶような
上司や同僚や相棒、そしてお客様に恵まれる。情熱を持って持続する。

自分をめぐり「商品・売り方・プロセス」、これが一貫しているだろうか?

一貫していないとすればどこから、何を見直せばいいのだろうか?

ちょうど先週だったが、ある若手社員から「もういっぱいいっぱいです」と
告白された。彼は商品的には良いものを持っているし、がんばりも効く
性格だと思う。スキルも実績も付いてきた。だが彼の話を聞いていて、
「売り方」に問題があって、彼の仕事のプロセスに余計なストレスが
かかっているように思えた。

彼はどこからやり直せばいいのだろうか。

彼もまた、企業コンサルティングと同じで、商品特性を捉え直すところ
からスタートするべきなのであろう。

世の中、定年も延長されるし、平均寿命も延びて「夢の期限」が延びて
いる。「自分という商品」の再規定を何度してもいいのである。彼はコチ
コチとは違って年齢的に若いし、だから商品としてもまだやわらかい
のだから。

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今年の響いた言葉の二つ目は、これもEさんから言われたが、あまりに
明け透けなのでここにはずばり書けない。半透明の紙にくるんで表現
すると、だいたいこういうフレーズになる。

「XXXXXだと、ダメになっちゃうよ」

この言葉と戦い続けたのが今年の自分であった。良い相棒(プロセス)
には何人もめぐり合えたが、その上流(売り方)とのミスマッチもあった。
ミスマッチをどう修正するか、どこからやり直せばいいのか、かたちは
見えているのだが。

     ***************************************

元同僚から先週末にもらったメールにはこんな言葉があった。

 季節がら風邪もはやっているようですし、それにもまして「呪うイルス」
 にお気をつけください。

そうですね。自分の至らなさを呪うヒマがあれば、商品・売り方・プロセス
を一貫させよう。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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