Like.com 画像でサーチ
昔、エルビス・プレスリーが全盛、お金も名誉も仕事もたくさんあり太っていなかった頃のことだ。彼がふと街を走るクルマに眼を止め、「あのクルマが欲しい」とつぶやいた。傍らにいたマネージャがそのクルマを探しだし、同種の新品のクルマではなく、まさに走っていたクルマをその翌日にエルビスの家に届けたという。
この逸話、ほんとうかどうか定かではないし、わたしの聞き違いの部分もあるかも知れない。だが今日のテーマ、画像認識技術で応用されているのは、エルビスの思いと同じである。「あの有名人が身につけていたグッズが欲しい。似たものを探したい!」 こういうサービスをウェブサイトで提供しているのが「Like.com」である。
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【勝手にアドバイス Vol.125 Like.com 画像でサーチ】
このサイト、「Like.com」で何が出来るのか。About Likeのサイトにはこうある。
Like.com is the first true visual search engine, where the contents of photos are used to search and retrieve similar items.
「画像コンテンツが類似のアイテムを検索できる、最初のヴィジュアル・サーチエンジン」とある。
このAboutのサイトから、技術紹介の原文を拙訳する。
「Likeness Search 類似点サーチ」 テキストサーチではなく画像サーチ
「Like Detail 詳細なアイテム検索」 バックルやストラップ、ベゼルなど個別アイテムを検索。
「Like Color カラー検索」 色からの検索
「Like Celebrity セレブ検索」 お好きなセレブが身につけ、着ているアイテムを検索。
「Like Upload アップロード検索」 携帯やデジカメの写真をアップロードしてアイテムを検索。これはカミング・スーン、つまりまだアベイラブルではない。
「Likeness Search 類似点サーチ」が基本技術であり、cnetの記事にはこうある。
他の「画像検索」と称する各サービスが、対象となる画像に付されたメタデータの文字情報を頼りに画像を見つけ出すのに対し、Like.comではメタデータのほか画像自体の(視覚的な)類似性を手がかりに検索する、ということを意味している。
http://japan.cnet.com/column/somethingnew/story/0,2000067121,20306488,00.htm
たとえばCherryさんがわたしを写してくれた写真についていえば(以前載せました。ひんしゅく買うので再掲しません_笑)、スーツ姿、ブルー、シャツ、タイ、マフラー、立っている、痩せている・・・など、写真に関するテキスト情報を付与するのが普通であった。つまり従来の検索技術は、画像を検索する際にそのテキスト情報を検索していた。
ところが、Like.comの技術では、画像中の情報を自動認識し、さまざまな「デジタル署名」を付すという。そのデジタル署名自体がその画像固有データとなり、検索される他の画像と類似なものを選択するという仕組みである。これはまさに検索革命と言える。視覚情報を検索できるなんて、すごい。
【たとえばこんな感じ】
現在のβ版はサンプル画像が掲載されているというレベルのようだが、まず下図の女優画像から足元を選んでみる。
足元を選択すると、さまざまな類似の足元が現れる。自分のもっともイメージした靴を探そう!
次には商品アイテムとして絞り込まれる。こんなかたちで、類似の商品を選んで、気に入ったら購入となる。
現在は靴、アパレル、アクセ、宝石と時計、インテリア商品の一部だけが検索リストに挙がっている。また、検索先のサイトもAmazon、eLUXURY、Land's Endなどさほど多くはないようである。
だが開発元のRiyaでは、一日3万画像のペースで画像を追加しているという。近い将来にはアカデミー賞やグラミー賞でのセレブの着用するアイテムを写真に撮って、それをLike comにアップロードすると、「どこどこで、いくらで売っています!」ということが即わかるという。
わたしなら、キース・リチャーズが着ているシャツが気になる。わざと裾を出し、ギターを弾くので邪魔にするようにかきあげる仕草は計算尽くだと思うが、実にかっこいい。シャツはポール・スミスもあればコム・デ・ギャルソンもあると言われるが、ほんとうのところはどうなのだろう?
【画像認識技術はこれからが本番】
ちょうど今日のニュースで、「顔を見分けて検索、日立が監視カメラ用録画機」というニュースもあった。日立製作所が、監視カメラに写る怪しい人を映像から見分ける技術を応用した製品を発売する。
報道によると「人間の顔を認識して検索する機能を搭載しており、録画した映像の中から特定の人間の顔が写っている場面を素早くチェックできる」 要は犯罪防止/抑止である。http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070223AT1D2307R23022007.html
【勝手にアドバイス】
①画像の検索の夜明け。
わたしはプレゼンや報告書に、意表を突いた画像を入れるのがモットーであるが、その画像選択はGoogleイメージやマイクロソフトのクリップアートのサイトを使っている。だがなかなか自分の思い描くイメージにたどり着かないことがある。Like comの技術を使えば、思いに近い画像があれば、そのイメージで絞り込み検索ができるはずである。
同じように広告写真の選定など、こんなイメージなんだけど・・・他にもっと良い写真ない?みたいな検索にも使えるだろう。
②消費者行動調査へのインパクト
コンシューマリサーチには相当な威力がある。被験者に欲しいものをチョイスしてもらって、それをデモグラフィなどと相関をチェックすると、従来感性分析といわれていた消費者心理のブラックボックスが、確固たるデータで裏付けられるかもしれない。
③似た人探しの功罪
画像SNSとしての利用が考えられる。自分がアップロードした画像と似た画像をアップしている人を検索する。同じ画像友達で、何かつながりができるかもしれない。
自分の顔写真をアップして、似た人を探すことも可能。だが仮に増田明美さんがアップして、類似検索すると宮沢喜一さんが出てきたとしたら、それは技術の発展が必ずしも良いことばかりではない、というのだろうか。
今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!
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