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2007年3月26日 (月)

勝手にアドバイス旬ネタ 20代のPCデバイドたち

この調査データを見逃していたのは迂闊だった。すでに2006年11月に発表されていたものなので、寡聞に属すると言われても仕方ない。ご存じの方は多いのかも知れない。わたしがこれを知ったのは先月ぐらいだったのだ。

そのデータとは、日本のWeb利用者の年齢構成の調査であり、過去6年間で20歳代の利用率が半減しているというのだ。2000年時点では23%強の利用率があったが、それが2006年4月時点では12%弱とほぼ半減している。データの前提は「家庭用PCからの接続」であり、パーセンテージは100%=全利用者数であるので、全体のネット利用者は増加している(いくつかの調査を参照すると、最大で倍増)。とすると、20代の利用者実数は「過去5年間横ばいである」というのがこの調査からわかることだ。他の年齢階層が微増ないし、横ばいであることを考えあわせても、20代の利用者はネットユーザーとして急速にその地位を低下させていることが想像される

 200703_087_1

デジタル・デバイドという言葉を覚えているだろうか?それはパソコンを使えないシニア世代を揶揄していた言葉であるが、今やそれは若年層に当てはまる言葉なのかも知れない。60代の比率は倍増していることから、デバイドは解消された。その反動なのか、収入格差が影響しているのか、他の要因なのか、20代にデジタル・デバイドが浸透しているとすれば、これは大きな影響が出てくるはずだ。いやすでに出てきていると言ってもいいのかも知れない。

インターネット利用者と言えば若年層だろうという思いこみを打破してくれた、久しぶりに衝撃の調査データだった。ではその原因は何なのか?すでにどういう影響が出ているのか?どのような影響が出そうか?今週の旬ネタは20代のPC利用率低下から、若年層世代の意識や行動を考えてみたい。

ざっと考えてみた1週間5回分のテーマは次の通り。
1.親指ランゲージ世代
2.PCはすでにコモディティ
3.フラッシュ・メモリーな生活
4.コンビニ漂流
5.おとなBUT・・・階級世襲制の時代だから

【勝手にアドバイス旬ネタ 20代のPCデバイドたち 1.親指ランゲージ世代】
ちゃんとその調査を参照しよう。調査元はネットレイティングスで、2000年からの継続調査として実施されている。ネットレイティングスは米国ネットレイティングス社の日本法人で、トランスコスモス、電通ドットコムが主要株主。さまざまなネット上のアクセス統計を調べている機関であり、デファクトの調査機関である。http://csp.netratings.co.jp/press_releases/nnr_press.php?years=2006&category=0

 ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、20歳代のウェブ利用者比率減少の要因として、携帯電話端末の機能やサービス向上により、オンラインショッピングやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを携帯電話で利用するユーザーが増えたためと分析している。

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20304267,00.htm

2007年3月号のFACTAではもっと痛烈に書いてある。

 Number200704  率直な意見のある雑誌で好きです。

第二のデジタル・デバイド出現。パソコンは30~50代限りで、高機能携帯でもう十分
衝撃だった。パソコン(PC)が使えない団塊世代以上の高年齢層の断層を「デジタル・デバイド」と呼ぶが、第二のデバイドが出現したのだ。20代の若年層である。まさか、と思うなかれ。高額のパソコンを持たない彼らは、インターネット利用を安価な携帯電話で済ませてしまう。PC族と携帯族の「デバイド」――それはネットにも「下流社会」が出現したことを意味する。

http://facta.co.jp/article/200703060.html

なるほど、この路線で考えてみると、10代~20代の特異な現象と辻褄が合うことがある。ひとつは、親指には強いがブラインドタッチにはブラインドなこと、携帯辞書並の語彙力のコミュニケーション力にとどまること、デコレーションメールという伝えたつもりの独りよがり、このように三種の神器はすべて親指を酷使することなどである

【ブラインド・アンタッチャブル】
1996年PHSで携帯メールサービスが始まり、97年からポケベルよりも簡易に早く入力できるということで、若者世代に流行りだした。98年からは携帯キャリア間のメール通信が解禁され普及期を迎えた。このころ19才の人は、今は27才である。ちなみにi-modeの登場は1999年だった。

野村総合研究所調査によれば、若年層のショートメール利用率は1999年には3割だったが、2000年には65%と大幅に増加した。マーケティングでいう普及の閾値を越えたのが2000年だったのだ。つまり、今27才より若い人々は、キーボードよりも携帯で入力をする方が自然体でできる。

一方すでにキーボード派は、1999年頃PCでメールを打っていた。その牽引役は30代だったと言い切っていいだろう。わたしもそうだ。何しろパソ通など通信はパソコンでするものという固定観念にとらわれていたからだ。だからこの世代がメールを携帯で打ち出すには、20代と比べて3~4年のタイムラグある。

十把一絡げには言えないが、若い世代にはブラインドタッチの必要性がそもそもなかったのである。身の回りの20代のタッチを観察して欲しい。ぎこちないし、下手だし、そもそもキーボードにブラインドという人が多すぎるでしょう。彼らはブラインド・アンタッチャブル、キーボード難民と言っていい世代。その理由は、実は携帯企業が良かれと思って、革新的な技術を開発してきたのである。

 10006000377_s  懐かしいポケベル

【語彙力】
『教えてgoo』に載っていた相談コメントである。

「私は20代後半ですが、小学生レベルの漢字も書けません。今日は、「夫」という字が書けず恥ずかしい思いをしました」

これもまた衝撃だった。この人には果たして夫がいるのだろうか?笑) だがこれを極端な例と言ってはいけない。多くの人が漢字が読めず、また書けず恥ずかしい思いをしているのが実態である。日本語の乱れは深刻。漢字検定試験には、今や200万人以上が受験している。

その主力層が若者世代であることは容易に想像がつく。書けないことに必ずしも開き直っていない。だが鉛筆ダコをつくらない世代だから、身体で言葉を覚えることはしてこなかった。親指だけでは漢字が覚えられないのである。

【入力補助機能の功罪】
携帯メールには入力補助機能がある。最初の2~3文字を打つと文の選択肢が表れる機能である。簡易にメール文章を作れるから便利であるが、ここまで用意されていたら、メールをつくるのも自動化してほしいと思ってしまう。

これはデコメールにも通じることで、感情をステレオタイプ化して済ますという行為である。携帯のショートメールだからいいでしょ、と言われるとそうですね、と思ってしまうが、伝えたい気持ちを標準化してしまうのは人間が目指してきた精神の歴史とは思えない。愛にしろ嫌悪にせよ憎悪にせよ哀感にせよ、機知に富んだり、オブラートに包んだりを考えを深めてきたのが人の心の歴史であったはずである。記号化は生活標準を引き上げるための記号ではあるが、個人の感情を標準化するものではなかったはずなのに

【親指の神器=ケータイ、ゲーム、iPod】
三種の神器が時代ごとに言われて久しいが、昨今の神器、共通項は「親指」に他ならない。携帯もそう、DSもそう、iPodもそう。この勢力図自体は、強力な新商品が出ればがらりと変わるが、親指だけで用が済むというコンセプトは、容易には変わらないのではないだろうか。

考えてみれば、人類史上これほど毎日指を酷使する時代はなかった。つかむ、握る、なぜる、打つ、叩く、削る、切る・・・そうした活動を手に負わせていた時代は数千年あった。ところが小さなキーボードを打ったり、スライドさせたり、ブッシュさせることが、一日の内数時間を占めるとは。神は(がいればですが)そのように人の手を創ってはいない。それを無理して合わせようとしている10~20代に、生活や身体、心のひずみが生じるのは当たり前のような気がする

今日は以上です。大風呂敷を広げたので、明日の展開が不安ですが(笑)。ではまた明日。

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