marimekko 自然がモチーフ
先日、グループ会社の方とのミーティングを持ったとき、事前の打ち合わせでバタバタしていて、わたしがミーティングに持参すべきだったノートPCを忘れてしまった。一度バタバタするとバタバタは連鎖するものである。だから熱血営業のOKさんが気を利かして「僕のPCを持ってきますよ」と言って取りに行った。
そうしたらOKさん、自分のPCだけでなく、プレゼンするわたしのために、わざわざわたしのPCからマリメッコ・マウスを引っこ抜いて一緒に持ってきてくれた。派手なマウスなのでグループ会社の方には笑われてしまったが、赤いウニッコ(UNIKKO)のマリメッコ・マウスはわたしの愛用品です。
Unikko。
ちょうどそんなところに、マリメッコの2007年新作が到着したという、ネットショップからのメールを見てしまった。柄がついているだけで割高なブランドなのに・・・でも惹かれている。休日の今日は、いつもと違って肩の力を抜いて、marimekko(マリメッコ)2007年春夏の新商品のご紹介プラスアルファで。
【勝手にアドバイス Vol.134 marimekko 自然がモチーフ】
日本でもすっかりお馴染み、フィンランドで最も人気のあるブランド、marimekko(マリメッコ)から2007年春夏の新商品として登場!“ERIJA HIRIVI(エルヤ・ヒルヴィ)”デザインのキッチンに彩を与えてくれるポイントになりそうな植物柄”POIMULEHTIのラテマグ。
販売元のNOASISさんのサイトより引用しました。そのラテマグの写真をご紹介。カラーはレッド、グリーンの二色。陶器製で、サイズは直径約Ф8cm、高さ9.5cm。
なんとも良いナチュラルな色彩感覚。植物のシルエット・デザインがすばらしい。フィンランドに自生しているPOIMULEHTI(ポイムレーティ)という、ちょっと言いにくいけれど、慣れると舌にもやさしい語感がある単語の植物だという。調べてみると、もちろん緑色の植物。
この植物がマリメッコ風のデザインになってしまうところが良いですね。日本のマリメッコ直営店などのサイトも見ましたが、まだ本格的に展開していないようである。
【デザイナーはmarimekkoのエルヤ・ヒルヴィさん】
1968年生まれだから36歳。最初は織物を学んでいたが、ヘルシンキ芸術デザイン大学に学びつつ、マリメッコ社に入社したという経歴。マリメッコ社のサイトから、エルヤ・ヒルヴィさんのインタビューを引用します。
ヒルヴィさん。
あなたのファブリックのアイデアはどこから得ますか?
私は自然の世界からインスパイアされ、自然は私を導いてくれます。パターンのアイデアはあらゆるものから生まれてきます。目を開いてひとたびデザイナーのモードに入れば、たとえ何も見えない窓と部屋があったとしても、そこからファブリックのアイデアを想像することができます。
あなたの夢は何ですか?
ガーデン、休日のコテージ、海辺。そして花々の香りなど、最近頭の中を思い巡らすことが多いですね。 普通に見られる花であっても、その美しさにいつも驚かされます。
彼女のナチュラル作品。
「自然がわたしを導く」そして「普通に見られる花に驚かされる」。デザイン、いやアートの原点にあるコメントである。日本では果たして企業に属する工業デザイナーがこんなコメントを言えるだろうか?そして、それが所属企業のホームページに掲載されるだろうか?わたしには新鮮であった。
【マリメッコなどフィンランドグッズといえばこのお店】
ラテマグをメールで紹介頂いたお店とは違いますが、フィンランドグッズと言えばこのお店!というのが、Mikon Finland Shop(ミコン・フィンランド・ショップ)である。東京都葛飾区西新小岩にあるこのお店、雑誌やFM東京にも紹介されている、フィンランド好きには知る人ぞ知るお店だとか。
ホームページを拝見するとMICHIKOさんというフィンランドに留学経験のある方が、とにかくフィンランドグッズを広めたいと思って始めた会社のようである。何といってもこのマリメッコ社への詳細な訪問記録は見逃せない。マリメッコ・ファンはじっくり読んで欲しい。
http://www.mift.net/shop/marimekko_d.htm
【マイヤ・イソラ/Maija Isola marimekko社を代表するデザイナー】
わたしのマウスの柄でもある有名なUNIKKOのデザイナー、マイヤ・イソラさん(1927-2001)は、現マリメッコ社の創業者Armi Ratia氏に見出され、自然をモチーフにしたデザインを同社のためにした。そしてそれが企業コンセプトになった。
マイヤ・イソラはたくさんのパターンをデザインしたが、中でもポピーの花をモチーフにしたUnikkoは長年愛されマリメッコ社の代表的な作品となっている。この方がマリメッコを創った、といってもいいだろう。
マイヤ・イソラさん。
そのマイヤ・イソラさんの集大成の本がこれです。とっても惹かれている(が結構高い) 『MAIJA ISOLA マイヤ・イソラ marimekkoを輝かせた伝説のデザイナー』。
集大成。
デザインのことを考えると、忙中にも潤いあり!血には逆らえない。さてラテマグどうしようかしら。今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!
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