Secondlife、セックス産業とパロディと。
いよいよ登場するか!バーチャルライフのウェブサイト「セカンドライフ日本語版」。だが日本語はまだ公開されない。それで英語版にフックすると、現在は486万人の住人がいるという。過去60日に167万人がログインし、常時ログインはだいたい2万人。よ~しわたしもその内のひとりになろう!ということで登録した。
日本人が現在何人登録しているか知らないが、登録ユーザーは米国人が50%、ヨーロッパ人が28%、アジア人11%、ラテンアメリカ人6%、その他5%だからまだまだ少数だろう。平均年齢は32歳、女性率は43%という。わたしが気になるのは、結局アメリカでSecondlifeが流行っているのは「セックス産業」という話があったからだ。
今日はSecondlifeが、日本で一般に言われているバーチャル世界のイメージとはちょっと違うという事情を中心に、バーチャル世界のマーケティングを考えたい。
【勝手にアドバイス Vol.139 Secondlife、セックス産業とパロディと】
Secondlifeへの登録は簡単。料金Freeのベイシックと入会金9.95ドルのみの追加ベイシック。ここまではサイト内に土地も店も所有できないから、日本で言われているSecondlife内でビジネスをとはゆかない。まずは参加してみることに価値があるので、まずはFreeでいいだろう。
Firstネームを決めて入力し、Lastネームは選択肢から選ぶ。メールアドレスなど個人情報を入力し、アバターを選ぶ。このアバターは言ってみれば裸の状態で、Secondlife内でショッピングをすることで、服や装身具、靴、帽子や時には楽器や乗り物などを購入して、仮想自分づくりをすることになる。
ただしソフトウェアのダウンロードは30メガ必要である。アバターを飛んだり跳ねたりさせるためには仕方の無い大きさなのか。ちょっとDLに時間をかけて、クレジットカードないしPaypal登録をしてからスタート。
これは米国の本家。
【歩く、跳ねる、飛ぶ、走る、話す、叫ぶ】
アバターはマウスで自在に動く。ぐぃっと飛んでゆくのであるが、慣れないと躓いたりよろけたりする(笑)。右に左にうまく曲がれないで壁にぶつかる。乗り物に乗っても歩道に乗り上げ塀にぶつかる。セグウェイを見掛けたが有料だろうか?女の子を見つけてジャンプして近づくと嫌われて去られた(笑)。飛んでみると海の上で、降りたら溺れるし・・・ああ。
方向音痴に行き当たりばったり、乗り物運転が下手くそ、女の子好き・・・わたしのリアルの性(さが)がバーチャル世界でも出てしまう(笑)。
あなたがどこかの見知らぬ街に出張で一人泊まったとしよう。到着日の午後の活動を終え、明日にはプレゼンを控えているとして、あなたは何をするだろう?わたしならまず街を歩いてみる。繁華街だけでなく、さびれた場所も歩いてみる。何でも見てみようというのが基本姿勢である。でもお金を払って女の子を横に座らせてというのは正直なところ嫌い。商売でしょ・・・という気持ちがあって楽しめない。となると、夜の街に繰り出すという行動にはならないのである。
Secondlifeでもまた同じである。夜の街のお遊びが嫌いなら、あまり行き場がないのである。
【セックス産業多し】
アバターの動きの場を変更するには、(サイト内で)物理的に飛行してもダメ。街や店やサービスを検索/選択して、そこまでワープするのである。フリーキーワードやプルダウンメニューが用意されているが、どんな言葉を入力してもだいたいSexがらみのショップに突き当たる。それはプルダウンメニューでも同じである。正確なところはよくわからないが、大半とは言わないが、過半ぐらいが性がらみではないだろうか。異性、同性なんでもござれなのである。
Secondlifeに限らず、あらゆる出会い系のウェブサイトには「それ」で成立している面があるので、「しょせんSecondlifeもそれだろう」と囁かれていた。やはり、という感がある。
Secondlifeをバーチャル・ビジネスの新しい試みとして普及すると、地球規模のボーダーレス社会が出現して、おもしろいことになりそうだ!と思ったわたしが甘いのだろうか。リアルの出会いを支援するなら良いと思が、ネット上のバーチャルな性産業とは、そのコンテンツ自体にもとても受け入れがたい内容(デジタルの大人のオモチャとか笑)がある。
【アバター・ギャップ】
わたしが感じたギャップをデジタルハリウッド大学院大学の三淵啓自教授はこう語る。
ゲーマー心理の初期段階は、その分身は「キャラクター」であり「アバター」ではない。「キャラクター」の段階では、自分を良く見せたいという自己主張は強くない。
しかし、コミュニティが形成され、分身への感情移入から(代理)自我が芽生え始めると、容姿やアイテムなどで強く自己を主張するようになる、というのだ。そうなって初めて「アバター」になる。日本のユーザーの多くはいまだ「キャラクター」段階であり、日本でSecond Lifeが大きな市場になるのは、この図でいう「アバター」に成長したユーザーが増える必要がある。
出典 http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/column/narumono16/01.html
つまり日本のユーザーはまだキャラクター意識が強く、アバター=分身意識が未成熟だというのだ。この図は参考にはなる。だが自己主張や創作が何に対して未成熟かというのが問題である。アバターが成熟してSecondlifeが流行るのはいいが、それが米国でと同じように、セカンド・セックスライフへの成熟なら、多方面に期待されるバーチャル・ビジネスの可能性を損なうことにならないだろうか?
【パロディサイト】
やはりリンデン社はSecondlifeの市場規模のうち、セックス関連産業の市場規模を明らかにすべきだろう。それはそれとしてSecondlifeのこのパロディはおもしろい。
GetAFirstLife.comはいわば公認パロディで、Darren Barefoot氏というパロディサイト。リンデン社も「結構な出来だ」と褒めたという。GetAFirstLife.comでの人口は65億人となっており(つまり全世界の人口)、新規加入者(つまり出生者)は36万人となっている。世界中では毎日36万人がリアルに生まれているのだ。ふ~ん。
ふたつのTopサイトで、同じ箇所を3つ比べてみよう。
リンデンサイト Join Now, membership is free(いますぐ参加しよう。メンバーシップは無料)
GetAFirstLife.com Go outside, membership is free(いますぐ外にでよう。メンバーシップは無料)
リンデンサイト View interactive map (仮想マップを見てみよう!)
GetAFirstLife.com find out where you actually live (実生活で自分をみつけよう!)
リンデンサイト Under 18?(ここでSecondlifeは性サイトが多いことを認めている)
GetAFirstLife.com fornicate using your actual genials (自分の性器をつかって密会しよう(リンデンサイトにあるデジタルの大人のオモチャをもじっている_笑)
参考 http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20341393,00.htm
【勝手にアドバイス】
性産業がこの世からなくなることはないが、性産業とレッテルを貼られたビジネスは、表の世界で挑戦はむつかしいだろう。表から裏へはあったとしても、裏から表はない。日本版セカンドライフを繁栄させるには、このことに留意したい。
今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!
| 固定リンク




コメント
tricotさん、コメントThanx。
いつの間にか知らずに踏んでいるのがネット時代ですね(笑)
それは裏なのか表なのか具なのか(笑)。
マドンナって確かにセックスが売りでした。ミック・ジャガーが「俺にもコンサートのチケットくれないかな」なんてほざいていましたよ、LIKE A VIRGINのとき。
結局裏から表へがひとの登龍門ですね。それは納得。わたしが言いたかったのは個人の売り込みは裏→表はありですが、ビジネスサイトでは裏から表にどう移行できるのか?という疑問でした。どうなるんでしょう。
まゆさん、コメントありがと!
ネトゲね。ありでしょうね、愛には逆らえないわけです(笑)。感じてますよ♪(笑)
お二人のコメントを読んでいて思ったのは、個人も会社も裏があるってことですね。
セカンドライフの根幹にあるのは、裏であり表であり、PCをオンするだけで、ふっと自分を裏表に入れ替えることができるところのニーズなんでしょうね。かならずしも性だけではなくて、表をリセットしたい、その延長線上にあるのは・・・ということなのでしょうね。わかるような気がします。
ありがとうございました。わたしはピューリタンではないので、説教はできません(笑)。
コメントもらえると、深まりますね、事象への理解。ありがとうございました。
投稿: 郷/Marketing-brain | 2007年3月24日 (土) 21時13分
はじめまして。同じページhttp://www.isshun.com/sl/page_4.htmlで「踏まれていた」ものですからw
・・・例えば、いまや「アーティスト」と呼ばれ、かつ一大産業となった、歌手マドンナですが、デビュー当時はセックスをウリにした歌やPVばかりを出していました。そればかりか、それ以前は裏ビデオに主演していたりw
自我と表現が一致するという点では、ロック、ポピュラーミュージックもセカンドライフも、同じ特性を持つメディアといえ、一概に「表から裏へはあったとしても、裏から表はない」とはいえないのでは?
「メタバース」「バーチャルビジネス」
に程遠いとの感想は、私も同じです。
投稿: tricot | 2007年3月24日 (土) 00時00分
mixiなんかで裏IDを持つのと似通った感覚があるのでしょうか…
ネトゲにはまってる人の状況なんかを調べるとなにかヒントがつかめそうな気がします。私の知ってる方で、もう45才過ぎのきっちりお仕事もされて家庭も持ってるデザイナーさん(女性)でネトゲにはまって「表」でも付き合いされるようになった、なんて逆パターンもあって、聞いてみるとそれほどレアケースでもないようなんですよん。
投稿: まゆ | 2007年3月22日 (木) 00時45分