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2007年4月 7日 (土)

midomiという鼻歌コミュニティ

皆さんはハミング、つまり鼻歌をどこで歌うだろうか?お料理中にキッチンで?お風呂で?お散歩中に?わたしは(あまり歌わないが)夜道で。暗がりで誰かがニュッと出てきて、こっ恥ずかしい思いを何度もしたことがある。

鼻歌は良く知っている曲とは限らない。Mixiの音楽コミュニティにも、 『シェリル・クロウの曲ですが、曲名がわかりません・・・かなりロックっぽい曲で、最初の出だしは「I sell my house」から始まってます。いや、sellと言ってるかは微妙です』とあった。こんなことはFM局などを聴いているとよくある。

そんなときには鼻歌から楽曲検索ができるmidomi.comにアクセスしよう。楽曲がわかるだけでなく、その場でダウンロード購入できる。それはそれでおもしろいのだが、音楽リスニング経験的にはかなり偏向しているわたしは、検索だけでなくSNS要素が気になった。今日のテーマは日本市場への参入計画中のmidomiを。

 Header_front  

【勝手にアドバイス Vol.150 midomiという鼻歌コミュニティ】
この会社は、米スタンフォード大学の教員と卒業生が2005年9月に設立したベンチャー企業Melodisが2007年1月から開始したサービス。「Search for music by singing or humming part of a song. All you need is a microphone」とあるように、パソコンや接続したマイクロフォンからフフフン♪と入力すれば、95%以上の確率で当たるという。

 Midomi

検索後には自分のフフフンが録音されると共に、原曲オリジナルのさわり10秒ぐらいリスニングできる。そしてその曲を購入するのであれば、Amazonへのリンクが表示されるという仕掛けである。サイトには最新のフフフン・リストがあり、どんな曲が検索されたかわかるのも楽しい。

ちょっと調べてみると、Keikoさんという方が「私のハートはストップモーション」「パープルタウン」「さよなら」「夏のクラクション」「Hold On Me」など何十曲も日本の曲を録音している。それがどれを聴いてもうまい!のである。サクラなのかプロなのかわからかったが、こんな鼻歌ならずっと聴いていたい と思いました。

 Bykeiko

鼻歌からだけではなく、曲名、アーチスト入力からも検索ができる。memory motelと入力すれば、1976年の名曲が流れてくる 「It's on the ocean, I guess you know it well It took a starry to steal my breath away・・・・」と。

【技術的には類似サービスの他社とは異なる】
こうした音楽サイトは実はここが最初というわけではない。「このサイトの特徴は、「MARS(Multimodal Adaptive Recognition System:複合適応認識システム)」と名付けた独自技術にあるそうだ。

Multimodal(複合)というのは、音声からいろいろな情報――リズムやメロディのほか、どこでポーズが入るか、歌詞、などの複数の特徴を抽出して、検索に利用するというものです。また、Adaptive(適応)というのは、入力された音声のうち、どの情報がより重要かを判断するというものです。たとえば鼻歌や口笛なら歌詞を無視します。一方、(他の)ユーザーが歌って検索していたら、歌詞の情報を使ってより正確な検索を目指します
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000055954,20345397,00.htm?tag=nl

midomiがおもしろい点は、検索した曲を他のユーザーが歌ったデータも聞くことができること。これは二つねらいがあり、ひとつは、同じ曲にいくつも鼻歌が投稿されれば、その曲の検索精度が上がってゆくのだという。つまりみんなの投稿が曲ごとにデータベース化されてゆき、データベース内部の検索のキーにも使われるのである。

【SNS的な要素あり】
もうとつのねらいは、このサイトの特徴であるSNS的な要素である。midomiでは、ユーザー登録をすると、鼻歌と共にプロフィールや顔写真を掲載することができる。自分の鼻歌をほかのユーザーが聴き、それを★の数で評価してもらうこともできる。言わば鼻歌コミュニティなのである。わたしはちょっと鼻には自信がないのでパスだが。

そのあたりのねらいを、Melodisの創業者のひとりケイヴァン・モハジャーさんは「音楽のWikipediaを目指した」と表現している。みんなで地球上の楽曲データベースを作るというのが趣旨である。そのおかげもあってか、すでに2万5000曲以上が鼻歌登録されているという。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/16/news099.html

【日本でのビジネス展開は携帯やカラオケが主だろう】
auでは携帯を音楽にかざして曲を調べる「聴かせて検索」、鼻歌で検索する「うたって検索」のサービスが一部の機種である。

W43hp_index_01c  音楽ケータイでもフフフン♪

ゆえに、彼らの実質的なビジネス展開は、携帯キャリアやカラオケ機器メーカーへの販売だろう。

【同じアーチストでも好みは違う】
この鼻歌でふと気づいた。鼻歌を歌うということは、その人の深層心理からの好みが表れる

たとえば同じロック・グループが好きな人たちでも、ストレートなロックナンバーが好きだったり、バラードが好きだったり、ヒット曲だけ聴く人だったりと、実はファンは細分化されている。お好きなMixiの音楽コミュニティにも「あなたの好きな曲は?」という質問がある。ひとつのグループでも好きな曲でファンは細分化されているのがわかる。

同じローリング・ストーンズでも、わたしはバラードのShine the Lightはたまらないね、と言うのだが、知人のCASさんは、何て言ってもGimmie Shelterよ!と言っていた。フェチしかわからないトリビアな話ですみません。だが、ひとつのアーチストでも、ファンはいろいろなポジションがあるのは事実である。

【勝手にアドバイス】
今まで「サザンのファン」「山崎まさよしのファン」「宇多田のファン」というセグメントをかけて実行されてきたマーケティングは、実はかなり荒っぽいのではないか? 同じファンといえども、好みはかなりばらつきがあるのに、マーケターは(めんどうだし調査しようがないから)ファンを鼻っから枠に当てはめて、販促を実行してきた。

だが、鼻歌で人の好みがセグメントできるとすればどうなのだろうか?鼻歌がデータベース化されて、登録されたファンをセグメント化することができるとしたら、今までと違った音楽ファンマップが見えてくる可能性がある。サザンをコアにして、ユーミンの一部が重なって、椎名林檎色が付く、というような層が実は多いとか。

この鼻歌コミュニティのセグメンテーションはわたしの仮説だし、意味があるものかわからない。だが前例否定のアプローチこそ、売れなくなった・消費者が見えなくなったと言われる時代に必要なことである。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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