Scribd という文書版youtube
今や非英語圏では日本人ユーザーシェアが圧倒的に高いと言われるyoutube。はまって抜けられない人も増えている。そのyoutubeは「動画共有コミュニティ」である。ところが最近話題に上りつつあるのが、「文書共有コミュニティ」のScribdである。
Scribd.comはまだβ版が2007年3月にスタートアップしたばかり。アップロードした文書にタグやコメントをつけて共有できるもので、一種のソーシャル・ネットワークと言っていいだろう。youtubeのようにやがて1900億円もの価値で売却されるような成長を遂げるのだろうか?
【勝手にアドバイス Vol.149 Scribd という文書版youtube】
Scribdとは何か?またしても拙訳で。
Scribdはドキュメントを発行・発見できるサイト。誰でもアップロードできる巨大なオンライン図書館である。ドキュメントはフラッシュ・フォーマットで保存され、アップされたその場でウェブブラウザで閲覧が可能。
要は、Cドライブにあるドキュメントで、世の中に資することができるようなファイルをアップロードして、みんなで共有しよう!という簡単な趣旨である。そのサイトはこちらから。
画面イメージ
まず目を引くのは、「ジョブスの履歴(Steve Jobs Biography)」という画面。Made by Jonathan Cabreraとあるので、Jonathanがこれを作ってアップしたのであろう。
フラッシュフォーマットで保存されているので、pdfより軽くサクサク動く。サイトで扱うファイル形式は.doc、.pdf、.txt、.ppt、.xls、.ps、.litなどがある。
どんなドキュメントを載せればいいのか?Scribdのサイトにはこうある。
School papers (論文など)
Poems (詩)
PowerPoint presentations (パワポのプレゼン資料)
Serious academic research articles (学術調査文献)
Funny pictures (おもしろ画像)
Free online books (無料のオンラインブック)
Excel Spreadsheets (エクセル)
Commentary on current events (意見やコメントなど)
Musical scores (楽譜)
【まずはアップロードしてみよう!Scribdで日本語最初のアップロード?】
何事も新しモノ好きなわたし、アップロードをしてみた。
元はPPTの画像ファイルで、あるプロジェクトの中で作成したパワーポイント。これはMさんという辞めてしまった同僚と二人での共同作業から生まれた。
Mさんと二人でクライアントへのセッション資料づくりをしていたとき、そもそも「問題点」「課題」「解決策」「制約条件」って・・・抽象度が高くって、わかりにくいよね、という話になった。「問題と課題ってどう違うのだろうか?」「制約条件とはどこに位置づけられるのだろうか?」
そうしている内に何かにたとえて説明してみよう!ということになり、わたしは野球がいいと言ったが、Mさんがあのクライアントならゴルフするのでは?というきっかけから、ゴルフをテーマに図解をしてみたのがこれである。某自動車メーカーの企画職の方には「わかりやすい!」と激賞されたこともあった。こちらから。
http://www.scribd.com/doc/25182/
タイトルは「ゴルフ課題」、タグは「課題 顧客 問題点 制約条件 ゴルフ クラブ」、説明文の記述は「問題点、課題、制約条件、目標、解決策を図式化したフレームワーク。2年ほどまえMさんと郷で作成」とした。
【多言語対応、アクセス数】
youtubeと異なりテキストの共有なので、多言語対応が必要である。英語、日本語、スペイン語、フランス語、中国語、韓国語、イタリア語、ドイツ語など、一定のネット人口がある国の言語をサポートしている。
すでにわたしはアップロードをしたが、日本語をクリックしても、「Found 0 documents 」と出てしまうのは、わたしが言語登録を忘れたのか、まだサイトがβ版で不具合があるのかわからなかった。
現時点のアップロード文書数はチェックできなかったが、登録メンバーは12,000名以上、Topページの表示では、3月上旬以来、累計で378万9519回のサイトアクセスがあるとされる。
【学生の発案、運用】
このサイト、誰がどんな思いから作ったサイトなのか。
Scribdは2006年9月にTrip AdlerとJared Friedmanという2人の学生がはじめたばかりのサイト。学校新聞をオンライン出版したいと思ったものの簡単にはいかず、試行錯誤の末にたどりついた「世界中の人が文書を共有できるサイト」というアイディアから生まれたものだという。
http://markezine.jp/a/article/aid/908.aspx
二人はハーバード大学の学生であり、その後1万2000ドルの立ち上げ準備金や30万ドルの運営資金を調達し、β版公開にこぎ着けた。
http://jp.techcrunch.com/archives/scribd-youtube-for-text-gets-300k/
【文化系や芸術系にもデビューの場となるサイト】
このサイトの存在理由は「自分の作品のアピールや共有を通じて、楽しみ、評価され、学び、より良い作品を作る」というものであろう。役者や絵描きや音楽家など、ネットという発表の場が増えてきたが、これは文書版の作家の登竜門なのである。
「Tripはときどき街角でサックスを演奏してるんだ」とJared Friedmanがインタビューで言っている。オンラインの学校新聞がビジネス化するというノリもいいが、人間は誰しも「認められたい」という欲望を持っている。オーディションや応募などもいいが、こうしたサイトで広く世間の目にさらされることで、チャンスも生まれ、切磋琢磨もできる。
【勝手にアドバイス】
動画が出た時点で、もっとサイト構築もアクセスも容易な文書が無かったことがそもそもおかしかった。SNSが友達との輪づくりなら、Scribdはテーマ発表の輪である。ブログを買いていて検索をしていて、ネット上で見つかる学生の論文など、とても良いレベルのものも多い。そういうものが埋もれず、何度も引用・使用されることは世の中のためになる。そういう場としてのScribdには期待がもてる。
今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!
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