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2007年4月 3日 (火)

ShoppingPathというショッピング・ビジュアル

ちょっと古典になるが、パコ・アンダーヒルさんという方の書いた本が話題になったことがある。リサーチ畑出身のわたしも、アンダーヒルさんの商業の現場と買い手の徹底リサーチから、データから実態の問題と改善を導き出すアプローチは参考になった。小売業関係の方ならご存じだろう。

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だが「ウェブサイトにおける売場分析」はどうだろうか?トップページの構成、ダイレクトリー/サイトマップ、商品/コンテンツ量、コンテンツ説明、誘導シナリオ、サイトの素性など言わば行動特性、画面構成、画像や動画の扱い、カラーリング、つまりGUIなど心理特性など、ウェブサイト構築企業はこんな診断するが、どこまで科学的になされているだろうか?

そんなことを考えさせられたのもShoppingPathという柔軟なサイトを見たからだ。今日のテーマはShoppingPathからのウェブサイトという販売の場について。

 Spt_logo

【勝手にアドバイス Vol.146 ShoppingPathというショッピング・ビジュアル】
この米国発のサイトはまだβ版ほやほやらしい。日本語で触れられた記事も少なく、米国内でもあまり語られていない。CrispyShop.comというサイトの運営者(ShoppingPath.com)のAbout usを拙訳。

CrispyShop.comはイノベーションに情熱的な少人数のスタートアップ。最新ウェブ技術をつかったウェブショッピング・プロセスは、わたしたちのαバージョン・ウェブサイトに集約されています。わたしたちは商品比較の新しいウェブツールを提供し、消費者の選択眼を育てます

結構意訳をしたが、だいたいそんな内容である。

 2_3 サイトイメージ。

何よりもぜひいじってもらいたい。今日、長らく某大手システムベンダーに囚われの身になっていた(犯罪ではなく常駐という意味です_笑)Cherryさんがオフィスに復帰した。よかった。でさっそく「ねえねえこのサイト、見てよ」と紹介したら、ウェブ慣れしている彼女も「わぁ!」と言った。このAjaxを使ったという動き、なんともダイナミックだし、商品の選択体験として新しいコンセプトがある。

価格がベース基準なのだが、ひとつのジャンルを選択すると、ずらりと商品が左から右にならび、波を打つように画像とその情報が表れては移ろう、ピアノをちゃららーん♪と弾いているいるかのように気持ちがいい

【コンセプト】
再び同社のサイトから、What is ShoppingPath?

動的に変形するグラフを用いた商品比較、これはまったく新しい商品比較サイトである。(中略) まだまだサイトは幼児期ですが、ShoppingPathは他のサイトに比べてもっともインタラクティブで正確な情報を提供しています。わたしたちのサイトは、売り手にも買い手にもベストなヴィジュアルと商品比較の場であり、買うか買わないか、またいかに正確に理解してもらった上で買うか、そういう購買行動を支援する。

これも意訳だが、おおよそ彼らが言いたいことをまとめた。つまり、消費者は仕様や価格や大きさやデザインや、なんやかやをいろいろ比べる。今までのウェブサイトはそういう情報をデータ中心で、つまりビジュアルではなくデータ比較としてとらえていた。

だがこのサイト、たとえばTVを選んでみる。そうすると価格だけでなく、TVなら画面サイズ、液晶/プラズマなど機能、解像度、HDMIありなし、重さ・・などダイナミックに選択肢が変化する。わたしのまったくの想像だが、比較項目の優先度合いのキーを入れて、最後にいくつか絞り込む・・・なんてできるとすごい。

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【店頭特性からバーチャル特性へ】
リアル店舗であれば、店員や顧客の精緻な分析は、小売業だけでなく研究機関、大学などに、多年にわたり蓄積・含蓄がある。だがウェブサイトの顧客の行動は、AISAS、Attention(注目)-Interest(興味)-Search(検索)-Action(クリック)-Share(書き込み)、それはなるほどなと思うが、では科学的にどうなのか?はあんがいまだ分析されていない。

ウェブ参加率は国民全体の70%にも到達する中、なぜもっと科学的に分析しないのだろうか?

【分析の切り口はたくさんある】
ネット全員参加の時代、ウェブ顧客のセグメンテーション分析は必須である。リアル・ショッピングよりも個性や職業、価値観の違いが強く表れると言われる。年齢階層別、職業別よりも、ライフスタイル・マーケティング、たとえばウェブ参加スタイル、ウェブ購買額やウェブ家計率、仕事上のウェブ活用度合い、主体的/受動的な参加度合いなどを調べることは実効性がある。ライフスタイル分析ではなくウェブスタイル分析である。

たとえば「ネット商圏」というコンセプトを考えよう。yahooから1.6クリック以内の商圏(想像の商圏_笑)にあるのは、これこれのサイトであり、そこに訪れる顧客の○%はSEO経由だが、○%はXXX経由。つまりニュース情報で来る顧客と、エンタメ経由で来る顧客とが主体であり、居住地(アクセスポイント)のGoogle Mapからの電圏アクセス比率を見るとかくかくしかじか・・・・・だとか。そういう爆発的な何百万バイトのデータを瞬時に分析して、だから貴社のサイトはこれこれの弱みがある、商圏分析から見てこうすべきだ、そういうロジックがあってよいと思う。未来の話と思うかもしれないが、原理的にはできるはずだ。

余談だが、消費者調査で「パネル」という調査対象の基本情報。年齢、性別、学歴、収入など基本情報だが、ネット・クラスター分析では、対象者個々人のブックマーク/お気に入りがパネルだと思う。お気に入りに何をどう登録しているか、その人となりをかなり表している。上っ滑りなアンケート調査をするより、ブックマークとウェブ消費スタイルを相関分析することには価値がある。セグメンテーションの具体的かつ有効的な切り口になる。

【勝手にアドバイス】
店頭販売業におけるロジックは、やはりSCMプロセスであり、いかに売るかのメソッドである。それは「ビジネス・プロセス」の最適調和のあり方を追求するものである。

それに対してウェブサイトでの顧客対応は、なるべく顧客自身にすべてを気軽に、気持ちよくやってもらおうというコンセプトである。店舗発見から商品探索、お好み誘導、価格比較、口コミ情報チェック、購買、支払いまで、気がつくとすべて買い手がやっている。その意味では「ユーザー・プロセス」こそがウェブサイト・ショッピングを改革するキーワードである。

顧客起点、ユーザー起点の商売のあり方重視と、マーケティングの世界では古くから言われているが、ウェブサイト・マーケティングでも、その根底の原則に変化はないのである。いやむしろ、とてつもなく重要になっている

今日は以上です。ではまたあした。

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