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2007年6月 4日 (月)

チャージでGO!1.チャージとは何だろうか?

ちょっと気が早いかも知れないが、2007年上半期のヒット商品番付を作られたとしたら、わたしはトップに推すのは「Pasmo」である。もちろん関西圏はICOCA(JR)とPiTaPa(私鉄)の相互使用が2006年から先行しているので、東京圏だけの地域ヒットと言えなくもない(もっとも定期はまだ一枚にならないらしい)。

 Icocamo1  ICOCAくん、すねるな。

鉄道もバスもモノレールもそして買い物も、一枚の電子マネーカードで済ますことの便利さは、外回りのビジネスパーソンにはとてもありがたい。この恩恵に一度あずかるとそこから離れられない。どうしてもっと前からこういうことが実現しかなったのだろうか?そう思った。今までなぜかJRのSuicaは好きになれず購入しなったが、地下鉄との相互乗り入れがされるならと、一気に方針転換。今ではすっかりPasmoのファンになった。
 
 Pasmo 売れすぎパスモ。  Pasmo02 ペンギンの方がかわゆい。

そのPasmoないしSuicaの良いところとは何だろうか?タッチ&ゴー(Suicaの標語)で改札を通れるスムーズさ。Yes。乗り入れ定期でも一枚で済むところ。Yes。紛失しても再発行ができること。Yes。どれもYesなのだが、マーケティング見地から消費者に大きな消費行動変化を促しつつあることとは・・・・

それはチャージという仮払い消費である。電子マネーカード/携帯にチャージをし、そこから引き落とすという消費行動。この変化がもたらすことは大きい。小銭を使わなくなってコインパースが売れなくなるよ!というようなことだけではない(コイン流通の減少傾向はすでに統計に表れている)。

お金をカードにチャージし、改札やレジでタッチする、そしてまたチャージする

これは従来の銀行口座、クレジットカード、オサイフという日常の消費行動と大きく異なる流れである。だが、従来と異なることはわかるが、そこから何がどう変わってゆくのか。電子マネーという仕組みともかぶるのだが、今回はできるだけ「チャージ」という行動にこだわって、何が変わるのか考えてみたい。それが今週の勝手にアドバイス 旬ネタのテーマ。

【勝手にアドバイス 旬ネタ チャージでGO!1.チャージとは何だろうか?】
今週の構成は次のように考えているが、チャージという行動ないし現象をどうとらえるか、あまり前例が多くない切り口なので、内容が変化したり、しぼんだりするのはご容赦願いたい。想定しているネタは次の通りである。

1.チャージとは何だろうか?:チャージの定義と体系を考える(本日)
2.チャージの消費心理:オサイフからお札が消えるのだろうか?
3.チャージ運用で儲かるのか?:ブランドとシステムへの信頼がコア
4.チャージ・サプライヤー業界は儲かるのか?:現金システムからチャージシステムへ
5.チャージの経済波及効果:貨幣からチャージへ、そしてエリア戦略へ

【チャージの定義と分類を考える】
チャージとは一般に、電子マネーに金額をチャージ(入金)することを指すが、今回の旬ネタでは、チャージを顧客と売り手の関係を緊密にするシステムサービス」として定義づけたい。つまりお客さまの利便性を高めたり、先払いや会員制度やクーポンでお得感を高めるものまでを含めて「チャージ」とする。

チャージという行動からその機能を分類してみた。

 料金残高機能  例:PASMO、Suica
 予約機能 例:エステや英会話教室のバウチャー
 お得機能  例:電子クーポン、友の会、携帯電話などの繰越サービス
 派生機能 例:エリア戦略、送り機能

【残高を保持する機能】
料金を支払うために残高を一定水準にして、カードによる利用を可能にするための行動が、いわゆるチャージという行動の主体である。この意味するところのチャージはそのサービスを受けるための参加料を積み上げておくというものである。

 Photo_67  チェッカー

ちょうどカジノでルーレットやブラックジャックに興じるために、胴元にお金を支払いチェッカーを購入するのと同じである。お金がある内は遊んでおいで♪なくなればさようなら・・・PasmoにせよSuicaにせよ、根本は同じ。これは明日(2007年6月5日)の「チャージの消費心理」で考えてみたい。

【予約機能】
チャージには、お支払いいただければ、確実にサービスを受けられますという予約機能的な側面もある。エステティックサロンやジムなどでは、コースメニューごとに前払い、バウチャーがある。英会話教室にもチケット制がある。これも一種のチャージである。

予約=優先的にサービス提供=囲い込みという、お客さまとサービス提供者側の契りがチャージという行動のひとつの側面になっている。今まさにイオンセブンも参入するホットな電子マネー業界、先行するエディでは電子クーポンも開始する、戦国時代である。最終的にはブランドとシステムへの信頼がカギを握ると思う。このあたりを「チャージ運用で儲かるのか?」で考えてみたい。

【お得機能&派生機能】
使用するお客さまとしては、小銭を省ける利便性だけでなく、ポイントカードやクーポンなど、サイフをふくらませるモノも減らしてもらえれば嬉しい。いつ、どこで、誰が誰のためにチャージし、現金だけでなく何かをチャージできるようになるのだろうか?どこまで機能拡張がありうるのだろうか?

 Photo_68 太ったサイフとグットバイ。

従来より電子マネーは特定エリアでの運用テストが繰り返されてきて、エリア制覇がミッションとも言われてきた。だがエリアという点を次々に制覇しても、面にしなくてはダメである。だから点や面を線(=鉄道)で結ぶ。鉄道会社がカギを握るのはこのためである。このあたりを「チャージ・サプライヤー業界は儲かるのか?」で考えてみたい。 

【経済波及効果】
チャージをするという行為で何が変化するだろうか?何といっても貨幣の流通が減少することである。さらにチャージ口座(決済口座)とセイビング口座(運用口座)が識別されるようになるだろう。企業には余剰資金滞留が生まれる。チャージという行為が大きくなればなるほど、これまでのマネー移動は大きく変化することが予想される。

それはどこで差益をとるかという、サービス側の思惑もあるが、水は低きに流れるがごとく、利用者は利便性と支払いコストをてんびんにかけ、利子もつかない銀行の普通預金口座はチャージ口座に過ぎないとみなすようになる。そのときに何が起こるのだろうか?このあたりを「チャージの経済波及効果」で考えてみたい。

【勝手にチャージも受け付けます】
チャージするとはプリペイドカードを便利にしたものではあるが、どうもそれ以上の可能性を秘めているような気がする。今週はチャージをテーマにしますが、こんなチャージもあるよ!という合いの手チャージも受け付けます。今日は以上です。

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