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2007年6月 5日 (火)

チャージでGO!2.チャージの消費心理

昨日(2007年6月4日)から書き出したテーマ「チャージ」。チャージという行動で社会やビジネスにどんな変化がもたらされるのだろうか?今日はその消費心理を考えてみたい。

おまけより割引してほしい』という本がある。消費者がどんな時に値ごろ感を覚えるか、身の回りの人々や大学教授の著者徳田賢二氏が教えている学生の心理を観察した、身近な感覚から書かれた良書である。

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その値ごろ感の公式を本書では次のように規定している。

 値ごろ感=価値/費用

この式の意味するのは、「値ごろ感を上げるには、分母(費用)を小さくするか、分子(価値)を引き上げればいい」である。費用を小さくするとは購入費用が下がること、つまり割引である。価値を上げるということは何らかのプレミアムを付けること、おまけである。

売り手にとってどちらがやりやすいかさまざまな事情があるが、書い手にしてみればポイントや著者サインなどおまけがいいか、速効で効くバーゲンやクーポンなどの割引がいいかは、TPOで異なるものである。授業にサークルにバイトに資格に就職にと忙しい今どきの大学生には、おまけより割引、不確実な未来より確実な現在なのだそうだ。身近な観察でもそんな感じはする。

【勝手にアドバイス チャージでGO!2.チャージの消費心理】
さて、チャージ心理を考えるとき、その行動はこうであった。

 お金をカードにチャージし、改札やレジでタッチする、そしてまたチャージする。

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PASMOなどの電子マネーカードへのチャージとはお金の一時預かり扱であり、滞留させておく資金である。原則として引き出しが可能であることがその前提にある。

つまり従来の鉄道や電話などのプリペイドカードとの大きな違いは「滞留機能」である。プリペイドカードは、単一の限定使用(鉄道や電話、高速道路)が前提のものだけでなく、クオカードのように割と利用形態が幅広いものもある。もちろん有価証券扱いで換金性はあるが、実質的には商品券という感覚である。何かで使い切ってしまうもの。それに対してチャージは、いずれ使用するためにあらかじめお金を滞留させておくという違いがある。

実はプリペイドカードと同じ機能ながら、チャージという行為で繰り返し消費を可能にすることで、入金=滞留させておくという感覚を利用者に刷り込んで、消費という感覚を薄れさせる、たくみな散財誘導なのである。

【チャージのメリット】
では誘導されている使い手にとって、チャージのメリットは何か。次のような点が挙げられる。

・いつでも自由にチャージ入金できる「柔軟性」
・乗車やショッピングなど複数目的のチャージをのみこむ「多目的性」
・現金だけでなくオートチャージや電子入金などが可能な「融通性」
・紛失しても再発行が可能な「安心感」
・かさばるお札を何枚でも一枚のカードに飲み込む「スリム性」

現金を持ち歩くよりも多くのメリットがある。入口(入金手段、入金利便性)と出口(多様な消費対象)がきわめて柔軟であるところに、消費者が感じるチャージメリットがありそうだ。

【チャージの方程式】
いつでも柔軟に、多目的に、融通が効き、安心で、スリムにチャージできる」というところに価値がありそうだ。それを表す式を徳田氏の値ごろ式にならって考えてみた。これをチャージの方程式と呼ぶことにする。

 チャージの方程式  充電レベル=価値/滞留コスト

分母の滞留コストとはチャージ金額であり、チャージに伴う時間や手間のコストも含まれる。分子の価値とは改札を通過するときの利便性、スピード、クレジットカードにした場合のポイント付加である。

充電レベル=滞留資金を上げるためには、分母を下げることか、分子を上げることで実現される。分母(滞留コスト)を下げるとは、駅構内、改札内での充電だけでなく、一定金額以下になった場合のオートチャージ、あるいはコンビニや銀行のATMでも入金ができたり、口座間の金額振替ができるなどが考えられる。

 Fac11  スキー場の自動改札?

一方分子(価値)を上げるのは、利用に伴う顧客満足度の向上である。早い、安心、お得の三拍子であろう。タッチしなくてもかざせば改札をくぐり抜けられるとか、不正利用が判明した時点で、オンラインで警官がやってくるとか、定期券利用者がお誕生日を迎えたらPASMOグッズが自動改札機からポン!と飛び出してくるとか(3秒以内にプレゼントをつかまないとGETできないとかすると、ドキドキの話題性もある)。

 326692776_6c39072636_o  飛び出せペンギン&キャメロンプレゼント!

いろいろ夢は膨らむが、これもチャージという仕組みがあらばこそ。従来のプリペイドカードではチャージの方程式は成立しない。

【チャージでオサイフからお札が消えるのだろうか?】
チャージにまつわる疑問がある。いくつかランダムにいってみよう。

①チャージとサイフの関係はいかに? 
今のところお金→カードへチャージという移動だが、いずれ実態マネーの移動が縮小するのは明らかである。そのときにこそ、ネット上の資金移動が今の数倍に膨らむときである。

②給与もチャージされる日が来るだろうか。
チャージされたい!現金入り給与袋が廃絶されてもう四半世紀以上経つだろうが、口座に振り込まれることで働きがいを感じないサラリーパーソンはたぁっくさんいる。家庭持ちはつらいぜ。それをチャージカードで復権されるなら・・・・。給料日にはチャージカードを出せ!みたいなことになるのだろうか?

③子どものお小遣いはチャージになるか。
これはあんがいニーズがありそうだ。どうやってやるか考えつかないが、一日300円チャージなんてかわいらしいじゃないですか。金づかいのあらい娘でも持つと、チャージしてもいつも放電状態で困ります。。。

④家族チャージ
家族間のやりとりをチャージカードやれるか。今でも無記名カードならできるが、それだと家族でチャージ&放電というダイナミズムさがない。わたしの知る共働きの夫婦だが、家計には「統合サイフ」があると言っていた。家計費は減るとそれぞれのサイフから拠出するのだという。夫婦円満のバロメータかもしれない。こういうダブルインカム家庭には、家族チャージカードがよく似合う。

⑤割り勘の支払い
現金流通がどんどん減少すれば、「オレ、今チャージカードしか手持ちがないんだ」ということもありうる。そうすると呑み会での支払いもチャージカードだけ。酔っぱらったところで、わたしいくら、あなたいくら・・・とやるとろくなことはないのだが・・・・ちと不安。

【昔の言葉ですが・・・】
一升買い」という言葉が昔あった。米を一俵買えず一升(1.5Kg)ずつ買うことで、一時にまとめて買えない貧乏暮らしのたとえである。一度のチャージでいくら入れるか?ケチなわたしはその額をここに書きたくないが、滞留資金におうような人も多い(ちなみに精米1合は150グラム)。

伝聞情報もあるのだが、このお店好き!このサービスはGoo!と思えば何十万、何百万もチャージする人があんがい多くいるのである。日本社会の格差は広くて深いのである

今日も何とか・・・以上です、まで遂にきました!雨の日も風の日も、お読みいただきありがとうございます。

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