湿っちまった押入に、今日も湿気を取りのぞく
昨日(2007年6月1日)九州が梅雨入りした。ほどなく関西も関東も梅雨入りである。わたしは比較的雨好きだが、梅雨となると別だ。心配事が増える。それは湿気である。
1~2度しか履いていないティンバーランドの皮トレッキングシューズが白カビだらけだったのはショックだった。大事に保管していたつもりの雑誌の表紙が、となりの雑誌と仲良くくっついて、切っても切り離せない仲になっているのを見て、隣り合うということに深遠な思いをいだいたこともある。
ヒト同士はともかく、モノがカラリとした関係を築くには除湿器が必要だ。今日はそんな季節柄のテーマである。
【勝手にアドバイス Vol.181 湿っちまった押入に、今日も湿気を取りのぞく】
まずミニ除湿器。それも押入や物入れミニタイプが、日本の家屋にはよく似合う。東京企画販売の「ミニ除湿器TKY-10H」である。
小スペースを快適除湿、ミニサイズの除湿器
クローゼットや下駄箱の中に収まり、すっきりと除湿できるミニサイズの除湿機。また小スペースに設置できるから、キッチンや洗面台などの除湿にも最適です。
http://www.yodobashi.com/enjoy/more/i/67837539.html
サイズはティッシュボックスをちょっとデブにした程度(幅155×奥行130×高さ220mm)。それで吸湿量は2日で最大500mlと、たっぷり除湿ができるという。実売は5,000円。
センタック コンパクト除湿器は、さらに小さい幅126×奥行96×高さ286mmである。このサイズで780ccの除湿を行う。押入れの中には「梅雨どきには1週間で700ccも湿気がたまる」そうだから、週1回水のタンクを空にすれば布団を湿気から守ることが出来る。実売13,000円。
どちらの機種もファンを回して吸湿をするタイプである。このタイプの除湿器の難点は電源が必要なところである。押入や靴箱からコードがにょきっと出てきてしまう。湿気取りのためこの季節の風物詩ということだろうか。
【除湿カートリッジというサンヨーのアイデア】
御難続きだが、サンヨーという会社は前から良心的で技術力のあるメーカーである。2007年4月発売のこの商品にもそれが表れている。SDH-Z100除湿機「KARARIST」には、着脱式の除湿カートリッジがある。
本機のユニークな特徴のひとつとして注目したいのが「除湿カートリッジ」。本体から取り外してタンスや衣類ケースに入れておけば、湿気を取り除いてカビやニオイの発生を防いでくれます。しかもこの除湿カートリッジは本体に戻すことで除湿力が再生。何度でも繰り返し使うことができ、湿気が溜まりそうな場所に定期的に使えます。
http://event.rakuten.co.jp/newproduct/20070510/topic01/
カートリッジを外して、押入や靴箱、クロゼットに入れて吸湿させ、また本体にセットする。ひとつでなく3つぐらいあればいい。衣類乾燥機付きで実売価格35,000円前後。カートリッジは1500円で追加購入ができる。
【一挙四得のダイキン工業のクリアフォース】
2007年10月発売予定の「クリアフォース」は業界初の除湿・加湿・脱臭・集塵という4機能を搭載する。
25畳(41㎡)までこの一台でカバーし、除湿も加湿も本格的な機能がある。除湿機能は夏も冬もしっかりの6.3リットル/日。サイズは一般的な冷風扇より小さい。価格は9万円(予定)とちょっと高価に感じるが、それぞれの本格的な製品を購入するよりかなり安いはずだ。さすがは空調業界の雄、ダイキンである。Gootきた。
【勝手にアドバイス】
①小型加湿器で気になるのは電源。最近の気の利いた住宅ならともかく、押入やクロゼットにコンセントがない場合も多い。電源付き押入を簡単につくる方法や充電式にする方法はないだろうか。サンヨーの製品のようなアイデアがいい。
②一歩すすめて、除湿装置付きの靴入れや押入を最初から設置してくれればいい。ジャストアイデアだが、押入の引き戸やモノ入れの扉の内側に、吸湿シートをはりめぐらすなんてどうだろうか?スペース効率がいいと思う。
③以前のブログで「香る加湿器」を取り上げた。ならば香る除湿器もあってもいいかもしれない。除湿したエアを送り出すときに、ハーブやアロマの香りを出してくれると、モノはからっと、ヒトはしとっとするのではないだろうか。
今年は詩人中原中也の生誕100年である。湿っちまった哀しみに なすところなくカビだらけ、にならぬよう。
今日は以上です。
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