日なたでぽかぽか、温まってぎゅっと。ソーラーゴミ箱
梅雨の合間の青空というのか、今日も熱い日差しがまぶしい一日でした。日差しが照れば照るほど、わたしはこの日差しが、身体をこんがり焼くだけではMOTTAINAI(もったいない)と感じてしまいます。
そう考える人も世の中には多いようで、今日ご紹介するのは、米国の商品で日光をSUNSUNと浴びれば浴びるほど活躍するゴミ箱。ソーラー発電が付いているだけなのだが、今までどうしてこういう発想が無かったのか!と感心してしまいました。
今日は、普段は日たなでぽかぽかお日様をあびて、電気が溜まると、ぎゅぅ~っとするソーラーゴミ箱がテーマ。
【勝手にアドバイス Vol.186 日なたでぽかぽか、温まってぎゅっと。ソーラーゴミ箱】
これはひと言でいうならば
ソーラーゴミ箱である。しかしそこにはソーラー、そしてゴミ箱という特性をしっかりつかまえている発明がある。
この BigBelly、いわゆる屋外に設置するゴミ箱なのですが、太陽電池を使ってごみを圧縮してくれる機能を搭載しています。ごみを圧縮することによってごみ回収のサイクルを減らすことができ、結果としてコストを下げることができる、という便利アイテム。
出典 http://japan.internet.com/busnews/20070613/7.html?rss
搭載しているソーラーパネルで電力をバッテリーに蓄積し、その電源だけでゴミ箱のゴミがたまればぐぃっと押す仕組みが内蔵されている。ゴミを押し込むことで、収集の回数を減らすことができるのが第一のメリットである。収集回数が減れば、収集コストが減るだけでなく、その運行に伴うCO2を削減できるなど、環境にもメリットがある。
第二のメリットはゴミが一杯になったら、無線か有線でお知らせをする機能がある点。一杯になって収集をすることでコストダウンという実メリットがある。
【コードレスがポイントのひとつ】
このゴミ箱を開発した会社のサイトから引用する。
The solar-powered, cordless design of the BigBelly Cordless Compaction System allows the units to be deployed virtually anywhere, eliminating the costly trenching/wiring required for conventional plug-in compaction technology. This self-powered capability provides clients with great flexibility to locate units where trash collection is a challenge, thus dramatically improving service levels, reducing or eliminating unsightly overflowing trash bins, and reducing collection trips.
ソーラーパワーのBigBellyはコードレスでゴミの圧縮ができる機能を持ち、圧縮させるために電源をとるコストがかかりません。スタンドアロンの自家発電機能があるので、ゴミ収集の期間を長くせざるを得ないエリアでも、コストを下げ、ゴミもたくさん詰め込みながら回収インターバルを長くできる。
(意訳です) 断面図
つまるところ、この商品のポイントは三つある。
①スタンドアロン(自己完結したシステム)
②間欠稼働(ずっと稼働させるわけではない)
③天候次第(雨の日には使わない、使われない)
【ぽかぽか&ぎゅっとの3つの条件】
スタンドアロンとは、ソーラーパネルで発電し内蔵するバッテリーで蓄電するという、電灯線などとのつなが必要ないという点である。このゴミ箱は街中におけるだけでなく、電気の取りにくい砂浜にも、山奥にも置けるというメリットがある。
間欠稼働という点は、現時点の機能から見て、ソーラー発電効率上、モーターなどを常時稼働させられるほどの効率性はないということ。つまり、このゴミ箱商品のように、一定時間ごとにぎゅっとする、それで停止するというような仕組みでないと商品化はむつかしい。
天候次第、ないしお天道様次第という点は、雨が降れば発電効率は落ちるが、雨の日には出かける人も減るし、ゴミもそれに連れて減るということをである。つまりソーラー発電は晴耕雨読という健康に良い機能を具体化した用途が、街角のゴミ箱なのだ。
【勝手にアドバイス】
ぽかぽか&ぎゅっとの3つの条件にマッチするものは、ゴミ箱以外に何があるだろうか?
街中発想でいくつか挙げてみた。「証明書撮影のブース」「公衆トイレ」「お花畑の散水器」
これらはおよそ間欠運転である(撮影と現像、給水と排水)。だが、日の当たる場所には置かれないことが多そうなので発電効率は落ちそう。さらに雨が降っても風が吹いても稼働してほしいところが難点である。
そこで発想を変えてみた。
①ソーラー犬小屋
犬小屋の屋根にソーラー発電をおき、夏は冷扇ファンを回し、冬は蓄熱層への熱供給をする。夏に弱く、冬には寒がる犬も、冷暖房完備のワン(笑)ルームで人間並に扱われるのだ。
②ソーラー案山子(かかし)
カラス退治には案山子と相場が決まっているが、動かない案山子はカラスもおちょくるのである。そこで、ソーラー発電により、タイマー稼働で、畑を歩き回る案山子はできないだろうか?
③ソーラー道祖神
道祖神の親玉のような石仏にソーラー発電機能を持たせて、しゃべったり動くのはどうだろうか(気味悪くて旅人が逃げ出すだろうか?)
④ソーラー大仏(悪のりでしょうか?笑)
大仏の背中にソーラーパネルを付けて、大仏がモーターで微笑んだり、手を上げる動作の動力源とする。これはお寺にも御利益があるような気がするが・・・。
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コメント
うちの近所のごみ置き場には、案山子じゃなくて、
カラスの死体が逆さ吊りにされています。
って言うのは嘘で、まるで死体のようなプラスチックの人形。
足から吊るされていて、何回かドキッとしました。
これにソーラーがついていて、ピクっとか動いたら怖い・・・。
投稿: Cherry | 2007年6月15日 (金) 14時01分