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2007年6月16日 (土)

立命館大学のマーケティング

先日(2007年6月14日)、新入社員の方々を対象にした教育研修の時間を割り当てられた。新入社員であるから、基本的に大学出たてのホヤホヤのはずであるが、中にはホヤホヤではない人もいた(失礼!)。だが四捨五入すれば、およそ大学出たてであった(意味不明かしら?)。

研修と名がつくだけで、双方にとって不幸な状況が生まれる。受け手には我慢の読経、教え手にはフラストレーションの念仏だからだ。そうにならないよう気をつけたつもりだったが、午後のひととき、こちらが楽しませていただきました。ありがとうございました。研修という内容からはかけ離れた、雑談の構築法の伝授?になったけれど。。。

その学生たちは会社を選ぶ前に学校を選んできた。少子化で大学全入時代が目の前に来ている。大学の淘汰の時代に突入し、すでに倒産や合併の動きも出てきた。そんな中で立命館大学の動きが気になっている。生き残りを賭けて大学の魅力を増そうとする取り組みが好感をもてる。

【勝手にアドバイス Vol.189 立命館大学のマーケティング】
2007年6月13日付けで、立命館のこんなニュースがあった。

立命館、全国9都市に受験生の問い合わせ窓口
学校法人立命館(京都市)は13日、福岡、名古屋、神戸、札幌、東京、大阪、金沢、広島、高松の全国9カ所で受験生の問い合わせ窓口となる「立命館プラザ」を9月末までに開設すると発表した。志願者開拓を狙う。職員2、3人が常駐、受験生や保護者、高校の進学担当教師らの問い合わせに応じる。

引用元 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070613AT1G1301V13062007.html

Chiikikyotenoffice3 
立命館プラザとは何だろうか?立命館大学のHPを見ると次のような記述がある。

大学は受験生に対して画一的な情報を発信するだけではなく、多様な受験生のニーズに応えた情報を個々に発信することが求められています。そのためには、受験生や高校と一層直接的な接点を持って、コミュニケーションをとることが必要です。
http://www.ritsumei.ac.jp/mng/gl/koho/headline/info/2007/06/chiikikyoten-office.htm

情報発信の取り組みとして同大学が取り組んできたのが、受験会場の増加である。京都を本拠地とする立命館だが、半世紀も前の1956年から札幌、名古屋、広島、福岡などの主要地方都市に受験会場を置いてきた。そのため早くから、地域主義から脱し、全国から学生を集める「全国型大学」として発展してきた。その受験会場は2007年度入試で19会場、来年2008年度からは30会場に大幅に増加させ、北は札幌、南は鹿児島まで広げる予定である。

【プラザのねらいは】
全国から学生を集める施策の一環としてオープンさせるのが「立命館プラザ」である。先行してオープンする4つのプラザは次の通り。

Chiikikyotena Chiikikyotenb Chiikikyotenc Chiikikyotend 
明太子レッド       しゃちほこイエロー   札幌ラベンダー   神戸港ブルー

入試説明会を生徒だけでなく高校の入試担当者に行うことが主眼となるが、「学部系統別イベントの開催」「入試直前説明会」「各地区予備校、高校への出前講義」「在学生によるイベント」「土曜日に開催するサタデーセミナー」など盛りだくさんの内容。オープン時間も夜7時までと、先生や予備校生に配慮したサービス体制となっている。

【高校連携を深める手だては広く、根深く】
立命館大学 川口清史学長はインタビューでこう語っている。

Q:入試改革はどのように進めていきますか

学力試験での選抜がメーンですが、「高大連携」による推薦入学を本格的にやりたい。入学が決まった後も高校と協力し、きちんと学力をつける「入学前教育」も大事です。理工、法など4学部は各地の高校と協定を結び、インターネットや対面式の講義の修了者を対象に、特別推薦の入学制度を始めました。積極的に立命館の門をたたいてみようという高校生を入学させ、伸ばす仕組みを広げていきたいと思っています。
引用元 http://osaka.yomiuri.co.jp/university/dn70119a.htm

高校との連携は地域的に広いだけではなく、深く、根強くつくる努力を持続させているのである。

【成果は受験生増加と・・・】
その成果は少子化全入時代に、学生数を増加させていることに表れている。

 Gaku_01

特筆すべきは1999年から2006年にかけて学生数は2割増だが、教職員数は5割増という投資。

 Gaku_04

【全国からアジアを向く展開】
さらに立命館大学では2000年にAPU(立命館アジア太平洋大学)を別府市に開設し、アジア太平洋研究科などユニークな学部を設置し、全国に目を向ける時代から、アジアに目を向ける施策を打っている。

 Img419bd72a77635  Img41a406ac283b9 

APUは大分県、別府市、学校法人立命館の三者の公私協力によって、2000年4月に開学しました。 2007年4月現在、78カ国・地域から約2,300名の国際学生と、約3,000名の国内学生が学ぶ多文化キャンパスを創り上げることができました。
http://www.apu.ac.jp/home/modules/keytopics/index.php?id=200

78カ国にわたるとはなるほど国際的である。学長のモンテ・カセム氏はスリランカのコロンボ生まれの工学博士である。英語と日本語の講義とされているが、ゆくゆくは中国語やアラビア語も射程距離なのだろうか。

【勝手にアドバイス】
立命館大学に学ぶ点は数々ある。まず早期から全国市場志向を貫いていたこと。地方の大学が東京一極集中を嘆き手をこまねく中で、学部やカリキュラム、学風の高質化を図り、就職率のアップを実現してきた。

その施策の根本は学生との対話である。地域プラザに見られる高校生との対話だけでなく、立命館大学には生徒が生徒を教える「ピアエデュケーション」という仕組みもあり、学生の思いを聴くという姿勢がうかがえる。顧客ニーズを聞く大学と言い換えてもいいだろう

大学全入時代に至り、東京の主要大学であっても、その昔のブランド力や知名度で生徒を集められるとは限らない。すでに単科大学は魅力を失い、合併の対象となりつつある。その中で生徒を増加させ、学校や学部を増加させる「攻めの大学立命館」の取り組みはひとつの模範である。

今日は以上です。

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