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2007年7月22日 (日)

フィアット500/歴史的なチンクエチェント

昨日(2007年7月21日)の話題は時速20kmの乗り物(セグウェイ)だった。今日は日曜日、羽根を伸ばしてもうちょっとスピードを上げてもいいだろうということで、久しぶりに自動車を取り上げたい。ハイブリッドでもない、ディーゼルでもない・・・復古デザインのクルマ、新型フィアット500である。

148717  148716 新と旧

MINIVWビートル、日本でもスバルR2と復古デザイン車が幅を利かせるようになってきた。このイタリアの戦後代表的なこの車は、1957年の初代500リリースと同じ7月4日に発表された。今年は2007年だから、なんとちょうど50年前だ。

【勝手にアドバイス Vol.209 フィアット500/歴史的なチンクエチェント】
このクルマを見て『ルパン3世』と思い浮かべる人は結構なマニアである。

1971年からテレビアニメがスタートしたルパン三世では、ルパンも五右衛門も次元も不二子も、時には違うクルマ(名前は知らねどクラシックカー、時にはやMINIもあったか)に乗っていたが、ルパンと言えばフィアット500である。500はイタリア語でチンクエチェントという。

 Lupin_worlds Lupin_v7_choro 
  右下に見える車        もろですね。

オードリーとペックの古典映画『ローマの休日』でも、フィアット500が登場するが、あれはチンクエチェントではなく、初代の500B(トリポーノ)だということである。そのぐらい前のものだ、といえばイメージが湧くだろうか。

 Fiat500btopolino1948as  500B(トリポーノ)

【ようこそ、娘さんのイベント】
7月4日から5日にかけて、トリノでは500の発表会が大々的に行われた。その発表会も後夜祭(記者会見)も、テレビCMも、まさにフィアットの総力を挙げてという形容がふさわしい資源の投入であった。

まず4日の発表イベント、題して「ウェルカム・バンビーナ(ようこそ娘さん)は夜10時半から深夜0時15分までという車の発表会というより五輪の開会式のようだ。トリノのポー河の河岸を使った演出ゆえ、新型チンクエチェントは水上をも走り回った。

 147851 水上チンクエチェント。

人型でチンクエチェントのかたちをつくり、ファッションショーのように行進してくるサマもイタリアンテイスト。招待客7000人、その中にはフィアット・ミラフィオーリ本社工場の従業員500名も含まれていたというから、まさに国民総出のイベントだった。

 147852 147854


【イタリアの戦後史を背負って】
そのウェルカム・バンビーナでも流された90秒のCMが、実に象徴的である。

1989年のイタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の一場面から始まり、映写技師アルフレードがフィルムを映写機に装着し、主人公の少年トトがスクリーンに見入るシーンだ。
引用 http://news.livedoor.com/article/image_detail/3232925/?img_id=218241

 061017new_cinema_paradise  じん、とくる映画だった。

わたしはCMをyoutubeで観た(下図)。映画のシーンにはさみこまれるのは、イタリア戦後史におけるニュースの白黒写真。ストライキ、マフィア、マザーテレサ、ローマ法王・・・・この50年間の歴史を刻み込んだCMで、かんじんの新型車は、ラストシーンでようやく数秒だけ登場。最後はフィアットのロゴの変遷がフラッシュして終わる。イタリア人でなくともじ~んとくるCMだ。90秒なのでクリックしてほしい。

【500はiPodか?】
フィアットのマルキオンネ社長は、『ラ・スタンパ』紙のインタビューに「フィアットは自動車業界のアップル、500は『iPod』」と答えている。
引用 http://response.jp/issue/2007/0712/article96785_1.html

それが正しい面もある。たとえば遊び心満点の車体カバーはそう。違う色のチンクエチェントが車体カバーにプリントされている。これをかぶせるのは昼間の衆人環視の下でやりたい。

 148676 148677 めくると。 

アップルとiPodのたとえは、フィアットがイタリアのアイコンでありたい、そしてチンクエチェントは市場にインパクトをもたらす革命にしたいという、社長の願いであろう。

【勝手にアドバイス】
何と言ってもわたしの注目点は、そのイタリア史を背負ったクルマというイメージである。

初代チンクエチェントは、第二次大戦の敗戦後の経済を復興させたばかりではなく、愛嬌があるデザインにイタリアン・テイストを包み込み、「粋なものづくりの国 イタリア」というイメージを世界中に浸透させた。ルパンの末裔までが乗ったのだから。その意味では、MINIやビートルと同じ、文化の華がある車だった。

デザインといい、背負う歴史といい、商品がアイコンになりうるというのは凄いことである。その重みをきちんと受けとめてリフレッシュされた新型チンクエチェント、Goot欲しくなった。ルパンはもうオーダーしただろうか?次元よ、荒いハンドルさばきを見せてくれ!五右衛門よ、斬鉄剣で傷つけないでくれ!(笑)

今日は以上です。

 Fiat_125  Fiat 125 ずっと昔、わたしの愛車だった。

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