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2007年7月18日 (水)

ストレスとマーケティング 3.バランスとエネルギー

勝手にアドバイス 旬ネタ ストレスとマーケティングを考え初めて今日は3回目である。

なぜマーケティングでストレスというテーマなのか?それはわたしの次の思いがあるからだ。従来のマーケティングでは、顧客ニーズをデモグラフィック要素(年齢や性別、学歴や職業など)や嗜好、購買経歴からとらえてきた。それはもちろん必要なことなのだが、どうもそれだけではないのではないか?と常々感じているからだ。

人間のからだの70%は水分であるとよく言われるように、外部環境からの圧力で刻々と変化している。変わるのは気分やムード、身体である。そもそもその人が持っている「ニーズ」や「嗜好」と、刻々と変わるムード(ストレスや歓喜など)が、消費に及ぼす関係はどういうものなのだろうか?これがわたしの問題意識だ。

こういうことに現代のマーケティングは答えていないと思う。マーケティングがアートにとどまる間に、行動心理学や脳生理学、遺伝学がその答えを出すかもしれない。

   2_7  ストレス、見えます?

【勝手にアドバイス 旬ネタ ストレスとマーケティング 3.バランスとエネルギー】
昨日の最後に「スピリチャル」というワードを書いたところで、ちょっとまてよ・・・ストレスマーケティングには、ストレスの解消法だけでなく、ストレッサーを指摘するいうサービスもあるということに気づいた。

そう考えさせられたのは、世の中にはスピリチャルな人がいるからだ。霊的に感応度が高いという人々。ちょうどNさんという、我が世の春を味わっている方と仕事で一緒になった。なぜ春なのかと言えば、この初夏に一気呵成でいわゆる春男、出会いから新婚に約2ヶ月でなったのである。何ともうらやましい!その彼の奥様は職業が医師なのだが、なぜかスピリチャルでもあるというのだ。

好奇心だけは一線級のわたしは、仕事そっちのけで幸せの素(結婚とその相方)をうかがった。奥様は魔女(かなり古い_笑)ではなく、奥様はスピリチャルなのだから、興味をもつなという方がおかしいでしょう。

【スピリチャルな医師】
その真偽のほどはこのテーマではないが、被験者のたどる運命を透視し、アドバイスをすることで生計を稼ぐ人がいるのは事実である。Nさんの奥様もその口らしい。読者の皆さんの近くにもひとり二人はいるだろう。

 1_7  その方とはまるで関係がありません・・・が・・・。

あなたはわたしが好きにな~る・・・とたぐり寄せられたのですか?と聞いたが、それには口を濁していた(笑)。だがきっとそうに違いない。奥様は運命を観てくれるらしいので、それはいくらですか?と聞いたら、時価だそうだ(笑)。いや時価ではなく、その見透しの困難さに比例する「言い値」らしい。お布施と似ていますね。なんて言っちゃいましたけど、興味はある。

Nさんの運命は知らないそうで、それは観るためには精神的な集中を伴う作業が必要だから「観ないでいる」ことはできるからだそうだ。だからNさんは「観られていない」と言い張っていた。だが精神科医の大平医師は人の顔を見るだけで、その人の精神的な病をぴたりとあてるそうだ。「今日も広尾の駅に統合失調症のおばさんがいました」と言っているのだから。
出典 『聞き上手は治し上手』 yomyom Vol.1 2006年12月 新潮社

【心を対象とする4つのビジネスモデル】
ここで整理をしたいが、ストレスをめぐるビジネスには次の2つのパターンがある。

 パターン1: 予防療法か、対処療法か
 パターン2: 定額型か、お布施型か

パターン1の「予防療法型」はスピリチャルや占い師が代表例だろう。スピリチャルな彼ら彼女らは、その人の運命や性向を指摘をすることで評価される。つまり「運命をお知らせすることで生き方を考えさせたり、ある傾向に陥ることを予防する」ことである。でもねぇ・・・運命は結局変えられないのよ。

わたしはあるスピリチャルな女性からこう言われた。「あなたはいつも誰かを愛していないといられない人」 おぉそうだよ(ヤケ)でもさ・・・だからってそれでどうなのよ!と反語したかったが図星なのでできなかった(笑)。

一方「対処療法」は、精神科を含む西洋医学一般と、ストレスを感じた後に何とかそこから逃れようとする気分転換に関するビジネスである。エクササイズ、ヨガ、岩盤浴などボディ系や、アロマなどのヒーリング系である。

パターン2の「定額型」とは保険診療の精神療法や、「勾玉料8,000円です」というような明朗会計を言う。お布施型の代表例は宗教である。あなたの心をご寄進ください・・・。1円もあり、1億以上もありである。

この4つの要素は、心を対象にするビジネスの場合、あんがい大切な視点である。明日か明後日の回でマトリクスをつくってみたい。

【ストレスとエネルギーの曲線図】
こうして考えると、ストレス退治、つまり対象療法にばかり目を向けがちであるが、生きている限りストレスはかならずやってくる。それを表したのが下図のストレス-エネルギー曲線である。

 01_29

あるストレッサー(有害因子)によってエネルギーレベルが低下をしだす。低下をさせまいとして心身のエネルギーが動員される。ところがその甲斐むなしく重力が落ちるようにエネルギーが低下し、消滅してしまう。だがやがてエネルギーは徐々に復活し、いつしか正常なバランスを復活させる。セリエ博士の説である。

ということは、ビジネスとしての取り組みはこの4段階にセグメンテーションできるのではないだろうか

【段階別のストレス解消】
まずストレス状態を予期する段階では、自分のストレッサーを知ることが予防につながる。わたしのストレッサーは説教されることだった。わたしは自ら認める本音・直球・率直派である。だが誰にも同じパターンでボールを投げれば、こてんぱんに打ち返されることもある。それを避けるためには、無闇に本音を話さないことである。嘘は吐きたくないが、心を守るためにはときには無口も必要である。

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不幸にも下降曲線に突入したとき、エネルギーロスを補給する究極的な解決は旅行や転職だろう。バランスの快復時期には皆さんが信奉する「寝る」ことがいいように思う。そしてやがて(必ず)やってくるストレッサーからの解放を確固たるものにするには、理解者とのおしゃべり、適切なアドバイスをもらうことがいいだろう。つまり、心が落ち込む前に誰かに愚痴を言うのはいわば冒険なのである。

明日は、この段階別のストレス解消を経験も踏まえて考えてみたい。今日は以上です。

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コメント

コメントありがとう。
メールに書いたようにそのウチお願いします。まずは初志貫徹で、ウェブ時代の顧客理解の技術とビジネスモデル構築をまとめましょう。
やりますよ!

投稿: 郷/Marketing-brain | 2007年7月19日 (木) 22時33分

郷さん

お久しぶりです。

ストレスと人間の行動に関しては(私の専門の)環境心理学がモデルを出しています。一部、消費者行動の研究家が消費行動(特に混雑やレジ待ち)に応用しています。

また、感情、ムードと消費行動は(まさに私がマルヒロで行ったものですが)一部の消費者行動の研究家が環境心理学のモデルを消費行動に応用しています。

例えば、(こんな単純ではないですが)若者は興奮すると店舗滞留時間が伸びて、シニアは快適に感じると店舗滞留時間が伸びるなど(これはマルヒロともう一社の調査の結論の一つ)。

また、衝動買いに関しても、ムードとの関係で論じている研究が結構あります。

もし、興味がお持ちでしたら、書籍名や論文をお送りします。

笠井

投稿: 笠井 | 2007年7月19日 (木) 07時15分

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