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2007年7月12日 (木)

ネームオフに見る優しい個人情報保護

読者のみなさんの会社では個人情報保護についてどのくらい敏感だろうか?ちなみにわたしの所属する会社ではプライバシーマークを取得している。

オフィスの手元にはシュレッダー機が置かれ、紙はできる限り処分するという躾けが(だいたいの人には)浸透していると思う。自宅ではどうだろうか?何人かのコンサルタントは「自宅にもシュレッダーをもっている」。ハンドルが付いてクルクル回すんじゃないだろうねぇ・・・なんてことはないらしい。ちゃんと電動だというからお見それしました。

今日は、そんな大それた情報保護ではなく、個人向けの優しいグッズを見つけたので、テーマにしたい。

【勝手にアドバイス Vol.204 ネームオフに見る優しい個人情報保護 】
次が個人の個人情報保護商品ともいうべき「ネームオフ」の紹介文。

ネームオフは、ダイレクトメールや請求書等を廃棄するときに、宛名や請求金額、カード番号など、人に知られたくない部分のみを切り取ることができるプロダクトです。デザイナーは、渡辺実佳氏。「毎回宛名をハサミで切り取って処理するのは大変だった」、という自身の経験から、シュレッダーほど大げさでなく、もっと簡単に宛名の処理ができないか、と考えた末、生まれたのがネームオフでした。
引用元 http://www.caina.jp/mono64.php

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見た目も構造もホチキスにそっくり。それでいて無骨な感じがない、優しいフォルムのデザインが良い。機能ははさみこんで個人名や住所、送り主など、プライバシーが犯されるなと思うところをパチンと穴開けするという単純なもの。「7つの穴で情報を守る」といううたい文句であり、大きな封書なども2、3度パチンとすれば個人情報を守ることができる。

Nameoff2  Nameoff Nameoff8 多色。  

【リサイクルできるやさしいシュレッダー】
この商品の良いところは機能のシンプルだけではない。シンプルゆえにハガキや封筒は資源回収、リサイクルに適するという良い点がある

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普通のシュレッダーゴミは繊維が細断されすぎるので、リサイクルには不適なのである。その点ネームオフは環境にも優しい商品である。脱線だが、富士ゼロックスのオフィス向けシュレッダーTrust-Eco1500 は下図のように用紙をひきちぎり、撹拌し、圧縮するというステップで、リサイクルに適するゴミを出す。これはエコである。だが購入コストなどから、すべてのオフィスにというわけにはいかないのかもしれない。

 Step_01Step_02Step_03Step_04   

家庭宛の個人情報保護が必要なもの、その多くがダイレクトメールだろう。疑問に思うのは、たしか個人情報保護法は名簿業者への規制で保護法を施行したはずだ。だがそのおかげで、DMが減ったのだろうか?

【果たしてダイレクトメールは減ったのだろうか?】
電通による「2006年 日本の広告費」調査では、総広告費は過去3年しっかり という推移を示している。

        2004年     2005年     2006年
総広告費 58,571億円  59,625億円   59,954億円
DM      3,343億円    3,447億円   3,495億円

そして、ダイレクトメールも同じく「しっかり」と微増であるが増加している。

ああ微増か・・・という感想をお持ちだろうか。だが、いわゆる4マス(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)広告費がすべて減少しているなかで「しっかり」なのである。伝統的な広告費は減り、ネット広告費だけが突出して増えている中で、DMは「かなりしっかりやっている」という方が正しいのだ。

次の一文、Gigazineの記事は2006年と約1年前だが、こうある。「Postiniという会社の集計によると、5月に処理された250億通の電子メールのうち、実に86%がスパムメール、いわゆる迷惑メールだったそうです」。1年経った今は、幾何学的に増えているはずだ。

またさらにGigazineの記事にはこうもある。「世界の80%のスパムメールは200人の人間によって送信されており、その中で最も有名なのはウクライナの男性「Alex」だそうです」 わかっているなら、しょっぴけばいいのに(笑)。

わたしの実感をもってしてもダイレクトメールもスパムメールも減っていない。個人情報保護法のそもそもの趣旨は、「電話やダイレクトメールによる執拗(しつよう)なセールス活動などに、本人には無断で、情報が悪用されるのを防ぐことだった」(読売新聞社説より)。その効果が薄いわりに、決して作為的に個人情報を漏洩したわけでもない企業が社会から制裁され、一方でダイレクトメールは野放し、というのでは、法律は何のためにつくったのだろうか?

【勝手にアドバイス】
個人情報保護では、どうも戦う相手を取り違っていると思うが、ネームオフのコアにあるコンセプト、「環境に優しく、個人情報をしっかり守る」を見習えば、違うアイデアも出てくる。

・ダイレクトメール事業者にリサイクル義務を課て、発送したメール量に応じた義務を負わせる。電子メールでは、スパム量に応じた課金をするなどである。
依頼元にもコストというかたちで跳ね返るように発送数量に応じた課金もいいかもしれない。
ラベルにリサイクルがしやすい仕組みを組み込んだDM(たとえば個人名記載箇所だけ剥がしやすい・破りやすい)を活用すれば、徴収額を削減するインセンティブもいい。

法律の趣旨からすればこっちがメインだと思う。今日は以上です。

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