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2007年7月16日 (月)

ストレスとマーケティング 1.ストレスの原因

台風(4号)も過ぎ、ミニ連休も終わり、いよいよ夏らしく暑くなるだろうか。休み明けの気だるい暑さには辛いものがよく似合う。そういえば前に『辛いものマーケティング』という一文(エッセイ)を書いたことがあった。

【霞ヶ関のストレスを辛いもので吹き飛ばす】
その一文は、霞ヶ関にある、ある辛いラーメン店のお客をもっと増やそうと勝手に考えたものある(実は繁盛している)。ちょうど霞ヶ関の省庁が、汚職や不祥事事件で揺れ自殺者も出ていたときだった。だから霞ヶ関官庁というストレスフルな職場を癒すのは辛いものだろうという仮説を立て、ストレスフルな人々をピンポイントでターゲティングしよう!という、ちょい乱暴な要旨だった。

 Photo_77  
 辛いものでストレスを発散する顧客を獲得する

このコンセプトにいくらかの野心的な点があったとすれば、官庁街の官僚さんたちが「ストレスを辛さで解消したい」といった心理ムードがあるはずだ、そこに焦点をあてて攻めのマーケティングをしよう!という仮説の設定であった。

週末は土用の丑だからウナギだとか、暑いから冷やし中華だとかいうのは、暦や気候変化から「皆がそうするだろう」という、言わば大衆的な仮説マーケティングである。商圏内の学校で運動会があるからおにぎり包みシートを品揃えする、選挙だから耳栓が売れるだろうというのと同じである。

それに対して辛いものマーケティングは、霞ヶ関という狭い商圏内で、ストレス度合いが高い人だけに照準をあてるという、ムードをベースとする仮説マーケティングである。だがわたしの仮説があながち間違っていないのは、つい先ごろ(2007年7月15日付)、日経新聞にも『国家公務員、「激務」や「いじめ」の苦情相談高止まり』という記事があった。公務員はストレスフルなのだ。

 Photo_78  それでも公務員、めざしますか?

【もうひとつのストレス】
旬ネタでストレスをテーマにするもうひとつ理由がある。それは、最近わたし自身がずっとストレスアウトしていたからだ。心身が疲弊し、とてもつらい時期があった。その原因は複数あるし、プライベートなことに属するので触れないが、あるストレス心理分析をやってみると5段階中4段階を超えるレベルだった。立ち止まり、ただずみ、歩き出し・・・それを繰り返し・・・数週間を経て、なんとか生還してきた。

そのさなかでも、心を振り絞るように考えたのは、ストレスと顧客理解の関係だった。腐ってもマーケティング屋である(というのは言い過ぎかもしれないけれど)。ストレスを受けたとき人はどうするのか、どうされたいか。ストレスにさらされた生の心理状態には、消費行動のランダムさや不可解さを理解するヒントがあるのではないだろうか?ストレスを学ぶことで、心理的なムードが消費行動にどのように影響するか、ストレスからの商売発想がもっとできないか?ストレスアウトするプロセスの中で、そう感じた。

このふたつの理由から、「勝手にアドバイス 旬ネタ」の今週のテーマを「ストレスとマーケティング」とした。最近の読者のために注記だが、「旬ネタ」とはひとつのテーマを1週間考えるシリーズをそう名付けている。予定する構成は次の通りである。

【今週の勝手にアドバイス 旬ネタの構成予定】
1.イントロダクション(本日):ストレスの原因は恋愛、嫉妬、鈍感さ
2.ストレス意識調査:解消/回避行動
3.バランスとエナジー
4.ストレス解消マーケティング
5.ムードの消費理解コンセプト

【ストレスとは・・・】
ストレスという言葉を医学の世界で初めて用いたのはハンス・セリエ博士Hans Selye(1907-1982)と言われ、『有害な因子(刺激)によって体に生じた歪みと、それに対する防衛(適応)反応を「生体内の歪みの状態」、すなわちストレスと呼んだ』とある。
引用元 http://icofit.net/relaxation/about_stress.html#about_stress

つまり学術的にはストレスとは『心の状態』を指す。その状態をもたらす有害な因子をストレッサーと呼んだ。学術的な知識の勉強はこのサイトや参考サイトを読んでいただくとして、ひとつだけ、ストレスにさらされたわたしたちの心理状態を表す図を勉強しよう。

 Tekio_1

ストレッサーにさらされた初期の「警告反応」はショック相と呼ばれ、『体温低下、血圧低下、血糖値の低下、神経活動の抑制』など、ストレッサーからからだを防衛しようという反応が表れる。だがすぐに反ショック相に入り、『血圧の上昇、体温の上昇、血糖値の上昇、神経活動の上昇、筋緊張の増加』など、何とかショックに耐えようという段階にはいる。

言われてみれば、「悲しみよ こんにちは」の予感がするときはある。それが「ちょっと不調気味」というほのかな自覚で、それから一度ずどーんと緊張する。そのあと緊張したまま何とか持ちこたえる期間が「抵抗期」であり、ストレッサーに強いか弱いかの個体差もあるだろう。だがいずれ疲憊期(疲弊期)がやってくる。ここが「落ち込んじゃった」であり、いわゆるストレスを感じている状態とされる。

この図の嫌なところは、落ちこんだ曲線が浮上していないところだ。わたしにはこういうのがストレスである(笑)。

【ストレスの原因は恋愛、同情、嫉妬、そして鈍感さ】
学術的にはなんとなくハハンだが、ストレッサー、すなわち原因から考えるともっとわかりやすい。聖路加国際病院精神科部長の大平健医師は、の病気の原因は「恋愛」が1/3、そして「同情心のなさ」「嫉妬」、意外にも「鈍感さ」と言っている。恋愛については人それぞれだから省略するとして、同情心の無さ。大平さんは対談で事例を交えてこう言っている。

ボーナスの査定が悪くてがっくりきた男性社員(患者)は、普通なら「オレのことをみくりびりやがって」とその上司を恨むはずだ。だが家にたどりついて奥さんに愚痴ったら、「このご時勢でボーナス出るだけいいじゃない」と言われた。それでガクっときた。奥さんの第三者的な言葉に傷ついてウツになった(という診断を大平先生はくだした)。

親しい人には、自分が腹を立てたり落ちこんだりしているときは、一緒に怒ったり悲しんだりしてもらえればいい のだ。だから奥さんが「ひどいわね。そんな会社やめちゃいなさい!」って同情をしてくれれば、「妻はオレの気持ちを理解してくれたな」となった。だが諭されたために、この患者の場合、上司よりも奥さんに腹を立ててウツになったのだった
出典 『聞き上手は治し上手』 yomyom Vol.1 2006年12月 新潮社

賞与査定が「ほのかな予感」の「ショック相」であり、ボーナスの額を見て愕然とするのが「反ショック相」。家に帰るまでにいろいろ考えているのが「抵抗期」、そして奧さんのグサリが一気に「疲弊期」に陥らせたのであろう。

【正しいカウンセラーになるために】
人は、自分が落ち込んだとき、親しい人にそれを打ち明けるということは、一緒に悲しんでもらいたからであって、評論してもらいたいわけではない。冷静に説教されるのは逆効果にしかならないのだ。わたしたちはよく「冷静になって考えてみたらどぉ?」と言うが、それは間違っているのだ。正解は、一緒になって興奮して「あんにゃろ!これからやっつけに行こう!」 これが正しい相談の受け方なのである。

だが相談する相手に、芝居を打ってくれとはいえないではないか。打ち明ける相手を間違えるとエラいことになる。実はわたしのストレスもこれがダメ押しだった。しかし相手は悪気があるわけではない。そこがややこしい・・・。

 Ohira_ken000  大平医師。ベストセラー作家でもある。

なかなかデリケートな話題であり、たくさん書いたので、恋愛の話題は明日として、今日は以上としたい。お読み頂きどうもありがとうございます。

参考サイト http://www.stresscare.com/info/what3.html
参考サイト http://icofit.net/relaxation/about_stress.html
参考サイト http://ksearch.enq-g.info/result-83Z-83-8A-83G-20-83X-83g-83-8C-83X.htm

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