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2007年8月14日 (火)

趣味を科学する 2.趣味のDNA

読者の皆さんが趣味に没頭する夏休みに、あえて趣味に関してブログを書く というわたしは、いかなる人間なのか?と自虐的になりたくもなるが、書き始めてしまったので後には引けない。今日はその2日目である。

昨日は、趣味のAIDMA法則について書いた。人が趣味に落ちるのは、水が岩をうがつように段階的な掘り下げがあり、いつしかほとばしるように趣味に走るという仮説であった。

そこからはいくつか疑問が湧く。岩をうがつというが、うがつ水滴はそもそもどこからやってくるのか?水源があるとすれば、趣味とは生来の先天的なものなのだろうか?その人の遺伝子に組み込まれた、先天的な嗜好が趣味として表れるものなのか?好きなものは好きなのよ、と言い切って思考停止をしてしまうと、消費を科学することにはならない。だからしつこく趣味を考えてみよう。

さて、人の趣味にケチを付けるという意味で「趣味が悪い人ね!」という言葉がある。たいていは異性の相方にケチをつけるときに使われる。芸能界の結婚話や噂話に出てくる。こういうときの「趣味が悪い人ね!」には、あんな人選んで・・・という批判だけでなく、尾ひれがついているような気がする。尾ひれとは「趣味悪いけれど、結局あの人にはあれがお似合いなのよね」である。

あれ」に落ち着くのが宿命かどうかわからない。だが人が人を選ぶことは、実は趣味が遺伝しているという指摘がある。それはずいぶん前からなされているのである。

【勝手にアドバイス旬ネタ 趣味を科学する 2.趣味のDNA】 
文豪夏目漱石に「趣味の遺伝」という小品がある。引用してもかなり晦渋な部分も多いので、かいつまんで述べる。尚、著作権が切れているので、全文が青空文庫で公開されている。

日露戦争で戦死した友人「浩さん」の墓参りに「余」が行って、その友人の墓を参る謎の若い美人女性に出会う。浩さんは塹壕で無惨な死を遂げたのだが、彼とその美人は恋人同士だった。実はその二人の先祖にも同じような悲恋の物語がある。ここで余は、趣味の遺伝という新説を考える、という話しである。

こう書くと荒唐無稽だが、実はその当時(明治37年)日本にも広まりだしてきた遺伝学の知識をベースに漱石氏はこの小品を書いた。人間総合科学大学の飯田静夫先生は、この『趣味の遺伝』についてエッセイを書かれており、異性を惹きつけるフェロモンは、実は特定の人に対して放たれ、特定の人が感知する遺伝子が作用している、と書いている。

特定の人を好きになるのは、実はその人だけが放つ匂いが関係しているという研究があります。主要組織適合性抗原複合体(MHC、ヒトではHLA)の遺伝子が個人に特有な匂いを決めていると考えられ、匂いによって遺伝子型をかぎ分け、特定のHLA型のヒトを好きになるというのです。女性は男性より匂いに敏感で、多くの女性が数多くのHLA遺伝子群のなかで父親と同じ遺伝子型を持つ男性の体臭を好むこと、母親からの遺伝子型は全く無関係な事、自分が遺伝を受けなかったHLAの遺伝子型による匂いには無関心なことなどが報告されています。
出典: http://www.human.ac.jp/nin/pdf/karen200401.pdf

女性は父に似た人を好きになるというが、本当なのである。三つ子の魂百までならぬ、ご先祖様の魂は何代にもわたり、人の趣味として受け継がれる。

 Hla HLA。説明はURLを。
 http://www.cick.jp/kakuka/isyoku/HLA.html

【鉄ちゃんと女装者】
鉄道ひとつばなし』という原武史氏の本があり、その中でいわゆる「鉄ちゃん」、鉄道マニアはほとんどが男性である、それはなぜなのか研究すべしというくだりがあるそうだ。たしかに鉄ちゃんに女性は少ない。三脚とカメラをかついだ鉄道線路は男性の世界だ。

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ところが女性もちらほらいるのである。正確に言えば女装した男性である。

一説によれば女装者には鉄ちゃん(鉄道愛好家)が多く、時刻表を片手にローカル線を完全乗車し、鉄道模型も作り、完全乗車(その路線を端から端まで乗ること)にうっとりするそうである。ところが女装者たちは、内心では女性は鉄ちゃん趣味がないことを知っているので、自分に鉄ちゃん趣味があることをひた隠しにするという。有名な女装者で、プロのトラベルライターをしている人もいるというから、鉄と血は争えない。

これはかなりねじれた感情である。なぜなら女装者は女に見られたい、女の格好をしたいという趣味を持つのに、鉄道趣味だけは根っからのものなのか、捨てきれないのだ。年齢が年齢だろうから、リカちゃん人形へと走ることはないだろうが、格好は女性でも、先天的な趣味は心に取り残される。

参考&引用 http://www4.wisnet.ne.jp/~junko/junkoworld1_5_44.htm
参考 http://hatopia.blog10.fc2.com/blog-entry-181.html

【鉄ちゃんは生まれつき】
男の子の鉄ちゃんの脳は0歳から始まる」という記事がAERA 2007年7月9日号にある。記事自体はそれほど科学に裏付けされていないが、その中でジェンダー論研究者の加藤朋江氏(城西国際大学教授)の体験は、男の子=鉄ちゃん遺伝子があるというものだった。

加藤氏のようなジェンダー論者は、差を論じて、それを否定するのが常である。男女の性差をなくそう!がモットーのはずである。ところが彼女の2歳児の男の子を観察する内に、何もしなくても勝手に鉄道好きになっていくのを見た。鉄ちゃん遺伝子は生まれつきなのである・・・と述懐されたという。

 300pxa_group_of_railfans_are_taking 男むさい鉄ちゃん。

【趣味と遺伝子の相関がいずれ判明する】
趣味がもっと科学されれば、恐らくもっと趣味と遺伝のエビデンスが集まるだろう。それは、考えてみれば当たり前とも言える。その人がどんな病気を生涯にするか、遺伝子研究で予想がつくようになってきているのであるから。その人がどんな趣味に落ちるか、予想もつく時代がくるかも知れない。今日は以上です。

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レースクイーンでタレントの黒崎リコちゃんの情報をいち早くお届け。お宝画像や、未公開映像なども紹介していきますよ! [続きを読む]

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