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2007年8月12日 (日)

深澤直人の丸太/LOGアフォーダンス

infobar2がauの今秋シーズンで登場するというも流れ、今年(2007年5月)は初の作品集も発刊した工業デザイナーの深澤直人氏には節目の年になりそうだ。

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    infobar2                Naoto Fukasawa

その会心のデザインが丸太の家具。これを見たときは間髪を入れずCherryさんにメールをした。わたしは「土管遊」と思ったが、猫の主人の彼女は「猫の遊び場にぴったり!」とメール返信があった。シンプルでミニマルな素材と形状に深澤氏らしさがあり、まさに芸術的なプロダクトである。

【勝手にアドバイス Vol.223 深澤直人の丸太/LOGアフォーダンス】
森の中を散策すれば、倒木や丸太といった自然のベンチに必ずといっていいほど、出会うことができる。そんな気分を現代の住まいで再現した「LOGシリーズ」が発表された。
引用元 http://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_634/

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オイル・オークの素材の表情としなやかさを活かし、継ぎ目がどこにあるのか?と思わせる中空のデザイン。座ると軽い弾力性があり、でも頑丈さを感じるという。椅子と呼んでいいいのか、ごろんと転がす丸太ベンチと呼ぶべきか、何とでも呼べるし使える形状がとても新鮮である。

思えば深澤直人デザインの真髄は、環境と人の接点を商品化するところにあった。「手で握る棒のイメージが携帯(インフォバー)になり、「ぐるぐる回る換気扇」が無印良品のCDプレイヤーになった。丸太ベンチと人の接点は、森を散策する風景であり、倒木をする木こりの休憩である。

【森のアフォーダンス】
A fallen tree lying in the forest affords sitting on; it affords resting. The fallen tree is a huge bench in the forest.
『Naoto Fukasawa』 Phaidonより

 Photo  倒木(イメージ写真)

深澤氏の著書 『Naoto Fukasawa』(英文)にはすでにこのプロダクトが紹介されている。その一文を拙訳すると、『森に横たわる倒木は、人が座り休むのをアフォードしている。倒木はドでかい森のベンチである』。

心理学者ギブソンが提唱したアフォーダンスとは、「そこにあるものに自然に反応するという概念」である。森を歩き、疲れてそこに丸太があれば腰を落として座るだろう。それがアフォーダンスである。人と丸太は「腰掛ける」というアフォードな接点で、切っても切れない関係があるのだ。

【わたしのアフォーダンス】
だがこれを見たわたしのアフォーダンスは「土管だ!であった。ドラえもんに出てくる土管であり、児童公園にある丸太状の中に入って遊ぶあの遊具である。管の中で秘密の遊びをしたり、ひそひそ話をしいたり、声が響くのを楽しむ。誰かが入ろうとしてきたら、脱兎のごとく反対側から飛び出す。秘密の場。

 770152003_2  横一線の土管遊び。

ごろんとフロアに転がしておくだけでソファになる。たとえば普段は積み重ねておいて、お客さまがきたら、ごろんとさせる。はい、どこでもいいから座って。観葉植物を張り巡らせておけば、森のリビングとなる。惜しむらくは簡単にはアフォードできない(余裕がない)価格設定である。3seaterは¥245,700(W1500×D415×H400mm SMLと3サイズあり)。すべて受注生産だから仕方ないのだろうが。

【製作はSWEDESE】
スウェーデンの北欧デザイン会社SWEDESEが製作元になる。1945年に創業した家具メーカーの同社の強みは美しいデザインとその製造力にあるようだ。

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【喜多氏のアフォーダンス】
余談だが、デザイナー喜多俊之氏の作品「Saruyama(猿山)」にもまたアフォーダンスがあった。

人間が潜在的にもつ動物的本能や遊びを小さな空間になかに解放した。「座る、寝転ぶ、という人間にとって基本的な動作は、生活環境が変わっても不変ではないか」という考えのもとにデザインした。
http://www.toshiyukikita.com/works/category/furniture/saruyama.html

 Moroso_kita_saruyama  Saruyama わたしなら、頂上によじ登りたい。

【勝手にアドバイス】
あらゆる家具は、人間と接点がある。本棚であれば本を探して、その前に立ち、昔読んだ本に引き込まれ、やがてしゃがむ。ならばスツールが収納される本棚があってもいい。椅子の背もたれにはジャケットを掛けることがあるだろう。ならば、背もたれ自体をハンガー型にデザインしてしまえばいいじゃないか(そういう椅子は現実にある)。

誰もがする行動や仕草と家具の接点をどうデザインするか、それが家具の本質である。

人と従来からあるモノとの接点を、どれだけ素直な眼で観察することができるか。費者視点というより、人間視点を持つことだろう。深澤デザインのコンセプトには顧客視点の原点があると思う。今日は以上です。

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コメント

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投稿: homes for sale | 2009年8月11日 (火) 12時55分

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投稿: homes for sale | 2009年8月11日 (火) 12時52分

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