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2007年8月11日 (土)

自転車が呼んでいる

どうも「スイッチ」が入ってしまったかも知れない。それは仕事でもなく愛でもなく「趣味」なのである。

わたしは多趣味とは決して言えず、モノや人への接し方にこだわりはあるけれども、趣味は少ない方だと思う。長年こだわり続けているサウンドはあるが、楽器は弾かない(いずれやりたい)。映画や読書が趣味かと言われると、あまりに広すぎる言い方すぎてしまう。浦和レッズは趣味というより血である。帽子づくりにチャレンジしたいが、まずは体験レッスンから。

そのわたしのスイッチを入れるかも知れないのは、自転車である。

【勝手にアドバイス Vol.222 自転車が呼んでいる】
人が恋に落ちるときは(いくつかの甘苦い経験から)どんなものか想像がつくようになってきたが、人が趣味にはまるときは、どういうものなのだろうか?

自転車に乗りたい!もちろんMade in Chinaの安手のママチャリではなく、少し高価な自転車に乗りたい!と思ったのは、昨日(2007年8月10日)、前職の同僚だったHTさんとお茶を飲んで話したからだ。彼は言った。

「オレ最近、自転車乗っているんですよ」とHTさん。
「自転車?て、ロードレーサーみたいなやつを?」
「そうなんです。ま、そんな高いのじゃないですけど」
「へ~ぇ。なんでまた?」
「ジョギングしてたんですが、膝や足首が痛んで・・・自転車なら負担も少ないし、たくさん距離を走れるから」
「たくさんて・・・どのくらい?」
「20kmぐらいですね。2時間ぐらいかけて、海際コースを(彼は湘南住まい)ぐるっと」
「いいねぇ・・・」
「気持ちいいですよ。身体の調子もぐんぐんよくなったし」

HTさんが買ったのは台湾のあるメーカー製で21段変速、5~6万円ぐらいのエントリーモデル。家の周囲はたぶん起伏が多いので、多段ギアでないとしんどい。土曜日に働かないときは、ゴルフ練習場と自転車で数時間を費やすそうだが、もともとゴルフは好きだった彼が、土曜日に出社して身体を動かせるのが日曜だけになったときには、ゴルフ練習は止めて自転車だけにしているという。

しかも彼は今月末に、湘南から熱海までの行き帰り自転車一泊旅行を敢行するという。泊まりは旅館かホテルなのだろうが、どんなルートか知らねども、元大学で自転車部の友人と二人で箱根の山を乗り越えて、汗かいてゆくそうだ。わぁそれはイイ!と感嘆した。

何がそんなにイイのだろうか?実はそんな疑問詞は頭に浮かばす、なぜなのか、言うまでもなく自転車に乗るってイイな!とわたしの心にそれが拡がったのである。そして身を乗り出すようにして話しを聞いた。

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  たとえばこんなヤツが欲しい。

【Falling in Hobbyまでの道のり】
わたしはなぜ自転車にここまで惹かれるか、自分の心を点検してみた。

①子どもなりに自転車乗りだった。
 わたしは南池袋方面が実家だが、そこからよく自転車で遠出した。たとえば新宿や神楽坂、上野まで。距離にして往復せいぜい12kmくらいだが、子どもにしては長距離である。

②自転車乗りにあこがれた。
 南カリフォルニアにしばし駐在してたときからジョギングを欠かさないが、ジョグコースでよちよち走るわたしを尻目に、涙型のヘルメットとサングラスをきめて疾走するツール・ド・カリフォルニア自転車野郎に痺れた

③自転車をいたわる人である。
 写真のサイクリング車(今は倒産した出来鉄工所製。西友で買った)は20年近く乗っていた。その間、多くの部品を治しまた交換した。ブレーキシューや変速機ケーブルを取り替えるのは朝飯前。前輪はもちろん、変速ギア付きの後輪タイヤだって交換した。昨日のブログテーマの『太陽の塔』には、「まなみ号」という自転車が登場するが、著者のモリミさんのようにネーミングまではしないけれども・・・(愛着はあった)。

   Deki  20年間、ごくろうさま。

④ロードレーサータイプのホイールを2本持っている。
 仕事の関係で知り合った米国の自転車ホィール・ベンチャー企業のCEO Kirk Jones氏から、2本のホィール・サンプルをもらった。ワンタッチで交換するハブが付き。いつかこれをはめて乗りたい・・・と思っていたが今はトランクルームに突っ込まれている。

    Spin_wheels  同型のものをネットで発見(商品名はSpin Wheel

⑤自転車乗りが現れた。
 某シンクタンク系コンサルで本部長を務める先輩は、なぜか還暦を前にして思い立ち、子どものスポーツ車を取り上げて、多摩川近辺を走り出した。風を切るのが清々しいと言っていた。その話しを聞いたのは昨年で、それにも心を揺らされたが、とどめはHTさんだった。

このような背景があって、わたしは自転車に恋をしかけている。衝動愛ではなく赤い糸で結ばれた恋のようでもある。

【勝手に旬ネタへのアドバイス】
そこで考えた。人が趣味に落ちるのは、衝動的なのかも知れないが、ひょっとしたら伏線があって、赤い糸で結ばれていて、いつしかたぐり寄せるのかもしれない

わたしは昨日まで自転車に惹かれてはいたが、趣味にしようとまでは思わなかった。ということは、趣味前から趣味後には、恋愛と似たきっかけがあるのだろうか。落ちる気持ちを堰き止めていた何かのタガが、「コクン」とはずれるのが趣味化への道なのだろうか。

いやそうではないかも知れない。趣味は衝動的な自分発見でもあるし、趣味=仕事という人もいれば、何かしないと暇だからという人もいる。典型は無趣味なわたしの父が定年後に2日半ほどやった蘭育てである。思いの外、趣味の意識やそれにまつわる消費ニーズには奥深いものがあると感じた。

そこで来週の旬ネタは『趣味を科学する』というテーマで、趣味行動や消費の観点からマーケティングを考えてみることにした。趣味には階層ないし法則があるはずだ。世の中には趣味評論家がいるのか知らねども、わたしなりに考えてみたい。今日は以上です。

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