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2007年9月26日 (水)

発明とイノベーション / ロボモップ

大根グレーダー、ケトル、サッシ・・・このブログの過去3日のテーマ変遷である。さすがに今日はリビングの話題はもういいだろう・・・と思っていたら、ランチのときにCherryさん(わたしの相棒です)が「さん、おもしろい掃除機を発見しました!」ときた。

Cherryさんと刀削麺の汁を飛ばしながら、その掃除機の概略を聞いた。「どんな?」「丸くて・・・灰皿をひっくり返したような円盤のカタチで、しかもロボットなんです」「ロボットって・・・いくら?」「それが安いんです」 

円盤型?円いボール?たったの5000円のロボット?掃除機?さっそくネットで調べると、カタチの疑問が解けた。世界中で売れていることもわかった。大根、ヤカン、サッシ、そして掃除機なら家の中を一周するので今日のテーマはロボモップ

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【勝手にアドバイス Vol.246 発明とイノベーション / ロボモップ 】
ノルウェー国際発明賞受賞 日本特許取得 フローリング用お掃除ロボット「ロボモップ」
「ロボモップ」は部屋の中を縦横無尽に動き回り、フローリング(滑らかな床)を掃除してくれる低価格で画期的なお掃除ロボット。

引用元 http://item.rakuten.co.jp/mrmax/n-050096/

帽子のような円盤形の本体の裏側に使い捨てのクイックルワイパーのようなクロスをマジックテープで貼り、床に置き、真ん中にはボールをセットする。そのボールの内部に回転する重りがあり、その振動で移動する仕掛けになっている。ボールのスイッチを入れると、そのボールが回転し、部屋の中を縦横無尽に勝手に動いて、クロスでゴミやチリや髪の毛などを吸着してくれる。

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動く姿はネット上で見てもらいたいが、円盤のツバがどこかに突き当たると、ボールの回転方向が変化するので、ランダムに別の方向に走る。輸入元の動画では水の入った花瓶に当たる画面があったが、割とソフトな当たりなようで、ひっくり返らない。それを繰り返し、20~30分でひと部屋の掃除OK!というものである。

単純で賢い発明とはこのこと。ノルウェーの賞を取る理由がわかる。

【構造は単純】
ボールの中身は下図のような構造で、偏芯のような原理で回転するものと思われる。充電時間は 約3~5時間で、3つのパターンのタイマー設定(30分/60分/90分)が可能。ちょうど噴霧殺虫剤を仕掛けて外出するように、ロボモップをセットしてアバヨ!することができる。   

 Robomop_w01 Mop4 

お掃除ロボットと呼ばれるマシンはいくつかあるが、数万円から20万円までする高価な代物である。センサーがたくさん付き、コントロールされた動きをする。つまり「部屋を丸く掃かない」のである。ロジカルに端から端まで掃除して、自ら充電までするお利口さん。ロボモップのように丸いどころか三角に掃いて、行き当たりばったりではない。会計士VSマーケティング屋という対比がふさわしい。

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【発明者とその発明の経緯】
発明者はTorbjorn Aasenさん。彼が道具屋で転がるボール型の玩具をみつけた。そのボールはいろんなところに転がってゆく。そういえば日本にもそんな丸いボールで、羽根のついたオモチャがあったような気がする。とにかく彼はそれを買って、家に帰ってしばらく子どもと遊んだ。

  Robomop_aasen Aasenさんはロボットではない。

そのうちに彼は子どもの頃やったゲーム(オレンジ・タートル・ゲームというらしい。ノルウェーのゲームかしら?)を思い出し、紙をハサミで切って、それにマジックテープをつけて、床の上に広げた。転がるボールにもマジックテープを付けて、紙片をひろってゆくような遊びをつくった。それがきっかけになって、ロボモップが生まれたという。こうした「素朴な発想をかたちにする」が発明の第一の要素である。

【第二の要素とは】
日経デザインフォーラムでの、ある講演者のひとことが心に残っている。

 「発明とイノベーションは違う」

発明とはアイデアあり、まだ商品として活かされていない状態をいう。一方イノベーションとは、発明を目に見えるかたちにすることである。

たしかにロボモップはボールが転がって、ゴミを拾うという単純なものだ。その原形はオモチャのボールとマジックテープである。誰もがそこまでは到達できる可能性がある。だがそれを目に見えるようにする、つまり消費者にわかるようにするのは、まだ大きなジャンプが必要な溝がある。

    Photo_7   フェレットに転がさせれば永久運動?

【勝手にアドバイス】
大根グレーダー、ケトル、サッシ・・・このブログの過去3日のテーマ変遷。一見脈絡がないように見えるが一応ある。大根おろしでは「文化を伝承し進化させる」、ケトルでは「アフォーダンスからの発想」、そしてサッシでは「外部からの圧力、内部からの反発力をデザインする」というプロダクトデザイナーの仕事について考えてきた。

そして本日のロボモップでは「発明をイノベーションにする」である。

4日にわたるブログで、ビジネスにおけるデザインの役割の重要さ(いや起点です)を感じていただけたなら幸いです。もうひとつ付け加えたいこと(パーセプション=認識)は次のエッセイ(2007年10月1日)でまとめます。今日は以上です。

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