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2007年9月 5日 (水)

タイヤチューブという環境デザイン

「この名刺入れに興味があるんだけど」と同僚のCherryさん に言うと、彼女は顔をしかめた。ネット上の画像でも、それはかなり特徴のあるデザインと素材だからだ。「これって、ビジネスシーンではちょっと・・・」 わたしはすこしひるんで「じゃ実際にモノを見てから決めるよ」とひとまず引き下がった。 

しばらくして彼女から(今日のネタの)名刺入れのURLが飛んできた。言外に先に選んだ郷さんの趣味はちょっと・・・と強く匂わせつつ、「SEALってブランドがあります!」と書いてあった。「これ何?」「タイヤチューブです」「タイヤ・・・チューブ?」

チューブを利用したグッズかぁ・・・環境には良いけど、きっとデザインはダサいんじゃない?と思いきや「おおっ!」と言うくらいイケてるのである。ビジネスシーンに使うのはちょっと勇気がいるかも知れないが。

【勝手にアドバイス Vol.235 タイヤチューブという環境デザイン】
気になったのはカードケース、そしてPCバッグである。まずそのカードケース

 Cardcase_feature_pic01 11169977_sl_1cardcasesam1 

タイヤのチューブをざっくり切って、ボタンを付けて、芯には杉の間伐材を入れる、これだけの製品である。名刺入れというよりはSuicaやPASMOを入れてピッという用途が似合いそうだ。サイズは名刺入れサイズで、プラスチックカードで8枚、紙の名刺なら約12枚を収容できる。\ 3,200。

 11169977_sl_4cardcasesam4

次にはPCバッグ恐らく発売元MONDO DESIGNの目下の代表作だろう。タイヤチューブの素材に横開きのしっかりしたファスナーをぐるりと巻いただけのシンプルなデザイン。AppleのMacBook、Let's Noteは全機種入るというサイズ(内寸325×265×35mm)であり、タイヤチューブという「防水性」「弾力性」「クッション性」を活かしたところが特徴である。内部には、PDA、携帯電話、ペンなどの小物を収納するスペースがある。 8,900円。

  Pcbag_detail_mainv 

おもしろいのはペイントデザイン。雰囲気を出すためだろう、手作業でペイントを入れている。購入時に「縦」「横」「斜め」というペイントの位置の指定が可能だという。

職人の手作業による一点モノのペイントため、位置・角度は一つ一つ異なります。そのため全く同じ製品はなく、それぞれの個性を楽しめます。
引用元 http://www.seal-brand.com/products/pcbag/feature.html

  02_m 赤以外にも各色あり。

【素材の持ち味を活かしている】
煎じ詰めれば、素晴らしいのは素材の活かし方である。素材の持ち味をここまでうまくつかったリサイクル・モノは稀。脱帽である。

自分だけの素材感
原材料には廃タイヤチューブ(大型トラック用)を使用しています。素材の質感・品質を最大限引き出すために特殊な加工は施していません。そのため、タイヤ本来のラインなどにより、一つ一つ違う、オリジナルの素材感を楽しむ事ができます。またゴム素材の匂いは、数種の洗浄行程を経ているため気にならない程度まで軽減されています。また使用するにつれさらに匂いは低減されます。

引用元 http://www.seal-brand.com/products/index.html

「防水性」「厚み(3.5mm)」「(元々ゴムに印字された)品番のロゴ」「製造時ライン」・・・これらはチューブの持つ特性であり、そのまま活かすというところにアバンギャルドさがある。笑ったのは「パンク修理痕」があることがあります、という素材説明。豹皮など動物皮にたとえれば、撃たれた痕のような銃創だろうか。それをワイルドに活かしてしまう感性が好きだ。

 Material_pic04  パンク修理痕、エクボのよう(笑)。

ゴム製のチューブは難リサイクル物というか、再生用途がない。タイヤにしても小学校の校庭に埋め込むことはもうできない。だがタイヤならまだ更正タイヤとしてトレッドをリモールドすることもできる。一方、ブチルゴムという原材料で作られるチューブは、老朽化後、再生ができないことはないが手間がかかるとされ、廃タイヤと同じく、道路材料やセメントの焼成用原材料、段差プレートというリサイクルがなされている。

【再利用ブランドという記号化】
わたしはこのブログでスーザン・ベル(the new shopping bag)、アニヤ・ハインドマーチ(I'm not a plastic bag)、Monacca・・・などいくつも「デザインされた環境グッズ」を取り上げてきた。そこで思うことがひとつある。デザイナーにとって環境保護という社会現象は、記号化されつつある。つまり環境保護を消費アイコン化して、生活に(かっこよく)溶け込まそうというのがデザイナーの思いである。この点に関してはお客さま視点からも、来週考えてみたい。

MONDO DESIGNのクリエイターは、中村亮太さん、堀池洋平さん、榎本惣平さんの3名がコアだそうだ。 それぞれグラフィック・デザイナー、インダストリアル・デザイナーのご経歴をもち、2006年に独立された。みなさん1980年生まれの27歳。とっても新鮮な勢いを感じる。羨ましい。
http://www.caina.jp/designer_view.php?did=418

【勝手にアドバイス】
わたし自身が最近、自転車趣味に身を投じようとしているからでもあるが、作れば絶対に売れると思ったのは、「自転車のサドルバッグ」である。サドルの後ろに装備するウェストポーチのようなバッグである。カジュアルさとタフさ、耐候性、そしてその手の自転車の乗り手はメッセンジャーをコアターゲットとし、年齢が若い層だけでなく、若いと自負する年寄りにも売ろう。
 
  Img22009388  たとえばこういうのです。
  http://item.rakuten.co.jp/atomic-cycle/8-scicon-team-l/

もっとお薦めのアドバイスがある。それは私立の中学や高校の専用バッグを企画、設計することだ。学校法人にとっては環境アピールと環境教育になるし、生徒にはかなりイケているデザインのバッグになる。おまけに環境意識を少しでも高めてもらえれば、コギャルがエコ・ギャルになるかもしれない。この企画、ぜひ進めるべきだと思うので、もしもMONDO DESIGNの方がご賛同されるなら、一緒にマーケティングしましょう!今日は以上です。

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