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2007年9月25日 (火)

アウトドアリビング / トステム ワイドウィン

日経デザインフォーラムからインスパイアされた話題、第三弾を書きたい。作日(2007年9月24日)書いたイノックスケトルは「モノを壁へ」という、現代のデザインの王道を美しく実現した商品であった。高いのが玉にキズであるが(税込¥18,900)、美しく合理的なキッチン用具には、価格を忘れさせる怪しい魅力がある。

今日はキッチンから外へ出てみたい。深澤氏は「壁へ、人へ」とは言ったが、「外へ」とは言っていない。ゆえにデザイン王道の第三の定義はわたしオリジナルである。

02

外へとは何か。そこには2つの方向がある。

ひとつは、家財道具や家族メモリーを外へ出すことだ。レンタル・トランクルームがモノの外部化の例で、以前書いた「所有2.0/サイバークロゼット」は、クロゼットの外部化である。家族メモリーの外部化とは、思い出写真や映像、メールを外部に蓄積するもの。もうひとつは物理的に居住空間が外と一体なってゆく流れがある。それが今日のテーマ、「アウトドア・リビングへ」。

【勝手にアドバイス Vol.245 アウトドアリビング / トステム ワイドウィン】
家の住まい手は実にわがままだ。

冷暖房効率を高めたいから、機密性の高い、断熱効果に優れた壁やサッシがほしい。そうかと思えば自然も感じたいから、開放感あふれる窓を欲しい。だがセキュリティにも優れてなきゃいやだ。星空が見たいから屋根に円い窓が欲しい。けれど雨漏りは御法度。などなど。

ゴキブリを寄せ付けない鋼板でシステムキッチンをつくるというニュース、ありました。さもありなんとは思うのだが・・・。それはそれとして、住まいでは、室内と室外を一体化させて広々とした空間を感じさせるプランが流行っている。それはなぜなのだろうか。

【窓枠の見えない大開口のワイドウィンサッシ】
最近の戸建住宅のプランや傾向として、大開口を取り入れ、室内と室外を一体化させることにより、広々とした空間を演出するプランが増えています。またマンションデザインにおいても同様に、出来るだけ開口部を大きく取り、奥行きを感じさせることで、広々とした室内空間を演出するタイプが増加傾向にあります。
引用元 http://www.tostem.co.jp/newsrelease/nr467.htm

     Nr467_1_2   

トステムのこのサッシは最大高2.83mという高さ!2階までいっちゃいそう。大きいだけでなく「窓枠が見えない」のである。上も横もぎりぎりまでガラスという、シンプルで開放感あふれるデザインにまず目を瞠らされる。このデザインならサッシがあるのか、いや壁があるのかさえ、一瞬忘れてしまう。

    01 02_2 上から下まで。 

貧乏性のわたしが気になったのは網戸であるが、「ロール式収納網戸」が装備されている。横方向に開閉して、普段は視線からは隠れる。デザインの一貫性がある。最大の注目は、リビングからアウトドアへの真っ平らな「レールの凹凸をなくし、空間をフラットにつなぐ下枠フラット構造」である。

   Img_design1

従来からフラット構造のサッシはあったが、ワイドウィンでは壁一面の間口と高さを持つサッシ+フラット下枠を装備することで、内と外の一体感が飛躍的に高まった。バリアフリーという実用的な意味もあるが、外部のウッドデッキなどと一体になるという「アウトドアリビング」を実現したことが素晴らしい。

【勝手にアドバイス】
工業デザイナー深澤直人氏の主張に「張りがある」というものがある。人は環境の中で外圧を受け、それを内側からの力ではね返している(下図左)。その外からの圧力と、内からのはね返す圧力で「張り」ができる。生き生きとした人は、張りのバランスが取れているという主張である。

     Photo

家も同じなのである。外からの天候の圧力をはね返し、内からの生活をエンジョイしたい圧力が出てくる。その「張り」をデザインするのが住宅デザイナーの仕事のひとつである。

だがペットのために、リビングにフラット構造を適用して甘やかすことにはわたしは反対である。
 
   Suroa02    

   今日は以上です。

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