SONYのRollyって何よ?
腰の入ったティーザー(じらし)キャンペーンが、SONYから展開されている。対象商品はミュージック・プレイヤーだ。まだ見ぬ商品についてのソニーからのアナウンスメントは、「サウンドエンターテインメントプレーヤー」である。要はデジタルプレーヤーであることは間違いない。
ずいぶんと思わせぶりに、専用のティーザーウェブサイトをつくり、メールマガジンやブログパーツまでもつくり、2007年9月10日には、抽選で選ばれた50組100名のソニーファンに対してお披露目を行うという。
その姿は依然ベールに包まれているらしいが、ネット上にはそれらしい画像がある。果たしてそれがフェイク情報でか?未確認ではある。だがじらされるばかりでは能がないので、SONYのエンタメプレーヤーをテーマにしてみたい。
【勝手にアドバイス Vol.234 SONYのRollyって何よ?】
まずはメディアの報道から。
Rollyの詳細は明らかにしていないが、「音楽の『新しいリスニング・スタイル』を提案する」「サウンドエンターテインメントプレーヤー」。「ソニーがこれまで培ってきたさまざまな技術の粋を集めて創られた新しいオーディオ商品」であり、「クリアなサウンドを楽しむだけでなく、さまざまな生活シーンにおいて、多彩な音楽の楽しみ方を実現する」という。
引用元 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/20/news038.html
サイトTOP。
この記事のタイトルには「今度こそiPodキラー?」とある。今度こそという意味は、「2年前、ソニーはAppleの新型iPodの発表・発売があったその日に、ネットワーク・ウォークマンを発表し、大惨敗を喫した過去がある」からである。「」の文の引用元は東京IT新聞、2007年8月28日号から。
このような経緯があるのでメディアの方々は、「SONYさん、今度は大丈夫ですか?」という疑心暗鬼があるのだ。だがネットワーク・ウォークマンは大ヒットではなかったとしても、それなりにプレーヤーとしての地位(シェア)は確保した。決してフロップ(失敗)ではない。SONYという偉大な会社への期待はいつも大きく、小ヒットでは許されない宿命を背負っている。ましてティーザーキャンペーンだ。「音楽の聴き方さえ変えてしまう、新たな価値観を生みだす」、それでなくてはSONYではない。今回はどうなのだろうか?
【ぎゃーという商品コンセプト?】
下記のコメントは、ティーザーキャンペーン・ブログの書き手、小久保さんからの転載である。
1."Rolly"という名前。
2.『サウンドエンターテインメントプレーヤー』
3.新しいオーディオ商品
その上で、商品に関する彼自身の感想を、こう記している。
1.出会いは「おーっ!!」
2.触れて「ほーっ!!」
3.眺めて「えーっ!!」
なんだかよくわからないし、こうした表現はSONYらしくもないぜ。でもまあ若返った感じがして好感はもてる。革命的な商品なんだ、という雰囲気が伝わってくる。それはそれでいいと思う。Appleにやられっぱなしだし、そのAppleから、今週にもiPodの新型(か何か)が発表されるという話だ。SONYもやはりそれは意識しているのだ。
【摩訶不思議なティーザーキャンペーン】
2007年8月20日から公開された、まるで動画投稿サイトのような「Rolly」プロモーションサイト。そこにはクリッカブルのような数々の小さな画像があり、それぞれにメッセージが込められているという。いくつも見たのだが、どうもそれらしいヒントはわからなかった。

Rollyのブログには「実際に“Rolly”を見ると、なるほど!と思うはずなのですが、この時点ではわからないと思うので、ちょっとしたヒントを」などと書かれていて、ひとつひとつの画像には意味があるのだ、ということを匂わせている。このサイトの下に流れるワードが、製品のキーワードだという。初期のブログには「enjoy」「Roll」「DANCE」「SPIN」というワードがあった。わたしが9月2日にチェックしたときには次のものだった。
Open
Communication
Free Style
Chill
Lucky
Abstruction
Peace
Suffle
Share Music
KURUKURU Motion
もっとも具体的で変なワードはKURUKURUだ。クルクル?丸い?FREE?よくわかない。ティーザーキャンペーンにはメリデメがあって、メリットは興味を積み上げて話題づくり、デメリットは(明かされたとき)必ず失望が伴うことだ。つまりSONYは結構大胆な勝負に出ている。
【どうやらiPodキラーではなさそう】
ところで。わたしもCherryさんも、youtubeである動画を見つけている。わたしが見つけたのは2日の日曜日であるが、めざとい彼女はもうちょっと前だそうだ。その動画が正しいすっぱ抜きならば、RollyはiPodキラーではなく、動くCDラジカセというか、転がるジュークボックスというか、恐らくそんな製品だ。iPodに正面から勝負は挑んでいない。
一方、衣替えするiPodは、「iPhoneライク」な製品になるという噂がある。つまり液晶画面が大きくなって、クリックホイールがバーチャルになるのだ。噂であるので間違ったらすみません。だがそれがほんとうなら、動画・画像機能をもっと高めつつ、ユーザーインターフェースに新しい価値をもたらすものだ。Appleは、携帯デジタル・オーディオの商品価値を高めることにがっぷり取り組んでいる。
一方、Rolly。それが携帯オーディオでないとすれば、ちょっと失望だ。じらされる分だけ、消費者には想像力が膨らむ。そこでiPodキラーではまったくないカテゴリー・・・そういうメッセージはいかがだろうか?別のカテゴリーならそれはそれでいいし、携帯できないサイズでもなさそうなのだが・・・。
わたしはSONYに、エンタメプレーヤーではなく、もう一度Appleの牙城を切り崩すような携帯オーディオの地平線を切り開いてほしい。iTunesだって欠点は多いし、iPodの操作も改善の余地は多い。常識を覆すのがSONY。それは多くの日本人の期待である。そんなことを思った。今日は以上です。
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