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2007年9月30日 (日)

永田琴監督の『WOMAN』に、スクリーンの中の銀座を見た。

銀座並木座は1998年に閉鎖された84席の小さな映画館だった。

 Meigaza451  
  http://kuradashieigakan.com/kura-31/meiga11.htm

蔵出し映画缶」というサイトから1964年(東京オリンピックの年)の上映スケジュール表を転載させていだだく。市川昆監督作品選集とある。「ビルマの竪琴」「炎上」「野火」「おとうと」などの上映スケジュールが見える。日本の名画を映した映画館だった。

スクリーンのなかの銀座 伝説の並木座が映す。銀座を遊ぶ。 」展示会が、銀座のハウス オブ シセイドウで2007年9月21日から11月25日まで開催されている。池袋文芸座、早稲田松竹、高田馬場パール座などを徘徊したわたしは、並木座に通ったわけではないが、展示会の懐かしい匂いに惹かれて出かけた。

【勝手にアドバイス 永田琴監督の『WOMAN』に、スクリーンの中の銀座を見た。】
銀座には、数々の映画館、劇場、ギャラリー、メゾンが集まっています。例えるなら最先端の流行や文化を発信する「劇場都市」。そこに集う女性を、まるで女優のように美しく磨く劇場であり、資生堂もこの地で独自の美意識を持ち、新しい女性美を発信してきました。
同展 パンフレットより。

     6994 岸さん。

1階には石原裕次郎、岸恵子らの出演作の展示パネルと、30席ぐらいあるミニシアター。連日『君の名は』三部作(松竹、昭和28年)、『銀座の恋の物語』(日活、37年)など往年の名画を上映するようだ。わたしは勤め帰りの夕刻だったので、ショートフィルム『WOMAN』だけを観た(連日上映中)。

2階には並木座で使われていた映写機が展示されていた。市川昆監督の直筆原稿は、けっこう大きな字が20文字×10行の特製原稿用紙に書かれていたのが印象的。女優田中絹代が愛用していた鏡台や真っ赤で小さいハイヒール(21.5cm)、エルメスの時計も印象的だった。数々の『花椿』(資生堂広報誌)のデザインもすばらしい。

【永田琴監督の『WOMAN』】
こういう懐かしさもいいが、じんわりきたのは永田琴監督の『WOMAN』である。

話は他愛ない。擦り切れたサンダル履きの、どこやらの地方から銀座に初めて繰り出してきた、若い女性2人(仲里依紗さん、あがささん)が、東京メトロ銀座駅の構内で右往左往したあげく、ようやく4丁目の地上に出た。

わぁ!これが銀座だぁ!」「銀座だねぇ!」 丸出しなのがかわいい。

フィルム式(?)の一眼レフのカメラを方からたすき掛けにして、大きな銀座マップを手に、2人で初めての銀ブラというか、右往左往するのだ。ああ、見ていられない!と思ってしまう。その二人の前に威風悠々と銀ブラをする奥さまが通りかかる(藤井かほりさん)。ふたりは銀座がびしっと似合う奥さまの風情に大きな衝撃を受ける。奥さまがてらいなく、和装店やアパレル店を銀ブラする姿にため息をつく。いつになったら奥さまになれるのだろう、わたしたち・・・と。

    Photo3  奥さま役の藤井さん。

【うろうろするオンナを撮る】
このストリートロケ100%を撮ったのはどんな監督なのだろう?と気になった。調べると『渋谷区円山町』という、やはりロケ中心の恋愛作品や、2007年12月に公開される『Little DJ 小さな恋の物語』を撮ったのが永田琴監督だ。

  Photo 永田監督もストリート。    

監督には道をうろうろする人間模様を描くのがうまいという評価があるようだ。『WOMAN』の中でも、おのぼり2人が銀座の路地をさまよったり、泰明小学校の校庭をのぞく姿、銀座のキューピットのお尻をなでるシーンは、うふふだった。

  P5170175 何をねらっているのだろう? 
  出典 http://i.cool.ne.jp/alimentotherapy1600/P5170175.JPG

【勝手にアドバイス】
『WOMAN』を観て、やっぱり銀座は女のものなんだとつくづく思った。おのぼりさんにもそれなりに、裕福な奥さまにはたっぷりと、オンナを磨いてくれる街が銀座なのだ。昔の資生堂パーラーの時代からそういう街だった(展示場でパーラーの映像を観ました。これも興味深い)。銀座はあらゆるオンナにフトコロが深い街なのだ。

オトコは街というものを「地図」でとらえる。どう歩いたらどこに着く。その途中には何があった。だがオンナは街を「経験」でとらえる。サービスや商品ごとに脳内地図にたたきこんでいる。その地図にはショップごとに経験タグがぶらさがっている。「美味しい」「ふつう」「おもしろい」「ここ、覚えておこう」「二度とゆかない」etc.タグが付いていない店は地図上にはあっても、オンナの脳内地図には存在しない。これはデートのときも大切な違いだから覚えておこう。今日は以上です。

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あー 例の 資生堂本社1Fでやってたそうな ショートムービーって もう終わってんですね。 田舎なウチなんかには全く無縁な話でしたんで、 あんま顧みなかったもんで、 これまた 遅ればせながらの  今さら情報ですけど、 ― これ 里依紗ちゃんだけでなく モデル....... [続きを読む]

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