demanoのバナーエコバッグ
2007年5月から6月にかけて仙台で第3回仙台国際音楽コンクールが行われた。ヴァイオリン部門とピアノ部門でのコンクールは楽都仙台をアピールするにふさわしい内容とされた。だが音楽コンクールが今日のテーマではない。コンクールで使用されたバナーフラッグに注目したい。
開催期間中にこのバナーフラッグが街中を飾ったが、そのフラッグを再利用してリサイクルエコバッグがつくられた。製作したバッグは10月6~8日に開催された「仙台クラシックフェスティバル2007」の会場で販売された。
【勝手にアドバイス Vol.257 demanoのバナーエコバッグ】
これは東北生活文化大学短期大学部生活文化科と宮城文化服装専門学校の学生がボランティアで制作協力し、800円から2000円で120個だけの販売だった。残念ながら当然完売。実はこのアイデア、元はスペインはバルセロナのデザイナーグループが始めた。丈夫だしエコだし、世にひとつしか無いデザインのバッグができる。その発想も商品も素晴らしい。
【demanoのウエブサイト】
そのデザイナーグループ会社とは「demano」。この会社のウエブサイトが凝っていておもしろい。まず白いゴミ箱が4つある。ネズミ男のような格好の青いビニールコート着た男が表れ、ゴミ箱にビニールや傘や何やらのゴミを捨てる。ゴミ箱それぞれにBasic、Net、Patchwork、Drapという商品ラインが示される。
そこでひとつのゴミ箱を選んでクリックすると、女性が現れて、あたりに誰もいないのを確かめてから、ゴミ箱の中をあさるのだ。あら不思議、中からバッグを取り出して、逃げるように持ち去ってゆく。
男性パターンもあり、同じようにゴミ箱からバッグを拾っては立ち去ってゆく。動画だが、かなり軽くさくさく動く。メッセージは強烈に明確である。誰かがゴミにしたものからバッグをつくるのがこの会社。
【商品デザインは素晴らしい】
廃棄されたバナーから作られる商品はどれもカッコいい。どうみてもヨーロッパ・テイストのデザインのバッグである。それもそのはずだ。もともと一流のデザイナーが広告をつくっているのだから。そのを組み合わせにはセンスが必要ではあるが。Basicから2つほど選んでみた。左は70ユーロ、右が55ユーロ。
【demanoとは】
demanoは1999年にEleonoraさん、Marcelaさん、Lilianaさんの3人が起業した会社で(いずれも女性)、そもそもフェスティバルや展覧会、イベントでのポリビニールやポリエステルのバナーを再利用して、バッグや小物に仕立て上げることを目的にしてきた。
出典 http://www.demano.net/ENG/mundo_historia.html
まずはひらめき。バナーをなんとかリサイクルできないか。さっそく市庁舎や文化会館などにかけあって廃棄バナーを供給してもらうようになり、この写真のように在庫をかかえるようになった。取り組みが良かっただけでなく、デザインが優れていたから商品は売れ、今ではヨーロッパの他国やアジアの国々にも輸出している。
企業理念は明確。「Statement」には「デザインを通じて世界を救えないか?」「リサイクルはエンドレス」「もう状況は非持続である」「2100年には地球の1/3が砂漠になる」などとある。
なおdemanoは日本でも購入できる。リアル店舗はなくオンラインショップはこちら。惹かれるデザインが勢ぞろいしている。
【勝手にアドバイス】
エコ+かっこいいがdemanoのコンセプトである。エコだけではダサいし窮屈である。やはりどこかにカッコよさがないと、消費者も手を出しにくい。その点demanoは、元々カッコいいデザインのバナーを、色彩と素材に気を配って再利用して、新しい価値観を生み出した。
ということは、日本でやるとヒラガナや漢字が入ってくるのである。間違って縫製すると「楽都仙台バッグ」ですか?と言われてしまってはオチである。そうだ、Panasonicに教えてVieraヒルズで使ったバナーをエコバッグにしてもらおう。良いアイデアだ。今日は以上です。
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