« わたしの理想的なマーケティング | トップページ | 愛から選んだ手帳 COATEDスリム »

2007年10月 2日 (火)

infobarからinfobar 2で変わったこと。

そのうちにiPhoneが日本で発売されたりして

そう言ったのはCherryさん(=仕事の相棒ですが引き裂かれました・・・)だった。「そのうちに」という言葉のまくらは、深澤直人氏のinfobar2がなかなか発売されないんだよ、というわたしのつぶやきだった。試作だけ出して、いつまでも出ないから(iPhoneに鞍替えしても)仕方ないと。しかしMixiのinfobarのコミュニティでは、夏ごろからだんだんと噂が現実的な姿を帯びていた。

そして遂に2007年11月発売の発表!infobar難民が救済される日がくる。電池切れ度が高いがカワイイinfobarオリジナルのユーザーたるわたしだが、まだ2を予約していない。ごめんなさい。予約ができる店舗とそうでない店舗があるのは聞いた。だが、実は黒白の「イチマツ2」を待っている。これ・・・春に出ますか?

  Pict0002   ただいま(ほぼ日で)充電中。

【勝手にアドバイス Vol.249 infobarからinfobar 2で変わったこと。】
今日はinfobar(最初のモデル)からinfobar2までに、何が変わったのか?という視点から商品やデザインを考えてみたい。

 Infobar2  イチマツでないならミドリがほしい。

機能の説明はもういいだろう。ひとことで言えば「今日的な機能はだいたい搭載されている」。大画面(有機EL)、高画質カメラ、ワンセグ、そしてオサイフ。もっとも機能について語られなくても売れる、とても不思議な携帯である。

基本的なデザインコンセプトはオリジナルと2では変わらないから、2003年から2007年の4年分の業界や社会変化をしょっている。それは機能や筐体デザインにとどまらず、デザイナーの仕事の領域、からだと外部のインターフェース、さらにデザインとセグメンテーションの関係である。そんな切り口で考えてみたい。

初恋の人が4年の歳月をへて、ちょっと丸くなって、ふたたび目の前に現れた(笑)。心がわりはいかがだろうか?

【携帯デザイナーの仕事の領域】
この4年間の中の変化ひとつ目は携帯デザイナーの仕事の領域を変えたという点である。infobar2のプロトタイプが発表された後に発売されたiPhone、その前後からボタンレスのツルンとした携帯電話が発売されてきた。もちろんそれは多くのデザイナーには予想内だった。

ユーザーにとっても通信事業者にとっても、ツルンのiPhone型のデザインとインターフェースの魅力は大きい。表示ソフトウエアだけを変えることで機能が変わるというパッケージング、余計なものがないシンプルなデザイン。だがそこれは携帯デザイナーの仕事の領域を変えた。ツルンの表面の外側にはデザインは不要だからだ。

それに対する深澤直人氏の答えはあった。彼はソフトウエアにも手を出したのだ。正確に言えばアイコンのデザインである。来るべきiPhone型の電話時代に備えて、筐体デザイナーはその内側にも手を出さなければならない。これが深澤氏の解だったのではないか。

  Photo  アイコン。

【生活インターフェース】
ふたつ目はインターフェース。オサイフ、ワンセグなどの機能が追加されたせいで、確実に変化したのが「生活インターフェース」である。

音楽を聴く、コンビニの店頭で携帯をタッチする、改札でタッチをする、携帯をヨコにしてテレビを見る。耳にあてる、カメラで撮影する以外に、携帯はタテヨコ斜めに活用されるようになってきた。今の携帯のデザインはinfobar2もそうだが、基本的に「電話型」である。頬に寄せて喋るかたち。だが喋る機能はもはや携帯の単なるひとつの機能に過ぎない。いずれもっと大胆なカタチのデバイスが出回るだろう。

Wiiのリモコンのように振る機能を活用して、たとえばタテに振るとワハハの笑い声、ヨコに振るとイヤよイヤよ・・・という音声を添付できる、目覚まし時計になってブルブル震えながら逃げ回る(?)そんなものいいかな。

【消費者のデザイン・セグメンテーション】
三つ目は、消費者のデザイン心を呼び覚ましたこと。これこそinfobarのもたらした最大の功績である。

infobar前の時代は携帯といえば折りたたみで、折りたたみでないものは特定用途かおじいちゃん向けぐらいだった。色にも気が配られていたとは言えない。デザインケータイが起爆剤になって、携帯だけでなく、身の回りのモノへのデザイン心がかき立てられた人は多い。雑貨のデザイン覚醒元年と言ってもいいかもしれない。

その結果、デザインが顧客セグメンテーションの切り口になった。あるデザインを好む・わかる人と、好まない・わからない人を区別することができるようになった。デザインは感性に過ぎないと思われていたが、今やわたしたちはデザイン・セグメンテーションをし、されるようになった。メーカーも販売店もデザインをひとつの要素に生産・出荷計画を立てるようになった。。

infobarからinfobar2への4年間の変化を消費者の視点からみると、携帯デザイナーと「カバーの内側」でも付き合うようになったこと、聞いて喋る電話から携帯は「生活のインターフェース」になったこと、そしてデザインでわたしたちは区別する「デザイン・セグメンテーション」、この三点である。

その引き金を引き、また強めようとしているのがinfobarからinfobar2への流れである。今日は以上です。

|

« わたしの理想的なマーケティング | トップページ | 愛から選んだ手帳 COATEDスリム »

コメント

通りすがりさん、コメントありがとうございます。
おお、そうでしたか。そう言われればアイコン的には似ているものがありました。勉強不足でした。すみません。

投稿: 郷/Marketing-brain | 2007年10月 7日 (日) 14時40分

初代をお持ちならわかると思うのですが、初代のアイコンも、この人がデザインされたと思われるのが入ってますよ。昔からやってたようです。
データフォルダのアイコンとか全く一緒。

投稿: 通りすがり | 2007年10月 7日 (日) 00時16分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/158074/8210264

この記事へのトラックバック一覧です: infobarからinfobar 2で変わったこと。:

» 有機EL [キーワード流行ブログ]
有機ELの技術を持つテレビがいよいよ商品化されることになりました。2007年の12月1日にソニーから有機ELパネルを採用した薄型テレビ・XEL−1が発売されます。価格は画面サイズが11V型のもので20万円。有機ELのELとはElectro Luminescenceの略で... [続きを読む]

受信: 2007年10月 2日 (火) 20時26分

« わたしの理想的なマーケティング | トップページ | 愛から選んだ手帳 COATEDスリム »