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2007年10月 6日 (土)

USBアナログプレーヤーに学ぶ2つの温故知新

少し前だが、神保町の裏道にある喫茶ミロンガでお茶を飲んでいた。タンゴの曲がかかる隠れ家的な喫茶店。隣に若い女性が座った。と思いきやすぐに立ち上がって別の席に移っていった。

わたしの目の前に座る男も、若い女性の向こうのテーブルの人々も、口に煙りの出るものをくわえていたからだろう。百害あって一利なし。だから女の子も逃げるんだ、ODJ君。などと苦々しく思いつつ「さあ、出ようか」と席を立つと、若い女性が座りかけた席に忘れものがあった。
 
Titlelogo 
Disk Union(音楽ショップ)のロゴの、手さげ袋だ。30cm四方のサイズだから、いわゆる(というか懐かしいというか)レコードなのだ。わたしは「お嬢さん、忘れ物ですよ」と彼女が移った席を探して手渡した。彼女は微笑んで「すみません」と受け取った。

【勝手にアドバイス Vol.251 USBアナログプレーヤーに学ぶ2つの温故知新】
今ごろレコードぢゃないでしょ、と思うだろうが、レコードのジャケットの美しさは到底CDのブックレットの比ではない。レコードの溝を掘るサァー・・・という音にも味わいがある。忘れっぽい彼女がどんなレコードプレーヤーをお持ちか知らないが、USB接続のアナログ-デジタル変換プレーヤーも出回るようになってきたから、かんたんにiPodで聴くこともできる。

 Ttusb10  ION(アイオン)のUSBアナログプレーヤー

USBケーブル1本でアナログレコードの音源をPC/Macに録り込むことができます!ステレオ・ミニ入力端子も搭載! グレード・アップした話題のUSBターンテーブル「TTUSB10」のご紹介です。アンチ‐スケート・コントロール機能を搭載し、より安定した再生を可能にしました。
引用元 http://www.pro-audio.jp/ion/ion_ttusb10.html

 Ittusb_step1(初代製品)  
 
接続はかんたんなソフトウエアの操作で、溝(アナログ)からWav、MP3(デジタル)へ転換ができる。タンゴレコードの蒐集家でもあるミロンガでは、所蔵している何百枚?もの、味わいのあるタンゴのレコードがライブラリ化できる。米国製でプロオーディオ・ジャパンから発売中。価格は24800円。

 Pict0017 the Rolling Stones in concert 1969.  

愛蔵のこのレコードもデジタル化できるはずだが、ラスト曲の『Street Fighting Man』のところで音飛びがあり(Sleepy London town・・ガガ・・Sleepy London town・・ガガ・・・)いつまでもミック・ジャガーが寝ぼけたロンドンから抜け出せない。なんとかならないのだろうか?

IONからはコンパクト・カセットテープをPC接続でデジタル化する機器も発売中。こちらは19800円。
http://www.pro-audio.jp/ion/ion_tape2pc.html

【商品開発はライフスタイル開発】
単にノスタルジーにかられたわけではなく、商品開発はライフスタイル開発の繰り返しなのである。次の図はセミナーで使うプレゼンの1ページをもってきた。

 Usb_2

左隅のCDコンポは顕在ニーズであり、吾輩にとっても普通の聴き方である。その上の初代ウォークマンは「歩きながら音楽を聴く」という潜在ニーズを発掘して、ライフスタイルを変えた。iPodはさらに一歩進んで音楽ライブラリをPCやネット上に所有するというライフスタイルを開発した。

そして真ん中上、IONのUSBプレーヤーは「温故知新ニーズ」、レコードをデジタルで聴き保存できるというライフスタイルを開発した。昔のメディアを持つ中年にスポットをあてたノスタルジーなニーズである。

【勝手にアドバイス】
だがレコードを買った若い女性にとってはどうなのか?彼女にとってレコードとは埋もれた青春ではない。ノスタルジーを愉しむという現在形のライフスタイルなのである。パソコンでレコードを聴くという、デジタルなノスタルジーなのである。

つまり、温故知新の商品開発には過去形と現在形がある。世代や商品規格のギャップを埋めるところには、たいがいこの二つが混在している。USBプレーヤーからそんな教訓を得た。

 Pict0013 このデジタル化はアナログ・ノスタルジーかしら。

なおサウンドバーガーについてはこちらを。空想のiPhone shuffleについては勝手に空想してください。きっとライフスタイル開発のトレーニングになりますから(うふふ)。

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