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2007年11月10日 (土)

ClimateSmartからエコ・インセンティブな仕組みづくりへ

ビジネスメディア誠メッセージが書けるトースターのことを書いたとき、それをデザインしたSashaさん(カリフォルニア州にお住まい)から、環境保護のメッセージ・トースターをもらった。そのメッセージにはこうあった。

  Climatesmart_toaster

トースターに書かれた英語を翻訳してみよう。
PG&E(カリフォルニアの電力・ガス会社)ではClimateSmartというプログラムを始めました。それは家庭で利用する電力やガス量と関連づけて、二酸化炭素ガスをオフセットさせる取り組みです。普通の家庭では5ドルくらいでそのプログラムに参加できます

「トーストの冷めるころ、このメッセージは自動的に消滅する・・・」とは書いていなかった。今日はカリフォルニアのエコな話題を。

【勝手にアドバイス Vol.275  ClimateSmartからエコ・インセンティブな仕組みづくりへ】
ClimateSmart is an easy, personal way for you to take action against climate change. Through this rogram, you can make your energy use “climate neutral” by choosing to add a separate amount to yourmonthly energy bill, based on your actual energy use. The amount you pay will be invested in new environmental projects in California that will reduce or remove an amount of greenhouse gases equal to hat of your energy use?making your energy usage "climate neutral."
引用元http://www.pge.com/about_us/environment/features/climatesmart_faq.html#whatisclimatesmart%E2%84%A2?

拙訳 ClimateSmartは気候変化に個人の力で立ち向かう手段です。ご家庭から発生する温暖化ガスを相殺する環境活動に要する費用を、電力・ガスの使用量から算出し、月の光熱費に加えてお支払いいただくプログラムです。その全額をカリフォルニアの温暖化ガス削減プロジェクトに投じ、気候をニュートラルにし温暖化防止に役立てます

 Climatesmart02

 ①一般的な家庭から年間5.3トンの二酸化炭素が排出される
 ②ClimateSmartと契約し、電気料金の一定額をCO2を減らすプログラムに参加する
 ③その額100%が温暖化ガスの減少プロジェクトに使われる
 ④ClimateSmartプロジェクトで5.3トン分の二酸化炭素が減少する

【あなたがどれだけCO2を出すかを簡単に算出】
まずこのプログラムへの参加申し込みが必要。それから温暖化防止コストを算出する。自宅の電力使用量とガス使用量をインターネット画面に入力すると、月額費用が算出される。

 Climatesmart_ikura
 http://www.pge.com/about_us/environment/calculator/estimator.html

日本の一般的な家庭を想定して、月350kw、ガス50m3と入力してみると、4.15ドルという数値がでる。温暖化防止策実施のために、月額約500円をシェア(消費者が負担)するというプログラムである。この金額を月額の電力・ガス料金に加えて支払うことになる。

 Forest01 森林保護

カリフォルニア州からの基金も得て(2000万ドル/3年間)運営されている。家庭にシェアしてもらう費用とこの基金で森林再生保護対策を実施する。カリフォルニアでの温暖化防止コストは、電力1kwあたり$0.00254(0.28円)、ガス1m3当たり$0.06528(7.3円)である。

【今のところ・・・】
プログラムは2007年春からスタートし、9月時点で700人の個人宅(PG&E社社員を含む)と事業所が参加。企業ではLongs Drugs(ドラッグストア)、Sierra Nevada(ミネラルウォーター)、New Resource Bank(銀行)など。目標は自動車35万台分のCO2削減である。まだそこまでは達していないのだろうが、電力会社自らこうしたプログラムを実施する例はまだ少ない

日本では東京電力で『CO2家計簿』という取り組みがある。これは電力使用量を入力して、年間のCO2発生量をネット上で計算、グラフ化するというものである。「こんな量のCO2を出している」で終わりなのである。もう一歩踏み込めないだろうか。

 Kakeiboimg1

【ネットを使えば一歩踏み込める】
ニワカ自転車乗りのわたしは、日曜日通算5回のライドの結果を、エコサイクルマイレージに登録している。

 走行距離 88.37km
  走行時間 4時間39分
  消費カロリー 1294.839キロカロリー
 自動車で同じ距離を走行すると排出されるCO2は0.020325100000000002トン

ただこれでエコになるわけではない。Nike+iPod Sport Kitもジョギング走行量を励ましあうだけ。「よく走ったね」にプラスして、エコ貢献を具体的なかたちにできないだろうか?

エコ活動の申告は自転車だけでなく、エコバッグの使用、詰め替え商品購買、充電電池の使用、ガスや電力の省エネ装置の導入もいい。さまざまなエコな取り組みを、簡単に登録できないだろうか?今どきなら携帯のiD決済が使える。商品別や実施策別にCO2オフセット量を決めておいて、決済時にエコポイントを登録ができるようにする。「よくやりましたね」だけでなく、インセンティブ(割引やポイントで還元、または森林保護基金などへの援助)の仕組みを作れないだろうか?

【勝手にアドバイス】
ClimateSmartは、火力発電や水力発電を通じて環境を破壊している電力会社がやることに新鮮さがある。そして単純な寄付ではなく、「どれだけ環境保護に貢献すべきか」を数値で表すところがスマートである。

自動車会社でもぜひやってほしい。お客さまに車種別のCO2排出量を告げて、走行距離に応じて森林保護の基金に投じるエコ寄付を募る。原油100ドル時代、ガソリン200円時代には、こうした取り組みこそ必要である。今日は以上です。

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受信: 2007年11月10日 (土) 23時38分

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