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2007年11月20日 (火)

Eye-Fi 無線SD CardでどんなLinkを?

素晴らしい着想だが実際にユーザーにはウケない・・・そういう商品がときどきある。プロダクトとしての発想、機能、ユーザビリティは良いし、First Wow!(凄いじゃない)でアピールもするのだが、どこか‘必要性’欠けたり、‘主役’に足りえないという商品である。

今日のテーマEye-Fiがそんな商品であるような気がしてならない。2007年10月30日から米国で売り出したばかりで、まだ売れ行き情報は伝わってこない。わたしの予想が外れて大々的に売れることもありうる。なぜならクリスマスシーズンだし、価格も悪くないからだ。その商品とは「デジタルカメラから直接ワイヤレスで写真をアップロードできるSDカード」である。

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【勝手にアドバイス Vol.280 Eye-Fi 無線SD CardでどんなLinkを?】
Photos shouldn’t be trapped in your camera. Set them free.
(拙訳 撮影したフォトはまだカメラにおくの?フォトに自由をあたえよう)
The Eye-Fi Card is a wireless memory card. It automatically uploads pictures from your digital camera to your PC or Mac and to your favorite photo sharing, printing, blogging or social networking site.
(Eye-Fi Card、それは無線メモリーカード。撮ったそばから写真をPCやMacに、またネット上の写真共有サービスに自動的にアップロードできます。もちろん印刷も、ブログ投稿も、SNSも自在にできます)
引用元 http://www.eye.fi/

2GBのSDカード自体に無線LAN(IEEE 802.11b/gに対応するWi-Fi)機能が付き、あらかじめソフトウエアを導入したPCやインターネットの写真共有サービス(ちなみにわたしはPicasaを使用している)に画像を送信してくれるのだ。SDカードがデファクト仕様となったデジカメ、アイデアはいい。価格は99ドル

 Eye_fi_uproad 撮ったらアップ!

【便利ではあるが・・・】
同社のリリースから拙訳にて引用する。
「何百枚も撮った写真の大半が使われず共有もされないで捨てられる。これはとてつもないロスだ」とIDCアナリストのRon Glaz氏は言う。「Eye-Fiのワイヤレスカメラの出現は、デジタルフォトの管理を根底からくつがえすだろう」 かなりはしょった訳ですみません。
引用元 http://www.eye.fi/news/2007/10/30/eye-fi-unveils-worlds-first-wireless-memory-card/

昨日取り上げた上海の結婚サービスのアルバム作りでは「結婚するカップルの写真を300枚撮ってもアルバム用に使うのは20枚」である。だからもったいないが、使わないのは失敗や写りが気に入らないから仕方ないともいえる。たくさん保存するのが必ずしも良いわけではない。

(Cherryさんから譲り受けた)わたしの愛機のデジカメに収まるのは、今どきあるかの128MBのSDカード。だから割と頻繁にPicasaやPCにアップロードする。ただしフォトを1000枚以上保存できる2GBのSDは今どき2000円以下で買えるのである。99ドル=12000円なら、通信機能=10000円という勘定である。便利ではあるが・・・みんな無線SDを買うのだろうか?

【試用インプレッション】
engadgetにはさっそく「試用インプレッション」が載っている。それを読むとどの公衆無線LANでも自動でアップロードできるわけでない(デジカメから操作ができないのとセキュリティの問題から)」「無差別アップロードしかできない(すべての写真を特定のフォルダにまとめて転送しかできない)」ゆえに写真管理ソフトで手動管理する手間は省けない」などの問題点を指摘している。
参照元 http://japanese.engadget.com/2007/10/31/eye-fi-impression/

ポイントはiPhoneのようにデジカメに操作パネルが無いので、自動といっても自動ではないというところだろう。結局バケツリレー的に、写真をネット経由でどこかに蓄積/転送するのがこのガジェットである。

【誰が何に使うのかが疑問】
今どき無線LANが無いノートPCはない。SDカードをPCに挿入することさえ手間だと考える人が、ネット上の写真共有サービスやPCの写真管理を省けるからといってこれを買うのだろうか?携帯のデジカメが高機能化している中で、SDカード自体に通信機能が必要なのだろうか?1000枚以上の写真を撮り、PCから転送する手間が惜しいプロの写真家がこれを使う?(そんなヒトがいるとは思えない)

ただストレージ=通信デバイスという新しい切り口を開発したことは特筆もの。ネット環境とますます即時的にシームレスになるわたしたちのライフスタイルに沿っている。ストレージが画像の保管だけから通信機能を持つようになったことの可能性の広がりは大きい。

【勝手にアドバイス】
そこで、わたしなりに考えたこの商品の売り方を勝手に二つ挙げる。ひとつは「電子メールさえ打たない人々をターゲットにする」。

いくつかの調査によれば、最近の若者は電子メールをますます打たなくなっている。メールの代わりにIM(インスタントメッセージ)やひとことSNS(くすくす)、画像や動画投稿に傾いている。写真を撮ってSNSにアップしてオシマイ。動画で猫鍋を撮っておしまい。そんなモノぐさな若者ばかりになっている。彼ら彼女らにしてみれ写真や動画を撮ってその場でアップできるこのカードは好都合である。

 Eyefi_lists
 Eye-Fiは、多くのフォトサービスやSNSをカバーしている。

もうひとつは「VieraにLink!に活用」である。ビジネスメディア誠にイベントレポを書いたので、松下電器のVieraにはちょっと詳しくなった。デジカメからHDD、プラズマTVから印刷、ムービーからプラズマTVなど、すべてをSDでリンクするのがVieraのコンセプトである。お部屋の中をSDカードを持ち運ぶだけで、自由にデータをやりとりできる。

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Eye-Fiではそれを無線でできる。ヒトは家の中で立ち上がらずに、数千枚の画像や数ギガの動画をやりとりできるのだ。それを便利というのだろうか・・・。今日は以上です。

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