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2007年11月25日 (日)

雲外蒼天のきらりっ娘 里見香奈

国内の男子プロゴルフツアーで初優勝したハニカミ王子ことアマチュア、石川遼さんは15歳、高校一年生という若さだった。驚くべき快挙だったが、わたしは別の15歳のプロにも注目している。それは最年少の現役女流棋士、里見香奈さん(初段)である。

 20070222183533 里見さん。

以前女流棋士名人の矢内理絵子さんについて書いたことがあった。強さ、美しさ、華やかさと三拍子そろった棋士で、独立分離問題で揺れた女流棋士界にあっても大きな存在感があった。その矢内名人と対局して惜しくも破れたが、実は彼女より注目を浴びたのは里見さんだった

里見さんには「羽生以来の大物」という声も上がるほどの評価と期待が集まる。若干15歳の出雲の高校生一年生で、東京でトーナメントがあると夜行バスでやってくるのも可愛いいけれど、スターの要素十分。里見さんの応援が今日のテーマである。

【勝手にアドバイス Vol.283 雲外蒼天のきらりっ娘 里見香奈】
女流オープントーナメントとは、週刊将棋が主催する女流棋士による将棋の棋戦であり、3番勝負で決する。アマ、育成会員がプロと戦える唯一のオープントーナメント。一級で決勝まで上り詰めたのも快挙だった。

 430  
 手前が里見香奈1級(当時)、右手が矢内理絵子名人(2007年2月22日)

第一局を制したのは里見さんだった。里見さんの史上最年少優勝の期待が膨らみ、「羽生の七冠以上の盛り上がり」と言われた。結局はさすがの矢内名人、その後の2番を制した。敗れたとはいえ一矢報いた。次のトーナメントは期待される。

 20070111taikyokuinta10  
 第一局の後の里見さんとお母さん。この後11時間深夜バスに揺られて島根に帰った。

対局終了後の里見さんのインタビュー、一問一答。

--終わっていかがでしたか。 
「思い切って指せたと思います」

--今日の将棋、どのあたりから流れがおかしくなったでしょうか?
「△5九角と打たれてまずいかなと思いました」

--今回の3番勝負は、楽しんで指せましたか?
「(消え入るような声で)はい」

--最後に今日の感想をお聞かせください。
「(間髪入れずに)悔しいです」

--悔しい…ですか。
「はい」

出典 http://lps.weblogs.jp/lot/2007/02/post_58a3.html

【里見初段の強さ】
ある将棋マニアの方のブログから里見さんを評しての引用。

いずれは女流四冠を達成するのは間違いないと私は思っていますが、10代で達成する可能性も大きいと思っています。なぜそう思うかというと、色々あるのですが、一番大きい要素は終盤力がすごいからです。トップになるためには終盤力がすごいことが必須だと思います。序盤の力は後からでもつきますが、終盤力は語学と同じで、若いころからついていないと後で伸ばすのは難しいと思います。
出典 http://monami.blog.ocn.ne.jp/monami/2006/09/post_79d2.html

寄せ」「詰め」が強いのである。里見さんのwikiにもこうある。『幼少時に高橋和から受けた「毎日詰将棋を解くとよい」とのアドバイスを、女流プロとなった現在でも実践しており、それによって培われた終盤力はすでに女流でもトップクラスに近いと噂されるほどである。反面、序中盤は得意ではなく、自身のブログでも「序盤は悪くなったが、最後に逆転できた」と感想を残すことが多い

彼女のキャッチフレーズは“出雲のイナズマ”。自身のブログ、「きらりっ娘」にもそんな感想が多い。このブログも将棋ファンの間では人気が高い。

【きらりっ娘ブログ】
今思えば、私が小学3年生の頃、出雲で「将棋の日」があったんですが、その時は自分がプロの先生方に指導対局をしてもらったり、前夜祭で谷川先生、羽生先生、佐藤(康)先生、藤井先生等々みなさんに「どうしたら強くなれますか?」という質問をして歩き回ったり、憧れの高橋和さんと指切りをしたことがつい最近のようでもあったり、今の自分の立場を思うと、すこし妙な感じでした。

 33k020 きらりっ娘。

この里見さんのコメント、「きらりっ娘のそよ風日記」の2007年11月12日のエントリーから。11月17日は「将棋の日」である。7年前の将棋の日、里見さんはプロと出逢った。出逢いがあって詰め将棋の努力をしだした。小学生にして臆せずアドバイスを求める姿、そのひたむきさに元気づけられる。

きらりっ娘のそよ風日記は、『期待の若手女流棋士・里見香奈初段、井道千尋1級、室田伊緒1級のブログです。東西の将棋会館から遠く、島根(里見)・石川(井道)・愛知(室田)に在住する3人の勝負の世界と日常の出来事、思いを綴ります』と書いてあるが、井道さんはすでに高校を卒業し東京にいらっしゃるようですし、室田さんは来春卒業予定。

この日記に対するファンのコメント書き込みの多さ、内容のやさしさも的確さも清清しい。将棋をする人には良い人が多いのだろうか

【雲外蒼天のきらりっ娘】

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「出雲のイナズマ」の名に相応しく、終盤の鋭い切れ味で活躍する女流初段里見香奈の扇子が新発売となりました!通常の扇子より一回り小さ目の小振り扇子となっております
引用元 http://www.rakuten.co.jp/shogi/366798/400832/1830404/

揮毫(きごう)には雲外蒼天(うんがいそうてん)とある。様々な困難を努力して乗り越え、克服すれば、快い青空が望める、という意味だそうだ。良い言葉である。

【勝手にアドバイス】
石川さんも里見さんも同じ15歳だが、競技人口(1年に1回以上の参加者数)はゴルフ9000万人に対して、将棋は700万人と言われる(レジャー白書)。だから石川さんにはエゲツないまでのマスメディアのPRでも、里見さんへの注目度は低いのは残念である。女流棋士会も分離独立を機に、競技人口、ファン/サポーターを増やす棋譜を見せてもらいたい。

将棋をする子供たちはネットでバーチャル将棋対戦をして強くなっている。せっかくだから、なぜ里見さんや井道さん、室田さんは強いのか、突っ込んだ解説も付けて、子どもたちに広めてほしい。

学校でも、年に1回「ゲームで頭を強くする日」をもうけて、将棋・碁・チェス・ルービックキューブなど「頭をつかうゲームを教える日」をつくったらどうだろうか。地元にはたいいてプロ並みのアマがいるからボランティアで指導に来てもらう。下手な授業よりよほどおもしろい。DSやWiiもいいけれど、緻密な頭脳ワークには将棋や碁が一番だから。今日は以上です。

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