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2007年12月 8日 (土)

エコスクール~循環社会を学校で教える法

エコスクールなる文部科学省の取り組みを知っているだろうか?お役所だからエコスクール=“環境を考慮した学校施設”と格式ばった表現になるが、「環境に配慮した学校施設や、環境に配慮した活動に取り組む学校」をいう。施設と学習、さらに学校外活動でエコ教育をしようという良い取り組みである。

1997年から始められたというからすでに10年目、全国で500校以上が認定されている。役所ぽい“認定”というのもちょっとひっかかかるけれど(施設整備の場合予算付けが必要)、子どもの頃からのエコ教育は良いことであるので、2つの事例を書いてみたい。

 

002 余白が大きくてすみません。

【勝手にアドバイス Vol.291 エコスクール~循環社会を学校で教える法】
きっかけは、『1997年に文部省と通産省が協力して「環境を考慮した学校施設(エコスクール)の整備推進に関するパイロットモデル事業」を実施。公立学校を対象に、環境を考慮した施設整備を推進』というものだった。
引用元 http://eco.goo.ne.jp/word/ecoword/E00077.html

施設面では太陽光発電や太陽熱や風力など自然エネルギー施設づくり、省エネ(断熱化、日除け、雨水利用)、自然共生(屋上緑化)など。運営面では実体験(堆肥づくり、ビオトープのお世話、エコクッキング等)を通じた環境教育、そして理科・技術家庭・社会での環境授業である。授業だとZzz・・・だし、施設整備だけでは省エネ優等生学校で終わり。だからなるべく実体験を通じた環境学習にしないとダメである。

【安城市立安城西中学校では】
ところは愛知県の安城市。市立の安城西中学校は1997年度から始まったエコスクールのパイロット・モデル事業でモデル校に指定され、さらに98年に校長として神谷輝幸さんが着任されて以来、ずっと環境教育に力を注がれている。 

Photo  神谷氏。

まず環境教育の場として、ひとつの教室を「エコサイエンスルーム」として拠点をつくり、ベランダには太陽光発電や、その部屋の屋上に風力発電設備を設置し、自然エネルギーを学ぶ学習の場としている。

【学び方を学ぶ】
各学年のテーマからしてエコである。 

 1年:「森林・炭焼き・水から矢作川~明治用水の流域社会を考える」
 2年:「身近なごみ問題を通し、地域の自然環境を考える」
 3年:「地球人としての生き方を考える」

この学校の周辺は田舎というか自然がいっぱいらしいから、“森林”はわかる。ごみ問題もフンフン、地球人・・・なるほど。だが炭焼きって何?

【循環社会を教える中学校】
校長の神谷さん、NPO法人 森を再生する会の理事長をつとめている。その会では炭焼き・森づくりから地球環境を考えることを実践している。だから学校内だけの活動にとどまらず、地域の環境サイクルづくりが教育に組み込まれている(授業としては総合的な学習の時間で実践)。

・七夕祭でをたくさん使い廃棄物となった。その竹を焼却処理するのは疑問だと言ったのは生徒である。そこで校庭に炭焼き釜を作って炭にすることにした。その炭は農業用水の浄化用に使われた。浄化された農業用水を校庭に引き、ビオトープをつくった。
・さらにこの学習は校外に出た。矢作川をさかのぼり、上流の長野県根羽村でブナを植林した。そのブナの間伐材などがまた炭焼きができた。
・水だけでなく給食の残飯を堆肥化し、校内の自然農法農園で使用している。
・ベランダの太陽光発電による電力で地下水をくみ上げ、その水を冷房に使うというアイデアも生徒から出て実現した。
参照元 http://www.ruralnet.or.jp/syutyo/1999/199911.htm
参照元 http://www.eeel.jp/teachers/kyozai/db_kekka2.php?kaisetsu=&category1_id=&category2_id=B045&category3_id=&contentstype=&target=&key=&cantents_id=191

ここまで循環型社会づくりの生きた学習ができている学校は少ない。

【校庭改善を通して学ぼう!】
もうひとつは校庭改善“校庭改善を通して学ぶラーニング・スルー・ランドスケープ)”である。荒廃した学校に手を焼いたイギリスで始まった「造園家やデザイナーや父母などの参加・支援も得ながら校庭改善を行う活動」。 

101 校庭?

実際の校庭改善に当たっては、アスファルトをはがすのを保護者が支援したりするが、子ども達も秘密の基地や隠れ家のトンネルは柳の木で自分達で創る。そうしてできた校庭は野外学習の場に使用され、植えられた木々は生物のゲーム的な学習にも用いられる。

引用元 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/14/03/020329/04.htm 

108  107
 地域の協力で成り立つ。      土いじり。 

106 1010
 迷路もつくっちゃう。                種も集める。

大切なことは子どもたちが手や足を動かし参加することである。自ら校庭をデザインできるなんておもしろい。「こんな校庭がほしい!」そんな実践ができるような自由な気風こそ文化省にほしい。
参考 http://www.eeel.jp/data/area/examples/10.html

【勝手にアドバイス】
ゆとり教育、学力低下、いじめ、不登校・・・いろんな問題が教育にはあるのだろうが、エコからの問題解決もあっていいと思う。安城西中のようにエコをサイクルとして実践できるのが理想的である。英国の学校のように校庭を草原にするのもおもしろい。

ともかくエコ理念なき設備投資は大きな疑問。ソーラーパネルだけで何がエコ教育なんだろう?それに都会にはそもそもエコ資源は少ない。もちろん校庭の芝生化や屋上芝を張ってヒートアイランド現象を和らげるのもいい。けれど、それだけでエコサイクルにはならない。だから、エコスクールは校外や田舎重点投資をすればいいと思う。

その代わり、都会の学校は田舎のエコスクールに泊りがけで“エコ校外学習”するといい。そのお金を補助してあげたい。エコを通じた交流がたとえクラス単位でもいいから。遊びだけの修学旅行をやめて、田舎の学校と学習体験を交換するのは新鮮だと思うのですが。今日は以上です。

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