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2007年12月19日 (水)

エプソンのカラーマッチングソリューション

今どき「wysiwig」なんてIT用語を知っている人は少ないだろう。「ウィジウィグ」と発音し、“What You See Is What You Get”の頭文字を取った用語で、“「見たものが、手に入るもの」という意味。作成・編集時にディスプレイ画面で見たものが、そのまま印刷物やHTML文書として出力できること”(IT用語辞典e-wordsより)である。

思ったようにHTMLのコーディングができないでHTMLとブラウザを行ったり来たり。あるいはせっかく色調を考えてパワーポイントを描いたのに、プリントするとPC画面と色が違う!こともあるでしょう。最近のプリンタはずいぶん性能がよくなったとはいえ、それでもPC画面と色調はマッチングしないこともある。

でもエプソンから発売されたカラーマッチングソリューションなら、モニタとプリンタがしっかりマッチングするという。あいにく業務用だが興味を惹かれて今日のテーマにした。

【勝手にアドバイス Vol.299 エプソンのカラーマッチングソリューション】
エプソン販売株式会社は、モニタとプリンタの出力の色を簡単に合わせることでカラーマッチングの課題を解決する「簡単カラーマッチングソリューション」を新たに提案してまいります。第一弾として意匠設計士や建築デザイナー向けに、プリンタ・モニタ・パソコンをオールインワンにパッケージした『建築CG業務向けセットモデルCMS5824PC1』を12月19日より発売いたします。
引用元  http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=177661&lindID=1

0177661_01  

建築業界では3DのCADで設計図面を起こすのは当たり前だ。カラーパースをつくり、外装・内装のイメージをプレゼンする。しかしモニター画面で意識した色合いと、実際に出力されたときには落差があり、補正(色合わせ)をマニュアルでやって環境にやさしくないことをしている。カラーパレットを使って微妙な色彩を出し、さらにそれに日照を計算してグラデーションや影をかけ・・・苦労してやっても、あらまぁ!プリントアウトでがっかり。それを解決するパッケージである。

【手順】

マッチングの手順を見てゆこう。

0.何かを描く。
 印刷対象を描かないとマッチングもできないですね。もちろん写真でもOK。

1.印刷する紙の色と明るさを測り、「モニターの白」と「紙の白」を合わせる
 マウスのような形状の測定器があり、これで紙白(かみじろ=紙の地色のこと)を測る。このとき注意しなくてはならないいのが環境光で、エプソンでは「蛍光灯は、印刷物評価用標準光源D50に近い5000Kのものをお勧めします」などという記述もある。

Color_point

2.計測した紙白をPCとモニターに落とす。
 モニターはプロ用モニターでトップ企業のナナオ(EIZO)の「ColorEdge CG241W」である。計測器(エックスライト社製)をモニター画面に付けてデータを取り込み、白色を補正する。

3.PCとモニタ上で描いたカラーとプリンタを合わせる
 専用ソフトウエア「Color Navigator」を起動し、白さと明るさを補正しつつ、3分ぐらいで補正完了!良ければプリントアウトですし、そこで修正すればエコになります。

 

Color_table_middle_01

この図はエプソンのHPからですが、ちょっとわかりにくい興味のある方はこちらのCAD&CG誌のPDFを見てください。

【開発物語がおもしろい】
そのPDFの開発物語からちょっと抜粋。

―元々、ハイアマチュア写真ファン向けに開発されたそうですね。
山口(ナナオ ソフトウェア技術開発部担当部長):撮影した画像をモニタで加工/補正してインクジェットプリンタで印刷したところ「色が合わない、イメージした色で印刷されない」という質問や相談は非常に多いのです。
(中略)
―大澤(エプソン IJP事業部主査):逆にプリンターメーカーとしては、「モニターが調整されていないから印刷結果と合わない」という対応になってしまうんです。

そこでモニター業界の雄のナナオと、プリンター最大手の一角のエプソンが手を組んだ。開発のポイントは「ドライバ」だった。エプソンのプリンタは「EPSON基準色(sRGB)」を使っていた。これは色空間の国際規格で、多くのパソコンや周辺機器に採用されている。だがEIZOは電子機器としてのRGBで異なる仕様だったらしく、これをマッチングさせることが「カラーマッチング」であるというブレイクスルーがあった。

 Color_rgb プリンタとモニタの合体。

そんな電子的なマッチングソフトが無い中では、「出力する紙に穴を開けて、モニターにかざして」やるというケースも多かったそうだ。プロには苦労が似合う・・・とはいえ、3分でマッチングができるならば、他のスキルアップにプロフェッショナルを求めることができる。エプソン+ナナオのアプローチは素晴らしいと思う。

価格はナナオのモニターが約20万円、エプソンのプリンタPX-5800が12万円、PC(EndeavirPro4300)は12万~。これでカラーマッチングなら安い!とプロは言うが、まだ素人には敷居が高いかも。

【勝手にアドバイス】
最近は女性の1000万画素一眼レフ写真家も増えて、ブログへのアップはもちろん、パネル印刷や私家版のアルバムづくりなどにも凝る人が多くなってきた。できるだけ美しく、しかもナチュラルな出力が素人にも求められている。CD-ROMに焼いて、PCで見るスタイルにはすっかり飽きている。だからエプソンさんとナナオさん、第二弾は素人向けにこの半分くらいのプライスでどうだろうか?かなりのヒットになると思う。 

Apple Appleとの対比はいかに?

だが画像の扱いと言えばウィンドウズではなく、定番はMacである。Macとエプソン・ナナオ連合の技術の差、いかばかりか?わたしはそれを語れる立場ではなく・・・と余韻を残して今日は以上です。

 

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