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2008年1月23日 (水)

ナナハンの“原点”に学ぶ復刻商品の力

 よく著名人への“10の質問”というのがあります。「好きな食べ物は?」「生まれ変わったら何になりたい?」「苦手なことは何?」・・・その中にはだいたい「嫌いなものは何?」という質問もある。

 著名人ではないわたしには誰も訊いてくれないので、自問自答したい。「嫌いなものは何?」 ハイ、お答えします。それは「バイクの音」。特に2サイクルエンジンのバイクのピーキーな音・・・耐えがたきを忍び、忍びがたきを耐え・・・てます。この世から抹殺したい

 それなのに今日“バイク”を取り上げるのは“ナナハン”は別格の存在だからだ。

hmm・・なアドバイス12.ナナハンの“原点”に学ぶ復刻商品の力】
 本田技研工業は1月21日、コンパクトなスポーツバイク「エイプ」シリーズから、
 往年の名車「ドリームCB750FOUR」のカラーを再現したスペシャルモデルを
 期間限定販売すると発表した。1月21日から3月9日まで受注を受け付ける。

 引用元 http://plusd.itmedia.co.jp/d-style/articles/0801/21/news051.html#l_ys_cb02.jpg

      250pxhonda_dreamcb750four  Wikiのサイトより(ブルーだ)。

 ナナハンといえばホンダのCBだ。わたしの幼友達のブッチャー(肉屋)もたしかナナハン乗りだ。昭和44年(1969年)発売のドリームバイクだった。ダイナミックなデザイン、精巧な冷却フィン、美しい4本の排気管、メタリックカラーの燃料タンク・・・大型排気量のバイクの革命とまで言われたあのバイクを、カラーリングだけとはいえ再現したのがスポーツバイク「エイブ」である。

  L_ys_cb01 L_ys_cb02

 49ccの「エイプ・50 スペシャル」が27万8250円、99ccの「エイプ・100 スペシャル」が29万4000円。ドリームCB750FOURをイメージしたカラーリングでは50モデルが「キャンディーブレイズオレンジ」(ていうんですね)、100モデルが「パールコーラルリーフブルー」。クロームメッキハンドルなども特注という。ナナハンファンでバイクコレクターなら、きっともう予約しているだろう。

【CB750FOURとは】
 当時385,000円という高価格(なぜなら軽自動車のホンダN360は31万3000円だった)で発売したにもかかわらず大ヒット、後継車を含め78年までの9年間で60万台以上を生産した。『堂々たる風格 驚異のパフォーマンス 超弩級オートバイ遂に登場!ホンダ ドリーム CB750 FOUR』という当時のプレスリリースに偽りはなく、多くの国内外のレースにも勝ち、白バイ=ナナハンであった。

  0494 Cb750four
 プレスリリースから。                 山形勲氏のホンダへの寄稿から。

  当時発売されて間もなかったCB750 FOUR。“なんてかっこいいバイクなんだ”
 と思いました。一目惚れでした。当時住んでいた熊本の二の丸公園でナナハン
 の展示会があり、すぐに見に行きました。

 引用元  http://www.honda.co.jp/HondaKing/no034/

 ホンダバイクファンの細永さんの“ホンダ・キチ・エッセイ”の一部。この方、55年生まれというから(CBの)発表当時は14歳の中学生。でもその気持ち、わかる。バイクに乗らないわたしでも、小学生の頃、田宮模型の1/6スケールのプラモデルでその精巧さに触れました。

   Cb750box4thumb  
  レーサータイプとオリジナルタイプの2つを作った覚えがある。

【エポックメイキングな商品は復刻される】
 エイブの発売であらためて思いました。エポックメイキングな商品はどこかしら色あせない魅力を持つんだなと。自動車なら「ミニ」、椅子ならイームズ(DCMチェア)、万年筆ならモンブラン(マイスターシュテュック)。いずれも商品カテゴリーのデファクトを作りました。

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 「復刻される商品開発」を最初からねらうことなどありえないが、復刻される商品には共通項がある。「普遍的なニーズにハマった」「デザインや機能に流行り廃りを越えたものがある」「みんなが“ああ・・あれね”というイメージを持つ」。

 復刻される商品には“原点”がある。その“原点感覚”があるからこそ、敬われ、慕われ、尊敬されるのである。

【hmm・・なアドバイス】
 原点商品は実は“減点商品”でもある。原点ゆえに模倣や改良をゆるして、改良商品にくらべて劣る点も目立ってゆく。だから比較されれば減点もされます。

 ところが減点されても価値が減じない。“原点のもつ力が色あせない”からなのでしょう。単なるヒット商品では復刻されない理由がわかります。単純なノスタルジーではなく、原点の要素があるからこそ復刻に耐えうる。勉強になりました。今日は以上です。

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