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2008年2月13日 (水)

人類皆“歩く発電器” Power Walking

  07年12月のエコプロダクツ2007で“踏む発電”を体験した。「発電床」の上でステップを踏むと、床に埋めこまれた有機EL素子がピカピカ光る(出光興産の展示)。あんがい軽いステップでピカピカ光った。人間は静電気だけでなく“動電気”も起こせるんですね。

    071205_ph001

 けれど阿波踊りやリオのカーニバル、北の独裁国の軍事パレードでのステップなら、発電量もスゴイだろうが、わざわざステップ発電ではしょせん・・・と思った(東京駅の実験もありましたが)。ところが08年2月8日付けの米国の論文によると、歩くだけで発電できるデバイスが開発されたという。『Power Walking』、これにはちょいとオオっとソソられた。

【hmm・・なアドバイス28.人類皆“歩く発電器” Power Walking】
 The latest fad in self-powered wrist wear is the kinetic watch, a device
 that converts the momentum of a swinging arm into milliwatts. But researchers
 have unveiled a new accessory for your knees that puts the trendy timepiece
 to shame. Generating more than 1000 times more energy, the "Biomechanical
 Energy Harvester" may provide a green way to power the portable devices of
 the future.

 引用元 http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2008/207/1

  「手首に付ける最新の自家発電といえば自動巻の時計だろう。手首の動きを
  ミリワットの電気に変換してくれるもの。ところがトレンディな発電ギアを装着
  すると、手首ではなくヒザでも発電ができるという発表があった。腕時計の
  1000倍以上の発電ができるのが“Biomechanical Energy Harvester”であり、  
  未来のエコな発電手段を提供するものとなる

      Donelanlegsonlybelt_2 Lowerleganddevice_2

 歩くだけで発電ができる。「バイオケミカル・・・」というのは長い名前なので、この記事のタイトル「Power Walking」。これ良いネーミングです。

【構造はハイブリッドエンジンの蓄電と似ている】
 このヒザ発電のポイントは「ハイブリッドエンジンの回収ブレーキ」という機構と同じだという。

Power_walking1  Power_walking2_2 Power_walking3

 被験者が歩き出し、右足と左足のリズムがグラフに示される。真ん中の写真で踏みだそうとして、右の写真では踏み出した後、次のステップに向かってブレーキをかけつつ踏み出す。50秒のyoutube画像

  youturbo-charger?

 左右のステップのたびに、足のヒザの筋肉は2つの“グループ筋肉”が別々の動きをする。片方はヒザから下の足をキックさせ、もうひとつは足を引っ張るブレーキの役割を果たす。このブレーキの筋肉の動きから電気を回収する。だから一生懸命手首を振るように歩かなくても(たぶんわりと自然に)発電できる。

【発電効率はかなり高い】
 デバイスは1.6kgと軽くはないが(プロトタイプなので軽量化するのでしょう)、歩くと7ワットの発電、携帯電話14機で同時通話できるレベルだという。従来の発電靴での発電装置の10倍、1ワットの発電に要するコストも、従来の人力発電コストに比べて1/8というレポートも。 

  用途として挙げるのは、まず「戦場の兵士」。電子兵器を所持する兵士、たくさんのバッテリーを背負って祖国のために戦うが、これで肩の荷が相当おりる。次に電気機器が必要な身体障害者。必要度が高い。戦場カメラマン、山のシェルパーらにもいいし、警察官や熱血刑事、ハイカーもウォーカーにもいいかも。携帯の電池が切れたら「ちっと外、歩いてこい!」なんて部長は新入社員に言うのだろうか?(笑)。

              Index_img  ギプスのようでギプスでない。

【一般的な利用はきっとハードルは高い】
 さて、「靴発電器」は何年も前から開発されているが、実用化はほとんどなし。重いだけがその理由でなく、靴にはファッションが必要なのだ。毎日発電靴なんてウケない。靴にローラーブレードをつけてその回転からの発電というのもあったが、まあジョークレベル。

 もっとも一般的なのは手回しラジオだ。1分回すと20~30分音声が持続する。だけど非常時用だからちょいと特別だし、パソコンでもハンドル発電のものが開発されているが、あくまで途上国や子ども向け。とすると人力発電、普及しているものは多くない。ワザワザの許容範囲は、“フリフリ自動巻の腕時計”どまりのようである。

【hmm・・なアドバイス】
 Power Walkingは人力発電がテーマだが、その奧にあるのは「人にワザワザを感じさせないのはどうすべきか?」というチャレンジである。歩けば勝手に動くヒザへの着目は素晴らしい。だがコードをつなぎ、充電器を運ぶのは、やっぱり特定用途という感じはする。 

        Tch0712171343001p1  エコプロダクツ2007にて。

ヒトにワザワザやらせるヒントは、ソニーの手回し発電デジカメにある。これ「取っ手を持ってコロコロ転がして充電する」というユニークさ。コロコロさせるのっておもしろいじゃないですか。ワザワザをおもしろくしてしまえばいい。これは突破口になりそうだ。今日は以上です。

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