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2008年3月 2日 (日)

ダイニングテーブルでビリヤード

 親戚にお金持ちがいた。小学生の頃、1ヶ月か2ヶ月に一度、都バスに乗って、その家にお使いに行くのが楽しかった。ちょこっとお駄賃がもらえるだけでなく、ふだんの庶民の生活からふっと抜け出して、夢の生活をかいま見れるからだ。

 その家には50㎡は下らないサイズの地下室があり、真ん中にひとつ、奧にひとつテーブルがあった。真ん中にあるのはテーブルではなくビリヤード台、奧のテーブルで麻雀卓だった。小さなバーカウンターもあった。その家(4階建てくらいだった)はどの部屋も驚きに満ちていたが、よく思い出すのはその地下室である。

 そんな地下室が無くても、これなら(いつか)置けるかもしれないというテーブルが今日のテーマ。

【hmm・・なアドバイス42.ダイニングテーブルでビリヤード】
 For years, dining tables have been an object of design. They come in all shapes,
 materials and styles but they all remain basically mono-functional serving as
 a dining table only.(中略)
 When it comes to family home entertainment, the Fusion table has everything
 needed to create those unique memorable moments to share. Convertible in
 just seconds, the Fusion table transforms a design dining table in a high quality
 billiard or game table.

 引用元 http://www.fusiontables.com/en/

 「これまでダイニングテーブルといえばデザイン家具だった。かたちや素材やデザイン
 がテーマで機能としては“食事をする”だけのものにすぎなかった。(中略)ファミリー
 の娯楽タイム、Fusionテーブルはわすれがたいメモリーをシェアできるユニークな
 機能を提供します。たったの数秒でダイニングテーブルが高品質のビリヤード台や
 ゲーム卓に変身するのです

Tavolo_divertimento1

 おっぉっと!これはいいじゃないですか。普段は6人~8人掛けのダイニングテーブル、天板を外すとビリヤード台に変身!それも遊びぽいものではなく、とても本格的なテーブルなのである。 

108001

【ダイニング、ときどきビリヤード】
 テーブルと台座の厚みは合計115mmなので普通のテーブルと変わらない。天板の裏側には凹みがあるようで、キューもボールもチョークもすべてそのままでかぶせてしまえる。だから開ければ即ゲームができる。

Design2   Design3

 台の高さもポイント。ダイニングのときは高すぎるとダメなので30インチ。プレーのときは3インチ(7.5cm)上げて33インチにする機能が付いている。ポケットの部分は穴が開けられ、ボールをヨコちょに逃がすような構造になっているらしい。

Design5  Quality4 

 オプションでAramithブランドのビリヤードグッズ・セットや、さまざまなカラーのクロスやルーレットなど他のゲームのクロスまで準備されている。

Premium_kit Tavolo_divertimento3

【昔日本にあったダイニング兼エンタメのテーブルとは】
 開発したのはベルギーのSaluc社で、元々は化学品会社だったが、1950年にビリヤードボールの製作会社に改組した。Aramithの商標で世界85ヶ国にビリヤードボールを輸出し、マーケットシェアは80%を占めるとされる。ビリヤードを家庭に普及させよう!というのがねらいでしょう。
 Fusion 普通のダイニングですね。

 日本人にはとても発想できない・・・と思いきや、日本にも似たものがありました!コタツの台の裏側、昔は緑色のフェルトが貼ってありました。そうです・・・雀卓!になるんです。

Img25854607 見た感じ、木質系じゃありませんが。

 楽天で見つけたこの商品、「ゲーム電気こたつ」という名称で販売されています。作りはちょっとプラスチックぽいですが、まさにこれです。昔のこたつは裏側は緑のフェルトが貼ってあり、麻雀だけでなく花札(やりましたね!)やトランプができました。なぜ無くなってしまったのだろうか?

【hmm・・な活用編】
 ONとOFFの二面性ありのテーブル。どんなときに力を発揮するか?

 たとえば会社の会議室に欲しい。ケンケンガクガク、口角泡飛ばし会議が続く。だが会議は踊り、何時間たっても意志決定ができない。さてどうしたものか・・・手詰まりだ。そんなときふと思い立ったように社長が言う。「テーブルの天板を外せ!スリークッションで採決しようじゃないか!」 なんてどうでしょうか?(笑)

 違法賭博場にもいい。賭博もタケナワの頃、不意に見張りの叫び声が響く!「サツだぁ!ガサ入れだ!」 あわてふためく場内、ほどなくサツ(またはFBI)が登場する。「動くな!フリーズ!」 だがテーブルにはルーレットもチェッカーもきれいさっぱりない。台の上にはミシンやアイロン台が並び、男たちが一心不乱に縫い物をしている。

 サツがうろたえて言う。「な・・・なにやってんだ、お前ら!」
 「見ての通り、キルティングサークルなんですよ」 なんてないですよね(笑)。

【hmm・・なアドバイス】
 ウチでビリヤードやりたし思えども、場所もなければ台も高価なので、たいていの家庭でムリだ。わたしの親戚は例外中の例外。ならば普通のダイニングテーブルでビリヤード、できないだろうか?その発想で、従来無かった新しいビリヤード市場が創出された。

 雀卓こたつだけでなく、テーブルにネットを張るテーブルピンポンもそう、マッサージ器付きの座椅子も同じ発想だ。業務用の商品を家庭に持ち込むには、家庭で普通に使っている家具や家電製品に機能を複合させると、新しい需要が喚起できる。今日は以上です。

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