« かさねの色目と和菓子に色目 | トップページ | 愛のお弁当メモリー »

2008年3月19日 (水)

“問い続ける男”が教えてくれる、“続けさせるマーケティング”――アウディ

 今日はビジネスメディア誠での連載『“うふふ”マーケティング』へのリードです。

“問い続ける男”が教えてくれる、“続けさせるマーケティング”――アウディ
  アウディ ジャパンのキャンペーン「問い続ける男」が面白い。ある時は哲学的に、
 ある時は怒りながらこちらの質問に答えてくれるのだ。単なる言葉のゲームで
 はなく、「問い続ける=中毒性」が成立することに“巧妙”さがうかがえる。

 業績好調なアウディ ジャパンでは、今年日本市場に5つのニューモデルを投入する。ちょうど昨日、08年3月18日に発表したのが『A4』、BMW 3シリーズ、ベンツ Cクラスをライバルとするアウディの中核モデルである。

Thumb_450_01_px450 シングルフレーム・グリル。

 先に発表した『A5』『S5』、今後発売する『RS6』そして『TTS』がその新ラインナップ。好調な波にのっていっきに日本市場での高級イメージの確立をはかるのであろう。2007年の全世界販売台数は964,151台で対前年比約6万台増。米国の景気が失速する中、中国と日本のマーケットに重点をおいているのはまちがいない。

 台数販売=需要層の拡大をねらう上では、エッセイで取り上げた『問い続ける男』やAudi Forum Tokyoというオープン型の展示スペースを展開して、アウディのブランドイメージを浸透させる方針だと思われる。

 業種もモノも違うが、米国の無骨な皮バッグメーカーだったコーチが、デザインを一新して“ラグジュアリー・カジュアル路線”にシフトして大躍進をしたのに似ている。アウディ・デザインにもまた“無骨なイメージ”があった。

【なぜ無骨なイメージを払拭できたのか?】
 「役人の車」という代名詞で語られたのがアウディだった。わたしがそう言うわけではなく、みんなそう言っていた。アウディ・クワトロという80年代にラリーで活躍した名車もあったが、BMWやベンツに比べると“無難な車”だった。デザイン面でも前輪のオーバーハングが長いところが、まるでドイツ人の鼻のように無骨さがあったと思う。

Aut0802211817000p3sankeimsn A5と和田さん。

 それがデザイナーの和田智さんが手がけた『A6』(04年発売)あたりから、そのイメージを刷新するボディをまとい、快進撃を続けてきた。もちろん彼だけでなく、彼の上司だったワルター・デ・シルバ氏の存在が大きいとは言われるが(VWに移籍)、海を越えた向こうで「アウディとは何か?」とデザインの本質を問い続ける日本人の存在は心強い。

【小型車の4輪駆動とは何か?】
 和田さんが手がけたものではないだろうが、2年後に発売予定の小型車『アウディA1』の原型となる『メトロプロジェクト・クワトロ』は気になる。東京モーターショーで発表されたこの小型車でのアウディの問いは、「小型車における4輪駆動とは何か?」である。

Itmedia_l_ys_amq04

前輪は1.4リッターエンジン、後輪は電気モーターで駆動させるという前例のないハイブリッド方式。住宅街などでは静かに電気モーターだけで走行し、両方回せば4輪駆動になる。エンジン駆動力で電気モーターのバッテリーの充電もできるのだろう。

 小型車における4輪駆動とは?の答えは“合理性とエコの両立”だった。小さなボディに2つの動力源をもたせるという、思いもかけない逆張りの発想である。これは凄いと思った。

【なぜ“うふふ”の連載が今週は水曜日なのか?】
 “うふふ”マーケティングの連載は毎週木曜日アップ枠を頂いているが、昨夜の“密談”で一日早めていただいた(明日は休日なので)。昨夜はお忙しい中、ビジネスメディア誠の吉岡編集長さんと楽しいお食事をご一緒させていただきました(with Cherryさん)。編集長に「今週は木曜がお休みだけど書いていただけるんですか?」と問われた結果、今日のアップ、ありがとうございました。

 どういうご飯を食べたか?という質問には別途お答えします。今日は以上です。

|

« かさねの色目と和菓子に色目 | トップページ | 愛のお弁当メモリー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: “問い続ける男”が教えてくれる、“続けさせるマーケティング”――アウディ:

» 最新自動車ニュース! [自動車情報]
アウディ 新型「A4」発表 [続きを読む]

受信: 2008年3月19日 (水) 18時54分

» ドシロウトでもつくれる儲かるしくみ [にっかんせきぐち]
もちろん、素晴らしいデザインのWebサイト、一度見たら忘れない斬新なクリエイティブ、感心させられる、感動させられることしきりですが、どうも、お金が儲かる気がしないのです。 [続きを読む]

受信: 2008年3月26日 (水) 00時23分

« かさねの色目と和菓子に色目 | トップページ | 愛のお弁当メモリー »