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2008年5月29日 (木)

イラストレーター・もんちほしの誕生

 今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

イラストレーター・もんちほしの誕生(前編
あるイラストにひと目ぼれした。たった1つの画像、大正時代の浪漫が
香る、着物を着崩したつややかな二次元の美女をひと目見て、
筆者は恋に落ちた……。(続き

 今回は吉岡編集長にお願いしてワガママをさせていただき、前後編の2回掲載になりました。ありがとうございました。“うふふ”マーケティング始まって以来の2回もの。だから取材こぼれ話もないだろう、と思われるでしょうが、まだまだあります。

Ochitubaki_tate600danpen 作品『落椿』(断片です)

【もんちほしの世界へのひと目惚れのワケ(絵にですよ♪)】 
 わたしの絵物語を少し。絵を観るのは好きです。もともと描くのは大好きで、中学高学年か高校生なりたての頃から展覧会に通いだしました。カンデンスキーを観たって子どもにゃわからんのに、それでも行きました。確かあれは西武美術館でした。

 いつぞやゴッホ展だったでしょうか。チケット代が無いか、生徒手帳を忘れて一般料金になるのがくやしかったか、千鳥ヶ淵の東京国立近代美術館の塀をよじのぼって「タダ観」したこともあります。ワルの友人と二人で、よっこらしょっと(笑)。とうに時効なので白状しました。アート好きな勇気ある?悪ガキでした。

 描くのも好きです。中学3年の頃でしょうか、オスカー・ワイルドに心酔し、『サロメ』の黒白のペン画の魅力に取り付かれ模写もしました。ムンクの『マドンナ』は黒、赤、青などのインクを使い、精密に模写しました。かなりうまかったと自賛しました。ですがその模写、クリアケースに入れていつも持ち歩いていましたが、誰かに盗まれました。ほんとうにくやしかった。 

20080511_geisai_hata2
ゲイサイミュージアムでの一こま。写真は畠山正さんの撮影によるもの。

 イラストレーターもんちほしさんの『落椿』に落ちたのも、ビアズレー(サロメの挿画の作者)の香りをかいだからかもしれません。でもビアズレーよりも、もっと生めかしい着物美人があえぐ姿には、ひたすら衝撃をうけました。惚れた心の背景には、わたしのアート物語があったのでしょう。

【何かあるな、が起点のテーマ選定】
 さて、思いつくと動かないとダメな性分なので、絵を見てわりとすぐ、思い切ってもんちほしさんにインタビュー依頼の電子メールをしました。すぐに返信が返ってきて、いくつか展示会で作品を出品する予定があるので『ゲイサイミュージアム2』に行きました。

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 ファンと話すもんちほしさん。後ろからすみません!(郷撮影)

 初めてお会いするもんちほしさん、着物姿がまぶしいし、若いのに自分の世界をもっている人だなと直観しました。ビジネスメディア誠でかなり自由に書かせていただいていて、連載の被写体を選ぶのは自分の勘頼り。だから“何かあるな”という勘があたったときは、筆はスムーズに運びます。

 余談ですが、企業の大小を問わず、商品の作り手の熱意や姿が見えないときは書きにくい。そこに“何かあるな”と感じることが起点です。大企業ではそれが見えにくいことが多い。でも多くの読者は、自分が知る大企業の話の方が読みやすい。ここがつらいところです。個人ばかり取り上げる“うふふ”マーケティングですから、編集長には申し訳なく思っています。

 でも“フロントランナー”の生きかたは、学ぶことがあります。もんちほしさんはパッションや愛の行動力だけでなく、それをイラストとことばにする表現力も持ち、お客さま目線で商品化する力まである。これを26歳の女性がたったひとりでやっている。驚嘆しました。

 何かあるな、やっぱりあったな。書いて楽しいな。マーケティングライター冥利です。

【わたしのマーケティング物語が次のテーマ】
 マーケティングなんてしょせん「論」ではなく、「パッション(つまりAha!)」です。マーケティングとはこれこれであるとかの分析論、この企業の商品や取り組みは4Pから見てこうであるといった教科書マーケティング分析、データ操作だけでセグメンテーション&販促施策(魂を入れないCRMと言うときもあります)、いずれも不粋です。否定はしませんが、わたしのマーケティングではない。興味ナッシングです。

 むしろわたしはフロントランナーから“マーケティングそのもの”を感じます。先週のテーマ、自転車メッセンジャーバッグを作るAnaisさんからも感じます。次週のテーマの奔放で楽しい靴づくりをしたシューズデザイナーさんからも感じます。マーケティングを“マネジメント”だと思う人にはわかってもらえないでしょう。

 パッションから動きだし、パッションを向こう側(お客目線)から冷静に見る目を持つ。でも作品じゃくて商品ですから、機能面の手は抜かない。それがわたしの思う理想的なマーケティング。あまり論を語りたくないのですが、次週の誠ではちょっと語ります。

あ、もんちほしさんの後編も楽しみにお待ちください!後編は08年6月2日(月)掲載予定です。よろしくお願いします。今日は以上です。

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コメント

Yukaさん、コメントさんくす。
恋ほど人に気合をいれるものは、地上にはない。
恋の渦中にあるあなたがよく知っていますよね。なんて、すぐバクロってしまひます(笑)。

でも吉岡編集長とのやりとりメールが爆笑でした。

わたしが掲載にあたって「恋するイラストレーターもんちほし」てなタイトルをやめてください、と書いたら、

 いや、ひっくり返ってもこのタイトルは出てこないです。
 私は郷さんと違って、頭のなかがおっさんなので・・・
 (by吉岡さん)

投稿: 郷/marketing-lover | 2008年5月30日 (金) 09時48分

こんなに気合の入った郷さんは珍しいので、
誠への掲載楽しみです~★

ところで、「ECO誠」たるものが開設したみたいですね
郷さんのトピックには持って来いですが・・・

ひねくれ郷さんの反応や如何に・・・・!!??

投稿: YUKA | 2008年5月30日 (金) 09時28分

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