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2008年6月23日 (月)

モントリオールのパブリック・バイク・システム(PBS)

 一昨日(土曜)「雨降らないでね〜」と思いながら、わたしは愛車(自転車)でバックパックに詰めた野菜を背負い、10kmを40分弱でしょうか、ちょうど良いサイクリングしました。一度交差点で暴走してきた子連れ女の車に轢かれそうになりましたが、それ以外は快調。じゃがいも、茄子、ミニトマト、ズッキーニ、ヤングコーン・・・などなど“配達”しました。

 おっと野菜テーマは今週の“ビジネスメディア誠”です。今日は自転車。「わあ!これこそ東京でもやってよ!」と思ったモントリオールの自転車レンタルシステムを。

【hmm…なアドバイス137.モントリオールのパブリック・バイク・システム(PBS)】
The Public Bike System (PBS) was created to offer an attractive
and easy-to-use option for those seeking urban transportation
that has less impact on the environment than traditional fuel-
powered vehicles, and to act as the perfect complement to public transportation networks. 
引用元 Public Bike System

0622_montreal_pbs

パブリック・バイク・システムは都市部の移動手段として理想的でかんたん
な自転車のレンタルシステムです。燃料を燃やして走る交通手段と違い環境への
インパクトも小さく、公共交通ネットワークにぴったりの補助手段です

 08年6月、カナダのモントリオール市は素晴らしい自転車レンタルのコンセプトを発表した。デポに備え付けの自転車をクレジットカードなどでレンタルし、目的地まで乗ったあと、その近くのデポに返せる。デポには最大6台ずつの自転車を置くことができるというし、デポのシステムには最新の技術がある。自転車にもかなり工夫がある。

0622_montreal_pbs00

【アウトルック】
 まず携帯やPCで、もっとも近いデポの自転車の空きをリアルタイムで確認。近くに空きがあればその自転車をその場でチョイス。使用後はどのデポに返してもいい。それも空きをウエブで確認することができる。支払いはクレジットカード、プリペイドカード、メンバーカード(チャージができるのだろう)で。パンクや大きな故障はバイクドックでわかるそうだ。

0622_public_bike_systems

 しかも自転車一台一台がRFID(無線ICタグ)でコントロールされ、いつどこにあるかすべて把握されている。バイクドックを備えるデポのシステムは独立して運用されており、すべてソーラーパワーで動くのもとてもグリーンだ。

0622_pop_contenu_03_a 駐車とも共生できる。

【細かく観て気になったのは】
 まず自転車。全体はアルミで強度・耐久性を高めた。走行中はいつでもライトオン(前後尾)、雨に性能を左右されない内部ブレーキシステムもある。チェーンもケーブルもほぼカバーされている。とてもモダンでカッコいいなと思う。

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  デポの仕組みも興味深い。自転車がまるでPCのように“プラグ・アンド・プレイ”。つまり駐車するとその時点からアクティブになり、駐車状態を無線で伝える。そのシステムは一つが壊れれば、まるでブロックのように、新品にはめ直せばいいという。各ユニットは(前述の通り)ソーラーパワーで蓄電して稼働する。

 4 5

 モントリオール市のブログによれば、このシステムを08年9月にオープンし、09年春までに300デポをオープンする。待ってますよ!おっとわたしはモントリオール市民じゃない(残念ながら)。

【こんなデザイン、どんな人が?】 
 これは凄いシステムだ。どんな人がデザインしたのか? デザイナーは世界的な工業デザイナーMichel Dallaireさん。30年以上にわたり工業デザインに従事し、数々の賞も受賞。パブリックデザインに強みがあり、街、道、通行システム、ストリートファニチュアなどユニークな作品が多い。モントリオールの“the University of Montreal Ecole de Design industriel”などでもデザインを教える。

 6 デザイナー Michel Dallaire 氏

 08年7月11日に発売される“アイフォーン(カタカナだとブランドイメージがイマイチ臭い)”のようなPDAの効用がストリートで発揮される。自転車とiPhone(やっぱり英文表記の方がよほどいい。ソフトバーンクさん、カタカナ表記は捨ててもいいと思います!)の組み合わせが都市で力を発揮しそうだ。

【道交法の悪改正で、都市が息できなくなる】
 07年にパリで始まった自転車レンタルシステム『ベリブ』は大ヒットと言われる。一般市民だけでなく多くの観光客が利用しているという。パリはきっと“自転車にやさしい街並み”があるからではないだろうか。

 ひるがえって東京の道。道交法が改正され、自転車は専用道か専用レーンか車道を走ることになった。歩道がアブないのは間違っていないが、自動車がばんばん駐車する“なしくずしの自転車道”を走るのはかなり危険だ。“日曜だけドライバー妻”にひかれそうにもなる。見切り発車の改正でしかない。

 この改正、日本人にさえ正しく伝わらないのだから、外国からの観光客にはまったく伝わらない。たしかに道は狭けりゃ車も人も多い。東京は働くにも旅行するにも、かなりお手上げだと思う。東京が観光都市として魅力がアップしないのは、自転車さえも利用できないからだ。

【hmm…なアドバルーン】
 原油200ドル時代、自転車フレンドリーか否かは、“都市インフラの差”をあらわにする。東京ではムリとしても、人口30〜50万人の郊外都市や地方都市では、モントリオール・バイク方式を採用すれば、都市としての魅力がかなりアップするはずだ。そんなコンサルなら手弁当でもしたい。

 環境にやさしいインフラをアップさせれば、街のエコ感度が高くなる。そうすると知恵のあるいろんな分野の人々が集積する。センスの良さだけでなく、その地の伝統をたいせつにする街が創られる。エコから始まる街起こしサイクル、実現できると思う。わたしはデザインや手づくりやモノづくり支援から、そんな街づくりに貢献したい。今日は以上です。

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