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2008年6月11日 (水)

水と紙のエンジン

 Cherryさんとお昼を食べていて、artgymという美術学校をテーマにした余勢で(昨日のブログ)手づくりの話になった。小学生時分の“粘土の手づくり”である。

 「食パンとか、メロンパンとかフランスパンを作って、お皿にのせて、家に飾ってました!」
 「へえ、お皿も粘土で作ったの?」
 「そうです。パンはこんなちっちゃなサイズ(2cmくらい)で作って、絵の具で色を塗って、それを段ボールで作ったお家に飾りました」
 「ほお。そりゃすごい。僕はね、アブラ粘土で自動車を作ってた」
 「車ですか」
 「普通の子どもは車のかたちを作るだろうけど、僕はシャシーを作って、タイヤを作ってくっつけて、シートも作って載せ、エンジンを細か〜く作って、なんてやっていたよ」 

 パンと自動車という違いはあれど、わたしたちはマニアックなガキだった。そこから話は“水で動くエンジン”に流れ、そのあとでわたしは“紙の動くエンジン”をネットで見つけた。

【hmm・・・なアドバイス127.水と紙のエンジン】 
このハイブリッド自動車(Scorpion)が画期的なのは、水素タンクを搭載せず、
代わりに搭載している水タンクから電気分解によって水素を必要に応じて
生成する点です。生成した水素は30〜40%の割合でガソリンと混ぜて使用
するとのこと。
引用元
 0609_01_08_2

 ひとつ目はマユツバ、いやミズモノのエンジンガソリンと水素を混ぜて自動車燃料として、ガソリンを少なく済ませる装置を搭載したスポーツカーScorpion。水素とガソリンの混合燃料を燃やすことで、排気ガスの浄化が進み、エンジン性能がアップするという。

【水をガソリンに混ぜるの仕組み】
 水素で動くエンジンはもちろん珍しくない。日本でもマツダを初め取り組みがある。ガソリンならぬ水素ステーション構想もあり、代替燃料/動力源の候補のひとつだ。だが米国のRonn Motor CampanyHydrorunner Inc.が開発したハイブリッド自動車は、水素タンクを搭載せずに、水素をオンデマンドで生成して注入する装置『Hydrorunner』を搭載する。こうした仕組みはいままでなかった。

 0609hydrorunner_g3ゲーム機ですか?

 “Hydrorunner”に投入する水だが純水にあらず。“庭ホース”からでもOKというから普通の水である。その水を電解して水素を生成する。電解する電源も車の発電機の余電力というから、わざわざ発電する必要はない。水素はインテークマニホールドを介して、ガソリンと共に燃料噴射ポンプに送り込む(マニアックでスマン)。メーカーでは“Hydrogen Fuel Injection(水素燃料注入)”と呼ぶ。特許のポイントは水素混合気の生成から制御プロセスにありそうだ。

 燃費は対してよくならないが(リッター17km)、水素パワーで加速が盛り上がり、さらにカーボンの排出が小さくなるというエコ効果がある。マニアックにそこまでは読み取れたが、いくつか疑問もある。 

・ほんとうにアブなくないのか?(水素は爆発しやすい)
・水をエンジンに入れても大丈夫か?(水と油といいますが)
・水を水素にする電力はモーター駆動した方がエコだと思う

Hydrorunner02 Hydrorunner01
ピックアップの荷台で水素づくり。

 そんな疑問も残るが、しょせんわたしは粘土自動車製作所なので、これ以上詮索できない。08年秋の“庭ホース・エンジンスポーツカー”の発売を待とう。

【紙のエンジンの驚愕】
 もうひとつ、ペーパーだが動くエンジンが凄い。驚愕した。

0611_20080611191 紙!

カナダのモントリオールに住むYeeというアーティストが作ったV型12気筒
エンジンは、本物のエンジンのようにピストンが動く紙の模型だ(実際には、
乾電池とモーターで動かしている) 
引用元   

195枚の紙上の1978個のパーツで作るペーパークラフト。エンジンサイズは630mm x 405mm x 335mmというから、1/2スケールくらいだろう(重量も1.5kgもある)。モーター駆動のクランクシャフトのスピードは13.5rpmと、実物のエンジンの1000分の1くらいだが、ピストン・コンロッド・冷却ファンの連動は見事だ。12気筒エンジンの気筒のひとつひとつにLEDが仕込まれ、クランクシャフトの動きと合わせて爆発イメージで光るのが憎い。ぜひ回るサマを動画で見てほしい。

 日本への発送費を含めた価格は、162.86CAD(カナダドル)でフルキット(印刷シートあり)、自分で印刷する場合は121.28CADである。作りたくなったでしょ、Jneomanさん!(紙クラフトマニアの同僚です)

【hmm…なアドバイス】

 今週は月曜・火曜とデザインの話に振ってきたが、もちろん工業デザインは“中身(機能)あってのモノ”。中身と外身が、機能的にそして美的にからまりあうとき、トータルとしてのデザインが完成する。外っつらだけが美的な商品は見透かされて売れない。

 つまりデザインとは内と外が“からまり合うこと”でもある。その“内”、自動車のエンジンといえば、素材は鉄(鋳造、鍛造)でありアルミでありステンレスであり。高価なマグネシウムなどレア金属も稀にはあるし、部分的に樹脂も使われている。動力源はガソリンであり、電気である。エンジンに限らずデザインの中身を知ることは、商品開発上とてもたいせつである。今日は以上です。

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