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2008年6月 4日 (水)

空間清浄ー安藤忠雄デザインの“宇宙船”の意味

 またまた開襟オヤジの季節になりました!6月1日を過ぎたので、通勤者にノーネクタイの人が目立つようになった。ファッション・ミゼラブルなオヤジへの嘆きはともかく、入梅で気温の変化も激しい。そこかしこで咳込む人も目立つ。

 花粉症にもめげずマスクをしなかったわたしだが、新型インフルエンザの流行も取り沙汰されているので、電車の中の浮遊菌にはかなり危険を感じている。いやアブないのは電車だけではない。人混みの空気はどこにも危険がある。昨日の空間照明から今日は空間清浄がテーマ

【hmm・・・なアドバイス121.空間清浄ー安藤忠雄デザインの“宇宙船”の意味】
株式会社ワーナー・マイカルと、三洋電機株式会社は、ワーナー・マイカル・
シネマズに、三洋電機の“virus washer(ウイルスウォッシャー)”機能搭載
「ルーフトップエアコン組込形 空間清浄システム」を、興行会社として1年間
独占的に導入する契約をこのほど締結いたしました。今後3年間で、1劇場
あたり平均8スクリーンを持つ、国内の劇場26ヵ所全スクリーンに順次導入
してまいります。
引用元  

080602_01

 このウイルスウォッシャー機能を搭載した「ルーフトップエアコン組込形 空間清浄システム」を、これまで4劇場5スクリーンに導入し試験をしてきた。その機構は水道水を電気分解して生成した電解水で、浮遊菌、ウイルス、花粉、臭いを抑制するもの。機能としては新機軸ではないが、映画館という空間には世界初だという。その試験結果、映画鑑賞者はこんなに違いを感じている。

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【公共の場の空気こそ危険だ】 
 昔、わたしが映画少年だった頃、大塚名画座も早稲田松竹も高田馬場パール座も、そして池袋文芸座も、喫煙可だったような気がする。あれはキツかった。今はモチ禁煙だが、空気感染がヤバい。公共空間には空中浮遊菌がこんなに飛び交っている。

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      こんなに空中浮遊菌は多い!(三洋電機参考資料)

 もっとも危険なのがラッシュの駅や電車。通勤時間帯の汗や化粧の匂い、咳き込む人、空調装置からの埃、不快な扇風機、空間不快は相当である。咳やくしゃみは決して花粉だけのせいではなない。駅や電車にこそ、この機構がほしい

【安藤忠雄デザインの新渋谷駅】
 こんな事情をくんだのだろうか。安藤忠雄氏デザインで話題のメトロ副都心線の渋谷駅(08年6月14日開業)は、吹き抜けによる自然換気機能がある。

1211706124

(新渋谷)駅では、世界でも珍しい自然の対流現象を利用した「自然換気
システム」を導入。2012年に完成(一部をデッキなどの関連工事を除く)
予定の旧東急文化会館跡地ビルとの境界に、地上から地下に抜ける
巨大な空洞を設け、地下駅で最も環境負荷が大きいとされる地階換気の
問題を大幅に解消する。
引用元

3 4
 画像はいずれも渋谷経済新聞より

 今回の開業に合わせて、まず地下25mのホーム(地下5階)から、地下15mの改札階(地下2階コンコース)までを吹き抜けにした。中央吹き抜けと屋外とは換気口でつながる。

 ポイントは空気の自然対流。大きな吹き抜けにより、暖かい空気(冷房装置から発生する熱や電車のモーターの熱など)を上昇させ、冷たい空気を下降させる仕掛けだ。これはエコ効果(年間1000トンのCO2削減)もある。さらに駅構内に幾つも配置される“宇宙船のモニュメント”には、冷たい空気や水を循環させる冷却マットやチューブが内蔵されていて、それで“放射冷房”をする。

【なぜ安藤忠雄氏は、宇宙船をもってきたのか?】
 「空気清浄に宇宙船の力を借りる」という安藤氏のコンセプト、わたしはこう感じた。

1211706149 地下の宇宙船 

“もはや地球上のエコは、地球人のエゴで破滅した。地球では汚れた空気しかないので、清らかな空気は地球外で生成し宇宙船が運ぶ時代だ!”。

 たとえば、新橋・汐留地区の都市開発。汐留のビルの大規模開発では、汐留シティセンター、電通ビル、日本テレビタワーなどが“東京湾の防風林”になり、都内のヒートアイランド現象の要因とも言われる「環境にやさしくない施設」である。誰が設計したのか?わたしは知りませんが。

 安藤忠雄氏が新渋谷駅の自然対流で示したのは、汐留に代表される都市環境破壊へのアンチテーゼだ。あのようなエコ無配慮な都市開発をするデベロッパーは言語道断だが、それを認める役所もおかしい。役所は環境保全や景観、人の健康など、大きな視点から都市計画を導くべきだ。今の役所は法律はつくれども、その裏に思想がない。

【hmm…なアドバイス】
 さて、三洋電機と安藤忠雄氏のケースをまとめると、公共空間の清浄という新しい競争軸が生まれたことがすごい。今まで人の動線効率とかテナント効率しかアタマになかったところに、空間の快適という競争軸で差別化を図るのは、まさに時代の転換点である。

 デパートにずっといて頭痛がしたこと、誰でもありますよね?どこでも同じような品を売っているし、同じ映画がかかるのだから、人は買い物でもエンタメでも、空間&空気快適なゾーンを選ぶ時代になる。今日は以上です。

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