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2008年6月12日 (木)

気まぐれにプリンアラモード、それともひと筋にキムチ?

今日はビジネスメディア誠に連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

気まぐれにプリンアラモード、それともひと筋にキムチ?
女が「私のどこが好きなの?」と問い、男が「君のすべてが好きなんだ!」と叫ぶのには理由がある。それは、男女の心に住むものが違うから。そこに 気付くと、商品の“性別”が見えてくる。男品(おとこじな)と女品(おんなじな)——その融合ポイントを探すことが、マーケティングには必要になる。続きはこちらへ。

 男モノ・女モノという旧来の持ち物区分はとうに崩れている。ちょっと見回すだけで崩壊は明らかである。

 長時間勤務を誇る熱血の営業マンの同僚オダッチさんは、ドピンクのケータイをさりげなく持つ男である。その色や派手で良し。かくいうわたし、4年も前だがピンク色の携帯をてらいもなく使っていた。女性が買い物カゴを腕にかけるように、通勤トートバッグをかける男性営業ジムもいる。違和感はない。

 そうそう、イラストレーターもんちほしさん男モノの着物が実にサマになっていた。それがかえって女っぽさをアピールするから不思議だった。何しろ今やランドセルが、24色もの色物から選べるのだから、子ども時分から“男色・女色”というステレオタイプな感性は消滅しているのである。消費者のジェンダーボーダーの消滅、商品開発において重要な伏線なのである。 

Dsc_0029s 男物の着物の似合うイラストレーター。

【女性による商品開発という呪縛】
 ところが商品も店舗もサービスも、まだまだジェンダーの呪縛にとどまっていて、カラを破ったとは言えないものが多い。ジェンダーをウリにする、たとえば女性仕様の自動車、とても野暮であった。西武鉄道のスマイルトレインはいいなと思うけれど(新型電車の先頭車両デザインを、女性チームの開発でスマイルフェイスにした)、「女性パワーでスマイル電車をつくりました!」というPRには“男クサさ”を感じた。 

3 スマイル!

 むしろ男の品格、女の品格を尊重しつつ、男品(おとこじな)と女品(おんなじな)か、どちらかに重心を保ちつつ、その上でジェンダーの境界をあえて踏み越える、そんな感じの商品がいいと思う。

【プリンアラモードを探してー】
 エッセイの中で“プリンアラモード”があります。この画像づくりに苦労しました。ネットから拾って掲載はできない。だが今どきどこにプリンアラモードがあるのか?昔ならデパート最上階のファミリーレストランにありましたよね。今どきのデパ地下にあるわけがない。

 さてどうするか?見つからなければ、セブンイレブンの”がっつりプリン”で代用しようと思っていたところ、相棒Cherryさんが“打ち合わせでアキバに行きます!”というので、打ち合わせの前に奇妙なお願いメールを打った。

 @アキバでプリンアラモードがある店、知らない?@ 
 返信あり。
 @アキバのヨドバシのカフェ“丸福珈琲店”ならあると思います!@

 丸福はプリンで有名なのである。よしイケそうだと、夕方、イソイソと秋葉原に出かけた。ヨドバシの1階でCherryさんと待ち合わせ。「着いたよ〜♪」とメールを打とうと思ったら彼女が現れた。

 「郷さん、すみません!」
 「何が?」
 「ないんです、丸福にプリンが

 なにやら4Fの店頭のメニューを見たところ、プリンの箇所に“抹消線”が引かれていたそうだ。某航空会社と同じで、プリン職人が2人退職して、プリンを焼けなくなったのだろうか?

 困った。だが代替案もCherryさんから出てきた。“万惣(Manso)フルーツパーラー”である。千疋屋と同じだというので、そこならあるだろう!と歩き出しました。万世橋を越えてしばらくゆくとありました。2階の喫茶の席に座り、メニューを開けて、“プリンアラモード”を探すと・・・。

 「あったぁ!プリンアラモード!」 ほっと胸をなでおろして注文を。

 ところが・・・。しばしあと、パティシエぽい男性がやってきた。
 「すみません、本日はプリンを切らしておりまして・・・」 

 えええええ!!! アタマが真っ白というか、プリンになりました。

 「実はプリンアラモードの写真を撮りたくて来たんです」Cherryさんが言った。
 「と言われましても・・・」 パティシエが言う。
 「プリンアラモードに近いもの、ないんですか?」シドロモドロなわたし。

 それで選んだのがババロア・アラモード。プリンかババロアかの違いだけなので、どんぴしゃではありませんが、苦労したので性別ならぬ“識別”は問わないでください。  

Pict0080s ババロアですが。

 さて、原稿入稿したあとでCherryさんから飛んできたメール。
「郷さん、組み立て式スイーツって、おかしくありません?」

2 スイーツは部品です。

 この会社では、店舗から“スイーツのパーツ”をオーダー受付している。パーツといっても食べれるヤツ。納品されたパーツを店頭で“組み立てる”。ここならプリンアラモード・キット、あっただろうに。今日は以上です。

 Pict0079s
 万惣店内のカーテンには、どこかジェンダーなしくずしな匂いがする。

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コメント

ははあ。レーザーレーサーね。
機能重視で締まりを耐えるか、
着心地重視で、緩めて、
低記録にあまんじるか。
特に男はあそこを締められる
とつらい(笑)。

投稿: 郷/marketing-bomber | 2008年6月13日 (金) 16時23分

思い出したー!

万惣といえばホットケーキですよね。食べたくなってきました…あーん

投稿: まゆ | 2008年6月13日 (金) 12時14分

>なるほどね、機能は頭にあっても、好き~!に
流されてしまうわけですね。

結局、使ってて満足かどうかっていうのは使ってて幸せかどうかだと思うのですよん。それを機能に求める人もいるし、(レーザーレーサーなんてたぶんそうですよね)たんすの肥やしであっても持ってるだけで満足!とか、ふと目に入ったウィンドウに映る自分にウキウキ♪なんてのもアリかなあ、って。
“有袋うさぎのバッグ”欲しいでーす。でもさりげなくウサマークが入ってれば…(エヘ)

>豚さん鞄や河豚鞄になりそうになるのがイヤだから、化粧品などの手提げ袋をもうひとつ持つんですね。

あとねー、ランチに行くときなんかでも、手提げ袋がもうひとつあればお財布にお化粧ポーチ持って出られるでしょ。足元や椅子の背にひょいって置くにも不恰好じゃないし。
お財布いっこ持って出ると、ポケットにはしまえない(そもそもポケットがない~)しお化粧ポーチは持ってけないしで困るのです。かといって大きい鞄持ってくのもイヤだし…

それに、急なデートなんかのときにも困りませんよね。ちょっと失礼、ってお化粧直しにいくのにもスマート…備えあれば憂いなし、です♪

投稿: まゆ | 2008年6月13日 (金) 12時10分

まゆさま。コメントありがとうございまふ。
なるほどね、機能は頭にあっても、好き~!に
流されてしまうわけですね。
たしかに、馬車の形のバッグを衝動買いした女性もいました。
馬車ですからバッグじゃないのに(笑)
あなたは“有袋うさぎのバッグ”がいいのね(笑)

フトわかった。豚さん鞄や河豚鞄になりそうに
なるのがイヤだから、化粧品などの手提げ袋を
もうひとつ持つんですね。
いや女はむつかしい!

投稿: 郷/marketing-bomber | 2008年6月13日 (金) 10時42分

プリンアラモードならバズサーチのがルックスがかわゆくて好きです(アキバじゃないのですけど…)
http://www.plaisir-co.com/shop-pla04.html

男品と女品の融合ポイントを探すって、分かる気がします。

たとえばこういうことかしら…お仕事用のカバンを買うとき、PCが入らなきゃだめ、資料がある程度入らなきゃダメ、サブバッグ持たない想定でバッグ買うときにはお化粧ポーチもお財布も入れられてかつブタさんカバンになっちゃわないような余裕があるものが…とか、女性でもいろいろ機能的な条件は考えるのです。
でも結局直感で買っちゃうのですよ。あまりに色気ないのはやなんだもんー。携帯用のポケットだとか手帳用のスペースなんかなくても、花柄とか刺繍とかウサたんワンポイントがあれば大満足なのです。
ルックスとかフィーリングだとかに負けちゃうのかも。
合わせる服装のことなんかも考えちゃうせいかもしれません。

投稿: まゆ | 2008年6月13日 (金) 09時36分

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