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2008年7月31日 (木)

><→しんぶんし←><

 今日はビジネスメディア誠に連載する“うふふマーケティング”へのリードです。

><→しんぶんし←><
通勤時間を使って脳の活性化に励んでいる人をよく見かける。DSで脳トレ? 
携帯で数独? それもいいが、筆者のオススメは「回文トレーニング」。
“しんぶんし”“たけやぶやけた”など、上から読んでも下から読んでも
同じ発音になる回文を、自分で作ってみるのだ。
以下、“見よ お読み”

 テーマは回文。上から呼んでも下から呼んでものアレです。

 広告業界の“ホールオブフェイム(殿堂入り)”、伝説のコピーライター土屋耕一氏が、回文集『軽い機敏な仔猫何匹いるか』を出していたのを知ったのは割と最近です。ずいぶんと前の本なのですでに絶版。これは買わなきゃ!とヤフオクで探して買いました。読めば誰でも電車の中で変人になれます。自分を“脱ぎ捨てし、クスクスして過ぎぬ”時間という感じで、車中で近寄りがたき人になる危険な本です。よくもまあこんな回文、考えるなと脱帽の連続でした。(※脱ぎ捨てし・・・は土屋氏作をちと改変)

【回文病に罹りました!】
 回文集のうち、ぐっときたヤツを事例に挙げて、軽く機敏にエッセイをと・・・。と思われたでしょうか。いえいえ、ところがです、書くのはつらい修行でした。なぜか。回文の話を書いていて、自分が回文を書かないのはなぜ?書けよ!という、どこからともなく声が聞こえてきました!その強迫観念にとらわれてしまひました。よって文章がまったく捗らない、進まない。

 ひとつ単語を思いつくと、それをひらがなで書いて、ひっくり返して書いて回文になりそうか確かめるんです。それがダメなら別の単語に変えて・・・。下手な回文をひとつ作ってはワンパラグラフ。丸1日ウンウン唸りました。これは呪いだろうか?土屋氏が夢に出てきました(あ、もちろん畏れ多くてシリアイではないです)。

 「オイ、お前。こんな妙チキリンな本、読むのはまだしも、それについて書くのか?それをお前、マーケティング・エッセイって言うつもりか?」

 「キミの文、“散々な難産さ(土屋氏作ですモチ)”」とほくそ笑む氏のまなざしを紙背に感じつつ、自分の回文の才能の乏しさも感じつつ、汗流しながら書いたのが今回の連載。まさに回文病に罹りました!加えて慎み深いわたしゆえ、マーケティングの教訓めいたことにもつなげませんでした。回る阿呆には付ける薬なし!阿呆に徹しましたのが今回のエッセイ。

【『間取りの手帖』は傑作!】
 余談ですが、土屋回文集のように、どこから読んでもおもしろくて電車の中で変人になれる本、思い出しました。リトル・モア刊の『間取りの手帖』(佐藤和歌子さん著)これ傑作でした。大好きな本です。

080731_195001 マドリスト佐藤著。 

東京R不動産御用達のような、妙な間取りだけを延々と99個集めた本で、間取りに添えた一文も激笑です。衝動的にこの本を購入して愛読していたら、ある人が呆れて言いました。

 「この本もこの本ですけど、この本を買う郷さんも郷さんですね」

080731_195101
 (左:ふな底チック 右:観音開きフェチ)

 褒めことばですか?呆れことばですか?フン、余計なお世話さ。しょせん、“あたい、ライタァ”ですから(笑)。

【見た目のリズムと音のリズム】
 ヤバいので、少しもっともらしいことを書いておきます。文章は“音読”と“見た目のリズム”、その両方で優れていると読みやすいのです。

 見た目とは、見た感じというか、読みやすさというか。漢字の文字ヅラです。カタカナ・漢字・ひらがなのバランシングであります。感性なのでうまく言えませんが。見た目ではリズム感があるのに、口に出してみるとつっかえたり、ちょっとねと思うこともあるし。

 7月22日〜25日の日経プレスリリースから、ランダムにタイトルを挙げてみよう。

『サラダをおいしく食べる すっきりぽん酢』
 これはミツカン酢ですが、音律がいいし、酢っきりしていますね。

『らでぃっしゅぼーや、放牧で育てた純血に近い琉球在来豚「アグー」を限定販売』
 らでぃっしゅぼーやという企業名のユニークさもさることながら、放牧、純血、琉球、在来豚、アグーといった単語のチカラ、そのセット感覚が凄い。

『アサヒビールグループ、コラーゲンドリンク「バランスシェイク マンゴー&バナナ(を発売)』
 なぜこの一文、すべてカタカタでも読ませてしまうのか?「ア」「コ」「バ」「マ」「バ」という母音で始まる単語が韻を踏んでいるだけでなく、読点(、)、カギ括弧(「 」)、記号(&)が締めているからだ。これリリースの域を超えて、立派なコピーです。

【それでも、回文かい?】
 かいぶんか かんぶいか 
 ぶんぴつか かつぴんぶ
 すうどく くどおす 脳トレ れとーのんぶ
 らいたあ あたいら (以下、たくさん)

 今回のエッセイでは、こんな文字列を延々と書いていました(笑)。

 Dsc00138
 
 猫の画像は機敏な仔猫を3匹も飼うイリエチさんから拝借しました。

 回文のマーケティング効用、けっこうあります。ビジネスには“お客さま視点トレーニング”になります。今日はその説明は省きますが、ようするにヒックリ返して考える視点を持つ、です。初秋以降、“回文的マーケティング・セミナー”を開きますので、街に出て、実践的にトレーニングしたい方、郷のポニャンとした顔を見たい方はぜひ来てください。今日は以上です。 

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コメント

Yukaさん、コメントありがとう。
立つ鳥、後を回文で濁す、ですね(笑)。
オヤジもオヤジ、あんなことを発表できる
ひらきなおりは自分あっぱれ(笑)。
ウチでもソトでも、人と衝突ばかりですが、
性格は変わらないですわ。
多少の障害があっても、人を感動させる
ビジネスにまい進します。いつもありがとう!

投稿: ごふ/marketing-凹み | 2008年8月 2日 (土) 19時48分

感激しました!!
回文、すごい脳トレですね!!

常々おやじギャグにも感服する程
頭が凝り固まっている私にとっては、
言葉遊びが出来る才能を尊敬します。

誠共々、とっても面白かったです~

投稿: YUKA | 2008年8月 1日 (金) 13時52分

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