« 迷うくらいなら身近から冷やそう! | トップページ | “変”なことは文化を変える »

2008年7月27日 (日)

ぐっとするセラミックデザインへの挑戦

 日曜日はデザインがらみの話題を取り上げてきた。多いのは家具、キッチン、リビングに文具に帽子。素材なら木・革・布・金属・樹脂だ。和も好きだしコンテンポラリーは馴染みもある。だが実はちょっと苦手な素材がある。それはセラミック、つまり陶器だ。どうも隣の芝生というか、身構えてしまって、何にぐっとくるか語りにくい。陶器=高貴、というイメージが邪魔しているのだ(生まれが平民なので)。

 最近のセラミックはかなりデザイン寄りのヤツが多い。たとえばこの2つのような品。これなら好き嫌いだから語りやすいけど。

Copy_0_booh_01  Tsangmonica  
 ソルト&ペパー               三段重ねカップ

好き嫌いをなくすためにも、今日は苦手な領域にチャレンジ。どんなセラミックに自分がぐっとくるか自分を観察した。

【hmm…なアドバイス167.ぐっとするセラミックデザインへの挑戦】
 まずはこれ。jonathan trottterさんは英国の大学在学中のセラミックアーチスト。作品は“ドアノブ”。 

Jonathan_trotter_doorknob14  Jonathan_trotter_doorknob7

 つるん、としたノブに、まるでケロイドのようなつや消しの盛り上がり。つるんの方もケロイドの方も触れてみたくなる。ドアノブとはドアを開け閉めする取手なので、たいていは機能的な形状を追求する。素材もスチールや真鍮、SUSなど。その機能重視の常識をかき乱す“挑発的な焼き入れ”がいい。

Jonathan_trotter_doorknob3 ボタンみたいですね。

 jonathanのねらいは“手の平のメモリー”だろう。世界でたった一軒しかない我が家に帰ってきた、そんなとき、手の平からメモリーがかき立てられる。彼にもいずれ連絡したい。

【うさぎも自然体だ】
 jonathanの友人のKaty Jenningsさんうさぎもいい。彼女も学生だそうだ。

Katyjenningsexplorers Katy_jennings_katyjennings3

 気泡のあるウサギたち。この穴ぼこがなぜか触れてみたくなるし、つまんでみたくなる。そんな焼き上げの素材感がぐっときた。彼女の創作は“人間と動物の今昔の関係”がテーマだそうだ。

Katy_jennings_fallingrabbits Katy_jennings_katyjennings2    
うさぎ三連重ね。             こっちは牛でしょう。

 同僚(元になりそな)のMayuさん、絶対欲しいって言うだろうなあ。火曜日、教えてください。Mayuさん以外にこれ欲しい人、郷までメールください。まとめてkatyと交渉します。

【こっちのベアはもっと自然体だ】
 3つ目は“憎めなくて好き”。スウェーデンのBodil Søderlundさん、どうやって作っているのか。たぶん粘土の元があって、それを石膏に浸して乾燥させるのでしょう。こういう手づくりの芸術であって置物、好きです。

Bodil_soederlunddsc_0783 Bodil_soederlunddsc_0801

 どぼんと浸けて作る。その後カタチが決まる。可愛ければ一品に。失敗すればボツ。画一的な陶磁器の多い中で、こんなペースのセラミックがホッとする。これも人気でると思うのですが、いかがでしょうか?

Bodil_soederlundbodport_2 Designersblock_bodil_may_06
 どぼんと浸ける。
           楽しそう♪

【hmm…なアドバイス】
 ふむ。あんがいわたしはかわゆいモノ、ざらざらしたもの、そして手づくり感が好きだというのが、今日のセラミックへの挑戦での結論です。

 さて先日Cherryさんと話していたときのこと。手元には、わたしが注目するデザイナーのサムネール画像を張り付けた資料がある。それを見て彼女が言った。

 「郷さんとワタシのぐっとくるものって、ビミョウに違いますね

 その本心が「郷さんてセンスないわね」と思ったとは思わないようにするけれども、人それぞれ、ぐっとくるモノは違う。デザインへの好き嫌いには、理屈も背景も知識も生まれも影響するけれど、これらの要素の掛け算ないし割り算をして、“チーン”とぐっとくるかこないか。

 と思うのだが、あんがいブームや権威に弱いのが日本人消費者。誰かが言ったからこれ好きという人も多い。だからこそ、デザインの善し悪しを養う目、好き嫌いを名言する口と文、日本にもっと必要だと思います。好き嫌い、自信を持って言おう!今日は以上です。

 Ceramic_foto  自分の足で歩こう!(おと、指だ)

|

« 迷うくらいなら身近から冷やそう! | トップページ | “変”なことは文化を変える »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/158074/22588675

この記事へのトラックバック一覧です: ぐっとするセラミックデザインへの挑戦:

« 迷うくらいなら身近から冷やそう! | トップページ | “変”なことは文化を変える »