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2008年7月28日 (月)

“変”なことは文化を変える

 今日はデザインとモノづくりについて、煮詰まって討議していてブログが遅くなりました。おっと「議論が煮詰まる」というのは“煮詰まって結論がだせない”ではない。ほんらいの用語の意味で“煮詰まって決まる”流れです。想いの伝達を仕合うこと、かんたんではないですね。

 今日取り上げたいテーマは幼稚園や学校での用具。そこに“デザイン感度の高い心”を育てる原点があります。

【hmm…なアドバイス168.“変”なことは文化を変える】
he(Mr.simon dennehy) sent in some images of his final project
'perch' school furniture designed for primary school children.
his project took into consideration the posture of children,
chair height and the work surface. 引用元 designboom

simon dennehyさんは大学での卒業テーマの作品“止まり木”と名づけた
小学校向けの家具を送ってくれました。このデザインは子供の姿勢、椅子
の高さ、学習のスペースづくりを考慮しています

0711_pe2
 
 アイルランドの国立技術&デザイン学校を卒業したばかりのsimon dennehyさん、素材は公立学校にも出回るような基本素材ながら、機能性や合理性に優れた学校の勉強机と椅子を考案した。鉄パイプ、木材、樹脂など、お決まりの素材を使いつつ、こんな今までと違うデザインを作ってしまう。

0711_pe0711_pe1  

 ポイントは“子供はひとつの姿勢をしていない”という気づきだ。本を呼んだり(かがむ)、朗読したり(ちょっと姿勢を正す)、挙手をし立ち上がり、宿題の残りを出来のいいヤツのノートを広げて写したり、机に穴をほじったり(わたしはけっこうハマった)。そんなあらゆるムーブメントに応える合理的なデザインがポイントである。

ニッポンの公立校の椅子と机のコンセプトは何だろうか? 背が高くても低くても画一に過ごせとなっていないか?安くてお尻が痛くなるのも修行なんて言っていないか?たくさんの子供を座らせておく合理性を追求していないか?疑問フツフツ湧きます。

【これは慧眼!ボクでもできるもんの椅子と机】
 二つ目は個人のお宅でも、幼稚園や保育園でも使えそうな椅子と机の成長セット。

Hi_low_chair

One of the biggest concerns for new parents in making any new
purchase is whether or not a product will grow with their child.
From clothing, to shoes, and even furniture, true value comes
from any product that can last as long as possible.

新米の親が悩むことのひとつ、子供の成長に合わせてどう買うべきか?
 服、靴、家具など。ずっと使える家具は価値がある
」 引用元 

Hi_low_chair2

 FrankとStanimira Rafaschieriさんのデザインによる幼児から年少さんくらい向けの机と椅子のセットデザイン。これもかなり巧みです。よぉ〜く見てください。椅子も机も何通りにも活躍します。子供自身にも、あれこれ積み替えができるのはミソ。王様ゴッコもできれば、家来ごっこもできる。これぜひ製品化してもらいたい。

【コンパスにもこんな合理があれば】

Compass

 わたしが生徒の時分は、黒板に円を描くコンパスといえば、あの木製の大きなフタ股にチョークを差し込んで、ぐいっと描いたものだ。われわれ生徒たちは、先生が「あれずれた」と言うと失笑して、「下手くそ」「いや下手自慢をネタにしている」とかささやいた。

 この台湾の大学のデザインしたコンパス、チョークを挟んで正確な円を描くだけでなく、中心に置く芯部に直径まで表示できる。“勉強って工夫するものなのだ”と生徒はもちろん先生たちも気づかされる。

 そこでフト教育問題を思う。いろいろ論点があり一筋縄ではいかない。でもあえて言えば、どんな子供を育てたいか?というところに落ち着くと思う。 “領空侵犯”的に言い切ってしまうと、変な子供を育ててほしい。変わったガキを変わったままにしてほしい。それには、今日取り上げた“変な学校の用具”にも素直にオモシロい!と感応する“デザインマインド”を育てるべきだ。

【教育の原点=どんな子供を育てたいか?】
 デザインマインドのある人とは、どこかユルんでいたり、どこかハズれていたり、どこかまっすぐだったり、どっか冷ややかだったり。どこか“変”なところがある。

 デザインマインドのある人は、“変”を周囲に指摘されて、“変”を減らすか増やすか迷いつつ、“変”抱えて生きている。だから“変”は支えでもあり、奥行きでもあり、ダラクの機会でもある。ひとことで言えば“変”なのだ。でもだからどうだというのだ。変なヤツこそ上手に育ててほしい。

 それには画一的な椅子と机、制服と掟や規律からは、デザインマインドは産まれてこない。70年代ぐらいまでは画一でよかった。でも今や少子化極まり、学校倒産の時代、明日は見えない混迷の時代。教育方針も先生もカリキュラムも、そして生徒たちも、画一ではもちろんだめなのである。用具ひとつとってみても、変なモノがある方がいい。

【hmm…なアドバイス】
 私の特殊スキルのひとつに“変”を感じる才がある。

 相棒Cherryさんは変をたくさん抱えている(よね?)。同僚Mayuさんもヤバいし(笑)、かのTomoyoさんはダイジョウブか?と心配するほどだ。Yukaさんの変は瀬戸際かも(笑)。相棒と呼ばせてもらっていいのか、Krotchさんもどこか変を抱えてる。きっと本人は気づいていないけど。

 “変なことは文化を変える” 今日は以上です。

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