深澤直人のSIWAブランド和紙
(工業デザイナー)深澤直人フェチであり、和紙という素材に興味しんしんのわたしが、08年6月24日付けの日経『山梨県の和紙メーカー、株式会社大直(おおなお)が深澤氏と組んで「SIWA」(しわ)ブランドのかばんなど20製品を発売』という記事を見逃すはずがない。
この素材の紙『ナオロン』と名付けられていて、大直に(深澤)直人にナオロン、これ冗談ですか?(笑)と思ったけれど、深澤の和紙製品が見たくてしかたなかった。
【hmm…なアドバイス145.深澤直人のSIWAブランド和紙】
和紙というとどうしても工芸的な製品をイメージしがちですが、むしろイン
テリアや雑貨にあった一つの素材としてこれを捉え、その風合い優しさを
生かした日常品をデザインしたいと思っています。(深澤氏のことば)
引用元 『SIWA』カタログ(限定配布のカタログより)
【gowa-gowa】
どんな商品があるのか?カタログには22製品がずら〜りと並ぶ。エキサイトの写真や大直のサイトの写真を引用させていただきます。
・SIWAバッグスクエア S(2800円)、M(3800円)
・SIWAバッグラウンド (3500円)
・SIWAテープバッグ (4200円)
・SIWAブックカバー (1600円)
・SIWA眼鏡ケース (1800円)
・SIWAひもつき封筒 (2800円)
・SIWAボックス M(3000円)、L(3800円)
写真も製品もですべてではないですが、色はブラウンをベースに、レッド、ブラック、グレーまで、製品により1色〜4色まで備える。いずれもナチュラルな感じがした(実物を見ましたので)。
【kusya-kusya】
さてこれはどんな素材なのか?山梨県出身の深澤氏、故郷での講演会がきっかけで大直と知り合い、ひとつデザインしましょう!となった。
「手でもんでしわくちゃにすると、とても味のある風合いが出た。この優しい感じ
を生かしたものができないか」 引用元
軽いし通気性がいいこの和紙で、手提げバッグなどがいいのではないか?という発想が製品群につながった。ナオロンには硬いタイプと柔らかいタイプがあるようで、SIWAはソフトタイプで作られているらしい。くしゃくしゃにできる、ちょっとオイリーだとか。触ってみないとわからんよ。
【gasa-gosa】
どこで手に取れるのだろう?と思っていたらエキサイトに情報あり。表参道ヒルズのインテリアセレクトショップ「Idea Frames(イデアフレイムス)」で展示販売イベントが開かれている(〜7月17日)。さっそく表参道に行ってきました。
おそらくすべての製品が展示されています。触りました。思ったよりもず〜っとしっかり。手提げも、これなら野菜たんまりでも破けない!と確信した強さを感じた。バッグ類はどれもしっかりで、メッシュタイプのモノはきっとハードな使用にぜんぜん耐えるでしょう。そんな安心感があります。
封筒バッグや封書セットは深澤流のエスプリがある。封書セットはレターペーパーにしては高いけれど、これぞと思う手紙を書きたいと思ふとき、パピルスのように残る手紙が書けそう。あとで考えると欲しくなった。
【zawa-zawa…なアドバイス】
何より風合いというか、表面の皺がいい。紙だからなのか紙だからこそなのか、触り使っていると皺ができます。その感じがモノとの対話の触覚となって生に伝わってくる。「お前を使っているゾ」・・・gasa-goso・・・「使われているぞ」そんなふうに話しあえるような。それが和紙というモノの良さなのだろう。
ナオロンのゴソゴソは、皺の表情というか人の顔の皺きざみに通じています。ニコリと笑う、顔をしかめる、あ〜あと大口をあえてアクビをする。顔の皺が生まれて消える。和紙の皺もそれに似て、人間味あるなあと。惹かれてとりあえず“ブックカバー”を予約しました。でも、今予約しても入荷は8月10日頃だそうです。ちょっと話したイケメンのイデアフレイムスの人も買ったそうですが8月10日は同じ。しんぼう強く待ちましょう。今日は以上です。
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