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2008年8月21日 (木)

“自分づくり”の文庫本ノート

 今日はビジネスメディア誠に連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

“自分づくり”の文庫本ノート
「文庫本の隣に並べられるようなノートが欲しい」——そんなニーズに
こたえた『文庫本ノート』をコクヨが9月10日に発売する。手のひらサイズの
ノートに思いをつづることができ、使い終わった後も書棚に並べられる。
これまで読むだけだった文庫本だが、これからは著者にもなれるのだ。

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【文庫本ノートサンプル、使い倒しました。】
 テーマはコクヨから新発売の『文庫本ノート』。サンプルを一冊頂いて、発売前に使い倒しレビューを書こう。いっぱしの業界人ぽいポジションで書けるのが幸せでした。今日で使い始めてちょうど3週間、69ページまで到達ですから、ちょうど半分。いたずら書きの多いわたしですがピッチ早いかも。

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 わたしのP69。右にあるのは、もんちほしさんデザインの栞。

 夜中でも思いつけば起き上がって書き留めるタチですから、手帳ないしメモは肌身離さず。いつも一緒にいてくれないと困る。以前は小さなメモに主思いつきを書いていましたが、書き直すとかふたつ持ち歩く不便があるし、思いつき=仕事だと気づいてから、手帳と発想メモを一体にさせてきました。

 だから発想主体、スケジュールはおまけ。発想を書き留めやすい構成・かたちやサイズ・紙・ページ数がわたしの選定基準です。そのツボに文庫本ノートがすっぽりハマりました。スケジューラとしての機能もわたしなりに工夫したので、メモでもあり手帳もであり、ふたつの機能を合わせて使います。

【ひらめき・はかどり・ここちよさ】
 コクヨの商品開発の良さ、どこに感じるか。それは「ひらめき・はかどり・ここちよさ」という企業コンセプトが、商品開発に浸透しているから。B5スリムノートも文庫本ノートも、既成のサイズや厚みの概念をとっぱらって、“ひらめくページ・はかどるかたち・ここちよいサイズ”を突き詰めている。そこが凄い。

 商品開発にコンセプトがあるの当たり前、と言うでしょう。もちろんそうですが、たいていの企業ではある商品のコンセプトが良くてヒットが出る。でもそれで終わり。コクヨはそこが持続的です。

 企業スローガン(いわゆるCI)と商品開発が一致したときこそ、良い商品が次々にポコポコと出てくる。散発ではなくて、続いて出てくる。一頃のソニーやホンダ、そしてAudi、もちろんAppleがそうです。期待を裏切らない商品が続くからこそ、そのコンセプトが統一されているからこそ、ブランド価値が創出され飛躍的に高まる。

 会社の部門/ジャンルを越えて同じ価値観ベクトルが働く。個性の違う社員でも触発し合って一定レベル以上の商品が開発される。力がべき乗になる。「迷ったらそこにもどろう」という価値観を共有できるスローガン、とてもたいせつ。コクヨさん、次も期待しています。

【可愛いモノの秘密】
 大手書店の店頭ではすでに9月始まりの手帳群が並んでいます。利便性やガイド情報、カバー素材やバンド付きなど、機能を訴求して余念がない。もちろん機能は便利だし、必要なものではある。ただし“機能=可愛さ”、ではない。

6 白。この子。

 お世話になっているIT mediaのTさんが、じっくりとなでまわすのが白いiPhone3Gである。購入したてということもあるだろうが、まさに“愛でて愛でて愛でる”。

 「この子はほんとうにカワイイんですよ」と彼はうっとりと言ふ。

 おお、この子、ときましたか。でもこうも曰く。機能的には未完の部分もあるし、インターフェースでも不満がゼロなわけではない、と。僭越ながらわたしもその子を愛でさせてもらった。なでてみて「」の意味がじんわり伝わってきた。

 Appleは製品と人の関係をよく知っている。完璧じゃだめ。どこか寸留めというか、わざとワキを甘くするというか。その人のモノとして可愛がってくれるポイントを作り込んでいるというか。どこまで計算ずくなのか、無意識なのか。

【Mottainaiなんて言葉、どうして流行るの?】
 モノとヒトは対話する関係がある。対話して作り上げ、対話して使い込む。それが愛でるという行為である。愛でるからこそ治しても使う。そんな使い方を昔はしていた。Mottainaiなんて言う前の時代だ。そんな言葉が流行ること自体、おかしい。

 わたしの文庫本ノート、実はもうひとつ細工をしたい。それは“SIWA・紙和”のブックカバーをすること。深澤直人氏デザインの和紙素材です。予約していたのに制作が遅れている。到着したら紹介します。世界で一冊しかない文庫本手帖のできあがり!です。今日は以上です。

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コメント

Tomoyonさん、コメントありがとう。
そうなんです、無印良品との大きな違いは
フラットに開くところです。あとはページ数。
無印さん、薄い方はちょっと薄すぎると思うし、
厚い方は厚すぎると思います。
コクヨさんの商品、その中間なのが賢いです。
またミドリさんでも文庫本サイズノートが
ありますので、そちらも店頭で比較すると
いいと思ひます。紙質はかなりいい。
何より、文庫本サイズのノートというか手帳、
何に使うか、使わせようか、というコンセプト
メイキングの思考を各社に感じます。
日本人の感性のこまやかさ、すごく感じました。

投稿: ごふ/marketing-kaikyaku | 2008年8月22日 (金) 19時46分

文庫ノート、これはいいですね。

誠の記事を拝読して、私もほしくなってしまいました。
やっぱり書き込むものなので、
ページをぐいっと開ききることができるのはいいですよね。

本屋さんに並んでいる文庫型のメモ帳をみたときに
最初に思ったことは、
開ききらなさそうだからダメだな、でした。

コクヨさんの商品、店頭に並ぶのが楽しみです。

投稿: tomoyo | 2008年8月22日 (金) 17時04分

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