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2008年9月 7日 (日)

Astrid KleinさんのPecha Kucha Night

 楽しかったセミナー(08年9月4日)の体験をリワインドします。わたしの“ぐっとくるツボ”を知る同志の(導師?)Cherryさんが「これ郷さんにぴったり!」と勧めてくれました。2名で申し込んだのに彼女はブチ(笑)。せめてこれ読んでね。仕事のヒントもばっちしで、すご〜く楽しかったぜ。

 『q's Club + Astrid Klein はずむ、歌う、魔法使いの建築』が正式なタイトルで、主催はクリエイティブ専門の人材エージェントAQUENT(エイクエント)。ありがとうございました。

【hmm…なアドバイス203.Astrid KleinさんのPecha Kucha Night】
 夜のセミナー会場、19時過ぎにグレイヘアの美人の登場。写真は撮れないので、彼女の事務所、クライン・ダイサム・アーキテクツから拝借しました。

Astrid_klein  写真引用元

 Astridさんは、イタリア生まれでドイツ人の両親をもち、高校までフランス、大学は英国、そこでパートナーに知り合い、その後“和”なのか“日本の魅力”なのか、文字通りうたれて、88年から日本在住というクロスオーバー。62年生まれなので26歳くらいから。詳しい素晴らしいお二人のインタビューはこちらのサイトへ(淵上正幸のアーキテクト訪問記)。

00 パートナーMARKさんと(引用元は同上)

 この建築事務所は業界でも著名人気事務所で、毎週アプリカントが20名もいるそうです。実績や(代表作のひとつは、小淵沢のリーフウェディング・チャペル)、その実現の楽しさでわかりますし、セミナーで紹介された事務所の自由な雰囲気も、ますます才能を集めるのでしょう。

【Pecha Kucha Night】
 その自由闊達な事務所の雰囲気を、どんどん拡張していった“Pecha Kucha Night”がこのセミナーのテーマ。“ぺちゃくちゃナイト”、ひとことで言えば「興味を持つことや近況やその人となり」を20スライドを各20秒、あわせて400秒=6分40秒で伝えるフォーマット。スライド写して、近況を連絡することだけ。でもそれがウケすぎてしまって。

What 盛り上がる。

 プレゼンテーター数名から始めて、やがて20名規模になり、運営希望者が激増し、なぜこんなにウケるのかわからないまま、国内は浜松など全国へ広がり、なぜかオランダから発火点になり海外にも広がり、聞いたことのない海外の街まで、現在136ロケーション。ほぼ日で、世界のどこかでPecha Kucha しているそうです。驚きました。

7

 Astridさんが事例に挙げていた「日本の霊柩車の歴史」「鳩への餌付けの実際」など超レアモノだけでなく、ご自身の「フラワーポッド収集趣味」、Markさんの母の「フラワーアレンジメント」、お二人の娘(5歳くらいのとき)は「描いた絵、作った工作」を。それを何百名、いえ、時には2,000名(!)規模の会場でPecha Kuchaするんです。Pecha Kucha Nightをオランダの美術館で開催したときの行列写真は凄まじかった。

 お二人のインタビュー(同上)を読んでいて、こんなくだりがありました。

MD(マーク・ダイサム):彼(先生のガウン氏)は建築家は話し過ぎだと言っていました。「Be quiet !」「Shut up !」「学生はドローイングのマスターだけでいい」と。
AK(アストリッド・クレイン):完成した建物はそこでひとりぼっちで立っているんですが、建築士が隣に立って、通っている人に「実は私はこれをやりたかった」と説明できませんよね(笑い)。

 ようするに建築家はしゃべりすぎ(笑)だから、6分40秒フォーマットができた。

【建築設計者は建築だけじゃだめ】
 このイベントの導火線は、AstridさんとMarkさんがそれ以前にやっていた『Delux』と『Super Delux』のイベント。音楽や絵画の分野だけでなく、さまざまな分野のアーチストを読んで、クロスオーバーなイベントをやっていた。それが赤字になったので、こりゃまずいぞ!と。それでこのフォーマットになった。

 「建築だけの世界に入ると、刺激もなくてとてもさびしい感じがしました。だから、いろんな分野の人と付き合って、インスピレーションが欲しい

 “異業種・異分野”と付き合うべきだ、と誰もがいいますが、わたしも含めてまだまだ狭い人ばかり。心の底では自分を壊したくない人ばかりですよ。いくつになっても自分を壊せるか、壊して広げられるか。それが“瑞々しく生々しく”のキモですよね。

【hmm…なアドバイス】
 クライン・ダイサム・アーキテクツでは、ロンドン五輪(2012年)の選手村のコンセプトデザインを請け負っているそうです。そのアイデアはどこまで進んでいますか?というセミナー聴講者の質問には;

 「まだミスト(霧)な状態よ」と笑って答えていました。

 最初は「これだよ!」の思いつきがあって、だんだんクリスタルなアイデアになっていく。そのプロセス、Astridさんは「自分のデータバンクから引き出す」と表現していた。

 見たこと聞いたこと読んだこと感じたこと。ひとりぼっちのアイデアぢゃなくて、いろんな触発があってデータバンクが増えて、引き出しひとつひとつが埋まっていく。このセミナーもひとつのデータバンクになりました。ありがとう、Astridさん。

 8  『PKN Book』 pechakutya本。

 わたしはCherryさんに「妄想を聴いてくれない?これどお思う?」とやります。Tomoyoさんにも「これでおもしろいかしら?」とやって、がんばって“SAKURAの春”の続編(修正含む)を書こうと思っています。一人(以上?)の読者を発見したからです。今日は以上です。

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コメント

あれれ、一緒に行く約束していましたっけ?
全然そんな風には思っていなくて・・・。
すみません。

投稿: Cherry | 2008年9月 8日 (月) 13時47分

たたみさん、コメントありがとう!
あそこにいらした方なのですね。

その節は袖触れ合わせていただき
ありがとうございました。

わたしもたたみさんとまったく同じこと、
考えました。

「PechaKuchaイベント、やろう!」

自分でやる前に、コンサルのお客さまに
この話をして“情報共有プロセス”の
一貫としてぜひと勧めました(笑)。
ウケましたが、ぺちゃくちゃしようなんて
変なコンサルタントでしょうか(笑)。

たたみさんが実施したら、ぜひ教えて
ください。

投稿: 郷/marketing-astrid fan | 2008年9月 7日 (日) 22時02分

私も、9/4のセミナーにいました。
とてもおもしろかったですよね。特に胸を打たれたのは
「大学時代はいろんな専攻の人たちと会えて楽しかったのに、建築事務所を作ったら、会うのは建築の人ばかりになって、さびしい」。

私が常々考えてることと同じことを考えてる人がいるんだー!と、しびれました。

セミナー聞いてるばかりではなく、自分でも、小さくていいからいろんな人とあうイベントを企画しようかなぁと思った次第。

ではでは!

投稿: たたみ | 2008年9月 7日 (日) 21時38分

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